仮面ライダーギーツの最終回がひどいと言われる理由!打ち切りだったのか徹底解説

『仮面ライダーギーツ』の最終回は、ストーリーの根本的な解決がなされていないという批判や、主人公が神になるという展開への違和感から「ひどい」と言われています。後半の展開がグダグダだったという声や、最終回ラストで再びデザイアグランプリを開催する提案がなされた点にも不満が集まりました。この記事では、最終回が批判された具体的な理由と、打ち切りだったのかどうかを詳しく解説します。

作品名 仮面ライダーギーツ
脚本 高橋悠也
放送局 テレビ朝日系列(毎週日曜9:00〜9:30)
放送期間 2022年9月4日〜2023年8月27日
話数 全49話
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(放送完了)

仮面ライダーギーツの最終回がひどいと言われる理由

仮面ライダーギーツは2023年8月27日に最終話「黎明Ⅰ:ここからがハイライトだ!」が放送され、全49話で完結しました。しかし、最終回およびストーリー終盤の展開に対して、視聴者から多くの不満の声が上がっています。

理由1:ストーリーの根本解決になっていない結末

最終回に対する最大の批判は、物語の根本的な問題が解決されていないという点です。作中では「デザイアグランプリ(DGP)」という未来人が運営するゲームが現代世界を巻き込み、多くの犠牲者を出してきました。一般市民がジャマトに襲われ、参加者は命を賭けたゲームに強制参加させられるという、明らかに人権を無視した仕組みが物語の中心にありました。

最終的にDGPの運営組織は壊滅しますが、未来人が過去(現代)の人間に干渉すること自体はやめていないという構造的な問題が残りました。根幹にある「未来人が現代人を利用する」という問題は、運営を倒しただけでは何も解決していないのです。

最終回のラストでは、味方側の未来人であるツムリが「今度は人々が幸せになれるようなデザイアグランプリを運営する」という趣旨の提案をします。視聴者からは「散々かき回しておいて、またDGPをやるのか」「それが素敵なことのように描かれて番組が幕を閉じたことに違和感がある」という声が相次ぎました。

未来人による干渉そのものが問題の本質だったにもかかわらず、「悪い運営を倒して、善い運営に変える」という表面的な解決にとどまったことが、多くの視聴者の不満を招いた最大の要因です。49話かけて描いてきた物語の着地点としては不十分だったと感じる視聴者が多かったのでしょう。

理由2:主人公が「神」になるという展開への違和感

主人公・浮世英寿は最終回で「創世の神」となり、人々を見守る存在になるという結末を迎えました。この展開に対しては「夢を叶えるためには各々が頑張ればいいのであって、英寿が神になって見守る必要があるのか」という疑問が多数寄せられました。

また、英寿が神になることで人間としての日常や関係性を失うにもかかわらず、それがハッピーエンドとして描かれている点にも違和感を覚えた視聴者がいます。「まどか☆マギカのオマージュではないか」という指摘もあり、特撮番組としてはやや異質な終わり方だったと言えます。

1年間にわたって英寿の人間的な成長や仲間との絆を見守ってきた視聴者にとって、最終的に「人間をやめて神になる」という選択は感情移入しづらいものでした。特に子ども向け番組としては、主人公が人間社会から離れてしまう結末に違和感を持つ保護者の声も見られました。

理由3:後半クールの展開がグダグダだった

最終回単体だけでなく、第38話あたりからの終盤展開全体に対する批判も根強くあります。視聴者からは「敵も味方もグダグダするだけで、話が進んでも『悪いのは運営だ!』と最初からわかりきっている結論が繰り返されるだけだった」という指摘が出ています。

デザイアグランプリのルールが何度もリセット・変更されるたびに、視聴者は「また振り出しに戻るのか」という印象を受けました。新たな敵や勢力が登場しても、結局は「運営側が黒幕」という構図が変わらないため、展開に意外性が乏しかったという声が多くあります。

特に終盤は、ラスボスであるスエルとの戦いが長引き、同じような戦闘と交渉が繰り返される展開が続きました。スエルの目的や行動原理が二転三転したことで、最終的に何を倒せば解決するのかが視聴者にとって分かりにくくなったという問題もあります。

「山場という山場がないまま、いつの間にか最終回を迎えた」という感想は、終盤の構成に対する視聴者の不満を端的に表しています。前半のテンポの良さと比較して、後半のもたつきが余計に際立つ結果となりました。

理由4:世界のリセットによる「夢オチ」感

ギーツの物語では、デザイアグランプリの願いによって世界が何度も作り変えられます。最終的にも英寿が神の力で世界を再構築するという展開になりました。この「世界のやり直し」が繰り返されることで、「結局なんでもアリなら、今までの展開に意味があったのか」という虚無感を覚えた視聴者が少なくありません。

それまでのキャラクターの犠牲や苦悩が、世界の再構築によってリセットされてしまうため、物語の積み重ねが台無しになったと感じた視聴者も多いです。「何度死んでもリセットで復活できるなら、緊張感がない」という批判は序盤から根強くありましたが、最終回までその構造が変わらなかったことが失望につながりました。

一方で、この世界のリセット構造こそがギーツという作品の根幹であり、それを踏まえた上での結末としては整合性があるという擁護意見もあります。

仮面ライダーギーツは打ち切りだったのか?

結論から言うと、仮面ライダーギーツは打ち切りではありません。令和仮面ライダーシリーズとして予定通り全49話が放送され、後続番組『仮面ライダーガッチャード』へバトンタッチする形で通常通り終了しています。

全49話は仮面ライダーシリーズの標準的な話数

令和仮面ライダーシリーズの話数は、『仮面ライダーゼロワン』が全45話、『仮面ライダーセイバー』が全47話、『仮面ライダーリバイス』が全50話です。ギーツの全49話はシリーズとして標準的な話数であり、短縮された形跡はありません。

また、放送枠はテレビ朝日系列の日曜9時台(通称「ニチアサ」)で、毎年9月頃に次作へ切り替わるのが通例です。ギーツも2022年9月に放送を開始し、2023年8月末に終了しており、スケジュール通りの放送でした。

最終回が駆け足だったという批判はありますが、それは話数が削られたからではなく、終盤のストーリー構成に起因するものです。

映画・Vシネマなど関連作品も展開

打ち切り作品であれば、関連作品の展開は縮小されるのが一般的です。しかしギーツは、テレビシリーズ終了後も複数の関連作品が制作されました。

2023年7月には劇場版『映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』が公開されています。さらに、2024年3月にはVシネクスト『仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング』が期間限定で劇場先行上映され、同年7月にBlu-ray/DVDが発売されました。

テレビシリーズ終了後にVシネマまで制作されていることは、作品が商業的に一定の評価を得ていた証拠であり、打ち切りとは正反対の扱いです。

玩具売上も好調だった

仮面ライダーシリーズの継続を左右する最大の要因は玩具売上です。バンダイの決算情報によると、仮面ライダーギーツの関連玩具の年間売上は好調な水準でした。前作『仮面ライダーリバイス』と同等以上の売上を記録しており、商業的には成功した作品と言えます。

デザイアドライバーやレイズバックルといった変身アイテムのコレクション性が高く、玩具展開としては充実していました。レイズバックルはフォームチェンジのたびに新商品が追加される仕組みで、コレクター需要を取り込む設計が功を奏しています。

打ち切り作品であれば玩具の追加ラインナップが削減されるのが通例ですが、ギーツでは最終回まで新商品が継続的にリリースされました。バンダイの決算資料でも仮面ライダーカテゴリの売上は堅調とされており、ギーツが商業的に失敗した作品ではないことは明らかです。

このように、放送話数・関連作品・玩具売上のいずれを見ても、仮面ライダーギーツが打ち切られた事実はありません。

仮面ライダーギーツの最終回への肯定的な評価

ここまで批判的な意見を紹介しましたが、最終回を高く評価する視聴者も少なくありません。賛否が分かれた作品であることを踏まえ、肯定的な声も紹介します。

アクションシーンの評価は高い

最終回ではメインライダー3人による「リボルブオン」のコンビネーション戦闘が披露され、ギーツのアクション総決算として見応えがあったという評価が多く見られます。各ライダーの最強フォームが一堂に会する映像は、1年間のシリーズの集大成として多くの視聴者を満足させました。

また、Aパートで英寿が撃たれた真相が暴露される展開から、最終決戦への流れについては「テンポが良く、最終回らしい盛り上がりがあった」という声もあります。

ストーリーの結末には不満があるものの、映像面・演出面での完成度は高かったというのが、多くの視聴者に共通する評価です。

キャラクターの魅力は一貫していた

仮面ライダーギーツは、デザイアグランプリというサバイバルゲーム形式を採用したことで、短いスパンでキャラクターの入れ替わりや新展開が生まれる構成でした。この形式が「飽きずに1年間見続けられた」という好評価につながっています。

主人公・英寿の飄々とした性格や、景和・道長・祢音といったメインキャラクターの成長が丁寧に描かれた点は、最終回の結末とは別に高く評価されています。令和ライダーシリーズの人気投票でもギーツは上位にランクインしており、キャラクター人気の高さがうかがえます。

「最終回の結末には納得できないが、作品全体としては楽しめた」というのが、多くのファンの率直な感想と言えるでしょう。

仮面ライダーギーツの脚本家・高橋悠也の現在

仮面ライダーギーツの全49話の脚本を手がけたのは、脚本家の高橋悠也です。高橋悠也は仮面ライダーシリーズでは『仮面ライダーエグゼイド』(2016年〜2017年)でもメイン脚本を担当しており、ライダーシリーズの常連脚本家の一人です。

高橋悠也のライダーシリーズでの実績

高橋悠也は東京都出身の脚本家・演出家で、特撮作品を中心に活動しています。『仮面ライダーエグゼイド』ではゲームをモチーフにした斬新な設定が話題となり、高い評価を受けました。ギーツでもゲーム(デザイアグランプリ)を物語の軸に据えており、ゲーム的な構造を得意とする脚本家と言えます。

ギーツ終了後も、2024年3月公開のVシネクスト『仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング』の脚本を担当しています。テレビシリーズで描ききれなかった物語の補完として、ファンからは一定の評価を受けました。

高橋悠也は2025年9月放送開始予定の『仮面ライダーゼッツ』のメイン脚本に起用されることが発表されています。ギーツの最終回への賛否はありながらも、東映・テレビ朝日から再び仮面ライダーシリーズのメイン脚本を任されていることから、業界内での評価は高いことがうかがえます。

仮面ライダーギーツの見る順番・関連作品まとめ

仮面ライダーギーツはテレビシリーズだけでなく、劇場版やVシネマなど複数の関連作品が展開されています。初めて視聴する方はもちろん、テレビシリーズだけ見て終わった方も、関連作品を見ることで物語をより深く楽しめます。

視聴の推奨順は以下の通りです。まず、テレビシリーズ全49話(2022年9月〜2023年8月放送)を視聴し、次に劇場版『映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』(2023年7月公開)を見るのがよいでしょう。劇場版はテレビシリーズの途中の時系列に位置する外伝的なストーリーです。

テレビシリーズ終了後の物語としては、Vシネクスト『仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング』(2024年3月公開)があります。テレビ最終回のその後が描かれるため、最終回に不満を感じた方にとっては補完的な作品と言えるかもしれません。

そのほか、スピンオフ作品『ギーツエクストラ 仮面ライダーゲイザー』もあり、本編では語られなかったサブキャラクターのバックストーリーが楽しめます。現在は複数の動画配信サービスで視聴可能です。


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