DREAMS(ドリームス)の最終回がひどいと言われる理由!掲載誌休刊で打ち切りだったのか解説

『DREAMS』の最終回は、ライバルキャラの唐突な事故死やメジャー挑戦という飛躍的な展開が「ひどい」と批判を受け、Twitterでトレンド入りするほどの衝撃を読者に与えました。最大の原因は掲載誌『マガジンSPECIAL』の休刊が決まり、20年にわたる連載を急遽まとめざるを得なかったことにあります。この記事では、最終回が批判された具体的な理由と、打ち切りだったのかどうかの真相を詳しく解説します。

作品名 DREAMS(ドリームス)
作者 原作:七三太朗 / 作画:川三番地
連載誌 / 放送局 週刊少年マガジン → マガジンSPECIAL(講談社)
連載期間 1996年〜2017年(マガジンSPECIAL 2017年2号で終了)
巻数 全71巻
打ち切り判定 🔴 打ち切り確定(掲載誌休刊による強制終了)

『DREAMS』の最終回がひどいと言われる理由

『DREAMS』は1996年から約20年にわたって連載された野球漫画で、不良少年・久里武志が「非常識野球」で甲子園を目指す物語です。累計発行部数800万部を突破(2016年9月時点)するほどの人気作でしたが、最終回は多くの読者に衝撃を与えました。

久里のぶっ飛んだ魔球や、理論を超越した打法など、リアルな野球漫画とは一線を画す破天荒な展開が支持されていた本作ですが、その「破天荒さ」が最終回で悪い方向に爆発してしまった形です。

ここでは「ひどい」と言われた具体的な理由を整理していきます。

理由1:掲載誌の休刊で連載が強制終了した

最終回が批判された最大の要因は、掲載誌『マガジンSPECIAL』が2017年2号をもって休刊になったことです。『DREAMS』はもともと『週刊少年マガジン』で連載をスタートしましたが、その後『マガジンSPECIAL』に移籍して連載を継続していました。

『マガジンSPECIAL』は1983年の創刊から33年以上にわたって刊行されていた講談社の月刊増刊誌です。しかし紙媒体の雑誌が厳しい時代の流れの中で、2017年2号での休刊が決定しました。雑誌の最終号の表紙を本作が飾ったことからも、休刊の最後まで看板作品として扱われていたことがうかがえます。

つまり、作品の人気が落ちて打ち切られたのではなく、掲載誌そのものがなくなるという外的要因によって連載が終了しています。他の雑誌への移籍や、Web連載への移行といった救済措置も取られませんでした。

作者にとっては、残されたページ数でストーリーをどう着地させるかを急遽考えなければならない状況だったと推測されます。読者にとっても「20年も追い続けた作品が、雑誌の都合で急に終わった」という受け止め方になるため、不満の声が上がるのは当然の流れだったでしょう。

同じ『マガジンSPECIAL』で連載されていた他の作品も同時に終了しており、雑誌の休刊は一つの作品だけでなく複数の連載に影響を与えた出来事でした。

理由2:ライバル・生田傭平の唐突な事故死

最終回で最も読者を驚かせたのは、主人公・久里武志の最大のライバルである生田傭平が交通事故で死亡したという展開です。生田は物語全体を通じて久里と対等に戦い続けた存在であり、読者にとっても思い入れの強いキャラクターでした。

長年の連載で積み重ねてきたライバル関係の結末が「事故死」というのは、あまりにも唐突です。読者からは「死後に全球団から1位指名されるのは泣いたけど、生田の死はちょっと唐突すぎる」という声が上がっています。

スポーツ漫画において主要キャラクターの死亡は珍しい展開ですが、それが最終回で何の前触れもなく描かれたことで衝撃はさらに大きくなりました。物語の中で生田の死を悼む時間もほとんど確保されておらず、感情を整理する余裕がないまま話が進んでいきます。

生田というキャラクターは、久里と同世代の天才打者として、試合のたびに読者を沸かせてきた存在です。彼との直接対決は作品の最大の見どころの一つであり、最終決戦での再戦を楽しみにしていた読者も多かったはずです。

「20年間ずっと戦ってきたライバルがこんな形で退場するのか」という落胆は、長期連載ならではの重みがあったと言えるでしょう。

理由3:20年の連載が急展開でまとめられた

『DREAMS』の連載ペースは非常にゆっくりで、作中では南東京大会の準決勝1試合だけで約6年(実時間)を費やしていたことで知られています。作中時間ではわずか10か月分の物語を20年かけて描いてきたのが本作の特徴でした。

それだけの密度で試合を描き続けてきた作品が、最終回ではいきなり甲子園決勝の途中を飛ばし、主人公が暴投で高校球界から追放され、気がつけばメジャーリーグに挑戦しているという超圧縮展開を見せました。

読者の間では「伝説レベルのぶん投げ終了」と表現され、Twitterではトレンド入りするほどの反響を呼びました。試合中にキレた主人公がビーンボールを連発して相手チームの選手を次々と負傷退場させるという、これまでの展開からは想像できない暴挙に出る描写も含まれていました。

長年にわたって丁寧に試合を描いてきた作品だからこそ、この落差に衝撃を受けた読者が多かったのです。

最終回のラストシーンは、久里がメジャーリーグのマウンドに上がり、昨年のホームラン王ダニエル・ベボーに全力の1球を投じるところで幕を閉じています。高校野球の物語がいきなりメジャーリーグで終わるという飛躍に、読者は面食らいました。

長期連載の結末としてはあまりにも駆け足であり、「もう少しちゃんとまとめてほしかった」という声は多く見られます。一方で、「突き抜けた終わり方がかえって久里らしい」「ネタとしては最高」と受け止める読者もおり、賛否がはっきり分かれる最終回だったと言えます。

『DREAMS』は打ち切りだったのか?

最終回の急展開を見て「打ち切りだったのでは?」と考える読者は少なくありません。全71巻という長さから打ち切りではないと思う人もいますが、実際にはやや複雑な事情があります。ここでは、打ち切りの真相について掲載誌の状況や作品の人気から検証します。

マガジンSPECIALの休刊による強制終了

結論として、『DREAMS』は掲載誌休刊による事実上の打ち切りです。通常の打ち切りのように「人気が落ちたから終了」という経緯ではなく、雑誌自体が廃刊になったことで連載の場を失いました。

『マガジンSPECIAL』は2017年2号で33年の歴史に幕を下ろしており、同誌に掲載されていた作品は軒並み終了を余儀なくされています。『DREAMS』も例外ではなく、最終号で最終回を迎える形となりました。

雑誌の表紙を最終号まで飾る作品が「不人気で打ち切り」というのは考えにくく、掲載誌の経営判断によって連載が終了したと見るのが妥当です。休刊の発表から最終号までの期間が短かったため、他誌への移籍交渉をする余裕もなかったと推測されます。

作品自体の人気は健在だった

『DREAMS』の累計発行部数は800万部を突破しています(2016年9月時点)。全71巻という巻数は、野球漫画の中でも屈指の長期連載であり、これだけの巻数が出版され続けたこと自体が安定した売上の証拠です。

『週刊少年マガジン』時代から数えて約20年にわたり連載が続いたこと自体が、一定以上の読者支持があった証拠です。マガジンSPECIAL移籍後も看板作品として掲載が続いており、人気低迷による打ち切りではありません。

同じ原作・作画コンビの前作『風光る』も全44巻の長期連載を成功させており、七三太朗・川三番地コンビは講談社のスポーツ漫画を長年支えてきた実力派です。『4P田中くん』(全51巻)も含め、このコンビの作品は常に長期連載の実績を積み重ねてきました。

電子書籍化もされており、現在も各電子書籍ストアで全巻購入が可能です。連載終了から年月が経った今でも読者に読まれ続けている作品と言えるでしょう。

駆け足展開は掲載誌の都合によるもの

最終回の急展開が「ひどい」と言われる原因は、作者の力量不足ではなく、掲載誌の休刊スケジュールに合わせざるを得なかったことにあります。

作中時間で10か月分を20年かけて描いてきた作品に対して、「残りの話数でまとめてください」という状況が突然訪れたわけです。71巻まで積み重ねてきた物語を、限られたページ数で着地させなければならなかった作者の苦悩は想像に難くありません。

一部では「作者は10年前から最終回の構想を持っていた」という指摘もありますが、それでも想定していたペースで描き切ることは叶わなかったのが実情でしょう。掲載誌が続いていれば、甲子園の決勝戦をじっくり描いた上で、その先の物語に進むことも可能だったはずです。

漫画の打ち切りには「人気低迷による打ち切り」と「外的要因による打ち切り」の2種類がありますが、『DREAMS』は明確に後者にあたります。作品自体の人気や内容に問題があったわけではなく、あくまで掲載の場が失われたことが原因であるという点は、正しく理解しておく必要があります。

『DREAMS』の作者の現在

『DREAMS』は原作・七三太朗と作画・川三番地のコンビによる作品です。このコンビは『風光る』『4P田中くん』など、講談社の野球漫画を長年にわたって手がけてきました。ここでは連載終了後の両者の動向についてまとめます。

原作者・七三太朗の逝去

原作を担当した七三太朗は、2023年12月30日に噴門食道接合部癌のため逝去しました(享年79歳)。訃報は2024年1月9日に、実兄である漫画家・ちばてつやがブログで公表しています。

七三太朗は本名を千葉樹之(ちば しげゆき)といい、ちばてつやの四人兄弟の末弟にあたります。漫画原作者として『風光る』『4P田中くん』『イレブン』など数多くのスポーツ漫画を手がけ、特に野球漫画の分野で大きな功績を残しました。

『風光る』『4P田中くん』『DREAMS』を合わせると、七三太朗が原作を手がけた野球漫画の単行本は合計160巻以上にのぼります。日本の野球漫画史において、七三太朗は最も多くの巻数を世に送り出した原作者の一人と言えるでしょう。

『DREAMS』は七三太朗にとって最後の長期連載作品となり、掲載誌の休刊という不本意な形で終了したことは、ファンにとっても原作者自身にとっても心残りだったのではないでしょうか。

作画・川三番地のその後

作画を担当した川三番地は、『DREAMS』と並行して『月刊少年マガジン』で『天のプラタナス』というサッカー漫画を連載していました。こちらも2017年8月号で完結しており、同年に2本の長期連載が終了した形になります。

また、2013年から2016年にかけて『月刊少年マガジン+』および『少年マガジンR』で師匠であるちばてつやのアシスタント時代を描いた自伝的漫画『あしたのジョーに憧れて』(全3巻)を発表しています。

川三番地は1980年のデビュー以来、40年以上のキャリアを持つベテラン漫画家です。七三太朗との長年のコンビ作に加え、単独での作品も複数発表してきました。師匠であるちばてつやの影響を受けたダイナミックな画風は、スポーツ漫画との相性が抜群で、講談社のスポーツ漫画を長年にわたって支えてきた存在です。

『DREAMS』を読むなら電子書籍がお得

『DREAMS』は全71巻と巻数が非常に多い作品です。紙の単行本で全巻を揃えるのは場所的にも経済的にもハードルが高いため、電子書籍での購入が現実的な選択肢になるでしょう。置き場所を気にせずにスマホやタブレットでいつでも読み返せるのも大きなメリットです。

電子書籍であればセールやクーポンを活用することで、全巻まとめ買いの費用を大幅に抑えられる可能性があります。71巻という長さを考えると、初回購入特典の大きいサービスを選ぶのがポイントです。

最終回の賛否はありますが、1試合を何巻もかけて描く圧倒的な試合描写は本作ならではの魅力です。特に南東京大会の準決勝は、野球漫画史に残る名勝負として語り継がれています。最終回だけを見て判断するのではなく、20年分の物語を通して読む価値のある作品です。気になった方はぜひ手に取ってみてください。


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