舞いあがれ最終回がひどいと言われる理由!打ち切りではないのになぜ不評だったのか

NHK朝ドラ『舞いあがれ!』の最終回は、「ひどい」「がっかり」という声がネット上で多く見られました。パイロットの夢を目指していたヒロインが途中で方向転換したことや、最終回で突然登場した「空飛ぶクルマ」の唐突さが批判の主な原因です。この記事では、最終回がひどいと言われた具体的な理由と、打ち切りだったのかどうかを解説します。

作品名 舞いあがれ!
脚本 桑原亮子(メイン)、嶋田うれ葉、佃良太
放送局 NHK総合(NHK大阪放送局制作)
放送期間 2022年10月3日〜2023年3月31日(全126話)
主演 福原遥
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

『舞いあがれ!』の最終回がひどいと言われる理由

『舞いあがれ!』は2023年3月31日に全126話で最終回を迎えました。全26週の予定通り放送を終えたものの、SNSやレビューサイトでは「最終回がひどい」という声が少なくありませんでした。

ここでは、視聴者から特に批判が集まったポイントを具体的に見ていきます。

理由1:パイロットの夢を諦めた展開への失望

『舞いあがれ!』の前半は、ヒロイン・舞(福原遥)が大学を中退してまでパイロットを目指す物語でした。航空学校編では厳しい訓練に耐え、仲間と切磋琢磨する姿が描かれ、視聴者の多くがこの「空への夢」に感情移入していました。

ところが物語の中盤、父・浩太の急死をきっかけに、舞はハカタエアラインの内定を辞退し、実家の町工場「IWAKURA」を継ぐ決断をします。大学を中退してまで追いかけたパイロットの夢があっさり放棄されたことに、視聴者からは「前半の話は何だったのか」「あれだけ頑張った航空学校編が無駄になった」と落胆の声が広がりました。

朝ドラはヒロインの夢や成長を半年間かけて描く形式です。その主軸となる夢が途中で切り替わったことは、多くの視聴者にとって受け入れがたい展開でした。

「家業を継ぐ」という選択自体はリアルではあるものの、パイロットを目指す物語として感情移入していた視聴者にとっては、物語の根幹が揺らいだと感じられたのです。

理由2:最終回の「空飛ぶクルマ」が唐突だった

最終回では、2027年1月に舞が「かささぎ」と名付けられた空飛ぶクルマで五島列島の空を飛ぶシーンが描かれました。町工場の技術と舞のパイロット経験が結実するという着地点でしたが、この「空飛ぶクルマ」が終盤になって突然登場したことに違和感を覚えた視聴者が多くいました。

SNSでは「ヘリコプターと何が違うの?」「ドクターヘリでいいのでは」といったツッコミが殺到しました。劇中では空飛ぶクルマと既存のヘリコプターの違いが十分に説明されず、視聴者の疑問が解消されないまま最終回を迎えた形です。

また、最終回の舞台が「2027年」という未来の設定だったことも議論を呼びました。朝ドラ評論家の堀井憲一郎氏は「令和の朝ドラが未来で終わる不可思議さ」を指摘しています。

パイロットの夢と町工場の仕事を無理やり結びつけた「ご都合主義的な結末」と受け止められたことが、「最終回がひどい」という評価につながりました。

理由3:脚本家の途中交代による作風のブレ

『舞いあがれ!』の脚本は、メインライターの桑原亮子氏が担当していましたが、第8週以降の航空学校編では嶋田うれ葉氏と佃良太氏が脚本を担当しました。NHK大阪制作の朝ドラで複数脚本家によるリレー体制が取られたのは、2020年の『エール』以来のことです。

脚本家が交代した第8週から、SNS上では「#舞いあがれ反省会」というハッシュタグがトレンド入りするようになりました。キャラクターの性格や作品のトーンが変わったと感じる視聴者が続出し、「見てて戸惑いしかなかった」という声もありました。

桑原氏が脚本に復帰した第12週以降は反省会タグが減少し、視聴者からは歓迎の声が上がっています。このことから、脚本家交代が作品全体の評価を下げる一因になったことがうかがえます。

航空学校編は専門性が高く、取材や確認に時間がかかるため脚本家を分担したとNHK側は説明しています。しかし結果的に、キャラクターの描き方に一貫性が失われたと感じた視聴者は少なくありませんでした。

理由4:後半の恋愛要素と詰め込み感

後半の物語では、舞と歌人・貴司(赤楚衛二)の恋愛、兄・悠人の投資トラブル、リーマンショックによる町工場の経営危機、そして空飛ぶクルマの開発と、多数のエピソードが同時進行しました。

視聴者からは「恋バナが多すぎる」「リーマンショックの工場経営の話ばかりでつまらない」「パイロット目指して輝いていた前半が良かった」という不満が相次ぎました。1つ1つのテーマを深掘りする時間がなく、どれも中途半端に終わったという印象を持った視聴者が多かったようです。

特に最終週は、空飛ぶクルマの完成から初飛行までを一気に描いたため、「詰め込みすぎ」と感じる声が目立ちました。文春オンラインの記事でも「朝ドラ史に残る挑戦作」としつつ、後半の展開に疑問の声があることが報じられています。

半年間という限られた放送期間の中で、パイロット・町工場・恋愛・家族・空飛ぶクルマと、テーマを広げすぎた結果、1つ1つの描写が薄くなってしまったと言えるでしょう。

『舞いあがれ!』は打ち切りだったのか?

最終回への批判が多かったことから、「舞いあがれは打ち切りだったのでは?」と疑問を持つ方もいるようです。ここでは、打ち切りかどうかを客観的に確認します。

打ち切りではなく全26週・全126話で予定通り完結

結論から言えば、『舞いあがれ!』は打ち切りではありません。NHK連続テレビ小説の2022年度後期作品として、全26週・全126話が予定通り放送されました。

朝ドラは半年間(約26週)の放送枠があらかじめ決まっており、途中で打ち切られることは基本的にありません。『舞いあがれ!』も2022年10月3日の初回から2023年3月31日の最終回まで、スケジュール通りに放送を完了しています。

後続の朝ドラ『らんまん』が2023年4月3日から予定通り始まっていることからも、打ち切りではなかったことは明らかです。

駆け足展開は打ち切りではなく構成上の問題

最終週の展開が駆け足に感じられたのは事実ですが、これは打ち切りによるものではなく、構成上の問題です。前半でパイロット編をじっくり描いた分、後半の町工場編・空飛ぶクルマ編に充てる尺が不足したと考えられます。

制作統括の熊野律時氏はインタビューで、最終回について「舞の成長をきちんと描くところは一貫している」と語っています。制作側としては計画通りの結末だったことがわかります。

つまり「最終回がひどい」という評価は、打ち切りによる尻切れではなく、物語全体の構成バランスに対する不満だったと言えるでしょう。

期間平均視聴率は15.6%で朝ドラとしてはやや低調

『舞いあがれ!』の期間平均視聴率(世帯)は15.6%、最終回は16.1%でした。前作『ちむどんどん』の15.8%をさらに0.2ポイント下回り、2009年度後期の『ウェルかめ』(13.5%)以降では最も低い数字となりました。

近年の朝ドラの中では低めの視聴率だったことは事実です。ただし、テレビ視聴の多様化やTVerなどの見逃し配信の普及もあり、世帯視聴率だけで作品の評価を測ることは難しくなっています。

視聴率が低迷した要因としては、前作『ちむどんどん』への不満から朝ドラ自体の視聴習慣が離れた影響も指摘されています。『舞いあがれ!』固有の問題だけでなく、朝ドラ全体のトレンドも関係していると考えられます。

『舞いあがれ!』の脚本家・桑原亮子の現在

『舞いあがれ!』のメイン脚本を担当した桑原亮子氏は、本作の後も精力的に活動を続けています。

桑原亮子氏の経歴と代表作

桑原亮子氏は脚本家であると同時に歌人としても知られ、宮中歌会始の入選経験もあります。NHKドラマ『心の傷を癒すということ』(2020年)で高い評価を受け、『舞いあがれ!』のメイン脚本に起用されました。

『舞いあがれ!』では全26週のうち大部分の脚本を手がけ、特に五島列島の子供時代や、貴司の短歌にまつわるエピソードは「詩的で美しい」と評価されています。

桑原亮子氏の最新作

桑原氏は2025年4月から5月にかけてNHKで放送されたドラマ『しあわせは食べて寝て待て』の脚本を担当しました。同名漫画を原作とした作品で、長期療養中の主人公の日常を描いた物語です。

『舞いあがれ!』で見せた繊細な人間描写は健在で、脚本家として着実にキャリアを重ねています。

『舞いあがれ!』を見るなら動画配信がお得

『舞いあがれ!』は全126話の長編ドラマです。放送終了後に気になった方や、もう一度見返したいという方は、NHKの動画配信サービスで視聴することができます。

前半のパイロット編だけでも見応えがあり、五島列島の美しい風景とあわせて楽しめる作品です。最終回の評価が分かれた作品だからこそ、自分の目で確かめてみるのも良いかもしれません。


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