真夏のシンデレラの最終回がひどいと言われる理由!月9ワースト視聴率の真相を解説

2023年夏に放送されたフジテレビ月9ドラマ「真夏のシンデレラ」は、最終回に対して「ひどい」「つまらない」という声が多く寄せられた作品です。予定調和すぎる結末、昭和を思わせる古い恋愛設定、月9歴代ワーストとなる平均視聴率5.7%が批判の中心でした。この記事では、最終回がひどいと言われた具体的な理由と、打ち切りだったのかどうか、脚本家の現在について詳しく解説します。

作品名 真夏のシンデレラ
脚本 市東さやか
放送局 フジテレビ(月9枠)
放送期間 2023年7月10日〜9月18日(全11話)
主演 森七菜・間宮祥太朗
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(放送終了)

真夏のシンデレラの最終回がひどいと言われる理由

「真夏のシンデレラ」の最終回は2023年9月18日に放送されました。最終回単体だけでなく、全11話を通して「ひどい」という声が多かった本作ですが、特に最終回に批判が集中した理由を見ていきます。なお、本作は月9枠で6年ぶりとなる王道恋愛ドラマとして注目を集めていただけに、期待とのギャップが批判の激しさにつながった面もあります。

理由1:予定調和すぎて盛り上がりに欠ける結末

最終回で最も多かった批判は、「特に波乱もなく予定調和な最終回だった」というものです。主人公の夏海(森七菜)と健人(間宮祥太朗)が互いの気持ちを確かめ合い、将来を誓うという展開自体は王道ですが、そこに至るまでの葛藤が薄かったことが問題視されました。

第10話で健人の父親が2人の交際に反対するという障壁が突如登場しましたが、最終回であっさりと解決されています。この父親の改心が唐突すぎるという声が多く、「もっと早い段階からこの対立を描くべきだった」という指摘がありました。

また、メインカップルだけでなくサブカップルの恋愛模様もすべて丸く収まる結末に、「全員ハッピーエンドは嬉しいけれど現実味がなさすぎる」という意見も出ています。恋愛ドラマとしてのカタルシスを感じるには、もう少し困難を乗り越える過程が必要だったでしょう。

全体を通じて大きな試練や葛藤が描かれないまま最終回を迎えたため、「何も起きなかったドラマ」という厳しい評価につながっています。ハッピーエンド自体は歓迎されたものの、そこに至る過程に視聴者が感情移入できなかったことが最大の不満でした。

理由2:「昭和のドラマみたい」と言われた古い設定と演出

放送中からSNSで繰り返し指摘されたのが、ドラマ全体の「昭和感」です。貧しい女性が裕福な男性に見初められるという「格差恋愛」の構図が、現代の視聴者の価値観と大きくずれていました。

具体的には、ヒロインが「働き者で健気」という昔ながらのキャラクター設定、初対面の男女の人工呼吸シーンがキスのように描かれる演出、「思い出のペンダント」を大事にするという小道具の使い方など、視聴者からは「令和のドラマとは思えない」という声が相次ぎました。

SNSの検索窓に作品名を入れると「ダサい」「つまらない」「古い」といったネガティブなワードが予測変換に並ぶ状態となり、「男女の描かれ方が昭和、いや平成初期」という辛辣な意見も見られました。

メディア文化評論家からも「今どき、貧しい女の子がお金持ちの男の子に見初められて幸せを掴む格差恋愛なんて誰も望んでいない」と指摘されており、企画段階から時代の空気を読み誤っていた可能性があります。

本作が放送された2023年7月期は、TBS日曜劇場で「VIVANT」が社会現象級のヒットを記録していた時期でもあります。視聴者が求めるドラマの質や方向性が変わっている中で、正統派の恋愛ドラマを月9で放送するという判断自体に疑問の声が上がっていました。

2017年1月期の「突然ですが、明日結婚します」以来、月9では恋愛ドラマが避けられてきた背景もあります。6年ぶりに恋愛路線に挑戦したにもかかわらず、その内容が20〜30年前のトレンディドラマを彷彿とさせるものだったことが、視聴者の失望を大きくしました。

理由3:ご都合主義的な脚本と不自然な展開の連続

脚本面での批判も根強いものでした。本作の脚本を手掛けた市東さやかは、第34回フジテレビヤングシナリオ大賞の大賞受賞者で、本作が初の連続ドラマ脚本でした。新人脚本家の月9抜擢は話題になりましたが、全11話を通じた構成力に課題が見られました。

視聴者から特に指摘されたのは、「偶然」や「突然」に頼った展開の多さです。登場人物をやたらと集結させて騒動を作り出す手法が繰り返し使われ、人物の動機づけが不十分なままストーリーが進行していきました。

第8話では台風の中での不自然な移動シーンが描かれ、「あり得ない展開」として視聴者の困惑を招いています。キャラクターの行動に一貫性がなく、前の回で言っていたことと矛盾する場面も複数指摘されました。

最終回でもこの傾向は変わらず、各カップルの問題が都合よく解決されていく展開に、「脚本にヒネリがなさすぎる」という評価が目立ちました。

東洋経済オンラインでは本作を「ただイタいドラマなのか」と題した記事で分析しており、登場人物の行動原理が視聴者に伝わらないことが最大の弱点だと指摘しています。夏海がなぜ健人に惹かれるのか、その動機づけが弱いまま物語が進んだことで、最終回のハッピーエンドにも説得力が欠けてしまいました。

理由4:月9歴代ワーストを更新した視聴率

作品の評価を語る上で避けて通れないのが視聴率です。「真夏のシンデレラ」の初回世帯視聴率は6.9%で、月9ドラマとして18作ぶりに初回1桁台を記録しました。

その後も視聴率は低迷を続け、第2話以降は4〜5%台で推移しました。第8話では最低の4.7%を記録し、「大爆死」という見出しでニュースに取り上げられる事態となっています。

最終回は6.3%とやや持ち直したものの、全話平均の世帯視聴率は5.7%で、2018年放送の「海月姫」(平均6.1%)を下回り、月9歴代ワーストを更新しました。

ただし、世帯視聴率が低迷する一方で、コアターゲット層の個人視聴率やTVerでの配信再生回数は好調だったという報道もあります。若年層にはリアルタイム視聴ではなく配信で見る習慣が定着しており、世帯視聴率だけでは作品の支持層を正確に把握できない時代になっています。

とはいえ、月9は長年にわたってフジテレビの看板ドラマ枠であり、その歴代ワーストという数字のインパクトは大きいものでした。「月9ワースト」というフレーズがニュース見出しに繰り返し登場したことで、視聴率の数字が「ひどい」という評価を加速させた側面は否定できません。

真夏のシンデレラは打ち切りだったのか?

視聴率の低迷から「打ち切りだったのでは?」という疑問を持つ人もいます。結論から言うと、真夏のシンデレラは打ち切りではありません。

全11話は月9の通常フォーマット

フジテレビの月9枠は、通常10〜11話で1クールが構成されます。「真夏のシンデレラ」は2023年7月10日から9月18日まで全11話が放送されており、途中で放送が打ち切られた事実はありません。

月9枠は放送スケジュールが事前に決まっているため、視聴率が低いからといって途中で話数を減らすことは基本的にありません。本作も当初の予定通り全11話が放送されています。

低視聴率=打ち切りではないという点は押さえておく必要があります。打ち切りとは放送予定を繰り上げて終了することであり、本作はそれに該当しません。実際に日本のテレビドラマでは、視聴率が低くても1クール分は予定通り放送されるのが一般的です。

駆け足展開だったのか

最終回の展開が急ぎ足に感じられたのは事実ですが、これは話数が削られたためではなく、全11話を通じた構成上の問題です。序盤から中盤にかけて大きな物語の動きが少なく、終盤に詰め込まれた印象を与えました。

特に第10話で急に登場した「父親の反対」という障壁が最終回1話で解決されるなど、伏線の準備不足による駆け足感でした。放送回数が足りなかったのではなく、全11話の配分に課題があったと見るのが妥当です。

視聴率は月9ワーストでしたが、作品としては最終話まで予定通り放送されており、打ち切りには該当しません。なお、月9枠自体はその後も新作ドラマの放送が続いており、「真夏のシンデレラ」の低視聴率が枠の存続に影響を与えることもありませんでした。

続編や映画化の可能性は低い

打ち切りではないものの、世帯視聴率が月9ワーストだったことから、続編や映画化が実現する可能性は低いと見られています。ドラマの続編制作は視聴率や配信実績、話題性などを総合的に判断して決まりますが、本作の場合はハードルが高い状況です。

ただし、Blu-ray&DVD BOXの発売やノベライズの刊行が行われるなど、作品としての展開は一通り行われています。打ち切りではなく、予定通り完結した作品として扱われていることは間違いありません。

真夏のシンデレラの脚本家・市東さやかの現在

本作の評価が厳しかっただけに、脚本を担当した市東さやかのその後の活動を気にする人も多いでしょう。

市東さやかのプロフィールと経歴

市東さやかは1992年生まれの脚本家で、神戸市看護大学大学院を修了した看護師の資格も持つ異色の経歴の持ち主です。2022年に第34回フジテレビヤングシナリオ大賞で大賞を受賞し、その受賞作が評価されて「真夏のシンデレラ」の脚本に抜擢されました。

月9という看板枠での連ドラデビューは大きな注目を集めましたが、前述の通り視聴率・評価ともに厳しい結果となっています。しかし、脚本家デビュー後も看護師のアルバイトを続けながら執筆活動を行うという堅実な姿勢が報じられています。看護師としての現場経験は、医療ドラマの脚本にも活かされる可能性があります。

なお、新人脚本家に月9を任せたことについては、フジテレビ側の判断を疑問視する声もありました。前年に大ヒットした「silent」の成功を受け、新人発掘路線を続けた結果だったと見られています。

市東さやかの最新作

「真夏のシンデレラ」以降も、市東さやかは脚本家として活動を続けています。2025年4月からはフジテレビ水曜10時枠で「Dr.アシュラ」の脚本を担当しており、ドラマ脚本の仕事は途切れていません。

また、脚本家の伊藤優とともに演劇団体「ひのでのあくび」を立ち上げ、2024年7月に下北沢の小劇場楽園にて旗揚げ公演を行っています。テレビドラマだけでなく演劇の分野にも活動を広げており、表現の幅を広げている段階です。

「真夏のシンデレラ」での経験を糧に、脚本家としてのキャリアを着実に積み上げていると言えるでしょう。

真夏のシンデレラの最終回を評価する声もある

ここまで批判的な意見を中心に紹介してきましたが、最終回に対して肯定的な評価も一定数あったことは触れておくべきでしょう。

「最後のキスめっちゃいい」「ラストシーンが美しすぎる」「爽やかな終わり方で良かった」など、特に最終回のラストシーンに関しては好意的な反応が見られました。浜辺での夏海と健人のキスシーンは「太陽光を挟んでの身長差キス、なんか神々しかった」と評する声もあります。

批判が目立つ一方で、純粋な夏の恋愛ドラマとして楽しめたという層も確実に存在しました。視聴率は低くても配信再生回数が好調だった点からも、若年層を中心にした固定ファンがいたことがうかがえます。

ORICONニュースでは最終回について「それぞれの恋に決着がつき、爽やかなラストだった」と報じており、一定のメディアからも好意的に受け止められていました。「ひどい」という声ばかりが目立ちますが、作品を最後まで見届けたファンの中には満足している人も少なくなかったのが実情です。

真夏のシンデレラを見るには

「真夏のシンデレラ」は2024年2月14日にBlu-ray&DVD BOXが発売されています。動画配信サービスでも視聴が可能です。

「ひどい」という評価が先行していますが、最終回を含め全11話を実際に見た上で判断したいという方も多いでしょう。森七菜と間宮祥太朗のW主演による夏の恋物語は、合う人には「キュンとする」「爽やかで良かった」という感想もあり、評価が分かれる作品です。

脚本や設定に対する批判は多いものの、湘南を舞台にした夏らしい映像美やキャストの演技力は一定の評価を受けています。ネット上の評判だけで判断せず、実際に視聴してから自分なりの感想を持つことをおすすめします。


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