妖怪アパートの幽雅な日常の作者は死亡していた|香月日輪の死去の経緯と作品の現在

『妖怪アパートの幽雅な日常』の作者・香月日輪さんは、2014年12月19日に病気のため51歳で亡くなっています。

作者の突然の訃報に驚いたファンも多く、「作品は未完なのか」「打ち切りになったのか」と心配する声がネット上で広がりました。

香月日輪さんの死去の経緯、作品の完結状況、そして死後も続くメディア展開まで事実をもとに整理しました。

作品名 妖怪アパートの幽雅な日常
作者 香月日輪(原作小説)/深山和香(漫画版作画)
連載誌 / 放送局 講談社YA!ENTERTAINMENT(小説)/月刊少年シリウス(漫画)
連載期間 小説:2003年〜2009年刊行/漫画:2011年7月号〜2021年10月号(本編)
巻数 小説:全10巻/漫画:全33巻(本編24巻+番外編9巻)
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)
作者死亡説 事実(2014年12月19日に病気のため死去・51歳)

妖怪アパートの幽雅な日常の作者・香月日輪が死去した経緯

『妖怪アパートの幽雅な日常』の原作者である香月日輪さんは、2014年12月19日に亡くなりました。ここでは、死去の経緯と公表された情報を整理します。

2014年12月19日に病気のため51歳で死去

香月日輪さんは2014年12月19日午前5時26分、病気のため大阪市内の病院で死去しました。享年51歳でした。

香月日輪さんは1963年8月18日生まれで、和歌山県出身の小説家です。本名は杉野史乃さんといいます。

訃報は講談社からFAXで報道各社に発表され、ORICON NEWSやねとらぼなど複数のメディアが報じました。突然の訃報にファンの間では大きな衝撃が広がりました。

香月日輪さんは1995年に『地獄堂霊界通信』で第28回日本児童文学者協会新人賞を受賞してデビューし、約20年にわたって児童文学・YA小説の分野で活躍していました。

具体的な病名は公表されていない

講談社からの発表では「病気のため」とだけ伝えられており、具体的な病名は公表されていません。

ネット上では病名を推測する書き込みも見られますが、公式に確認できる情報はありません。遺族の意向もあり、詳しい病状については非公開のままです。

51歳という年齢は作家としてはまだ現役で活躍できる時期であり、急逝と受け止めたファンも多くいました。死去の直前まで執筆活動を続けていたとされています。

なお、病名が公表されていないことから「突然死だったのでは」という憶測も出ましたが、入院先が大阪市内の病院であったことから、闘病の末の死去であった可能性が高いと考えられています。

講談社からの発表とファンの追悼

講談社は公式サイト「香月日輪オンライン」に追悼ページを設け、「香月日輪先生のご冥福をお祈りいたします」というメッセージを掲載しました。

SNSや読書コミュニティでは、『妖怪アパートの幽雅な日常』をはじめとする作品に対する感謝の言葉が多数寄せられました。「中高生時代にこのシリーズに救われた」という声が目立ちます。

香月日輪さんの死後も、漫画版の連載は継続され、2017年にはTVアニメ化も実現しました。作者の逝去後にこれだけの展開が行われたことは、作品への高い評価と根強いファンの支持を物語っています。

現在も電子書籍や文庫版で全巻が入手可能であり、新たな読者を獲得し続けています。

香月日輪が遺した作品と功績

香月日輪さんは『妖怪アパートの幽雅な日常』以外にも多くの作品を残しています。その代表作と功績を振り返ります。

「妖怪アパートの幽雅な日常」で産経児童出版文化賞を受賞

『妖怪アパートの幽雅な日常』は2003年に講談社YA!ENTERTAINMENTから第1巻が刊行されました。翌2004年には第51回産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞しています。

シリーズ累計発行部数は580万部を突破しています(2018年10月時点)。児童文学・YA小説の分野では突出した数字です。

両親を事故で亡くした主人公・稲葉夕士が、格安物件「寿荘」に入居したところ、そこは妖怪やオバケが暮らすアパートだったという物語です。人間と妖怪が共に暮らす日常を温かく描き、多くの読者に支持されました。

2008年からは講談社文庫でも文庫版が刊行され、より幅広い読者層に届くようになりました。中高生だけでなく大人の読者にも評価される作品となっています。

「地獄堂霊界通信」でデビュー

香月日輪さんのデビュー作は1992年刊行の『地獄堂霊界通信 ワルガキ、幽霊にびびる!』です。1995年に第28回日本児童文学者協会新人賞を受賞しました。

町はずれの薬屋「地獄堂」を舞台に、小学生3人組が様々な怪異と出会いながら成長していく物語です。シリーズは長編・短編を含め複数巻が刊行されました。

本作も後にコミカライズされ、講談社の『good!アフタヌーン』で2008年から漫画版が連載されています。香月日輪さんの作品が幅広い読者層に届いていたことがわかります。

未完となった「僕とおじいちゃんと魔法の塔」

香月日輪さんの死去によって未完のまま残された作品が『僕とおじいちゃんと魔法の塔』シリーズです。

岬に建つ黒い塔で幽霊のおじいちゃんと暮らす少年・龍神の成長を描いた作品です。『妖怪アパートの幽雅な日常』と同じく超常的な存在との交流がテーマとなっています。

香月日輪さんの死去により、この作品は物語の途中で執筆が止まったままとなっています。『妖怪アパートの幽雅な日常』が「未完」と誤解される原因の一つは、この作品との混同にあると考えられます。

このほかにも『ファンム・アレース』『大江戸妖怪かわら版』『下町不思議町物語』など多数のシリーズを手がけており、児童文学の第一線で活躍した作家でした。

妖怪アパートの幽雅な日常が打ち切りと言われた理由

『妖怪アパートの幽雅な日常』は打ち切りではありませんが、ネット上では打ち切りを疑う声が見られます。その原因を分析します。

理由1:作者の死去による「未完」の誤解

打ち切り説の最大の原因は、作者の香月日輪さんが2014年に亡くなったという事実そのものです。「作者が死亡した=作品が途中で終わった」と連想する人が多いのでしょう。

実際には、原作小説『妖怪アパートの幽雅な日常』は全10巻で完結しており、最終巻の刊行は2009年です。つまり作者の死去よりも約5年前に物語は完結していました。

香月日輪さんの死去で未完となったのは別作品の『僕とおじいちゃんと魔法の塔』であり、『妖怪アパートの幽雅な日常』とは無関係です。作品名を混同しているケースも見受けられます。

「作者 死亡」「打ち切り」という検索ワードが組み合わさることで、事実と異なる印象が広がった可能性があります。

理由2:アニメが1クール×2で終了し2期がない

2017年7月から12月にかけてTVアニメが全26話で放送されました。制作はシンエイ動画が担当しています。

アニメは原作小説の途中までを描いた内容で、物語の完結まではカバーしていません。「アニメが途中で終わった=打ち切り」と誤解する視聴者が出るのは自然な流れです。

しかし、2クール(全26話)という話数は深夜アニメとしては標準的な長さであり、放送途中で打ち切られたわけではありません。当初の予定通り2クールで放送を完了しています。

アニメの2期が制作されていない点も「打ち切り」の印象につながっていますが、原作小説の完結から年数が経過していることを考えると、2期が制作されないこと自体は珍しくありません。

理由3:原作小説が全10巻という巻数

原作小説は全10巻で完結しています。少年漫画のように数十巻続く作品と比べると「短い」と感じる読者がいるようです。

しかし、YA小説(ヤングアダルト小説)というジャンルでは全10巻は十分な長さです。同レーベルの他作品と比較しても、10巻に及ぶシリーズは長編の部類に入ります。

講談社YA!ENTERTAINMENTは1冊あたりの文字量が多く、10巻でも物語のボリュームとしては相当なものがあります。漫画版では全24巻(番外編含め33巻)に膨らんだことからも、物語の密度が高いことがわかります。

最終巻では主人公・稲葉夕士の高校生活の締めくくりが描かれ、物語としての区切りがつけられています。急に終わったのではなく、作者が予定していた結末まで描き切った上での完結です。

妖怪アパートの幽雅な日常が打ち切りではない根拠

『妖怪アパートの幽雅な日常』が打ち切りではないことは、複数の客観的な事実から明確に判断できます。

原作小説は作者の生前に全10巻で完結している

最も重要な根拠は、原作小説が2009年に全10巻で完結していることです。作者の死去は2014年であり、完結から約5年後のことです。

最終巻の帯には「ヒトと妖怪が繰り広げる愉快で幽雅な物語、ここに堂々完結」と記されています。出版社側も「完結」と明言しており、打ち切りではありません。

物語は主人公・稲葉夕士が寿荘で過ごした高校3年間を通じて成長し、最終話で物語の幕を閉じるという構成です。急な終わり方ではなく、作者が構想した通りの結末が描かれています。

文庫版も講談社文庫から全10巻が刊行されており、作品として完全な形で読むことができます。

漫画版も全33巻で完結済み

深山和香さんによる漫画版は、月刊少年シリウスで2011年7月号から2021年10月号まで本編が連載されました。本編は全24巻です。

その後も番外編が連載され、2026年1月号まで続きました。番外編を含めた全巻数は33巻に及びます。

漫画版は原作小説の物語を最後まで描いた上で、さらにオリジナルの番外編まで展開されています。打ち切り作品ではこのような長期の番外編連載は行われません。

シリーズ累計580万部を超える人気作品

シリーズ累計発行部数は580万部を突破しています(2018年10月時点)。小説・漫画・文庫版を合わせた数字です。

2004年には第51回産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞しており、作品としての評価も高い位置にあります。児童文学の賞を受賞するほど質の高い作品が、打ち切りで終わることは考えにくいでしょう。

2017年にはTVアニメ化も実現しており、メディアミックスが展開されるほどの人気を獲得していました。アニメ化は作品の商業的な成功を示す指標のひとつであり、打ち切り作品が後からアニメ化されることは通常ありません。

さらに、漫画版は本編完結後も番外編として海外を舞台にしたペルー編・ラスベガス編・イギリス編が2022年から2024年にかけて連載されました。作品の人気が長期間維持されていた証拠です。

媒体 現状
小説(原作) 全10巻で完結(講談社YA!ENTERTAINMENT/講談社文庫)
漫画 全33巻で完結(月刊少年シリウス/本編24巻+番外編9巻)
アニメ 全26話で放送完了(2017年7月〜12月)

妖怪アパートの幽雅な日常のアニメは何話まで?続きは原作の何巻から?

TVアニメ版は2017年7月から12月にかけて全26話が放送されました。制作はシンエイ動画で、TOKYO MXほかで放送されています。

アニメは原作小説の序盤から中盤にかけてのエピソードを映像化しています。原作小説は全10巻あるため、アニメで描かれなかった後半の物語は原作で楽しむことができます。

アニメ版は主人公・稲葉夕士が寿荘に入居してからの学校生活や妖怪たちとの交流を描いています。原作のクライマックスとなる終盤のエピソードはアニメ化されていません。

アニメの続きが気になる方は、原作小説の中盤以降から読み進めるのがおすすめです。漫画版でも同じ物語が全24巻(本編)で描かれているので、漫画派の方はそちらを選ぶこともできます。

妖怪アパートの幽雅な日常を読むなら電子書籍がお得

原作小説は全10巻、漫画版は全33巻と巻数が多いため、電子書籍でまとめて購入するのが手軽です。場所を取らずにスマホやタブレットでいつでも読めるのも電子書籍の魅力でしょう。

講談社文庫版の小説、シリウスKCの漫画版ともに主要な電子書籍ストアで配信されています。初回クーポンや割引キャンペーンを利用すれば、紙の書籍よりもお得に全巻をそろえることができます。

作者の香月日輪さんは亡くなっていますが、作品は電子書籍という形で今後も読み継がれていくでしょう。気になった方はまず小説版の第1巻か、漫画版の第1巻から読み始めてみてください。


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