インビジブルの最終回がひどいと言われる理由!視聴率低迷でも打ち切りではなかった

2022年放送のTBS金曜ドラマ『インビジブル』の最終回は、「脚本が残念」「結末が中途半端」と多くの視聴者から厳しい声が上がりました。視聴率が初回の9.4%から最終回には6.6%まで下がったことで「打ち切りだったのでは?」という疑惑もありますが、結論から言うと全10話で予定通り放送された完結作品です。この記事では、最終回がひどいと言われた具体的な理由と、打ち切り説の真相を解説します。

作品名 インビジブル
作者(脚本) いずみ吉紘
放送局 TBS系「金曜ドラマ」枠
放送期間 2022年4月15日〜6月17日
話数 全10話
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

インビジブルの最終回がひどいと言われる理由

『インビジブル』は高橋一生と柴咲コウという豪華キャストを揃え、犯罪コーディネーター×刑事という異色のバディものとして注目を集めました。しかし、最終回(第10話)の放送後にはSNSを中心に「ひどい」「残念」という声が数多く寄せられています。

理由1:脚本の消化不良と伏線の放置

最終回に対する批判で最も多かったのが、脚本が消化不良のまま終わったという指摘です。物語の後半で追加された「縦軸」の展開——すなわち黒幕・猿渡(桐谷健太)の正体と動機——が、全10話の中で十分に掘り下げられなかったという声が目立ちました。

『インビジブル』は序盤、1話完結型の事件を扱いながら志村とキリコのバディ関係を深めていく構成で好評を得ていました。警察内部の人間でありながら「クリミナルズ」側の情報を持つキリコの正体にまつわる謎が、物語を引っ張る求心力になっていたのです。

しかし中盤以降、猿渡が黒幕であるという縦軸のサスペンスが本格化すると、展開が急に駆け足になりました。視聴者からは「前半のほうがまだマトモだった」「後半は引っ張るだけ引っ張って回収しきれなかった」という感想が相次いでいます。

特に、猿渡がなぜ志村を殺さなかったのかという疑問について、最終回でも明確な答えが示されなかった点が不満を生みました。犯罪エンターテインメントとして「動機」と「行動の整合性」が曖昧なまま幕を閉じたことが、脚本への批判の核心です。

ドラマレビューサイトでも「脚本が残念…に尽きる」という端的な評価が見られ、キャストの演技力に対して脚本が見合っていなかったという声が大勢を占めました。

理由2:キリコの消失という中途半端なラスト

最終回のラストシーンで、犯罪コーディネーター・キリコ(柴咲コウ)は志村に「果たすべきことは終わった」と告げ、屋上から姿を消しました。志村が振り返るとそこにはもうキリコの姿はなく、物語はそのまま幕を閉じています。

この結末に対し「中途半端すぎる」「結局キリコはどうなったのか」という不満が噴出しました。キリコが本当にいなくなったのか、それとも再び現れる含みを残しているのかが一切説明されず、視聴者は宙ぶらりんの状態に置かれたのです。

全10話を通じてキリコと志村の関係性がドラマの核であっただけに、そのキリコが何の説明もなく消えるラストは「投げっぱなし」と受け止められました。SNSでは「最後の表情なに!」「えっこれ次は劇場版の流れなのでは???」「この先も!続編頼む!」といった反応が多数見られています。

SNSでは「これって続編前提の終わり方?」という憶測も飛び交いましたが、放送終了から2026年現在まで続編制作の発表はありません。続編を匂わせる終わり方をしておきながら続きがないことが、「ひどい」という評価をさらに強めています。

オープンエンドという手法自体は珍しくありませんが、『インビジブル』の場合は伏線の回収が不十分なまま余韻だけを残す形になったため、「考える余地を与える演出」ではなく「放り出した」と受け取られてしまったのでしょう。

理由3:スタジアムでのクライマックスの不自然さ

最終回のクライマックスはスタジアムを舞台にしたシーンでしたが、この場所選びについても批判がありました。広大なスタジアムに警察が包囲する中で犯人が行動するという状況が非現実的で、緊迫感を削いでいたという指摘です。

犯罪ドラマとしてリアリティのある展開を積み重ねてきた作品だけに、最終回で急にスケールを大きくしたことに違和感を覚えた視聴者が少なくありませんでした。「密室や限られた空間のほうが緊張感があった」「わざわざスタジアムにする意味がわからなかった」という声が上がっています。

「スタジアムは逆効果では」という指摘もあるように、広い空間で対峙するシーンは映像的にはスケール感があるものの、犯人が逃げやすい・警察が制圧しやすいという矛盾を生み、サスペンスとしてのリアリティを損なっていました。

また、桐谷健太が演じた猿渡の「告白」シーンについては「すごいの極み」と演技力を絶賛する声も多かったものの、脚本が俳優の熱演に追いついていないという評価が大勢を占めました。キャストの実力と脚本のクオリティの落差が、最終回への失望を増幅させた面があります。

『インビジブル』は高橋一生と柴咲コウの4度目の共演ということでも話題になった作品です。キャスティングへの期待が高かっただけに、その期待に応えきれなかった脚本への失望は大きかったと言えるでしょう。

インビジブルの最終回に対するファンの反応

『インビジブル』の最終回に対する反応は、完全に否定一色というわけではありませんでした。批判が目立つ一方で、一部には肯定的な声も存在しています。

SNSでの評価

最終回放送直後のSNSでは「脚本が残念」「期待外れ」という厳しい声が多数を占めました。一方で「続編頼む!」「この先も見たい」という声も少なくなく、作品の世界観やキャラクターには一定の支持があったことがうかがえます。

特に志村とキリコのバディ関係に感情移入していた視聴者ほど、二人が引き離される結末に対して強い不満を表明していました。「もっと二人の掛け合いを見たかった」「10話では足りなかった」という声は、作品への期待の裏返しとも言えます。

Filmarksでのレビューを見ると、5点満点中3点前後の評価が多く、「キャストは良かったが脚本が追いつかなかった」という総評が目立ちます。高橋一生のアクションシーンや柴咲コウの存在感は高く評価されつつも、物語の着地点に対する失望が全体評価を押し下げた形です。

最終回の評価が分かれたポイント

評価が分かれた最大のポイントは、結末の「余白」をどう受け取るかでした。キリコが消えたラストを「想像の余地を残した演出」と捉える視聴者もいれば、「説明不足」と捉える視聴者もいます。

ただし、作品全体を通して「つまらない」と評価する声は必ずしも多くありません。むしろ「序盤〜中盤は面白かったのに最終回で台無しにされた」という意見が典型的で、最終回のみが突出して低評価を受けている構図です。

インビジブルは打ち切りだったのか?

最終回の評判の悪さに加え、視聴率の低迷から「打ち切りだったのでは?」という説がネット上で囁かれています。実際のところはどうだったのでしょうか。

打ち切り判定:全10話で予定通り放送

結論として、『インビジブル』は打ち切りではありません。TBS金曜ドラマ枠は通常10話前後で構成されており、本作も当初の予定通り全10話で完結しています。放送途中で話数が短縮された事実はなく、打ち切りとは言えません。

打ち切り説が出た最大の理由は視聴率の低迷です。初回こそ9.4%(世帯視聴率・関東地区・ビデオリサーチ調べ)を記録しましたが、回を追うごとに下落しました。第4話ではゴールデンウイークの影響もあって6%台に突入し、第7話で5.7%、第8話で4.8%と最低ラインを記録しています。

しかし視聴率が低いことと打ち切りは別の話です。TBS金曜ドラマ枠は制作・放送スケジュールが事前に組まれており、視聴率を理由に途中で打ち切られるケースは極めてまれです。本作も予定通りのスケジュールで全10話を完走しています。

駆け足展開だったのか

最終回が「駆け足」と感じられた原因は、打ち切りによる話数短縮ではなく、物語構成上の問題と見るのが妥当です。前半で1話完結型のエピソードに時間を割いた分、後半の縦軸展開を十分に描ききれなかった可能性があります。

全10話という枠組みは守られていたため、「時間が足りなかった」のではなく「時間の配分に課題があった」というのが実態でしょう。序盤の丁寧な展開と終盤の急展開のギャップが、視聴者に打ち切りを連想させた面があります。

実際、第1話〜第5話あたりまでは各話で異なる「クリミナルズ」との対決を描きつつ、キリコの過去を少しずつ明かしていく丁寧な構成でした。しかし第6話以降、猿渡の正体が明らかになるにつれて展開が加速し、最終回に向けて一気に畳みかける形になっています。

また、配信プラットフォーム「Paravi」(現U-NEXT)では週間・月間ランキングで上位に入るなど、リアルタイム視聴率とは異なる層からの支持も得ていました。テレビ視聴率だけで作品の評価が決まる時代ではないことも付記しておきます。

視聴率の推移から見る評価

『インビジブル』の視聴率推移を見ると、初回9.4%から第2話・第3話で7%台に下がり、第4話以降は6%台〜5%台を推移しました。第7話の5.7%、第8話の4.8%が最低ラインで、最終回は6.6%とやや持ち直しています。

同時期のTBS金曜ドラマ枠の作品と比較すると低い水準ではありましたが、これは「打ち切りライン」を下回ったというより、作品との相性や裏番組の影響など複合的な要因によるものです。金曜22時台は各局の競争が激しい時間帯であり、視聴者の分散が起きやすい枠でもあります。

なお、2023年4月からはNetflixで全話配信が開始されており、配信時代においてはリアルタイム視聴率だけが作品の成否を決める指標ではなくなっています。

インビジブルの脚本家・キャストの現在

『インビジブル』の関係者は、その後も第一線で活躍を続けています。最終回の評価は芳しくなかったものの、キャスト・スタッフの実力が否定されたわけではありません。

脚本・いずみ吉紘のその後の作品

『インビジブル』のオリジナル脚本を手がけたいずみ吉紘は、その後もドラマ脚本家として精力的に活動を続けています。いずみ吉紘は『アンナチュラル』や『MIU404』の脚本協力でも知られる実力派の脚本家です。2024年7月期にはTBS金曜ドラマ枠で『笑うマトリョーシカ』(水川あさみ、玉山鉄二、櫻井翔出演)を執筆しました。

2026年1月期には日本テレビ系で『パンチドランク・ウーマン ー脱獄まであと××日ー』(篠原涼子主演)の脚本を担当しています。『インビジブル』以降もコンスタントに連続ドラマの脚本を手がけており、業界内での評価は維持されていると言えます。

主演・高橋一生の現在

志村貴文役を演じた高橋一生は、『インビジブル』以降も数多くのドラマ・映画に出演しています。2026年4月期にはテレビ朝日系火曜ドラマ『リボーン〜最後のヒーロー〜』で主演を務めており、IT社長と下町商店街の青年という一人二役に挑んでいます。

柴咲コウも女優・歌手として活動を続けており、両名とも『インビジブル』の低視聴率がキャリアに影響を与えた様子は見られません。むしろ、本作で高橋一生が見せたアクションシーンは「こんなに動くとは」と本人も語るほどの挑戦で、役者としての新たな一面を見せるきっかけになっています。

インビジブルを見るなら動画配信がお得

『インビジブル』は2023年4月からNetflixで全話配信が開始されています。リアルタイムでは視聴率が振るわなかった作品ですが、配信で改めて一気見すると、バディものとしての魅力を再発見できるかもしれません。

特に高橋一生と柴咲コウの掛け合いは多くの視聴者から高く評価されていた部分です。最終回の賛否はあるものの、全10話を通して見ればキャストの演技力は堪能できる作品です。犯罪サスペンスとして序盤〜中盤の完成度は高いため、気になる方は配信サービスでチェックしてみてください。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA



日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)