レイン(漫画)の打ち切り理由は?原作者死去と未完の真相を解説

漫画『レイン』は人気低迷による打ち切りではなく、原作者・吉野匠が2019年に死去したことで漫画版も既刊19巻で連載が止まった作品です。

「新刊が3年半以上出ていない」「一部サイトで完結と表記」といった事情が打ち切り説を広めました。

この記事では、レインが打ち切りと言われる3つの理由と真相、漫画家・住川惠の現在の活動まで詳しく解説します。

作品名 レイン
作者 原作:吉野匠 / 漫画:住川惠
連載誌 / 放送局 月刊コミックブレイド → 月刊コミックガーデン → マグコミ(マッグガーデン)
連載期間 2009年1月号〜(連載停滞中)
巻数 既刊19巻(最新19巻:2022年9月発売)
打ち切り判定 🟡 打ち切り疑惑あり

レイン(漫画)が打ち切りと言われている理由

漫画『レイン』は吉野匠のライトノベルを原作とするコミカライズ作品で、2009年から連載が続いていました。しかし近年、ネット上では「打ち切りでは?」という声が目立つようになっています。

『レイン』は剣と魔法が支配する大陸・ミュールゲニアを舞台に、小国サンクワールの自称天才剣士・レインが大国の侵攻に立ち向かうファンタジー作品です。原作小説は2005年にアルファポリスから刊行が始まり、シリーズ累計130万部(2018年6月時点)を突破した人気作でした。

打ち切り説が広まった背景には、主に3つの理由があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

理由1:原作者・吉野匠の死去による原作の未完

打ち切り説が広まった最大の原因は、原作者・吉野匠の死去です。2019年2月20日、出版元のアルファポリスが公式サイトで吉野匠の訃報を公表しました。死因や享年などの詳しい情報は公表されていません。

原作小説『レイン』はもともとウェブサイトで『雨の日に生まれたレイン』として掲載されていた作品です。

2005年10月にアルファポリスから書籍版の刊行が始まり、2017年6月の第16巻まで発売されました。しかし物語は完結しておらず、未完のまま終了しています。

シリーズ累計130万部を突破した人気作でしたが、大戦の決着がつかないまま原作が途絶えました。

原作が作者の死去により未完となったことで、「漫画版も打ち切りになったのでは」という連想が広まったと考えられます。原作の結末が存在しない以上、漫画版が物語を完結させることは難しいとファンの間で認識されていました。

吉野匠は『レイン』シリーズのみを執筆していた作家で、突然の訃報にファンの間では大きな衝撃が広がりました。Yahoo!知恵袋にも「レインって完結してませんよね」と困惑する投稿が残されています。

理由2:漫画版の新刊発売ペースの大幅な鈍化

漫画版『レイン』は2009年の連載開始以降、おおむね年に2巻のペースで単行本が刊行されていました。

住川惠による丁寧な作画で着実に巻数を重ね、月刊コミックブレイドからコミックガーデン、マグコミへと掲載先を移しながら長期連載となっていました。

しかし2018年以降、刊行ペースが大きく鈍化します。18巻は2020年3月に発売されましたが、19巻が出たのは約2年半後の2022年9月9日でした。コミックナタリーでは「MAGCOMIで10巻分無料公開、9月9日には2年半ぶり単行本発売」と報じています。

さらに深刻なのは、19巻以降の新刊が一切出ていないことです。2022年9月から2026年3月現在まで、3年半以上にわたって20巻の発売日は公式に発表されていません。

かつて年2巻ペースだった作品がこれほど長期間新刊なしの状態は、連載継続を疑われて当然でしょう。

この長期にわたる新刊の空白が「打ち切りになったのでは」という疑念を生んでいます。マグコミでの連載更新についても、以前は毎月第2金曜日の定期更新でしたが、近年は更新頻度が不安定になっています。

ファンにとっては「連載が終わったわけでもなく、続きが出るわけでもない」という宙ぶらりんの状態が最もつらいところかもしれません。

理由3:一部の電子書籍サイトで「完結」と表記されている

打ち切り説に拍車をかけているのが、電子書籍ストアでの表記の混乱です。Amebaマンガなど一部のサイトでは、レインが「1-19巻 完結」と表記されています。

一方で、漫画全巻ドットコムでは「1-19巻 最新刊」と表記されており、BOOKWALKERなどでも完結の表記はありません。つまり、サイトによって「完結」「最新刊」の表記がバラバラという状態が続いています。

電子書籍ストアの表記はあくまで各サイトの判断によるもので、出版社の公式発表ではありません。しかし「完結」の文字を見たファンが「やはり打ち切りだったのか」と誤解するのは当然の流れでしょう。

物語の内容を見ても、19巻のあらすじは「熾烈極まる運命決戦、いよいよ最終局面へ」とされており、クライマックスの途中で止まっている印象を受けます。大戦がまだ続いている段階であり、物語として完結したとは言い難い状態です。

また、Googleなどの検索エンジンで「レイン 漫画」と入力すると、サジェストに「打ち切り」が表示されます。こうした検索候補を見て「打ち切りだったのか」と受け取る人も多いと考えられます。サジェストは検索回数に基づいて表示されるため、打ち切り説を検索する人が増えるほどさらに表示されやすくなる循環が起きています。

レイン(漫画)は本当に打ち切りなのか?

レインが打ち切りかどうかは、一言では答えにくい複雑な事情があります。まず、小説・漫画それぞれの媒体の状況を整理します。

媒体 現状
小説(アルファポリス単行本) 全16巻(未完・作者死去により絶筆)
小説(アルファライト文庫版) 全15巻+外伝1巻
Web掲載版 アルファポリスにて公開(更新停止)
漫画(マッグガーデン) 既刊19巻(連載停滞中)

以上を踏まえて、打ち切り説の根拠と反論を見ていきましょう。

打ち切り説を支持する根拠

打ち切り説を支持する最大の根拠は、物語が未完のまま事実上連載が止まっている点です。19巻の発売から3年半以上が経過しても20巻の発売日は発表されておらず、連載の再開も不透明な状況です。

また、原作小説も未完のため、漫画版が独自に物語を完結させることは極めて困難です。

レインは原作のストーリーラインに沿ってコミカライズされている作品であり、原作の結末が存在しない以上、漫画だけが先に完結するのは通常ありえません。

19巻のあらすじが「熾烈極まる運命決戦、いよいよ最終局面へ」とされている点も、物語がクライマックスの途中で止まっていることを裏付けています。大戦の決着がつく前に連載が止まった形です。

一般的に「打ち切り」とは出版社の判断で連載が終了することを指します。レインの場合は「原作者の死去」という外的要因で止まったケースです。

厳密には「打ち切り」ではないものの、読者にとって「物語が途中で終わっている」という結果は同じと言えるでしょう。

打ち切りではないと言える根拠

一方で、レインがいわゆる「不人気による打ち切り」ではないことは明確です。出版社のマッグガーデンやマグコミから「連載終了」「打ち切り」という公式発表は一切出ていません。

マッグガーデンの公式サイトでは、レインは依然として連載作品として扱われています。正式に終了が宣言されたわけではなく、「更新が長期間止まっている」状態と解釈するのが正確でしょう。

漫画家の住川惠は、同じマグコミで『魔導具師ダリヤはうつむかない』を毎月更新しており、健在です。体調不良や引退によってレインが止まったわけではなく、原作が途絶えたことが連載停滞の主因と考えられます。

掲載順の低下や読者アンケートの不振で打ち切られた作品とは、事情が根本的に異なります。

レインの連載停滞は、あくまで原作者・吉野匠の死去という予期せぬ事態がもたらした結果です。

シリーズ累計130万部の人気作だった

レインのシリーズ累計発行部数は、小説15巻時点で130万部を突破しています(2018年6月時点)。ライトノベル作品としては大ヒットの部類に入る数字です。

発行部数の推移を見ると、文庫版発売時に70万部、その後110万部、11巻時点で115万部、15巻時点で130万部と着実に伸びていました。

人気が低迷して打ち切られたという見方は、この数字を見れば事実に合いません。

漫画版も全19巻という巻数を重ねており、マッグガーデンの作品としては長期連載の部類です。

月刊コミックブレイドからコミックガーデン、マグコミへと掲載先が変わっても連載が続いたのは、安定した読者層がいた証拠でしょう。

原作者の死去後も漫画版が3年以上にわたって連載を継続したこと自体が、出版社と読者の双方がこの作品を支持していたことを示しています。打ち切りとは本質的に異なる経緯で連載が止まった作品です。

レインの作者の現在

レインには原作者と漫画担当の2人のクリエイターが関わっています。それぞれの現在について解説します。

原作者・吉野匠は2019年に死去

原作者の吉野匠は、2019年2月20日にアルファポリスが公式サイトで訃報を公表しました。死因や享年などの詳細は公開されていません。アルファポリスの公式発表以上の情報を確認することはできませんでした。

吉野匠はもともとウェブ小説サイトで『レイン』を発表し、その人気からアルファポリスで書籍化が決まった作家です。

商業作品としては『レイン』シリーズのみを執筆しており、このシリーズ一作で累計130万部(2018年6月時点)を達成しました。

ファンの間では「物語の結末はどうなるはずだったのか」「プロットだけでも公開されないか」という声が上がっています。

しかし2026年3月現在、遺族や出版社から結末に関する情報が公開された事実はなく、レインの物語は未完のままとなっています。

漫画担当・住川惠の現在の連載作品

レインの漫画を担当した住川惠は、現在も漫画家として精力的に活動を続けています。

マッグガーデンのマグコミにて『魔導具師ダリヤはうつむかない ~Dahliya Wilts No More~』を連載中で、2026年3月時点で既刊9巻が発売されています。

『魔導具師ダリヤはうつむかない』は甘岸久弥の小説を原作としたコミカライズ作品で、異世界で魔導具師として生きる女性を描くファンタジーです。毎月第2火曜日に定期更新されており、2024年にはTVアニメ化も実現しました。

なお、住川惠が連載していた月刊コミックガーデンは2026年3月5日に休刊しています。連載作品はマグコミおよびMAGKANに移籍する形で継続されています。

住川惠がレインの連載を再開する可能性については、公式な発表はありません。ただし住川惠自身は健在でマグコミでの連載も継続しているため、今後何らかの動きがある可能性は残されています。

レインを読むなら電子書籍がお得

漫画版レインは既刊19巻がBOOKWALKER・Kindle・コミックシーモアなどの電子書籍ストアで購入可能です。1巻あたりおおむね600〜700円程度のため、全巻そろえると12,000円前後になります。

原作小説はアルファポリスの単行本版(全16巻)とアルファライト文庫版(全15巻+外伝1巻)の2種類があります。

漫画版は原作小説のストーリーに沿いつつも独自の演出が加えられており、両方読むと作品の理解がより深まるでしょう。

マグコミでは漫画版の冒頭数話が無料で試し読みできます。2022年には19巻発売を記念して10巻分の無料公開キャンペーンも実施されました。電子書籍ストアによっては初回登録特典やまとめ買いクーポンが用意されている場合もあるため、購入前にチェックしてみてください。

物語は未完ではあるものの、19巻まで積み重ねられたレインとサンクワールの戦いの物語は読み応え十分です。剣と魔法のファンタジーが好きな方にはおすすめの作品です。


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