霊媒探偵城塚翡翠が打ち切りと言われた理由!ドラマ全5話の真相を解説

『霊媒探偵城塚翡翠』は打ち切りではなく、ドラマは最初から二部構成として企画された作品です。全5話という異例の短さや原作者と制作陣のトラブル報道が重なり、「打ち切りでは?」という誤解が広まりました。この記事では、打ち切りと言われた具体的な理由と、実際の放送経緯や原作小説シリーズの現状まで詳しく解説します。

作品名 medium 霊媒探偵城塚翡翠(城塚翡翠シリーズ)
作者 相沢沙呼
出版社 講談社
刊行期間 2019年9月〜(シリーズ継続中)
巻数 既刊3巻(小説)/全3巻(漫画版)
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

『霊媒探偵城塚翡翠』が打ち切りと言われた理由

ミステリランキング5冠を達成した人気小説のドラマ化だったにもかかわらず、「打ち切り」という言葉が広まったのにはいくつかの明確な原因があります。ここでは、視聴者が打ち切りだと感じた具体的な理由を整理します。

理由1:ドラマが全5話で終了し、通常より極端に短かった

最大の原因は、ドラマ『霊媒探偵・城塚翡翠』が2022年10月16日から11月13日までの全5話で最終回を迎えたことです。通常の連続ドラマは1クール10〜11話で構成されるため、その半分にも満たない話数は視聴者にとって異例に映りました。

さらに、11月13日放送の第5話ではテレビ欄に「【終】」と記載されました。この表記を見て「やはり打ち切られたのでは」という声がSNSを中心に広がっています。原作小説を読んでいない視聴者にとっては、物語の途中で突然終わったように見えたのです。

実際には、翌週の11月20日から続編『invert 城塚翡翠 倒叙集』が同じ日曜ドラマ枠で放送を開始しています。同一クール内でタイトルとビジュアルを完全に刷新し、同じ主人公・城塚翡翠による新ドラマを放送するのは連続ドラマ史上初の試みでした。

しかし、この異例の二部構成が事前に十分周知されていなかったことが、打ち切りという誤解を招いた最大の要因です。テレビ局としては「驚きの仕掛け」として情報を伏せていた側面もありますが、結果的にそれが裏目に出た形になりました。

日本テレビの日曜ドラマ枠では過去にも全8話程度の短めの作品はありましたが、全5話というのは極端に短く、「何かトラブルがあったに違いない」と推測する視聴者が多かったのも無理はありません。

理由2:原作者・相沢沙呼と制作陣のトラブルが報じられた

ドラマ放送期間中、原作者の相沢沙呼氏と日本テレビの制作陣との間にトラブルがあったことが週刊誌で大きく取り上げられました。当初、脚本は『デスノート』などの連ドラ実績がある黒岩勉氏が担当する予定でした。しかし、相沢氏の原作への強いこだわりから脚本の方向性で対立が生じ、黒岩氏が降板する事態になったと伝えられています。

週刊女性PRIMEの報道によれば、相沢氏は「原作権を引き揚げる」と主張するほど制作方針に不満を持っていたとされています。原作の核心であるトリックや伏線の扱いについて、原作者と脚本家の間で深刻な見解の相違があったとみられます。最終的に相沢氏自身が第4話の脚本を執筆し、クレジットにも「脚本協力」として名前が記載されました。

この一連のトラブル報道が「制作現場が混乱して打ち切りになったのではないか」という推測を後押ししました。脚本家の降板というのはドラマ制作において異例の事態であり、視聴者が不安を感じたのは当然のことです。

ただし、相沢氏は後にSNSで、週刊誌の報道には事実と異なる部分があること、そもそもドラマ化自体に当初から反対していたことを明かしています。原作ミステリの根幹にあたる仕掛けを映像化するにあたり、原作者として妥協できない一線があったということでしょう。制作上のトラブルは実際にあったものの、それが直接的に話数短縮や打ち切りにつながったわけではありません。

なお、この問題は2024年に大きな社会問題となった「原作者と映像制作側の関係性」を巡る議論の先駆けとも言える事例でした。原作者の意向がどこまで映像化に反映されるべきかという課題は、業界全体の問題として今なお議論が続いています。

理由3:視聴率が伸び悩んだ

ドラマの視聴率が振るわなかったことも、打ち切り説を補強する材料になりました。初回(2022年10月16日放送)の世帯視聴率は6.4%で、日曜ドラマ枠の初回としてはやや低めのスタートでした。2話目以降は5%前後で推移し、全話を通じた平均視聴率は約5.2%にとどまっています。

日本テレビの日曜22時30分枠は、かつて「新日曜ドラマ」として多くのヒット作を輩出してきた枠です。その枠で平均5%台という数字は低調と言わざるを得ません。この視聴率を見て「数字が取れないから5話で打ち切られた」と考えた視聴者も少なくありませんでした。

しかし、前述のとおり二部構成は放送開始前から決まっていた企画であり、視聴率を理由に話数が削られた事実はありません。そもそも放送5週目で急きょ打ち切りを決定し、翌週から別のドラマを用意するというのは制作スケジュール上も現実的ではないでしょう。

また、2022年当時は動画配信サービスでの視聴が拡大しており、リアルタイム視聴率だけでは作品の支持を正確に測れなくなっていた時期でもあります。実際に、Huluでの見逃し配信は好調だったとされており、配信を含めた総合的な視聴状況はリアルタイム数字ほど悪くなかった可能性があります。

『霊媒探偵城塚翡翠』の打ち切り説に対するファンの反応

ドラマ放送当時、「打ち切りなのでは?」という声と「二部構成だから打ち切りではない」という声がSNSで入り乱れました。特に原作ファンと、ドラマから入った視聴者との間で認識に大きなギャップがありました。

SNSでの評価

ドラマ第5話の放送直後、SNSでは「えっ、もう最終回?」「打ち切りだったの?」という驚きの声が相次ぎました。一方で、原作を読んでいたファンからは「来週からinvertが始まるだけ」「二部構成だから落ち着いて」という説明の声も多数上がっています。

翌週から『invert 城塚翡翠 倒叙集』が始まると、前半の『medium』とは異なる倒叙ミステリの面白さが評価され、「こういう構成だったのか」と納得する視聴者が増えました。二部構成という企画自体は結果的に好意的に受け止められたと言えます。

ただし、原作者と制作陣のトラブル報道が重なったことで、作品の評価とは別のところで「何かあったドラマ」という印象が残ってしまった面もあります。作品そのものに対しては、清原果耶の演技を絶賛する声が多く、特にinvert編での翡翠の「裏の顔」を演じ分ける演技力は高く評価されました

『霊媒探偵城塚翡翠』が打ち切りではない根拠

打ち切り説が広まった背景を整理しましたが、実際にはこの作品が打ち切りではないことを示す根拠が複数あります。小説・ドラマ・漫画のそれぞれの状況から、打ち切りではないと判断できる理由を見ていきましょう。

ドラマは最初から二部構成として企画されていた

ドラマ『霊媒探偵・城塚翡翠』全5話と『invert 城塚翡翠 倒叙集』は、1つのプロジェクトとして最初から二部構成で企画された作品です。合計で全10話+特別編という構成になっており、1クール分のボリュームはしっかり確保されています。

原作小説は『medium 霊媒探偵城塚翡翠』と『invert 城塚翡翠倒叙集』の2作品に分かれており、それぞれの物語の性質が大きく異なります。前半の『medium』は霊媒師としての翡翠が香月史郎とともに事件を解決していく正統派ミステリです。一方、後半の『invert』は犯人の視点から物語が始まり、翡翠がいかにして犯人を追い詰めるかを描く倒叙形式のミステリになっています。

この構造的な違いをドラマでも最大限に活かすために、あえてタイトルを分けた二部構成が採用されました。同一クール内でタイトルを変更して放送するという試みは連続ドラマ史上初であり、打ち切りどころかむしろ意欲的で挑戦的な企画だったと言えます。

原作小説はミステリランキング5冠の高評価作品

原作小説『medium 霊媒探偵城塚翡翠』は、2020年に発表されたミステリランキングで5冠を達成しています。「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」「ミステリが読みたい!」など、国内の主要なミステリランキングで軒並み1位を獲得するという快挙を成し遂げました。

さらに、第20回本格ミステリ大賞も受賞しており、ミステリ小説としての評価は極めて高い作品です。ミステリランキングで5冠を達成した作品は過去にもほとんど例がなく、その希少性からも作品の完成度の高さがうかがえます。これほどの評価を受けた原作を持つドラマを、制作側が安易に打ち切る動機はありません。

シリーズ累計発行部数は80万部を突破しており、2作目の『invert 城塚翡翠倒叙集』は発売直後に3刷・10万部を突破するなど、商業的にも大きな成功を収めています。出版社にとっても重要なIPであり、打ち切るどころかさらなる展開が望まれる作品です。

小説シリーズは3巻まで刊行され継続中

城塚翡翠シリーズは小説として現在も継続しています。2019年9月刊行の第1作『medium 霊媒探偵城塚翡翠』から始まり、2作目『invert 城塚翡翠倒叙集』、3作目『invert II 覗き窓の死角』と刊行が続いています。シリーズが打ち切られた事実はなく、今後も新作が期待されている状況です。

また、漫画版も講談社の月刊誌「アフタヌーン」にて連載され、清原紘氏の作画で全3巻が刊行されています。小説だけでなく漫画やドラマと複数のメディアで展開されていることは、作品に対する出版社・制作側の期待の大きさを示しています。

オーディオブック版も制作されるなど、さまざまな形で読者・視聴者に届けられており、シリーズとしての展開は拡大傾向にあります。打ち切りとは正反対の状況と言えるでしょう。

媒体 現状
小説 既刊3巻(シリーズ継続中)
漫画 全3巻(完結)
ドラマ 全10話+特別編(2022年放送・完結)
オーディオブック 配信中

相沢沙呼の現在

城塚翡翠シリーズの原作者である相沢沙呼氏は、現在も精力的に執筆活動を続けています。ドラマ化トラブルの影響を心配する声もありましたが、作家としてのキャリアは順調です。

相沢沙呼の最新作・執筆活動

相沢氏は講談社だけでなくKADOKAWAからも作品を発表しており、『小説 野性時代』2026年1月号には「移ろう光」が掲載されています。城塚翡翠シリーズ以外にも複数のシリーズ・単行本を手がけており、ミステリ作家として第一線で活動中です。

城塚翡翠シリーズの3作目『invert II 覗き窓の死角』の文庫版も刊行されており、シリーズの今後の新作にも期待が持てる状況です。相沢氏は北海道在住の作家で、本格ミステリを中心に、青春小説やライトノベルなど幅広いジャンルで執筆を行っています。

ドラマ化を巡るトラブルが報じられた時期もありましたが、それは原作を大切にする姿勢の表れでもありました。作家としてのキャリアには影響なく、引き続き新作を発表し続けています。

相沢沙呼の他の作品

相沢氏の代表作には、城塚翡翠シリーズのほかに「小説の神様」シリーズがあります。『小説の神様』は2020年に実写映画化もされており、佐藤大樹と橋本環奈が主演を務めました。

また、マツリカシリーズなどのミステリ作品も発表しており、デビュー以来コンスタントに新作を発表し続けている実力派の作家です。城塚翡翠シリーズの成功により、名実ともに日本を代表するミステリ作家の一人となっています。

『霊媒探偵城塚翡翠』を読むなら電子書籍がお得

城塚翡翠シリーズは小説3巻+漫画版3巻の計6冊が刊行されています。全巻まとめて読みたい場合は、電子書籍なら場所を取らず、セールやクーポンでお得に購入できることがあります。

文庫版は1冊あたり800〜900円程度なので、小説シリーズ3巻でも3,000円前後で揃えることができます。ドラマで興味を持った方は、原作小説を読むとドラマとは異なる驚きの仕掛けが楽しめます。特に第1作『medium』の終盤に待ち受ける大どんでん返しは、活字で体験することで衝撃がより大きくなるでしょう。

漫画版も清原紘氏の繊細な作画で原作の雰囲気を忠実に再現しており、小説が苦手な方にもおすすめです。


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