やんごとなき一族の最終回がひどいと言われる理由!打ち切りだったのか徹底解説

ドラマ『やんごとなき一族』の最終回は、記憶喪失や駆け足展開に対して「ひどい」「トンデモすぎる」という批判の声が多く上がりました。ただし、本作は打ち切りではなく、全11話で最終回まで放送されています。この記事では、最終回が批判された具体的な理由と、打ち切りだったのかどうかを詳しく解説します。

作品名 やんごとなき一族
原作 こやまゆかり(講談社『Kiss』連載中)
脚本 神森万里江 ほか
放送局 フジテレビ系「木曜劇場」
放送期間 2022年4月21日〜6月30日(全11話)
主演 土屋太鳳 / 松下洸平
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

やんごとなき一族の最終回がひどいと言われる理由

2022年6月30日に放送された最終回(第11話)は、放送直後からSNS上で「ひどい」「ツッコミどころが多すぎる」という声が相次ぎました。序盤から中盤にかけての評判が良かっただけに、最終回への落胆は大きかったようです。具体的にどのような点が問題視されたのか、3つの理由に分けて解説します。

理由1:唐突な記憶喪失展開への違和感

最終回が批判された最大の原因は、第10話で主人公の夫・深山健太(松下洸平)が唐突に記憶喪失になる展開でした。健太は父・圭一に反発した際に振り払われて頭を打ち、大学以降の記憶をすべて失ってしまいます。

「記憶喪失」は昼ドラや韓国ドラマで定番の展開ですが、それまでコメディとホームドラマの要素が強かった本作に突然持ち込まれたことで、視聴者の間に大きな違和感が広がりました。第9話までは、下町育ちの佐都が上流一族の理不尽なしきたりに立ち向かう痛快なストーリーとして支持されていただけに、急なトーンの変化に戸惑った視聴者が多かったようです。

SNS上では「記憶喪失なくても良かった」「ここまでのストーリーが台無し」という声が目立ちました。記憶を失った健太は佐都のことも認識できなくなり、それまで二人で築き上げてきた関係性がリセットされてしまう展開に、「9話分の積み重ねが無駄になった」と感じた視聴者も少なくありません。

一方で、松下洸平の「記憶喪失前後の演じ分け」に対しては高い評価が集まっています。記憶を失う前の優しい健太と、記憶喪失後のよそよそしい健太を見事に演じ分けた演技力は、批判的な視聴者からも認められていました。

原作漫画にも記憶喪失のエピソードは存在しますが、ドラマではわずか2話で記憶喪失から回復までを描いたため、展開が強引に感じられたという指摘もあります。原作では丁寧に描かれたプロセスが、ドラマの尺の制約で大幅に圧縮されてしまったことが不満につながりました。

理由2:最終回が駆け足すぎるダイジェスト展開

最終回では、健太の記憶回復、圭一の改心、家族の和解、そして結婚式と、本来なら3話分はかかる内容を1話に詰め込んだ構成になっていました。視聴者からは「3話くらいダイジェストみたいだった」という感想が多く寄せられています。

特に、深山家の長男・明人との最終対決、圭一の改心、そして健太と佐都の結婚式という3つの大きなイベントが立て続けに起こるため、一つ一つのエピソードに感情移入する余裕がなかったという声がありました。各エピソードに十分な時間を割いていれば、感動的なラストになっていた可能性もあるだけに惜しまれます。

全11話という話数の制約もあり、終盤に向けてストーリーを畳むスピードが加速したことは否めません。2022年春クールの木曜劇場枠としては標準的な話数でしたが、原作漫画のストーリーを消化するには不十分だったと言えるでしょう。

視聴者の間では「あと2〜3話あれば丁寧に描けたはず」という声もあり、全体のストーリー構成に対する不満というよりも、最終回に詰め込みすぎた配分の問題として捉えている意見が多く見られました。

理由3:ご都合主義的な記憶回復と大団円

最終回で最も批判を集めたのが、結婚式の場で何のきっかけもなく健太の記憶が突然戻るという展開です。白無垢姿の佐都を見た瞬間に記憶が戻り、「ただいま、佐都」と声をかけるシーンは感動的ではあったものの、記憶が戻るきっかけが明確に描かれなかったため、「都合が良すぎる」という指摘は避けられませんでした。

また、それまで深山家を支配していた圭一がホームレスになるという展開も「無理がある」と視聴者を困惑させました。名家の当主がいきなりホームレスになるという極端な転落は、リアリティの欠如を感じさせるポイントでした。

最終的にはハッピーエンドで締めくくられたものの、「どこからツッコめばいいのかわからない」という困惑の声がSNS上で広がり、デイリーニュースオンラインでは「トンデモ最終回に視聴者困惑」と報じられました。

こうしたご都合主義的な展開が複数重なったことで、「ひどい」という評価が広まったと考えられます。ドラマとしてハッピーエンドを目指した結果、そこに至るプロセスの説得力が犠牲になってしまったという構図です。視聴者が求めていたのはハッピーエンドそのものではなく、そこに至るまでの納得感のあるストーリーだったのかもしれません。

やんごとなき一族は打ち切りだったのか?

最終回の駆け足展開を見て「打ち切りだったのでは」と疑う声もありました。確かに、詰め込みすぎた最終回は打ち切り作品に見られる特徴と似ています。しかし、結論として本作は打ち切りではありません。ここでは3つの根拠から解説します。

全11話で予定通り放送終了

『やんごとなき一族』は2022年4月21日から6月30日まで、フジテレビ系「木曜劇場」枠で全11話が放送されました。同枠の連続ドラマとしては標準的な話数であり、途中打ち切りの形跡はありません。

2022年春クールの他のドラマと比較しても、全11話という話数は一般的です。最終話まで予定通りのスケジュールで放送が完了しており、放送短縮や突然の最終回といった打ち切りの兆候は一切ありませんでした。

最終回の内容がハッピーエンドで締めくくられていることからも、物語は計画通りに完結したと考えるのが自然です。打ち切りの場合は物語が中途半端に終わることが多いですが、本作では佐都と健太の結末がしっかり描かれています。

視聴率は低調だったが打ち切り水準ではない

視聴率は初回7.3%からスタートし、全話平均は約6.0%と低調でした。最低は第7話の5.3%、最終回は6.8%まで回復しています。

2022年春クールの平均と比較すると見劣りする数字ではありますが、途中打ち切りになるほどの低視聴率ではありませんでした。フジテレビの木曜劇場枠で放送期間中に打ち切りとなるケースは極めてまれです。

また、視聴率は低調だった一方で、Twitterでは毎回放送後にトレンド入りを果たしており、SNS上の話題性は高い作品でした。松本若菜演じる美保子の「松本劇場」が毎週注目を集め、配信視聴も含めると一定の支持を得ていたと言えます。

近年のドラマはリアルタイム視聴率だけでは人気を測れなくなっています。TVerやFODなどの見逃し配信での再生数も重要な指標であり、本作もSNSでの盛り上がりから配信での視聴者層が厚かったと推測されます。視聴率の低さだけを根拠に打ち切りと判断することはできません。

原作漫画は連載が続いている

ドラマの原作であるこやまゆかりの漫画『やんごとなき一族』は、講談社『Kiss』にて2017年8月号から連載が開始され、現在も連載中です。既刊20巻と長期連載作品に成長しており、原作の人気は安定しています。

ドラマは原作漫画の途中までをベースに構成されており、原作のすべてを描ききったわけではありません。ドラマオリジナルの結末で完結させた形です。

原作が継続中であることからも、作品自体が打ち切りになったわけではなく、ドラマ版は1クールの企画として最終回を迎えたことがわかります。むしろ、原作漫画がドラマ放送後もさらに巻数を重ねていることは、作品としての人気が持続している証拠と言えるでしょう。

やんごとなき一族の最終回への評価は賛否両論

「ひどい」という声が目立つ最終回ですが、実は肯定的な評価も少なくありませんでした。最終回放送直後のTwitterでは批判と称賛が入り混じり、視聴者の間で活発な議論が交わされていました。ここでは両面の評価を整理します。

好意的な評価

最終回放送後、Twitterでトレンド1位を獲得しており、話題性という点では大きな成功を収めました。「美保子さん最後まで面白い」「味方につくと話早いなw」といった声が多く、キャラクターの魅力がドラマを牽引していたことがうかがえます。

また、深山家の女性陣が団結して圭一に立ち向かう「大逆襲」の展開は「胸熱」「爽快だった」と好評でした。初回の「庶民、なめんなよ」というセリフが最終回で回収された構成にも、「本当に面白いドラマだった」という感想が寄せられています。

松下洸平の記憶喪失前後の演じ分けは、批判的な視聴者からも演技力として高く評価されていました。リアルサウンドでは「変わり果ててしまった健太の姿に涙」と題した記事で松下の演技力が絶賛されるなど、俳優陣のパフォーマンスは作品の大きな見どころでした。

批判的な評価

一方で、ストーリー構成に対する不満は根強く残りました。「記憶喪失いる?」「圭一がホームレスは無理がある」「結婚式で都合よく記憶が戻る」といったツッコミは、放送後のSNSで繰り返し投稿されています。

「序盤から中盤までは面白かったのに、終盤で急に別のドラマになった」という意見もあり、全体の完成度というよりも終盤の方向転換に対する失望が「ひどい」という評価の本質だったと言えます。中盤までのコメディ要素と嫁姑バトルの面白さが高く評価されていただけに、終盤のシリアス展開とのギャップが大きかったのでしょう。

Filmarksでのレビューでも最終回に対する賛否が大きく分かれており、作品全体の評価を左右する結果となりました。ドラマ全体を通じて見れば佳作という評価が多いものの、最終回の印象が強く残ってしまうという意見が目立ちます。

原作者こやまゆかりの現在

原作漫画『やんごとなき一族』を手がけるこやまゆかりは、現在も精力的に活動を続けています。

こやまゆかりの連載中の作品

こやまゆかりは講談社の漫画誌『Kiss』にて『やんごとなき一族』を連載中です。2017年8月の連載開始から7年以上が経過し、既刊20巻に達しています。こやまゆかりの代表作『バラ色の聖戦』が全20巻で完結していることを考えると、『やんごとなき一族』はそれに並ぶ長期連載作品です。

ドラマ化された部分はストーリーの序盤にあたり、原作漫画ではドラマで描かれなかった深山家のエピソードや新たな登場人物が数多く登場しています。ドラマの最終回に不満を感じた方は、原作漫画でより深いストーリーを楽しむことができます。

また、こやまゆかりは『ホリデイラブ〜夫婦間恋愛〜』の原作も手がけた実績があります。同作は2018年にテレビ朝日系でドラマ化されており、ドラマ化された人気作品を複数持つ漫画家です。X(旧Twitter)でも活動状況を発信しており、作品の近況を確認することができます。

やんごとなき一族はどこで見られるか

ドラマ『やんごとなき一族』は、フジテレビが運営するFOD(フジテレビオンデマンド)のほか、Amazon Prime Videoなどの動画配信サービスで視聴が可能です。TVerでも一部エピソードが無料配信されることがあります。

全11話を通して視聴すると、最終回だけを切り取って評価するのとは異なる印象を受けるかもしれません。序盤から中盤にかけての佐都と深山家の攻防は評価が高く、特に松本若菜演じる美保子のキャラクターは毎話話題を集めていました。佐都が深山家の理不尽なしきたりに体当たりで挑む姿は痛快で、嫁姑バトルの面白さは多くの視聴者を惹きつけていました。

原作漫画『やんごとなき一族』は講談社『Kiss』にて連載中で、既刊20巻です。ドラマでは描ききれなかった深山家のエピソードが数多く含まれており、ドラマの最終回に不満を感じた方は原作で物語の続きを楽しむことができます。ドラマとは異なる展開が描かれているため、ドラマ版を見た方でも新鮮な気持ちで読むことができるでしょう。


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