「ラストカルテ」打ち切りはなぜと言われた理由!全10巻完結の真相を解説

『ラストカルテ ―法獣医学者 当麻健匠の記憶―』は打ち切りではなく、全10巻・全95話で完結した作品です。週刊少年サンデーで3作品が同時に最終回を迎えたことや、まだ続けられそうな作風だったことが「打ち切りでは?」という誤解を招きました。この記事では、ラストカルテがなぜ打ち切りと言われるのか、その理由と連載終了の真相、作者・浅山わかびの現在について解説します。

作品名 ラストカルテ ―法獣医学者 当麻健匠の記憶―
作者 浅山わかび
連載誌 / 放送局 週刊少年サンデー(小学館)
連載期間 2022年8号〜2024年22・23合併号
巻数 全10巻(全95話)
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

「ラストカルテ」が打ち切りと言われた理由

『ラストカルテ』は法獣医学という珍しいテーマを扱った少年漫画で、読者からの評価も高い作品でした。それにもかかわらず「打ち切り」というワードが付きまとうのには、いくつかの理由があります。

理由1:サンデーで3作品が同時に最終回を迎えた

打ち切り説が広まった最大の原因は、週刊少年サンデー2024年22・23合併号で3作品が同時に最終回を迎えたという事実です。2024年4月24日発売の同号では、『ラストカルテ』のほかに『君は008』『出席番号0番』の合計3作品が一斉に完結しました。

週刊漫画誌で複数の連載が同時に終了すると、読者は「編集部の都合で一斉に切られたのでは」と感じやすくなります。実際に3作品同時最終回は珍しい事態であり、SNSでも「唖然とした」という反応がありました。

しかし、3作品が同時に最終回を迎えたからといって、すべてが打ち切りだったわけではありません。『ラストカルテ』は最終回がセンターカラーで掲載されており、打ち切り作品に与えられる扱いとは異なります。打ち切りの場合、巻頭やセンターカラーを与えられることはほぼありません。

週刊少年サンデーでは新連載の開始に合わせて既存作品が同時期に完結するケースがあり、2024年春の誌面改編もこのパターンだったと考えられます。

理由2:まだ描けそうな作風なのに連載が終了した

『ラストカルテ』は1話〜数話完結型のエピソード構成をとっており、動物の死因を解き明かす法獣医学ミステリーとして毎回異なる動物・事件を扱っていました。このタイプの作品はネタが尽きにくく、読者からすると「まだまだ続けられるのでは?」と感じられたのです。

全10巻・全95話という巻数は、週刊少年サンデーの連載作品としては特別少ないわけではありません。しかし、人気作や長期連載が多い同誌の中では中堅の長さであり、読者がもっと読みたいと思っていたタイミングでの完結だったため、「まだ続いてほしかった」という感情が「打ち切りでは」という疑念に変わったと見られます。

とくに法獣医学という題材は日本の漫画では非常に珍しく、他に類似の作品がほぼ存在しません。読者が作品を唯一無二のものとして支持していたからこそ、完結に対する惜しむ声が「打ち切り」の噂に転化したという側面もあるでしょう。

理由3:検索サジェストに「打ち切り」が表示される

Googleで「ラストカルテ」と検索すると、予測変換に「打ち切り」が表示されます。これは実際に多くのユーザーが「ラストカルテ 打ち切り」と検索した結果であり、サジェスト汚染とも呼ばれる現象です。

人気漫画が完結すると「打ち切りなの?」と不安に思ったファンが検索する傾向があります。その検索行動自体がサジェストに反映され、さらに「打ち切りだったの?」と誤解する人が増えるという循環が生まれます。

『ラストカルテ』の場合、連載期間が約2年2か月とやや短めだったこともあり、完結を知らなかった読者が「なぜ終わったのか」を確認するために検索した結果がサジェストに残ったと考えられます。サジェストに「打ち切り」と出ること自体は、打ち切りの事実を示すものではありません。

「ラストカルテ」が打ち切りではない根拠

「打ち切り」という噂に反して、『ラストカルテ』が作品として正当に完結していることを示す根拠は複数あります。

根拠1:最終回がセンターカラーで掲載された

『ラストカルテ』の最終話(第95話)は、週刊少年サンデー2024年22・23合併号でセンターカラーとして掲載されました。週刊漫画誌において、カラーページは編集部が作品を優遇する際に与えるものです。

打ち切り作品の場合、カラーページが付くことはまずありません。むしろページ数を減らされたり、誌面の後方に回されたりするのが一般的です。最終回にセンターカラーを与えられたという事実は、編集部が『ラストカルテ』の完結を歓送する姿勢で送り出したことを示しています。

連載終了の3話前(2024年19号)に最終回が予告されたことも、計画的な完結だった証拠のひとつです。打ち切りの場合、急な終了告知になることが多く、3話前からの予告は作者と編集部の間で終了時期が事前に決まっていたことを意味します。

根拠2:物語が自然な形で完結している

最終話では、主人公・当麻健匠が法獣医学の道を歩む中で積み重ねてきた経験の総括となるエピソードが描かれました。物語の核心が解決された上で完結しており、駆け足で終わらせた形跡は見られません。

読者の感想でも「ここまでの当麻の物語の総括として納得できるお話だった」「強いまま連載終了した」といった声が上がっています。打ち切り作品にありがちな「伏線が放置された」「展開が急に駆け足になった」という批判は、『ラストカルテ』の最終回には見られません。

作者の浅山わかびも、描きたいことを描ききった上での完結だったとみられており、物語の区切りとして自然な終わり方です。

根拠3:次にくるマンガ大賞にランクインした実績

『ラストカルテ』は「次にくるマンガ大賞2023」コミックス部門で第19位に選出されています。この賞は読者投票によって選ばれるもので、作品が一定以上の支持を集めていたことの証拠です。

打ち切り作品は一般的に読者の支持が低下した結果として連載が終了します。しかし『ラストカルテ』は賞にランクインするほどの支持を得ており、人気低迷が原因で終了したとは考えにくい状況です。

また、めちゃコミック等の電子書籍サイトでも高い評価を維持しており、法獣医学ミステリーという独自のジャンルが読者に刺さっていたことがうかがえます。全10巻という巻数は、作者が描くべきストーリーを描ききるのに十分な量だったと判断できます。

「ラストカルテ」の作者・浅山わかびの現在

浅山わかびは『ラストカルテ』の前にも週刊少年サンデーで連載経験のある漫画家です。完結後の活動状況を紹介します。

浅山わかびの経歴と過去作品

浅山わかびの週刊少年サンデーでの初連載は、2020年4・5合併号から始まった日常コメディ漫画『洗脳執事』です。高藤家の御令嬢の執事が家族を洗脳しているというコメディ作品で、サンデーでの連載経験を積みました。

その後、2022年8号から『ラストカルテ ―法獣医学者 当麻健匠の記憶―』の連載を開始しています。前作のコメディから一転、法獣医学という専門分野を題材にしたミステリー・ヒューマンドラマに挑戦し、作風の幅広さを見せました。

北海道を舞台にした本作は、実在する酪農学園大学(北海道江別市)がモデルとされており、取材に基づいたリアルな描写が評価されています。アウトドア誌『BE-PAL』でインタビューが掲載されるなど、漫画ファン以外からも注目を集めた作品でした。

浅山わかびの現在の活動

『ラストカルテ』完結後、2026年3月時点で浅山わかびの新連載に関する公式発表は確認されていません。X(旧Twitter)のアカウント(@wakabi44)は維持されており、活動は継続しているとみられます。

週刊少年サンデーでの連載を2本経験しており、小学館との関係は継続していると推測されます。『ラストカルテ』で得た法獣医学ミステリーという独自のジャンルでの実績を活かした次回作が期待されています。

「ラストカルテ」を読むなら電子書籍がお得

『ラストカルテ ―法獣医学者 当麻健匠の記憶―』は全10巻で完結済みのため、まとめ読みしやすい作品です。1巻あたり約500円前後で、全巻購入すると約5,000円程度になります。

サンデーうぇぶりでは一部話数が無料で公開されているため、まずは試し読みで作品の雰囲気を確かめることも可能です。法獣医学という珍しいテーマに興味がある方は、1巻から読み始めてみてはいかがでしょうか。


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