剣の王国の最終回がひどいと言われる理由3選!打ち切りの経緯と作者の現在

「剣の王国」の最終回は、ストーリーの大幅カットや別作品でのバッドエンド判明により「ひどい」と多くの読者から批判を受けました。

その背景には、連載元であるcomicoとの権利問題による事実上の打ち切りと、リバイバル連載での駆け足展開がありました。

この記事では、剣の王国の最終回がひどいと言われる具体的な理由3つと、打ち切りの経緯、作者yoruhashiの現在の活動を解説します。

作品名 剣の王国(つるぎのおうこく)
作者 yoruhashi(よるはし)
連載誌 / 掲載先 comico → MAGCOMI・ピッコマ(リバイバル連載)
連載期間 comico版:2014年1月〜2019年2月 / MAGCOMI版:2021年3月〜2021年12月
巻数 単行本なし(Web漫画・全176話)
打ち切り判定 🔴 打ち切り確定

剣の王国の最終回がひどいと言われる理由

剣の王国は2014年にWebtoonアプリ「comico」で連載を開始したファンタジー漫画です。

少年アルフレドと少女ドロテーアが「SPELL」と呼ばれる不思議な力を駆使して冒険するストーリーで、フルカラーの高品質な作画と重厚な世界観が熱狂的なファンを獲得しました。

しかし最終回をめぐっては、SNSや掲示板で「ひどい」「裏切られた」という声が噴出し、ファンアートを投稿していたアカウントが怒りを吐き出すなど大きな論争を巻き起こしています。

理由1:ストーリーが大幅にカットされダイジェスト化した

最終回が「ひどい」と言われる最大の原因は、本来のストーリーが大幅にカットされ、ダイジェストのような最終回になったことです。

comico版では201話以上のエピソードが掲載されていましたが、MAGCOMI版のリバイバル連載では9章分のエピソードが丸ごと削られました。

最終的に全176話に圧縮され、本来であれば何話もかけて丁寧に描かれるはずだった展開が、ダイジェストのように処理されてしまったのです。

とくに批判が集中したのは、ヒロイン・ドロテーアの旅の最大の目的である「父を救う」という展開です。

物語の序盤から一貫して描かれてきたこの目的が、最終回ではわずか1コマで片付けられてしまいました。

作品全体を通じて積み上げてきた感情の流れや伏線が、ほぼ無視される形で終わったことに読者の怒りが集まったのです。

comico時代には毎週金曜日に更新されており、5年近くにわたって連載を追いかけてきた読者も少なくありませんでした。

その間に積み上げられた物語の厚みを考えると、このダイジェスト化は大きな裏切りに感じられたようです。

「あのシーンもこのシーンもカットされた」「176話で終わる物語ではなかった」という具体的な不満がネット上に溢れました。

このダイジェスト化の背景には、後述するcomicoとの権利問題があります。

作者のyoruhashiは本来の構想通りに描ける状況ではなかったと推測されており、やむを得ない事情があったとはいえ、読者体験としては大きな不満が残る結果となりました。

理由2:バッドエンドが別作品「はめつのおうこく」で唐突に判明した

剣の王国の最終回への批判をさらに大きくしたのが、主人公アルフレドの結末が別作品「はめつのおうこく」で唐突に明かされたという経緯です。

「はめつのおうこく」は剣の王国の後に始まったyoruhashiの新連載で、2019年5月から月刊コミックガーデンで連載されています。

両作品は「多重奏宇宙(アンサンブルバース)」という共通の世界観でつながっており、並行世界として物語が交差する構成です。

はめつのおうこくの作中に、剣の王国のヒロイン・ドロテーアがラスボスとして登場します。

かつて優しかったドロテーアは闇落ちした姿で現れ、その目的が「死亡したアルフレドを生き返らせること」であることが明かされました。

つまり剣の王国の物語はバッドエンドで終わっており、主人公のアルフレドは命を落としていたのです。

この事実は剣の王国の最終回では明確に描かれておらず、はめつのおうこくを読んで初めてわかるものでした。

剣の王国だけを追いかけてきた読者にとっては、別の作品を読まなければ本当の結末がわからないという構成に強い不満を感じたようです。

「剣の王国の読者を置き去りにしている」「1つの作品として完結させてほしかった」という声が多く上がりました。

作者にとっては壮大なクロスオーバーの一環であり、「多重奏宇宙」という世界観を通じて2つの作品を1つの物語として描きたかったのかもしれません。

しかし剣の王国が前述のダイジェスト化で不完全な終わり方をしていただけに、ファンの失望感はより深いものになってしまいました。

「せめて剣の王国の中でアルフレドの結末を明確に描いてほしかった」という意見は、現在でもネット上で根強く見られます。

理由3:最終回の展開を読者投票で決定した

175話の公開後、作者のyoruhashiはTwitter(現X)上で最終回の展開について読者投票を実施しました。

投票の選択肢は「トゥルーエンド」と「ハッピーエンド」の2択です。

物語の結末を読者の多数決で決めるという異例の方法がとられたことで、ファンコミュニティは大きく揺れました。

この投票に対しては「作者が責任を持って結末を描くべきだ」「最後の最後で読者に丸投げするのか」という批判が相次ぎました。

5年近く物語を追いかけてきた読者にとって、作品の核心部分が投票で左右されるというのは受け入れがたい出来事だったのです。

「読者参加型」と好意的に受け取る人もいましたが、反発の声のほうが大きかったようです。

結果としてトゥルーエンドが選ばれ、作者が当初から構想していた結末が描かれることになりました。

このトゥルーエンドが前述のバッドエンドにつながるものだったため、「ハッピーエンドを選んでいたらどうなっていたのか」というモヤモヤも残しています。

投票によって読者自身が選んだ結末であるにもかかわらず、その結果に納得できなかったという複雑な状況が生まれたのです。

投票という過程を経たこと自体がファンコミュニティの分断を招き、最終回への評価をさらに複雑なものにしてしまいました。

トゥルーエンド派・ハッピーエンド派の対立が生まれ、作品の内容以前にファン同士の衝突が起きたことも「ひどい」という印象を強めた要因でしょう。

剣の王国は打ち切りだったのか?

最終回がひどいと言われる背景を理解するには、剣の王国が辿った複雑な連載経緯を知る必要があります。

結論から言えば、comico版は事実上の打ち切りであり、その後のMAGCOMI版も本来の形での完結とは言いがたい状況でした。

comico版は運営との対立で連載終了した

剣の王国は2014年1月31日にWebtoonアプリ「comico」で連載を開始しました。

フルカラーの縦スクロール形式で描かれた高品質なファンタジー作品として、comico内でも屈指の人気を誇っていた作品です。

しかし当時のcomicoは、フルカラー・毎週更新という過酷な制作体制が深刻な問題になっていました。

体調を崩す作家が相次ぎ、編集側のサポート体制の不足も重なって運営への不信感が高まっていました。

comicoでは定期的に炎上が起きており、連載作家と運営の関係は悪化の一途を辿っていたとされています。

当時のcomicoは作品の権利を強く握る契約体系だったとも指摘されており、作家が自由に作品を移籍することが困難な環境でした。

剣の王国も2018年に長期休載に入り、ファンからは作者の体調を心配する声が上がっていたのです。

休載中、yoruhashiはTwitterで無言のまま剣の王国の今後の展開を示唆するなど、運営との対立をうかがわせる動きを見せました。

2019年1月に連載終了が発表され、作者自身が「comicoでの掲載継続の意思はありません」と明言しています。

物語が完結したわけではなく、連載環境の問題による打ち切りだったことは明白です。

権利問題でMAGCOMI移籍まで2年かかった

連載終了後、yoruhashiはすぐに別の媒体で剣の王国を続けることができませんでした。

作品の権利がcomicoに帰属しており、他の媒体での連載再開が認められなかったとされています。

ネット上では「comicoが権利を渡さないから別の場所では描けない」「だから剣の王国は一旦終了して別作品を始めた」という推測が広まりました。

連載終了から約2年後の2020年3月、ようやく権利問題が解決し、MAGCOMIでリバイバル連載が開始されました。

2021年12月5日に最終話「旅のおわり」がMAGCOMIで有料先行公開され、翌2022年1月5日に無料公開されています。

しかし前述の通り、comico版にあった9章分のエピソードは復活せず、大幅にカットされたままでの完結となりました。

形式上は完結だが実質的には打ち切り

リバイバル連載で最終回まで描かれたという意味では、剣の王国は「完結」した作品です。

しかしその内容は本来の構想から大幅に削られたものであり、読者が期待していた完全版とは程遠いものでした。

comico版での打ち切りがなければ、ストーリーのカットも発生せず、最終回の評価も全く違ったものになっていた可能性が高いでしょう。

「ひどい」と言われる最終回の根本原因は、物語の途中で連載を打ち切られたことにあるのです。

作者のyoruhashiは「剣の王国もはめつのおうこくも同じくらい愛している」とXで述べており、作品への思い入れは失われていないことがうかがえます。

剣の王国の作者yoruhashiの現在

剣の王国の連載は不本意な形で終わりましたが、作者のyoruhashiはその後も精力的に創作活動を続けています。

剣の王国と世界観を共有する「はめつのおうこく」は商業的な成功を収め、複数の媒体で作品を展開してきました。

「はめつのおうこく」でアニメ化を実現

yoruhashiはcomico版の剣の王国が終了した直後の2019年5月から、月刊コミックガーデン(マッグガーデン)で「はめつのおうこく」の連載を開始しました。

剣の王国と「多重奏宇宙(アンサンブルバース)」でつながるダークファンタジー作品で、累計100万部を突破するヒット作になっています。

2023年10月にはTVアニメの放送も実現し、yoruhashiの代表作としての地位を確立しました。

アニメ化によって新規読者が大幅に増え、剣の王国の存在を知るきっかけにもなっています。

月刊コミックガーデンが2026年3月に休刊となりましたが、Webマンガサイト「マグコミ」に移籍して連載は継続中です。

既刊13巻で物語はまだ続いており、剣の王国から続く壮大な世界観の結末がどう描かれるのか注目されています。

yoruhashiの最新作と今後の展開

yoruhashiは2025年8月から別冊少年マガジン(講談社)で「眠れる森のレガ」の連載も開始しました。

comico出身の作者が講談社の雑誌で連載を持つという点でも注目された作品です。

ただし2026年4月号(3月発売)で連載終了が発表されています。

作者は「物語はまだ半分」と述べており、別の媒体での継続や新たな形での展開を示唆しています。

雑誌側からは「yoruhashiの次回作にご期待ください」とアナウンスされており、今後の新連載にも注目が集まっている状況です。

剣の王国では不本意な形で連載を終えたyoruhashiですが、その後のキャリアは着実に広がっています。

剣の王国を読むならMAGCOMIかピッコマで

剣の王国は紙の単行本が発売されておらず、読める場所はWebマンガサイトに限られています。

現在はMAGCOMIとピッコマで全話が配信されており、最終話「旅のおわり」まで読むことが可能です。

フルカラーの縦スクロール形式で描かれたWeb漫画のため、スマートフォンやタブレットでの閲覧に適しています。

また、続編的な位置づけである「はめつのおうこく」を読むと、剣の王国の結末の意味やドロテーアのその後がより深く理解できます。

はめつのおうこくは各電子書籍ストアで既刊13巻まで配信されており、剣の王国から続く壮大な物語の全貌を知りたい方にはあわせて読むことをおすすめします。


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