『あくたの死に際』は打ち切りではなく、マンガワン・裏サンデーで現在も連載が続いている作品です。作者・竹屋まり子さんの体調不良による長期休載やWeb連載特有の更新間隔のばらつきが「打ち切りでは?」という誤解を招きました。この記事では打ち切りと噂された3つの理由から連載継続の根拠、作者の現在の活動状況まで解説します。
| 作品名 | あくたの死に際 |
|---|---|
| 作者 | 竹屋まり子 |
| 連載誌 / 放送局 | マンガワン / 裏サンデー(小学館) |
| 連載期間 | 2023年4月〜連載中 |
| 巻数 | 既刊4巻(2025年8月時点) |
| 打ち切り判定 | 🔵 連載中(打ち切りではない) |
『あくたの死に際』が打ち切りと言われた理由
『あくたの死に際』は連載が続いているにもかかわらず、「打ち切り」というキーワードで検索されることがあります。なぜそのような誤解が生まれたのか、具体的な原因を見ていきます。
理由1:作者の体調不良による長期休載
打ち切り説が広まった最大の要因は、作者・竹屋まり子さんの体調不良による長期休載です。2024年頃にマンガワン上での更新が止まり、ファンの間で「連載が終わってしまうのでは」という不安が一気に広がりました。
マンバなどの漫画コミュニティでも「『あくたの死に際』休載。作者が体調不良とのこと」という情報が投稿され、作品の先行きを心配する声が多数上がっていました。休載の具体的な理由や復帰時期についてはすぐに明かされなかったため、ファンは情報が限られた中で不安を抱え続けることになりました。
漫画業界では、作者の体調不良をきっかけに長期休載となり、そのまま連載終了に至るケースが過去にもあります。そうした前例を知るファンほど、休載=打ち切りの前兆ではないかと不安を感じやすい状況でした。
とくに『あくたの死に際』は小説業界を題材にした意欲的な作品であり、物語の途中で終わってしまうことへの喪失感を恐れるファンの声もSNS上で見られました。作品への思い入れが強いほど、休載を打ち切りと結びつけて心配してしまうのは自然な反応だったと言えます。
なお、休載の理由は「体調不良」とだけ報じられており、具体的な病名や症状は明らかにされていません。プライバシーに関わる問題であるため詳細が伏せられるのは当然ですが、情報が少ないからこそファンの憶測が広がりやすく、打ち切り説に拍車をかける結果となりました。
理由2:Web連載ゆえの更新間隔のばらつき
『あくたの死に際』はマンガワン・裏サンデーというWeb媒体で連載されています。紙の雑誌であれば「今週号に載っていない」とすぐに判断できますが、Web連載は更新タイミングが柔軟なぶん、読者が最新話の有無を把握しづらいという特徴があります。
たとえば週刊少年ジャンプのような紙雑誌であれば、目次を見れば休載かどうか一目瞭然です。しかしマンガワンのようなアプリ配信の場合、更新がなくても通知が来ないことがあり、気づかないうちに数週間が過ぎてしまうケースも珍しくありません。
とくに体調不良による休載が重なった時期は、更新が不定期になりがちでした。「いつの間にか更新が止まっている」と感じた読者が「もしかして打ち切りになったのでは?」と検索する流れが自然に生まれたのです。
週刊連載のように毎週決まった曜日に掲載される形式と異なり、Web連載では更新停止と打ち切りの区別がつきにくいことが、誤解の温床となっています。これは『あくたの死に際』に限らず、Web漫画全般に共通する課題でもあります。
理由3:検索サジェストの連鎖による拡散
休載を心配したファンが「あくたの死に際 打ち切り」と検索すると、その検索行動自体がGoogleのサジェスト(検索候補)に反映されます。サジェストに「打ち切り」が表示されると、事情を知らない別の読者が「本当に打ち切りになったのか」と思い込み、さらに検索するという連鎖が発生します。
これは人気漫画でよく見られる現象です。連載中の作品であっても「打ち切り」がサジェストに表示される例は非常に多く、たとえば怪獣8号や葬送のフリーレンなど、誰もが知るヒット作品でも同様の現象が起きています。サジェストに「打ち切り」と出ること自体は、作品が実際に打ち切られた証拠にはなりません。
一度サジェストに「打ち切り」が定着すると、連載が再開された後も長期間にわたって検索候補に残り続けるため、実態とのギャップが埋まらないまま誤解が広がっていきます。
『あくたの死に際』の場合も、休載期間中にサジェストが固定化され、連載再開後も「打ち切り」という検索候補が残っている状況です。これが新規読者の不安をあおり、さらに検索数を増やすという循環が続いています。
実際に「あく たの 死に際 打ち切り」「あくたの死に際 打ち切り」と複数の表記でサジェストが出ており、作品名のスペース有無を問わず検索されていることがわかります。これもサジェスト連鎖が活発に起きている証拠です。
『あくたの死に際』が打ち切りではない根拠
ここまで打ち切りと言われた3つの理由を見てきましたが、いずれも「実際に打ち切りになった」という事実に基づくものではありません。ここからは、打ち切りではないと断言できる具体的な根拠を3つの観点から示します。
マンガワン・裏サンデーで連載が継続中
2026年3月時点で、『あくたの死に際』はマンガワン・裏サンデーにて連載が継続しています。休載を経て連載は再開されており、第32話(後編)以降も更新が確認できます。
打ち切りであれば、マンガワンのアプリ上で「完結」のラベルが付くか、作品ページ自体が更新されなくなるのが通常の流れです。しかし本作のページは現在もアクティブな状態で、新規話数が追加され続けています。裏サンデーの公式サイト上でも作品ページが公開されており、連載作品として正式にラインナップされたままです。
連載が打ち切りになった作品であれば、掲載プラットフォーム上で明確に終了が告知されます。そうした告知がないことが、打ち切りではない最もわかりやすい証拠です。
「このマンガがすごい! 2025」オトコ編第13位に選出
『あくたの死に際』は、宝島社が毎年発表する漫画ランキング「このマンガがすごい! 2025」のオトコ編で第13位に選出されました。このランキングは書店員や漫画評論家など業界関係者の投票で決まるもので、漫画業界において広く注目されています。
打ち切りが検討されるような作品がこのランキングに選ばれることは、まずありません。むしろ選出は作品の質と将来性が業界から高く評価されていることの証拠です。出版社にとっても、ランキング入りした作品を打ち切る理由はないでしょう。
連載開始が2023年4月、第1巻の発売が2023年10月であることを考えると、わずか1年ほどでこの規模のランキングに入選したのは注目に値します。作品の勢いが衰えているどころか、むしろ評価が高まっている段階にあると言えます。
「このマンガがすごい!」は2005年から毎年発行されており、過去には『鬼滅の刃』『チェンソーマン』『SPY×FAMILY』といった大ヒット作品も選出されてきた歴史あるランキングです。そこに名を連ねたことは、『あくたの死に際』が漫画市場でしっかりと存在感を示している証拠にほかなりません。
単行本が定期的に刊行されている
第1巻が2023年10月19日に小学館から発売されて以降、着実に巻数を重ね、最新の第4巻は2025年8月19日に発売されています。約2年間で4巻というペースは、Web連載作品としては標準的な刊行速度です。
打ち切り作品の場合、途中で刊行がストップしたり、「次巻で完結」といったアナウンスが出されたりするのが一般的です。本作にはそうした兆候は一切見られず、2025年8月発売の第4巻にも「最終巻」「完結」の表記はありません。
小学館がコンスタントに新刊を出し続けているということは、出版社として作品の商業的価値を認めており、連載の継続を支持している証拠です。単行本の刊行ペースがしっかり維持されている以上、打ち切りの可能性は極めて低いと判断できます。
加えて、各電子書籍ストア(コミックシーモア、ブックライブ、BOOK☆WALKER、ピッコマ、LINEマンガなど)でも全巻が配信されており、複数のプラットフォームで取り扱いが続いていることも、作品が現役で展開されている裏付けになっています。
『あくたの死に際』の作者・竹屋まり子の現在
作者の体調不良が打ち切り説の発端だっただけに、竹屋まり子さんの現在の活動状況は多くのファンが気になるところです。ここでは作者の最新の活動状況を整理します。
体調回復後に連載を再開
竹屋まり子さんは体調不良による休載を経て、『あくたの死に際』の連載を再開しています。X(旧Twitter)のアカウント名にも「あくたの死に際」を冠しており、本作の執筆が現在の主な活動であることがわかります。
休載期間中は更新が途絶えていましたが、復帰後は話数が順調に進んでおり、第32話以降も掲載が続いています。体調面が完全に回復したかどうかは公式には明かされていませんが、連載が安定して継続している事実から、執筆活動を維持できている状態と判断できます。
ファンとしてはまず作者の健康を第一に願いつつ、無理のないペースで連載が続くことを見守る姿勢が大切でしょう。Web連載だからこそ可能な柔軟なスケジュール管理が、体調面のリスクを抱える作者にとってはプラスに働いている面もあります。
竹屋まり子さんはX(旧Twitter)で作品の情報発信や読者とのコミュニケーションを行っています。連載の最新状況が気になる場合は、公式アカウント(@takeyamariko)をフォローしておくと、更新情報をいち早くキャッチできるでしょう。
竹屋まり子の経歴と過去作品
竹屋まり子さんは『あくたの死に際』以前にも複数の作品を発表しているキャリアのある漫画家です。代表的な過去作品として、神社生まれの不良男子高校生・御守忍と幽霊に憑かれやすい幼馴染・井戸端了を描いたコメディ『井戸端は憑かれやすい』があります。
また、学習漫画『COMIC×STUDY マンガでわかる中学英語』シリーズ(中1〜中3)も手がけており、コメディ・学習漫画・シリアスドラマと幅広いジャンルを描ける器用な作家です。ブクログでは22作品がリストアップされるなど、着実にキャリアを積み上げてきた漫画家であることがわかります。
『あくたの死に際』では、会社員・黒田マコトが心身の不調から休職し、学生時代の文芸部の後輩で人気小説家となった黄泉野季郎と再会したことをきっかけに、自らも小説を書き始めるという文学ドラマを描いています。小説業界のリアルな内幕と、創作に向き合う人間の葛藤という漫画としては非常に独自性の高いテーマ設定が、読者と業界の双方から高く評価されています。
作品タイトルの「あくた」は「芥」を指し、文学賞の「芥川賞」を連想させるネーミングです。「死に際」というインパクトのある言葉と合わせて、小説と人生の瀬戸際を描く本作の世界観を象徴しています。こうしたタイトルセンスも含めて、竹屋まり子さんの作家としての引き出しの広さがうかがえます。
『あくたの死に際』を読むなら電子書籍がお得
『あくたの死に際』は既刊4巻のため、これから読み始めても全巻そろえやすいちょうどよいボリュームです。裏少年サンデーコミックスとして小学館から刊行されており、全国の書店のほか主要な電子書籍ストアでも購入できます。
電子書籍であればスマホやタブレットですぐに読み始められ、場所を取らないのもメリットです。1冊あたりの価格も一般的な漫画と同程度なので、4巻まとめて購入しても大きな出費にはなりません。
また、マンガワンのアプリでは一部の話を無料で読むこともできるため、まずは作品の雰囲気を確認してから購入を検討するのもよいでしょう。裏サンデーのWebサイトでも第1話を試し読みできるので、通勤中や隙間時間にチェックしてみてはいかがでしょうか。
「このマンガがすごい! 2025」オトコ編第13位に選出された実力派作品です。既刊4巻と手を出しやすいボリュームなので、今のうちに読んでおけば今後の展開をリアルタイムで追いかける楽しみが生まれます。

