『豚のレバーは加熱しろ』のアニメ最終回は「ひどい」「紙芝居」と厳しい評価を受けました。1ヶ月の放送延期を経てもなお、止め絵と使い回しが大半を占める映像に批判が集中したことが原因です。この記事では、最終回が批判された具体的な理由と、打ち切りだったのかどうかを解説します。
| 作品名 | 豚のレバーは加熱しろ |
|---|---|
| 作者 | 逆井卓馬(原作)/ 遠坂あさぎ(イラスト) |
| 連載誌 / 放送局 | 電撃文庫(KADOKAWA)/ TOKYO MXほか |
| 連載期間 | 2020年3月〜2024年3月(小説) |
| 巻数 | 全9巻(完結済み) |
| 打ち切り判定 | 🟢 打ち切りではない(完結済み) |
『豚のレバーは加熱しろ』の最終回がひどいと言われる理由
『豚のレバーは加熱しろ』は第26回電撃小説大賞《金賞》を受賞したライトノベルで、2023年10月からTVアニメが放送されました。しかしアニメは放送中から制作上のトラブルが続き、最終回の放送後にはSNSやレビューサイトで厳しい声が相次ぎました。批判のポイントは大きく3つに分かれます。
理由1:最終回が止め絵と使い回しの「紙芝居」だった
最終回(第12話)が「ひどい」と言われた最大の原因は、映像のクオリティです。冒頭の約5分間は過去エピソードからの使い回し映像で構成されており、新規カットはほとんどありませんでした。
その後の本編パートも、キャラクターがほとんど動かない止め絵を切り替えながら声優の演技だけで進行する、いわゆる「紙芝居」状態が続きます。カメラが背景をゆっくりパンするだけのカットや、口元だけが動くカットが繰り返され、通常のアニメーションとは程遠い仕上がりでした。
物語の内容としては、主人公が現実世界に戻った後の日常と、ヒロイン・ジェスとの再会を予感させる展開が描かれています。ストーリー自体に大きな破綻があったわけではありませんが、映像のクオリティが低すぎたことで内容を正当に評価できないという声が多く上がりました。
SNS上では「最終回なのにここまで動かないのは見たことがない」「声優の演技だけで成立させている」といった反応が広がり、放送直後の実況は批判と驚きで埋め尽くされました。
理由2:第9話からの放送延期で期待が裏切られた
アニメ『豚のレバーは加熱しろ』の制作トラブルは最終回に始まったものではありません。2023年12月に放送予定だった第9話の時点で、すでに制作スケジュールが破綻していました。
第9話は放送延期となり、実際に放送されたのは予定より遅れてからでした。しかも放送された第9話のクオリティも低く、豚の足が動かずにスライド移動する、同じカットが繰り返されるといった問題が指摘され、SNS上では「万策尽きた」と話題になりました。
その後、最終回(第12話)も約1ヶ月延期され、2024年2月5日にようやく放送されました。視聴者の間では「延期したぶんクオリティが改善されるはず」という期待がありましたが、実際にはほとんど改善が見られませんでした。
約1ヶ月の猶予がありながら紙芝居状態で放送されたことで、「延期した意味がない」「待たされた分だけ失望が大きい」という反応が広がりました。延期によって期待値が上がったぶん、落差が際立つ結果になったと言えます。
理由3:制作会社project No.9のリソース不足
本作のアニメ制作を担当したのはproject No.9です。同スタジオは『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!』や『ぼくたちのリメイク』などを手がけてきましたが、本作では制作リソースの不足が顕著に表れました。
放送中盤から作画の崩れが目立ち始め、第9話では戦闘シーンで動きがほぼ止まるなど、アニメーションとしての体裁を保てない場面が散見されました。業界では「万策尽きた」と表現されるスケジュール崩壊の典型例として取り上げられることになりました。
アニメの制作現場では、複数作品を同時進行で制作するスタジオも多く、スケジュール管理が破綻するケースは珍しくありません。しかし本作の場合、最終回まで一貫してクオリティの回復が見られなかった点が特に問題視されました。
Blu-ray・DVD第1巻の売上は300枚未満という結果に終わっています。制作クオリティの低さがそのまま商品としての評価にも直結した形です。原作のポテンシャルに対してアニメ化の恩恵をほとんど受けられなかったのは、ファンにとっても制作陣にとっても残念な結果だったと言えます。
『豚のレバーは加熱しろ』は打ち切りだったのか?
アニメの制作トラブルや映像クオリティの低さから「打ち切りだったのでは?」と感じた視聴者もいるかもしれません。結論から言えば、本作は打ち切りではありません。ここではその根拠を整理します。
原作小説は全9巻で完結済み
原作の小説は電撃文庫から2020年3月に第1巻が刊行され、2024年3月に最終巻『豚のレバーは加熱しろ(n回目)』が発売されました。全9巻で物語が完結しています。
第8巻でメステリアでの物語が一区切りし、最終巻ではその後の展開が描かれるという構成です。途中で打ち切られた形跡はなく、作者の逆井卓馬が予定通りの形で物語を締めくくっています。
本作は第26回電撃小説大賞《金賞》受賞作であり、シリーズ累計発行部数は25万部を突破しています(2022年12月時点)。電撃文庫のラインナップの中でも注目度の高いタイトルとして継続的に刊行されていました。
アニメも全12話が放送されている
TVアニメは2023年10月7日から2024年2月5日まで、TOKYO MXほかで全12話が放送されました。途中の放送延期はありましたが、話数が削られたり途中で放送が打ち切られた事実はありません。
アニメは原作小説の第1巻から第2巻の途中までを映像化しています。1クール12話の枠内で描ける範囲を映像化しており、アニメとしても一定の区切りまで描かれています。
制作クオリティの問題はあったものの、予定されていた全12話はすべて放送されており、「制作の都合で途中終了した」という意味での打ち切りには該当しません。
「打ち切り」に見えた原因はアニメの制作品質
本作が「打ち切り」と誤解される最大の原因は、アニメの制作クオリティの低さです。止め絵の多用や放送延期は、予算や制作体制が崩壊した結果であり、打ち切り作品に見られる「急な展開の圧縮」「伏線の未回収」とは性質が異なります。
物語の内容自体は原作に沿って進行しており、ストーリーが駆け足になったわけではありません。あくまで映像表現の品質が著しく低下したことで、「打ち切りレベルの作品」という印象を与えてしまったのが実情です。
原作小説が全9巻で完結していること、アニメも全12話が放送されていることから、作品そのものは打ち切りではないと判断できます。
『豚のレバーは加熱しろ』の作者の現在
原作者の逆井卓馬は、本作で第26回電撃小説大賞《金賞》を受賞してデビューした作家です。アニメ放送後の現在の活動状況をまとめます。
逆井卓馬の活動状況
逆井卓馬は2024年3月に『豚のレバーは加熱しろ』の最終巻を刊行して小説シリーズを完結させました。デビュー作を約4年にわたって書き続け、全9巻で物語を締めくくっています。
漫画版は遠坂あさぎの作画で月刊コミック電撃マオウにて2022年10月から連載が続いています。2025年11月時点で既刊8巻が刊行されており、小説版の完結後も漫画として作品世界は継続しています。
逆井卓馬の次回作や新規プロジェクトについては、2026年3月時点で公式な発表は確認されていません。ただし、デビュー作が電撃小説大賞《金賞》受賞・アニメ化という実績を持つ作家であり、今後の動向が注目されます。
『豚のレバーは加熱しろ』の媒体別状況
本作はライトノベルを原作として複数の媒体で展開されています。それぞれの現状を整理します。
| 媒体 | 現状 |
|---|---|
| 小説 | 全9巻(完結済み) |
| 漫画 | 既刊8巻(電撃マオウにて連載中) |
| アニメ | 全12話放送済み(2023年10月〜2024年2月) |
アニメは原作小説の第1巻〜第2巻途中までを映像化しており、小説全体のごく序盤にあたります。アニメの続きが気になる場合は、原作小説の第3巻から読み進めることで物語の続きを楽しめます。
『豚のレバーは加熱しろ』を読むなら電子書籍がお得
原作小説は全9巻で完結しているため、最初から最後まで一気に読み通すことができます。アニメでは描かれなかった物語の大部分が小説に収録されており、アニメの制作品質に不満を感じた方にこそ原作を手に取ってほしい作品です。
電子書籍であれば在庫切れの心配がなく、全9巻をまとめて購入できます。1巻あたり約700円前後で、全巻でおよそ6,300円程度です。
漫画版も既刊8巻まで刊行されており、小説が苦手な方は漫画から入るのも一つの選択肢です。アニメとは異なり、漫画版は安定した作画で物語が進行しています。

