着飾る恋には理由があっては打ち切り?視聴率低迷でも全10話完結の真相

『着飾る恋には理由があって』は打ち切りではなく、全10話で予定通り完結したドラマです。視聴率が全話を通じて2桁に届かなかったことや、前番組から大幅に数字を落としたことが「打ち切りでは?」という噂につながりました。この記事では、打ち切りと言われた理由と実際には打ち切りではない根拠、脚本家・金子ありさの現在について詳しく解説します。

作品名 着飾る恋には理由があって
脚本 金子ありさ
放送局 TBS系「火曜ドラマ」枠(毎週火曜 夜10時)
放送期間 2021年4月20日〜6月22日
話数 全10話
主要キャスト 川口春奈、横浜流星、丸山隆平、中村アン、向井理
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

『着飾る恋には理由があって』が打ち切りと言われた理由

川口春奈と横浜流星がW主演を務めた本作は、放送当時から「打ち切りでは?」という声がネット上で散見されました。人気キャストを揃えながらも視聴率が伸び悩んだことが、その最大の原因です。

理由1:全話を通じて視聴率が2桁に届かなかった

『着飾る恋には理由があって』の世帯視聴率は、初回こそ9.1%を記録したものの、その後は一度も2桁に届くことがありませんでした。第3話では6.8%まで落ち込み、放送期間中で最も低い数字を記録しています。

各話の世帯視聴率を見ると、第1話9.1%→第2話8.2%→第3話6.8%→第4話7.8%→第5話8.2%→第6話7.8%→第7話7.8%→第8話8.5%→第9話7.1%→第10話(最終回)8.6%という推移でした。全10話の平均世帯視聴率は約8.0%で、最終回の個人視聴率は4.6%にとどまっています。

TBSの火曜ドラマ枠は『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年)や『恋はつづくよどこまでも』(2020年)といったヒット作を生んだ枠です。それらの実績と比較して物足りない数字だったことが「不振」「打ち切りレベル」という印象を強めました。

ただし、2021年当時すでにリアルタイム視聴率だけでドラマの人気を測ることは難しくなっていました。TVerなどの見逃し配信の利用者が急増していた時期であり、世帯視聴率だけを見て「打ち切り」と断じるのは適切ではありません。

実際、同時期に放送されたドラマの多くも視聴率は1桁台で、ドラマ全体として視聴率が取りにくくなっていた時代背景があります。それでも「着飾る恋」の数字が特に注目されたのは、キャストの知名度と枠の実績に対する期待値が高かったためです。

理由2:前番組・前作から大幅に視聴率がダウンした

本作の直前に同じ火曜ドラマ枠で放送されていたのは、上白石萌音主演の『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(2021年1月〜3月)でした。同作の全話平均視聴率は11.6%で、最終話は13.2%を記録しています。

それに対して『着飾る恋には理由があって』は平均約8.0%と、前番組から約3.6ポイントもの大幅なダウンとなりました。同じ枠のラブコメディという近いジャンルだっただけに、視聴率の差がより一層目立ってしまったのです。

さらに、脚本家の金子ありさが前年に手がけた『恋はつづくよどこまでも』(2020年・TBS)は、佐藤健と上白石萌音の主演で初回から2桁台をキープし、最終回は14.4%を記録する大ヒット作でした。同じ脚本家によるTBSの恋愛ドラマということで視聴者の期待値が非常に高く、そのギャップが「失敗作」という印象を増幅させました。

この前番組や前作との比較が、メディアやネット掲示板で「着飾る恋は失敗」「打ち切りレベル」といった論調につながりました。デイリー新潮が「窮地」、サイゾーウーマンが「惨敗」といった見出しで報じるなど、複数のメディアが煽り気味の記事を出したことも、打ち切り説を加速させた一因です。

理由3:ストーリーへの批判と時代とのミスマッチ

視聴率だけでなく、ドラマの内容面でも厳しい声が上がっていました。放送開始直後から「狙いすぎてキュンとしない」「中身がなさすぎる」といった辛辣な意見がSNSに投稿されていたことが、複数のメディアで取り上げられています。

特に批判が集中したのは、ルームシェアを軸にした人間関係の描き方です。川口春奈演じる真柴くるみを中心に、横浜流星演じる藤野駿と向井理演じる葉山祥吾の三角関係が展開されましたが、「入り組んだストーリーが敗因」という分析記事が週刊誌系メディアに掲載されました。

また、ファッション業界やSNSマーケティングを舞台にした華やかな世界観が、放送時期と噛み合わなかったという指摘もあります。2021年春はまだコロナ禍の影響が色濃く残っていた時期で、外出自粛やリモートワークが続く中、キラキラした都会のライフスタイルを描くドラマへの共感が得にくかったのではないかと分析されていました。

初回放送直後にはサイゾーウーマンが「初回9.1%と振るわず」「敗因は横浜流星の『狙いすぎ』な”胸キュン”演出」と報じるなど、序盤から厳しい論調が目立ちました。こうした批判的な報道やSNSの声が積み重なり、「視聴率が低い=打ち切りにされたのでは」という誤解が生まれたと考えられます。

ドラマの中盤以降はストーリーが本格的に動き出し、第5話前後から主人公2人の関係が急接近する展開になると、SNSでの好意的な反応も増えていきました。しかし序盤で離脱した視聴者を呼び戻すには至らず、世帯視聴率は最後まで1桁台のままだったのが実情です。

『着飾る恋には理由があって』が打ち切りではない根拠

視聴率が低迷したことは事実ですが、本作は打ち切りではありません。放送形態・最終回の構成・放送後の展開の3つの観点から、予定通り完結したドラマであることを確認できます。

TBS火曜ドラマの標準フォーマット通りに完結している

TBSの火曜ドラマ枠は、1クール(約3ヶ月)で全10話前後の放送が標準的なフォーマットです。『着飾る恋には理由があって』も2021年4月20日に第1話が放送され、6月22日に第10話で最終回を迎えています。

仮に打ち切りであれば、予定されていた話数が削られ、全8話や全9話で急遽終了するケースが一般的です。本作は全10話というTBS火曜ドラマ枠の通常編成どおりに放送が完了しており、話数が短縮された事実はありません。

放送スケジュールにも途中で変更があった形跡はなく、4月20日から6月22日まで毎週火曜日に途切れることなく放送されています。これは予定通りの進行であったことを示しています。日本の連続ドラマで実際に打ち切りが行われる場合は、放送途中での話数削減や急な最終回繰り上げが発表されるのが通例ですが、本作にそうした動きは一切ありませんでした。

最終回は登場人物のその後まで描いた完結構成だった

最終回(第10話)では、主人公の真柴くるみと藤野駿がお互いの気持ちを確かめ合い、駿からのプロポーズを経て結婚に至る姿が描かれました。さらに5年後のエピローグでは2人の間に娘・あかりが生まれ、家族として幸せに暮らしている姿まで描写されています。

また、丸山隆平演じる寺井陽人と中村アン演じる羽瀬彩夏のカップルも結婚し、主要キャラクター全員の物語に決着がついた上での完結でした。打ち切り作品にありがちな「投げっぱなし」の終わり方や、急ぎ足で伏線を回収するような展開とは明らかに異なります。

ドラマのタイトルである「着飾る恋には理由があって」の意味が最終回で回収されるシーンもあり、物語の結末が放送開始前から計画的に設計されていたことがうかがえます。

最終回は「最高のエンディング」と大きな反響を呼んだ

視聴率こそ8.6%でしたが、最終回放送後のSNSの反響は非常に大きなものでした。MANTANWEBは「『最高のエンディング』と大反響」「『駿ロス』『葉山社長ロス』&続編希望も」という見出しで最終回の反応を報じています。

川口春奈演じるくるみが語った「着飾る理由」に対しては「素敵すぎる」という声がSNSで多数拡散されました。また、丸山隆平演じる陽人が発したセリフには「最高のメッセージ」という反応がcinemacafe.netで報じられています。打ち切りドラマの最終回にこれほどの好意的な反応が集まることは考えにくいでしょう。

視聴者からは「2時間スペシャルドラマをやってほしい」「続編を楽しみに待っている」といった続編希望の声も多数寄せられました。視聴率とは裏腹に、実際に最後まで見届けた視聴者の満足度は高かったことがわかります。リアルタイムの視聴率では苦戦しても、熱量の高いファンを掴んでいたドラマだったと言えるでしょう。

複数の動画配信サービスで現在も視聴可能

本作は放送終了から数年が経過した現在も、Netflix、Disney+、Amazon Prime Video、TELASA、TVerなど複数の動画配信プラットフォームで視聴することができます。

これだけ多くのサービスで配信が継続されていることは、作品としての需要が今も維持されている証拠です。リアルタイムの世帯視聴率では苦戦しましたが、配信を通じて新規の視聴者を獲得し続けていると考えられます。

視聴率が低くても配信では高い再生数を記録するドラマは近年増えています。特に若年層はテレビよりも配信で視聴する傾向が強く、本作のターゲット層である20〜30代女性もその傾向に当てはまります。世帯視聴率だけで「打ち切り」と判断するのは、現在のドラマ視聴環境を踏まえると適切ではありません。

脚本家・金子ありさの現在

『着飾る恋には理由があって』の脚本を手がけた金子ありさは、TBSドラマを中心に数多くのヒット作を生み出してきた実力派脚本家です。本作以降も精力的に活動を続けています。

金子ありさの最新作

金子ありさは1995年に第8回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞してデビューして以来、30年近くにわたって第一線で活躍してきました。『花燃ゆ』(2015年・NHK大河ドラマ)、『中学聖日記』(2018年・TBS)、『恋はつづくよどこまでも』(2020年・TBS)など、ジャンルを問わず話題作を多数手がけています。

本作以降も、2023年にはTBSで『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』の脚本を担当しました。山田裕貴主演のSFサバイバルドラマで、それまでの恋愛ドラマ路線とは異なるジャンルへの挑戦として注目を集めました。

2024年にはテレビ朝日で『恋する警護24時』(岩本照主演)の脚本を執筆し、同年にはTBSで『9ボーダー』も手がけるなど、年間で複数作品を担当しています。さらに2025年には『恋する警護24時 season2』が放送されるなど、自身の作品がシーズン2に発展するほどの評価を得ています。

『着飾る恋には理由があって』の視聴率が振るわなかった後も、TBS・テレビ朝日といった複数の局から続けて脚本のオファーを受けていることから、業界内での信頼と評価が極めて高い脚本家であることがわかります。視聴率の低迷が脚本家としてのキャリアに影響を与えた様子はなく、むしろ年間で複数の連続ドラマを手がけるペースは加速しています。

『着飾る恋には理由があって』の配信情報

本作はオリジナル脚本のドラマで、原作となる小説や漫画はありません。ドラマ全10話を視聴するには、動画配信サービスを利用するのが便利です。

視聴できる配信サービス

2026年3月時点で、『着飾る恋には理由があって』は以下の動画配信サービスで視聴可能です。Netflix、Disney+、Amazon Prime Video、TELASA、TVerなど主要なプラットフォームで取り扱いがあります。

各サービスの配信状況は変動する可能性があるため、視聴前に最新の配信状況を確認することをおすすめします。TVerでは期間限定で無料配信されるケースもあるので、まずはTVerをチェックしてみるとよいでしょう。サブスクリプション型のサービスであれば、無料体験期間を利用して全10話を一気に視聴することも可能です。

全10話で1話あたり約60分の構成なので、週末にまとめて視聴するのにもちょうどよいボリュームです。川口春奈と横浜流星の共演は本作が初めてであり、2人の掛け合いを楽しみたい方にはぜひチェックしていただきたい作品です。


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