七つの大罪の最終回がひどいと言われる理由!打ち切りだったのか徹底解説

『七つの大罪』の最終回は「ひどい」「グダグダだった」という声がネット上で多く見られますが、その批判の中心は強さのインフレや終盤の間延びした展開にあります。『週刊少年マガジン』で約8年間連載され全41巻で完結した本作は、打ち切りではなく最終話まで掲載されています。この記事では、最終回がひどいと言われる具体的な理由と、打ち切りだったのかどうかを詳しく解説します。

作品名 七つの大罪(ななつのたいざい)
作者 鈴木央
連載誌 週刊少年マガジン(講談社)
連載期間 2012年45号〜2020年17号
巻数 全41巻
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

『七つの大罪』の最終回がひどいと言われる理由

全世界シリーズ累計5500万部(2023年9月時点)を突破し、TVアニメ4期・劇場版2作品が制作された大ヒット作品でありながら、最終回に対しては厳しい声が少なくありません。ここでは、読者から「ひどい」と言われている主な理由を4つに分けて整理します。

理由1:強さのインフレが止まらなかった

『七つの大罪』の最終回が批判される最大の原因は、物語が進むにつれて加速し続けた強さのインフレです。主人公メリオダスの闘級は初期で3,370でしたが、物語終盤では142,000にまで跳ね上がりました。

序盤は「闘級」という数値が戦いの緊張感を生み出す要素として機能していました。しかし中盤以降、十戒編や聖戦編に入ると数値のスケールが桁違いに膨れ上がり、戦闘の勝敗が読めなくなっていきました。

敵の強さが上がるたびに主人公側もパワーアップを繰り返す展開が続いたため、「もうどれだけ強くなっても驚けない」「数字のインフレに付き合わされている感覚」という声が読者から上がっていました。

インフレの問題は敵キャラクターにも及んでいます。十戒のメンバーが登場した当初は圧倒的な強敵として描かれていましたが、聖戦編に入ると彼らすら脅威ではなくなり、さらに上位の存在が次々と現れました。読者が感情移入していた「強敵との死闘」の緊張感は、数値のスケールが大きくなるほど薄れていきました。

結果として、最終決戦である魔神王との戦いでも「どうせ勝つだろう」という予定調和的な印象を持つ読者が多く、クライマックスとしての盛り上がりに欠けたと評価されています。

理由2:魔神王戦の引き延ばしと終盤のグダグダ感

終盤の魔神王との最終決戦が長引いたことも、「ひどい」と言われる大きな要因です。魔神王は倒されたかと思えば復活を繰り返し、何度も決着がつきそうでつかない展開が続きました。

特に39巻〜40巻あたりの展開について、「もう終わったと思ったのにまだ続くのか」「最後の2巻分くらいは蛇足だった」という感想が多く見られます。ラスボスとの戦いが引き延ばされたことで、読者の集中力や期待感が削がれてしまいました。

一度は決着がついた魔神王がメリオダスの体を乗っ取る形で復活し、さらにブリタニアの大地そのものと融合するという展開は、読者の間で「話を終わらせたくないように見える」という印象を与えました。

最終的に七つの大罪のメンバー全員の力を合わせて魔神王を倒すという王道の結末を迎えましたが、そこに至るまでの過程が冗長だったことが評価を下げる結果となっています。「倒したと思ったら復活」のパターンが3回以上繰り返されたことで、読者の間では「もういいから早く終わってくれ」という声まで上がっていました。

理由3:伏線が本編で回収されなかった

物語の中で張られた伏線の一部が、最終回までに回収されなかったことも不満の原因です。特に「最高神」の正体や素顔が本編で明かされなかった点は、多くのファンが指摘しています。

最高神は女神族の頂点に立つ存在として物語の根幹に関わるキャラクターでした。魔神王と対をなす最上位の存在でありながら、本編では姿も能力も詳しく描かれないまま連載が終了しました。

後に劇場版アニメ『光に呪われし者たち』(2021年公開)で最高神に関する情報が一部補完されましたが、漫画本編だけを追いかけていた読者にとっては消化不良の結末です。劇場版を観なければ物語の全貌がわからない構成に対して、「本編で完結させるべきだった」という批判がありました。

また、キャラクターごとの掘り下げが不十分だったという声もあります。七つの大罪のメンバーそれぞれにドラマがありながら、終盤は魔神王との戦闘描写が中心となり、個々のキャラクターの内面が十分に描き切れなかったと感じた読者も少なくありません。

特にエスカノールの最期やゴウセルの物語の結末について、「もう少し丁寧に描いてほしかった」「あっさりしすぎている」という意見が見られます。長期連載でキャラクターに愛着を持っていた読者ほど、終盤の駆け足感に不満を抱いたようです。

理由4:アニメ版の作画崩壊が印象を悪化させた

漫画の最終回への評価を語る上で、アニメ版の問題も無視できません。TVアニメ第1期(2014年)・第2期『戒めの復活』(2018年)はA-1 Picturesが制作を担当し、作画・演出ともに高い評価を得ていました。

しかし第3期『神々の逆鱗』(2019年)からスタジオディーンに制作会社が変更されたことで、作画のクオリティが大幅に低下しました。戦闘シーンの動きが簡素になり、キャラクターの表情が崩れるカットがSNSで「作画崩壊」として拡散される事態になりました。

特に第4期『憤怒の審判』(2021年)は原作のクライマックスにあたる魔神王戦を映像化した重要なシーズンでしたが、作画への不満は改善されませんでした。原作で最も盛り上がるべき場面の映像化が期待を下回ったことは、最終回全体の印象を大きく損なう結果となっています。

原作漫画自体への評価と、アニメの出来への失望が混同された結果、「七つの大罪の最終回はひどい」というイメージが実態以上に広まった面があります。アニメから入ったファンにとっては、作画の問題が物語の評価にまで影響してしまったといえるでしょう。

『七つの大罪』は打ち切りだったのか?

「最終回がひどい」という評価から「打ち切りだったのでは?」と疑う声もありますが、結論として『七つの大罪』は打ち切りではありません。終盤の展開が駆け足に感じられたことや、アニメ版の作画問題から打ち切りを連想する読者がいますが、実態は大きく異なります。ここではその根拠を整理します。

全41巻・約8年間の連載は打ち切りではない

『七つの大罪』は2012年45号から2020年17号まで、約7年半にわたって『週刊少年マガジン』で連載されました。全41巻という巻数は、週刊少年誌の連載作品としては十分な長さです。

打ち切り作品の多くは全3〜10巻程度で終了するのが一般的であり、全41巻という巻数は作品が長期にわたって読者に支持されていた証拠といえます。連載中は同誌の看板作品のひとつとして表紙や巻頭カラーを何度も飾っていました。

また、連載終了時に続編『黙示録の四騎士』の制作が告知されており、計画的な完結だったことがうかがえます。打ち切り作品が終了直後に同誌で続編連載を開始するケースは通常ありません。

累計5500万部の売上実績

全世界シリーズ累計発行部数は5500万部(2023年9月時点)を突破しています。この数字は『週刊少年マガジン』の歴代作品の中でもトップクラスの実績です。

2015年には第39回講談社漫画賞・少年部門を受賞しており、出版社からも高く評価されていた作品です。連載初期の2014年には全国書店員が選ぶおすすめコミックで1位を獲得するなど、業界内での評価も高いものでした。

これだけの商業的成功を収めた作品が打ち切られることは通常考えられません。終盤に批判が増えたのは事実ですが、それは人気作品の長期連載にはつきものの現象であり、打ち切りとは別の問題です。

アニメ4期・劇場版まで展開された大型メディアミックス

TVアニメは2014年から2021年まで全4期が制作され、劇場版アニメ『天空の囚われ人』(2018年)と『光に呪われし者たち』(2021年)の2作品が公開されました。

さらにNetflixでのオリジナルアニメ展開やゲーム化(『七つの大罪 ~光と闇の交戦~』)も行われており、メディアミックスの規模は打ち切り作品とは程遠いものです。

アニメ第4期『憤怒の審判』は原作の最終巻までを映像化しており、物語を最後まで描き切っています。加えて、続編『黙示録の四騎士』もTVアニメ化されており、シリーズとして継続的に展開されています。

『七つの大罪』の作者の現在

最終回への賛否はあるものの、作者の鈴木央は『七つの大罪』完結後も休むことなく漫画家としての活動を続けています。ここでは作者の現在の状況を紹介します。

作者コメントと最終回への想い

鈴木央は連載終了時、約8年間の連載を支えてくれた読者への感謝を述べるとともに、続編『黙示録の四騎士』の制作を発表しました。『七つの大罪』の物語を次世代のキャラクターに引き継ぐ構想は連載中から温めていたもので、最終回は続編への橋渡しとしても機能しています。

最終話ではメリオダスとエリザベスの間に息子・トリスタンが誕生した姿が描かれました。トリスタンは続編『黙示録の四騎士』の主要キャラクターとして登場しており、この結末が計画的なものだったことがわかります。

鈴木央は1977年生まれで、1996年に『週刊少年ジャンプ』で『ライジングインパクト』の連載デビューを果たしたベテラン漫画家です。『七つの大罪』以前にも『ブリザードアクセル』『金剛番長』などの連載経験があり、キャリアを通じて少年漫画の第一線で活動を続けています。

鈴木央の連載中の作品

鈴木央は2021年から『週刊少年マガジン』で続編『黙示録の四騎士』を連載中です。2026年1月時点で既刊25巻が刊行されています。

『黙示録の四騎士』は聖戦終結から16年後のブリタニアを舞台に、少年パーシバルを主人公とした新たな冒険を描いています。メリオダスやバンなど前作のキャラクターも登場しており、『七つの大罪』のファンにとっても注目の作品です。

同作もTVアニメ化されており、『七つの大罪』の世界観はシリーズとして今も拡大を続けています。鈴木央は『七つの大罪』完結後も休むことなく週刊連載を継続しており、旺盛な創作意欲がうかがえます。

『七つの大罪』のアニメは何巻・何話まで?続きは原作の何巻から?

『七つの大罪』のアニメシリーズは全4期で原作の最終巻まで映像化されています。各期と原作の対応は以下の通りです。

シリーズ 放送時期 原作対応巻
第1期『七つの大罪』 2014年10月〜2015年3月 1〜13巻
第2期『戒めの復活』 2018年1月〜6月 14〜24巻
第3期『神々の逆鱗』 2019年10月〜2020年3月 25〜32巻
第4期『憤怒の審判』 2021年1月〜6月 33〜41巻

アニメ第4期で原作の最終話まで描かれているため、アニメの続きを原作で読む必要はありません。ただし、アニメでは尺の都合でカットされたエピソードや、キャラクターの心理描写が省略されている部分もあるため、原作を読むことでより深く物語を楽しめます。

なお、第3期以降の作画クオリティに不満を感じた方は、原作漫画で同じエピソードを読み直すと印象が変わるかもしれません。鈴木央の画力は安定しており、特に戦闘シーンの迫力は原作ならではの魅力です。

『七つの大罪』を読むなら電子書籍がお得

『七つの大罪』は全41巻で完結しているため、最初から最後まで一気に読み通せる作品です。全巻をまとめて購入する場合、電子書籍なら紙の単行本よりもお得に入手できることが多いです。

41巻分となるとそれなりの金額になりますが、電子書籍ストアの初回クーポンやまとめ買いキャンペーンを活用すれば費用を抑えられます。続編『黙示録の四騎士』(既刊25巻、2026年1月時点)もあわせて読む場合は、同じストアで揃えておくと管理しやすいでしょう。

最終回への批判はあるものの、序盤〜中盤の冒険活劇としての面白さは多くの読者が認めるところです。特に七つの大罪のメンバーが一人ずつ集結していく序盤の展開や、十戒との初対決は今読んでも引き込まれるエピソードです。


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