聖者無双が打ち切りと言われた理由!原作完結でも漫画は連載中の真相を解説

「聖者無双」は打ち切りではなく、漫画版は現在も連載が続いています。原作Web版が2022年に完結したことや、書籍版の刊行ペースが遅れたことが打ち切り説の原因です。この記事では、打ち切りと言われた具体的な理由と作品の現状、作者の活動状況について詳しく解説します。

作品名 聖者無双〜サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道〜
作者 ブロッコリーライオン(原作)/ 秋風緋色(漫画)/ sime(キャラクター原案)
連載誌 / 掲載先 小説家になろう(Web版)/ GCノベルズ(書籍版)/ 水曜日のシリウス・講談社(漫画版)
連載期間 Web版:2015年10月〜2022年2月(完結)/ 漫画版:2017年1月〜連載中
巻数 小説 既刊11巻 / 漫画 既刊16巻
打ち切り判定 🔵 連載中(打ち切りではない)

「聖者無双」は小説・漫画・アニメと複数の媒体で展開されているため、それぞれの状況を整理しておきます。

媒体 現状
Web小説(小説家になろう) 2022年2月28日に完結済み
書籍版(GCノベルズ) 既刊11巻・刊行継続中(2026年2月時点)
漫画版(講談社) 既刊16巻・連載中(2026年2月時点で第96話)
アニメ 1期 全12話放送済み(2023年7月〜9月)/ 2期は未発表

聖者無双が打ち切りと言われた理由

「聖者無双 打ち切り」と検索する人が多いのは、いくつかの事実が重なって誤解を招いたためです。ここでは打ち切り説が広まった具体的な原因を解説します。

理由1:原作Web版が完結して「終了した」と誤解された

打ち切り説が広まった最大の原因は、原作であるWeb小説版の完結です。「聖者無双」は2015年10月17日から「小説家になろう」で連載が始まり、2022年2月28日に最終話が投稿されました。約6年4ヶ月にわたる長期連載でした。

作者のブロッコリーライオンは完結時に活動報告で「WEB版【聖者無双】を完結することが出来ました」とコメントしています。つまり、作者自身が「完結」と明言しており、打ち切りによる終了ではありません。物語として区切りをつけた上での完結です。

しかし、Web版の完結を知った読者の中には「聖者無双が終わった」という断片的な情報だけを受け取り、「打ち切りで終了したのでは」と誤解する人が出てきました。「小説家になろう」の作品は書籍化・漫画化・アニメ化と複数の媒体で同時展開されることが多いですが、その仕組みに詳しくない読者にとっては、Web版の終了=作品全体の終了と受け取ってしまいがちです。

実際には書籍版はまだWeb版の内容をすべて書籍化しきれておらず刊行中であり、漫画版も独自のペースで連載が続いています。Web版の完結はあくまで一つの媒体の完結であって、「聖者無双」という作品全体の終了を意味するものではありません。

なお、「小説家になろう」発の作品ではWeb版完結後も書籍版・漫画版が長期にわたって続くケースは珍しくありません。「聖者無双」もそのパターンに該当しており、Web版の完結をもって打ち切りと判断するのは早計です。

理由2:書籍版の刊行ペースが大幅に遅れた

書籍版(GCノベルズ / マイクロマガジン社)は2016年8月に1巻が発売され、当初は年に2冊程度のペースで順調に刊行されていました。ところが巻を重ねるにつれて刊行間隔が次第に広がっていき、年に1冊、さらには新刊が2年近く出ない時期も生じるようになりました。

この刊行ペースの低下には、作者の体調不良が大きく関係しています。ブロッコリーライオンは度重なる体調不良や生活環境の変化に見舞われ、執筆活動が困難な時期が何度かありました。活動報告によれば、体調を崩して長期間休んでいた時期があったことが記されています。

さらに深刻だったのが、PCに保存していた書籍版の全プロットが消失するというトラブルです。書き溜めていた構成やメモがすべて失われ、作者はショックで寝込んでしまったと報告しています。プロットの再構築には相当な時間がかかるため、これが刊行ペースの遅延に直結したと考えられます。

新刊が出ないまま長期間が経過すると「もう打ち切りになったのでは」「出版社との契約が切れたのでは」と心配する読者が増えるのは自然な流れです。しかし実際には作者の体調回復を待ちながら刊行が継続されており、出版社側が打ち切りを決定した事実はありません

理由3:アニメの評価が分かれ2期が発表されていない

TVアニメ「聖者無双」は2023年7月から9月にかけてTBS・BS11で全12話が放送されました。ABEMAでの見放題独占配信も行われ、一定の注目を集めました。しかし放送終了から2年以上が経過した現在も、2期の制作決定は公式から発表されていません。

アニメの評価は視聴者の間で大きく分かれました。原作の丁寧な世界観構築や、主人公ルシエルの地道な努力を描く姿勢を評価する声がある一方で、作画のクオリティに波があったことや、原作の深みが十分に表現されていないという指摘が少なくありませんでした。

アニメレビューサイト「あにこれβ」での総合評価は63.2点と、高評価とは言いにくい結果です。「原作の良さがアニメでは伝わりにくかった」「作画が安定しなかった」という意見がネット上では目立ちます。こうした評価の低さが「アニメが打ち切られた」→「作品自体が打ち切りになった」という連想を生んだ面があるでしょう。

ただし、アニメの続編制作と原作・漫画の連載継続はまったく別の問題です。アニメ2期が未定であることは「聖者無双」という作品の打ち切りを意味しません。なろう系アニメは1期のみで終了するケースも珍しくなく、アニメ化されたこと自体が作品の人気の証です。

一方で、ABEMAでの見放題独占配信が行われていた点は、配信収益の面で続編制作にプラスに働く要素です。シリーズ累計320万部の実績もあることから、今後の展開次第では2期の可能性が完全に消えたわけではないでしょう。

聖者無双が打ち切りではない根拠

「聖者無双」が打ち切りではないことは、複数の客観的な事実から確認できます。ここでは作品の現状を示すデータを見ていきます。

漫画版は9年以上にわたり連載が続いている

漫画版「聖者無双」は、秋風緋色の作画により2017年1月27日から講談社の「水曜日のシリウス」で連載が始まりました。2026年2月18日時点で第96話まで更新されており、打ち切りどころか9年以上にわたって安定した連載が続いている状態です

単行本は既刊16巻まで発売されています。連載が終了したという公式発表は一切なく、現在進行形で物語が描かれ続けています。「水曜日のシリウス」は講談社のWebコミック配信プラットフォームとして多くの作品を擁しており、そこで長期連載が維持されていること自体が編集部からの信頼の表れです。

打ち切り作品であれば、ここまで長期にわたって連載が続くことはまず考えられません。漫画版が現役で連載中である以上、「聖者無双」が打ち切りという認識は事実と異なります。

なお、打ち切りが決まった作品では連載終了の告知が掲載されたり、最終巻の帯に「完結」と記載されるのが一般的です。「聖者無双」の漫画版にはそのような告知は一切出されておらず、通常通りの連載スケジュールが維持されています。

書籍版も刊行が続いている

GCノベルズ(マイクロマガジン社)から刊行されている書籍版は、2026年2月時点で既刊11巻です。刊行ペースこそ遅くなっているものの、完全に止まっているわけではなく新刊の発売は継続しています

Web版は全話完結済みですが、書籍版はWeb版の内容に加筆・修正を加えたバージョンです。Web版の全内容をまだ書籍化しきれていないため、今後も新刊が出る余地があります。出版社が打ち切りを決定したのであれば刊行を中止するはずですが、そのような動きは見られません。

むしろ、アニメ化という大きなメディアミックス展開を経てもなお書籍の刊行が続いている点は、出版社がこの作品に対して商業的な価値を認めていることの裏付けと言えます。書籍版は加筆が多く、Web版とは異なるエピソードや描写が追加されているため、書籍版独自の価値も持っています。

シリーズ累計320万部を突破している

「聖者無双」シリーズは、累計発行部数320万部を突破しています(2024年10月時点)。2022年10月のアニメ化発表時点ではシリーズ累計220万部でしたので、アニメ放送を経てさらに100万部の上積みがあったことになります。

また、「聖者無双」は第4回ネット小説大賞で金賞を受賞しており、「小説家になろう」発の作品としても高い評価を得ています。Web版の累計PVも2億を超えており、読者基盤が厚い作品です。

320万部という数字は、なろう系ライトノベル原作の作品としては上位に位置する実績です。累計部数が着実に伸び続けている作品を出版社が打ち切る理由はなく、商業的に見ても連載・刊行を継続するメリットが大きい作品であることは明らかです。

聖者無双の作者の現在

「聖者無双」には原作者と漫画担当のクリエイターがそれぞれ関わっています。現在の活動状況を確認します。

原作者・ブロッコリーライオンの活動状況

原作者のブロッコリーライオンは、「小説家になろう」での「聖者無双」Web版を2022年2月に完結させた後も活動を続けています。書籍版はWeb版の内容に加筆・修正を加えた上で刊行されるため、その作業が継続中です。

過去に体調不良やプロット消失といった深刻なトラブルに見舞われましたが、執筆活動自体を引退したわけではありません。第4回ネット小説大賞金賞受賞作家としてのキャリアは続いており、「聖者無双」の書籍版完結に向けた執筆に取り組んでいます。

なお、「聖者無双」以外の新連載については、現時点で公式に発表された情報はありません。書籍版の残りの刊行に注力している状況とみられます。ブロッコリーライオンは「小説家になろう」の活動報告を通じて読者に近況を伝えることがあるため、新しい動きがあれば活動報告で告知される可能性が高いでしょう。

漫画担当・秋風緋色の連載状況

漫画版を担当する秋風緋色は、現在も「聖者無双」の連載を精力的に続けています。2026年2月18日に第96話が掲載されており、コンスタントに新話が更新されています。

秋風緋色にとって「聖者無双」は2017年の連載開始から9年以上にわたるキャリアの中核作品です。講談社の「水曜日のシリウス」で定期的に新話が掲載されている状況は、作品と作画担当の双方が編集部から高い信頼を得ていることを示しています。原作の世界観を丁寧にビジュアル化する作画力が読者からも支持されており、漫画版ならではのファンも多い作品です。

聖者無双のアニメは原作のどこまで?続きは何巻から?

TVアニメ「聖者無双」第1期は全12話で放送され、原作小説の2巻ラストまでの内容が映像化されました。アニメの続きが気になる場合は、原作小説の3巻から読み始めるとアニメの直後のエピソードから楽しめます

漫画版でアニメの続きを読む場合は、漫画版のほうがアニメよりもかなり先の展開まで進んでいます。漫画版は既刊16巻・第96話まで到達しているため、アニメで描かれた範囲の先を十分に楽しむことができます。

原作小説は既刊11巻で、Web版をベースに加筆修正が施されています。Web版は「小説家になろう」で全話無料で読めますが、書籍版ならではの加筆や描写の充実があるため、より深い物語を楽しみたい方には書籍版がおすすめです。イラストはsimeが担当しており、キャラクターの魅力をビジュアルで楽しめるのも書籍版ならではの特徴です。

聖者無双を読むなら電子書籍がお得

「聖者無双」は小説版・漫画版ともに主要な電子書籍ストアで配信されています。漫画版は既刊16巻、小説版は既刊11巻と合計27巻にのぼるため、まとめ買いする場合は電子書籍のほうが割引クーポンやポイント還元の恩恵を受けやすいでしょう。

特に漫画版は連載が続いているため、今後も新刊が増えていきます。電子書籍であれば保管スペースを気にせず、新刊発売時にすぐ購入して読めるのもメリットです。小説版と漫画版では描写のテイストが異なるため、両方読み比べてみるとまた違った楽しみ方ができるでしょう。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA



日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)