PPPPPP最終回がひどいと言われる理由!打ち切りバッドエンドの真相を解説

『PPPPPP』の最終回は、主人公ラッキーがバッドエンドを迎えるという衝撃の展開で幕を閉じ、「ひどい」「意味がわからない」と大きな議論を呼びました。物語の伏線が未回収のまま終了したことや、駆け足の展開が批判の主な理由です。この記事では、最終回が批判された具体的な理由と、打ち切りの経緯、作者マポロ3号の現在の活動について解説します。

作品名 PPPPPP(ピピピピピピ)
作者 マポロ3号
連載誌 / 放送局 週刊少年ジャンプ(集英社)
連載期間 2021年42号〜2023年13号(全70話)
巻数 全8巻
打ち切り判定 🔴 打ち切り確定

PPPPPPの最終回がひどいと言われる理由

『PPPPPP』は2023年2月27日発売の週刊少年ジャンプ13号で最終回(第70話)を迎えました。掲載当日にはX(旧Twitter)でトレンド入りするほど話題になりましたが、その多くは「ひどい」「意味がわからない」という否定的な反応でした。

タイトルの「PPPPPP」は音楽用語のピアニッシモ(pp)をさらに極端にした超弱音記号で、主人公ラッキーの極めて小さなピアノ音を象徴しています。音楽の才能と家族の葛藤を描いた意欲作でしたが、最終回は大きな批判を受けることになりました。

ここでは、最終回が批判を受けた具体的な理由を3つに整理して解説します。

理由1:未回収の伏線が多数残されたまま終了した

『PPPPPP』は世界的ピアニスト・園田音楽(おとら)の7つ子きょうだいの物語であり、主人公ラッキーと6人の兄弟姉妹それぞれに固有のストーリーラインが用意されていました。しかし最終回の時点で、きょうだい全員の物語が決着しないまま連載が終了しています。

とくに問題視されたのは、物語中盤から描かれていた「ファンタジー」と呼ばれるラッキーの特殊能力の正体です。この能力はピアノ演奏を通じて他者の心に干渉するという物語の核心に関わる設定でしたが、最終回でもそのメカニズムや由来について明確な説明がないまま終わりました。

また、父・音楽との確執も物語の大きな軸でした。音楽は7つ子の中でラッキーだけを「才能がない」として冷遇しており、この親子関係の決着が作品のゴール地点と見られていました。しかしその関係性が十分に掘り下げられないまま、最終回では暴力という形で処理されています。

7つ子のきょうだいについても、序盤から個性的なキャラクターとして描かれていたにもかかわらず、全員の物語に決着がつくことはありませんでした。70話という話数は週刊少年ジャンプの連載としては中程度ですが、作品が提示した伏線やテーマの数に対しては明らかに足りていません。

読者の間では「あと20話あれば伏線を回収できたのでは」という声が多く、打ち切りによって物語が不完全な形で終わったという見方が主流です。

理由2:主人公がバッドエンドを迎える衝撃の展開

最終回で最も議論を呼んだのは、主人公ラッキーの「もうひとつの人格」が表面化し、物語がバッドエンドで幕を閉じたことです。作中では「凡才のラッキー」と「天才のラッキー」という二面性が描かれていましたが、最終話で天才側の人格が支配的になるという結末を迎えました。

さらに衝撃的だったのは、ラッキーが笑みを浮かべながら父親の顔面を殴るシーンで物語が締めくくられた点です。この場面は、父・音楽から受けてきた精神的な抑圧への「復讐」とも解釈できますが、少年ジャンプの連載作品として前例がほとんどない終わり方でした。

週刊少年ジャンプは一般的に、主人公が成長や勝利を掴む「カタルシスのある結末」が多い雑誌です。『PPPPPP』もピアノを通じて父との和解や自己肯定に至る物語と予想した読者が多く、それだけに主人公が闇に飲まれる形のエンディングは期待を大きく裏切る結果になりました。

掲示板やSNSでは「ラッキーが救われないまま終わった」「主人公が壊れて終わる少年漫画は読後感が悪い」という意見が目立ちます。一方で「打ち切りだからこそ描けた挑戦的なラスト」「安易なハッピーエンドよりも作品のテーマに忠実」と評価する声もあり、賛否は完全に二分されています。

このバッドエンドが作者の当初の構想通りなのか、打ち切りが決まったことで急遽変更されたものなのかは明らかにされていません。いずれにしても、最終話の内容だけを切り取ると「ひどい」と感じる読者が出るのは無理もない展開でした。

理由3:駆け足の展開で物語の余韻がなかった

最終回に至る数話の展開が急激に加速していた点も、「ひどい」と言われる大きな理由です。連載後半ではラッキーと音楽の対決が描かれていましたが、その決着が数ページで処理され、エピローグもほぼ存在しない状態で連載が終了しました。

通常、ジャンプの連載作品が終了する際には最終回の前に1〜2話のまとめ回が設けられ、キャラクターのその後や後日談が描かれることが多いです。しかし『PPPPPP』にはそうした余韻のある構成がなく、物語が唐突に途切れた印象を与えました。

SNSでは「最終話を読んで状況が理解できなかった」「何が起きたのか解説を探した」といった声が複数見られました。Yahoo!知恵袋にも「最終回の意味がわからないので解説してほしい」という投稿があり、読者の混乱ぶりがうかがえます。

これは掲載順の低迷により、最終回までの話数が十分に確保できなかったことが原因と考えられます。作者が描きたかった着地点と、与えられた残り話数の間にギャップがあったのでしょう。

結果として、『PPPPPP』の最終回は「読んだ人が内容を理解できず、ネットで解説を求める」という異例の事態を招きました。最終回がひどいと言われる背景には、作品の質ではなく、打ち切りに伴う構成上の制約があったと考えるのが妥当です。

PPPPPPは打ち切りだったのか?

最終回の急展開を見て「これは打ち切りでは?」と感じた読者は多いはずです。結論から言うと、PPPPPPは打ち切りだったと判断できます。掲載順位・単行本売上・ジャンルの相性という3つの観点から、その根拠を確認します。

掲載順の推移が打ち切りを裏付けている

週刊少年ジャンプでは読者アンケートの結果が掲載順に反映されるとされており、人気のない作品は誌面の後方に配置されます。『PPPPPP』の掲載順データを見ると、平均掲載順位は14.26位で、連載期間を通じて下位に位置していました。

連載初期(第13話頃)には最下位を記録する回もあり、早い段階から打ち切りの危機に直面していました。その後、第20話前後で一時的に持ち直す動きがあったものの、安定して上位を維持することは最後までできませんでした。

連載後半には再び巻末付近が定位置となり、いわゆる「ドベ(最下位圏)」に沈む回が増えています。ジャンプの連載において平均14位台は苦しい数字であり、打ち切りラインにいたことは明らかです。

同時期に連載されていた『ONE PIECE』『呪術廻戦』『僕のヒーローアカデミア』『チェンソーマン(第1部)』などの人気作との競争のなかで、音楽漫画が読者アンケートを獲得するのは容易ではありませんでした。

単行本の売上が伸び悩んだ

『PPPPPP』の単行本1巻は2022年1月に発売され、重版がかかるなど出足は悪くありませんでした。しかし、2巻以降は重版がかかった形跡が見当たらず、売上が右肩下がりだったことがうかがえます。

週刊少年ジャンプの連載は読者アンケートだけでなく、単行本の売上も継続判断の材料になるとされています。初巻の重版だけでは連載を支えるには不十分だったと考えられます。

ジャンプ連載作品としては全8巻・全70話は短い部類に入ります。同時期に連載を開始した作品と比較しても、打ち切りされた作品に多い巻数帯に該当します。

2022年の「次にくるマンガ大賞」コミックス部門で50作品中5位にノミネートされるなど、漫画好きの間での評価は決して低くありませんでした。しかしそれが週刊連載を支えるだけの広いファン層の獲得や単行本売上には結びつかなかったのが現実です。

音楽漫画というジャンルがジャンプ読者層と合わなかった

『PPPPPP』はピアノ演奏をテーマにした音楽漫画です。週刊少年ジャンプの主要読者層はバトルやスポーツなどの動きのある作品を好む傾向が強く、音楽という「音が聞こえない」題材を漫画で表現する難しさは、作品の根本的なハンデでした。

作者のマポロ3号は、音の表現をビジュアルで伝えるために独特の演出を多用していました。これが「表現が前衛的で理解しづらい」と受け取られた面もあり、読者層とのミスマッチが最後まで解消されなかったと言えます。

同じ音楽漫画でも、小学館の『BLUE GIANT』は青年誌「ビッグコミック」で、講談社の『四月は君の嘘』は少年誌「月刊少年マガジン」で、それぞれジャンルにフィットした読者層を獲得していました。週刊少年ジャンプはバトル漫画の成功事例が特に多い雑誌であり、音楽漫画を成立させることの難しさが浮き彫りになった形です。

もっとも、『PPPPPP』はピアノバトルという要素を取り入れてジャンプらしい展開も意識していました。それでも読者層との溝は埋まらず、作品の方向性と掲載誌の相性という根本的な問題が打ち切りの背景にあったと言えます。

PPPPPPの作者の現在

最終回の賛否はさておき、作者のマポロ3号がその後どのような活動をしているかも注目されています。結論として、マポロ3号はPPPPPP終了後も精力的に創作を続けています。

連載終了時の作者コメント

『PPPPPP』の連載終了に際して、マポロ3号は公式X(旧Twitter)アカウント(@Mapollo3_off)で読者に向けたメッセージを投稿しています。そのなかで「次回作を作っている」という趣旨の発言があり、打ち切りにもかかわらず創作活動への前向きな意欲を示していました。

打ち切りという結果にはなったものの、連載中に熱心なファンがついていたことは事実です。「次にくるマンガ大賞」コミックス部門で50作品中5位にノミネートされたことは、漫画好きの間で支持されていた証拠と言えます。

なお、最終回の衝撃的なバッドエンドについて、作者から詳しい意図の説明はされていません。天才ラッキーが凡才ラッキーを飲み込んだ結末が何を意味するのか、その解釈は読者に委ねられたままです。

マポロ3号の次回作『対世界用魔法少女つばめ』

マポロ3号は『PPPPPP』終了から約7か月後の2023年10月、少年ジャンプ+で新連載『対世界用魔法少女つばめ』を開始しました。本誌からジャンプ+への移行は、週刊連載のプレッシャーから離れ、より自由な表現ができる環境を選んだ結果と見られます。

『対世界用魔法少女つばめ』はダークファンタジー系の魔法少女漫画で、『PPPPPP』の音楽漫画とはジャンルが大きく異なります。2023年10月から2024年9月まで連載され、単行本は全5巻で完結しました。ジャンプ+という媒体は更新頻度や作風の自由度が本誌と異なるため、マポロ3号にとっては新たな挑戦だったと言えます。

『PPPPPP』のファンからは「ジャンルは違うがマポロ3号の独特な作風は健在」という評価がある一方、「PPPPPPの続きが読みたかった」という声も根強く残っています。マポロ3号は『対世界用魔法少女つばめ』完結後、読み切り作品「姫姫のある日」も発表しており、次の連載に向けた準備期間と見られます。

PPPPPPを読むなら電子書籍がお得

『PPPPPP』は全8巻で完結しており、一気読みしやすいボリュームです。単行本は1冊あたり約480円(税込)で、全巻購入しても約3,840円程度になります。

電子書籍ストアでは初回限定クーポンや割引キャンペーンが頻繁に実施されており、紙の単行本よりもお得に購入できる場合があります。少年ジャンプ+でも第1話の試し読みが可能なので、まずは雰囲気を確認してから購入を検討するのもよいでしょう。

最終回の賛否について自分の目で確かめたい方は、全8巻をまとめて読んでみてはいかがでしょうか。打ち切りのバッドエンドではあるものの、物語の途中まではピアノ演奏の描写や家族関係の葛藤が丁寧に描かれており、読む価値のある作品です。


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