ドンブラザーズの最終回がひどいと言われる理由!打ち切りだったのか徹底解説

『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の最終回は、マスターの正体やムラサメの謎が未解決のまま終わったことで「ひどい」と批判されました。脚本・井上敏樹の独特な作風が最終回でも全開だったため、賛否が大きく分かれた作品です。この記事では、最終回がひどいと言われる具体的な理由と、打ち切りだったのかどうかを解説します。

作品名 暴太郎戦隊ドンブラザーズ
作者 井上敏樹(脚本)
連載誌 / 放送局 テレビ朝日系列
放送期間 2022年3月6日〜2023年2月26日
話数 全50話
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

ドンブラザーズの最終回がひどいと言われる理由

『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の最終話(第50話「えんができたな」)は2023年2月26日に放送されました。放送直後からSNSでは賛否両論が巻き起こり、世界トレンド1位を記録するほどの反響がありました。

スーパー戦隊シリーズ第46作として1年間にわたり放送された本作は、脚本家・井上敏樹が全話を執筆するという異例の体制で制作されています。その独自の作風ゆえに熱狂的なファンを生んだ一方、最終回への不満も根強く残りました。

具体的にどのような点が批判されたのか、主な理由を整理します。

理由①:マスター(五色田介人)の正体が最後まで明かされなかった

最終回がひどいと言われた最大の要因は、喫茶「どんぶら」のマスター・五色田介人の正体が最後まで一切説明されなかったことです。五色田介人は第1話からドンブラザーズの活動を見守り続け、物語の鍵を握る人物として描かれていました。

なぜゼンカイザーに似ているのか、なぜセンタイギアを集めていたのか、喫茶どんぶらの裏倉庫はなぜ異常な広さを持つのか。こうした謎が1年間にわたって積み重ねられていきました。視聴者の間では「マスターの正体こそが最終回で明かされる最大の謎」として期待が高まっていたのです。

しかし最終話では、五色田介人に関する説明は一切ありませんでした。主演の樋口幸平も後のインタビューで「わからないところ全部ほったらかし」とコメントしており、制作側も意図的に回収しなかったことがうかがえます。

前作『機界戦隊ゼンカイジャー』との関連も含めて、五色田介人の謎は視聴者が最も回収を期待していた要素でした。それが完全に放置されたことで、「1年間見続けた意味がなかった」という落胆の声が多数上がっています。

理由②:ムラサメ・マザーなど多数の伏線が未回収だった

マスターの正体だけでなく、本作は多くの設定や伏線を回収しないまま最終回を迎えています。特に批判が集中したのは、追加戦士ドンムラサメとその内部に存在する「マザー」の扱いです。

ムラサメは物語中盤から登場し、自我を持つ剣として独自の存在感を放っていました。マザーはムラサメの体内に存在する謎の存在として描かれましたが、本編ではその正体が十分に説明されていません。後にファイナルライブツアー2023で「マザーはムラサメの育成プログラムだった」と明かされましたが、テレビ本編だけを見ていた視聴者にとっては未解決のまま終わった印象が残りました。

また、ジロウ(ドンドラゴクウ/ドントラボルト)の二重人格の根本的な原因や、獣人・脳人といった本作独自の設定に関する掘り下げも不十分だったという指摘があります。これらの要素は序盤から物語を動かす重要な設定として機能していましたが、最終的に「雑に処理された」という評価が少なくありません。

「伏線を散らしておきながら回収する気がなかった」という批判は、本作の最終回評価を大きく下げた要因の一つです。井上敏樹の過去作品でも伏線の扱いが議論になることはありましたが、ドンブラザーズではその傾向が特に顕著でした。

理由③:タロウの記憶リセットが唐突だった

最終回では、主人公・桃井タロウがドンブラザーズとしての記憶をすべて失い、普通の人間として新たな生活を始めるという結末が描かれました。「役割を終えた桃井タロウは記憶をリセットされる」というルールが最終話で突然提示されたのです。

この展開に対して、「1年間の仲間との絆が無に帰した」と感じた視聴者が多くいました。タロウとはるか、猿原、雉野、犬塚といったメンバーの関係性は本作の大きな魅力であり、それが「そういうルールだから」という説明だけで消し去られたことへの反発は強いものがありました。

一方で、この結末を「美しいラスト」と評価する声も一定数存在します。タロウが戦いから解放され平穏な生活を送る姿に涙した視聴者もおり、SNS上では「ドンブラロス」という言葉がトレンド入りするほどの反響がありました。

ただし肯定派の間でも「記憶リセットの理由が弱い」という点は共通の指摘事項となっています。唐突に提示されたルールであるため、感動的な演出にもかかわらず脚本の説得力に欠けるという評価が目立ちます。

理由④:ラスボス戦の物足りなさ

スーパー戦隊シリーズの最終回といえば、巨大ロボ戦を含む迫力あるラストバトルが定番です。しかしドンブラザーズの最終回は、従来のスーパー戦隊と比較して戦闘シーンが控えめだったと感じた視聴者が少なくありませんでした。

井上敏樹は一貫してキャラクター同士の人間ドラマを重視する作風で知られています。最終回でもその姿勢は変わらず、派手な戦闘よりも「縁」というテーマを軸にした人間模様の決着に重点が置かれました。

この構成は、戦隊シリーズに壮大なクライマックスを期待していた視聴者にとっては「最終回としての盛り上がりに欠ける」という不満につながっています。特に子ども向け番組としての側面を重視する層からは「最終決戦がこれだけ?」という声が上がりました。

ただし、戦闘に頼らない最終回を「ドンブラザーズらしい」と評価する意見もあり、ここでも視聴者の評価は真っ二つに分かれています。

ドンブラザーズは打ち切りだったのか?

最終回への批判から「ドンブラザーズは打ち切りだったのでは?」という声も一部で上がっています。しかし結論から言えば、本作は打ち切りではありません。

全50話で予定通り放送が完了している

スーパー戦隊シリーズは例年、約1年間(48〜50話前後)の放送期間が設定されています。ドンブラザーズは2022年3月から2023年2月まで全50話が放送されており、スーパー戦隊としては標準的な話数で完結しています

打ち切り作品に見られるような急な話数削減や放送期間の短縮は一切ありませんでした。最初から全50話として制作・放送された作品です。

番組枠自体もドンブラザーズ終了後に次作『王様戦隊キングオージャー』にスムーズに引き継がれており、枠の打ち切りといった事情も存在しません。

劇場版・VS作品も制作されている

ドンブラザーズは放送中の2022年7月に劇場版『暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE 新・初恋ヒーロー』が公開されています。さらに放送終了後には『暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー』が2023年5月に劇場公開されました。

打ち切り作品では劇場版やVS作品が制作されることは通常ありません。これらの関連作品が予定通り公開されていることは、本作が打ち切りではない明確な証拠です。

ファイナルライブツアー2023も全国で開催されており、テレビ本編で明かされなかったマザーの正体がこのライブツアーで初めて説明されるなど、作品展開は放送終了後も継続していました。

SNSでの反響はシリーズでもトップクラスだった

ドンブラザーズの最終回放送日には、「ドンブラザーズ」がX(旧Twitter)で世界トレンド1位を記録しています。放送終了後も「ドンブラロス」という言葉がトレンド入りし、多くの視聴者が番組の終了を惜しみました。

視聴者からの反響の大きさは、本作が「打ち切られるような不人気作品」とは正反対の位置にあったことを示しています。むしろ近年のスーパー戦隊シリーズの中では突出した話題性を持つ作品でした。

最終回への批判が多かったのは事実ですが、それは打ち切りが原因ではなく、脚本家・井上敏樹の意図的な作劇スタイルによるものです。伏線を回収しないまま終わらせる手法は、井上敏樹の過去作品でも見られる特徴であり、打ち切りによる駆け足展開とは性質が異なります。

ドンブラザーズの脚本家・井上敏樹の現在

ドンブラザーズの脚本を全50話にわたって担当した井上敏樹は、特撮・アニメ脚本家として40年以上のキャリアを持つベテランです。父は初代仮面ライダーの脚本家・伊上勝であり、特撮界のサラブレッドとしても知られています。

井上敏樹の最新の活動

ドンブラザーズ以降も、井上敏樹は精力的に活動を続けています。2024年には『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』の脚本を手がけました。

2026年4月には映画『仮面ライダーアギト 超能力戦争』の公開が予定されています。約25年前に自身が手がけた『仮面ライダーアギト』の続編映画であり、ファンからの注目度は高い作品です。

また、娘の井上亜樹子も脚本家として活動しており、2025年2月からはスーパー戦隊シリーズ50周年記念作品『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』のメイン脚本を担当しています。父から娘へと戦隊シリーズの脚本が受け継がれた形となりました。

ドンブラザーズを視聴するなら配信サービスがお得

『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』は全50話の作品です。最終回の評価は分かれていますが、キャラクターの魅力や独自のコメディ描写には高い評価が集まっており、1話から通して見ることで最終回の受け取り方も変わるという声があります。

テレビ本編に加えて劇場版とVS作品もあるため、すべてを視聴する場合は配信サービスの利用が便利です。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA



日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)