小悪魔教師サイコは打ち切り?合田蛍冬版の配信停止と裁判の真相を解説

『小悪魔教師サイコ』は、合田蛍冬版の漫画が原作利用契約の解除により未完のまま配信停止となったことで「打ち切りでは?」と話題になりました。背景には、同一原作から2種類の漫画版が同時に連載された異例の事態と、出版社を巻き込んだ訴訟問題があります。この記事では、打ち切り説の真相と裁判の経緯、そして現在の連載状況について詳しく解説します。

作品名 小悪魔教師♡サイコ
作者 三石メガネ(原作)/合田蛍冬(漫画版作画)/taskey STUDIO(Webtoon版作画)
連載誌 / 配信先 peep(原作小説)/comic ヤミツキ(合田版)/peep・コミックシーモア等(Webtoon版)
連載期間 原作小説:2020年7月〜2021年11月(完結)/合田版:2021年〜配信停止/Webtoon版:2022年9月〜連載中
巻数 原作小説:全107話/合田版:既刊5巻(未完)/Webtoon版:既刊89巻
打ち切り判定 🟡 打ち切り疑惑あり(合田蛍冬版は配信停止/Webtoon版は連載継続中)

小悪魔教師サイコが打ち切りと言われている理由

『小悪魔教師サイコ』に打ち切り説が浮上した背景には、単なる人気低迷ではなく、出版業界でも異例のトラブルが関係しています。ここでは、打ち切りと言われる主な理由を3つに分けて解説します。

理由1:合田蛍冬版が未完のまま配信停止になった

打ち切り説が広まった最大の原因は、合田蛍冬さんが作画を担当した漫画版が未完のまま配信停止になったことです。2025年12月10日、合田さんは自身のブログで「taskeyから『小悪魔教師サイコ』の原作利用に関する契約の中途契約解除の通知がありました」と公表しました。

これにより、合田版の漫画は各電子書籍ストアから順次配信が停止され、新規購入ができなくなりました。物語が途中の段階での突然の配信停止だったため、続きを楽しみにしていた読者の間で「打ち切りだ」という声が一気に広まったのです。

合田版はぶんか社の電子月刊誌「comic ヤミツキ」で連載されており、既刊5巻の時点で配信が止まりました。ねとらぼの報道によると、合田版の売上は7億円を超えていたとされており、売上不振による打ち切りとは性質が異なる事態でした。

通常の打ち切りであれば人気の低迷や売上不振が原因になりますが、本作の場合は作品自体の人気が高かったにもかかわらず、権利関係の問題で連載継続が不可能になったという極めて特殊なケースです。読者にとっては「なぜ人気作が突然読めなくなるのか」という困惑が大きく、打ち切り説をさらに加速させる要因となりました。

理由2:出版社との裁判問題が長期化した

配信停止に至るまでには、数年にわたる法的トラブルが存在していました。2023年8月、合田蛍冬さんは出版社であるぶんか社を東京地方裁判所に提訴しています。

訴訟の内容は、同一原作に基づく後発のWebtoon版(タテヨミ版)が合田版の構図やコマ割りを模倣していたというものでした。合田さんは後発漫画の初期話数を確認した際、「翻案権レベルではなく、ほぼトレースといえる」状態だったと主張し、修正を求めたものの改善されなかったとしています。

注目すべきは、合田さんが請求した損害賠償額がわずか3円だったことです。これは金銭目的ではなく、「漫画家の作画が参考にされ、別の人間が同じ作品を作れてしまう状況は違法である」という法的判断を求めるための象徴的な金額でした。

この訴訟は2024年9月13日に東京地方裁判所で和解が成立し、ぶんか社は自社サイトに謝罪文を掲載しました。和解の内容として、ぶんか社は合田さんに対し後発漫画の連載に関する配慮が不十分だったことを認めています。

しかし和解後も合田版の連載は再開されず、最終的に2025年12月の原作利用契約の解除という結末を迎えています。裁判の長期化は読者の間でも話題となり、「裁判のせいで打ち切りになったのでは」という見方が定着していきました。

理由3:同一原作から2種類の漫画版が同時に存在した

そもそも打ち切り騒動の根本的な原因は、同じ原作小説から2種類の漫画版が同時期に連載されていたという業界でも異例の状況にあります。合田蛍冬版(横読み漫画)が2021年に連載を開始した後、原作管理会社のtaskeyが2022年9月にWebtoon版(縦読みフルカラー漫画)の配信を始めたのです。

同じストーリーを異なる作画で同時に読める状態は読者に大きな混乱を招きました。「なぜ同じ漫画が2つあるのか」「どちらが本物なのか」といった疑問がSNSや知恵袋で多数投稿され、作品の信頼性そのものに疑問が向けられる事態となりました。

合田さんはこの状況に精神的に追い詰められ、2022年12月にブログで苦境を訴えました。しかしtaskey側がこのブログ記事に異議を唱えたことで事態はさらに悪化し、合田版の連載停止と紙版単行本1巻・2巻の発売延期が決定されました。

ぶんか社は合田さんに対し「taskeyから名誉毀損で訴えられる可能性がある」と伝え、原作者である三石メガネさんとtaskeyへの謝罪を求めたとされています。こうした一連の経緯がSNSやまとめサイトで拡散され、「打ち切りになったのでは」「漫画家が追い出されたのでは」という見方が広がったのです。

小悪魔教師サイコは本当に打ち切りなのか?

ここまで打ち切りと言われている理由を見てきましたが、「小悪魔教師サイコ」という作品全体が打ち切りになったかというと、状況はもう少し複雑です。合田版・Webtoon版・原作小説、それぞれの現状を整理します。

合田蛍冬版は契約解除で配信停止

合田蛍冬版に限って言えば、原作利用契約の中途解除により事実上の打ち切りとなりました。物語が完結しないまま配信が停止されたため、読者が結末を読むことはできません。

ただし、これは人気や売上の低迷による打ち切りではありません。合田版は売上7億円を超えるヒット作であり、電子書籍プラットフォーム「ピッコマ」の年間ランキングでは漫画カテゴリ3位にランクインしていた実績があります。

配信停止の直接的な原因は、原作管理会社であるtaskeyによる契約の中途解除です。裁判での和解が成立した後の2025年12月にこの通知が出されたことから、一連のトラブルが影響しているとみられています。合田版を購入済みの読者は引き続き閲覧できるものの、新規での購入はできなくなっています。

Webtoon版(タテヨミ版)は連載継続中

一方で、taskey STUDIOが作画を担当するWebtoon版(タテヨミ版)は現在も連載が継続されています。peepやコミックシーモアなどの電子書籍プラットフォームで配信されており、119話以上が公開されています。

2025年3月時点でWebtoon版の累計発行部数は150万部を突破したことがPR TIMESで発表されています。スピンオフ作品『小悪魔JK♡サイコ』も累計20万部を超えるヒットとなっており、作品シリーズとしての展開は現在も活発に続いている状況です。

Webtoon版はフルカラーの縦読み形式で、スマートフォンでの閲覧に最適化されています。合田蛍冬版とはキャラクターデザインや演出のタッチが異なるため、「別の漫画のようだ」と感じる読者もいますが、原作ストーリーは同じです。

つまり「小悪魔教師サイコ」の漫画が完全に打ち切られたわけではなく、合田版の配信停止とWebtoon版の継続という、2つの異なる状況が併存しています。

原作小説は全107話で完結済み

原作となったオンライン小説版は、e-Storyサービス「peep」にて2020年7月1日から2021年11月19日まで連載され、全107話で完結しています。最終話のタイトルは「サヨナラ、サイコ(終)」で、主人公・葛西心春の物語としてのエンディングは描かれています。

さらにスピンオフ作品として、心春の高校時代を描いた『小悪魔JK♡サイコ』(2023年8月〜2024年3月、全38話)と、その後の生活を描いた『小悪魔メイド♡サイコ』(2024年3月〜2024年8月、全31話)も完結しています。原作シリーズは本編・スピンオフを合わせて全176話の物語が完結済みです。

打ち切りと言われているのはあくまで合田蛍冬版の漫画に限った話であり、原作やWebtoon版を含めた作品全体が打ち切られたわけではありません。原作小説の結末が気になる方は、peepで全話を読むことが可能です。

小悪魔教師サイコの作者の現在

「小悪魔教師サイコ」には原作者と漫画版の作画担当者がいます。それぞれの現在の活動状況をまとめます。

原作者・三石メガネの現在の活動

原作者の三石メガネさんは、現在もe-Storyサービス「peep」を拠点に精力的に執筆活動を続けています。『皆様には人権がございません』をpeepで連載中で、100話を超える長期連載となっています。

また、『忌み村サイコドクター』など複数の作品も展開しており、原作者としての活動は途切れていません。「小悪魔教師サイコ」シリーズのスピンオフも2024年まで新作が発表されていたことから、同シリーズへの関与も継続していたことがわかります。

三石メガネさんはチャットノベル形式の小説を得意とする作家で、「peep」プラットフォームにおけるヒットメーカーとしての地位を確立しています。「小悪魔教師サイコ」の原作は漫画化・Webtoon化が進む中でも新たな読者を獲得し続けており、原作者としての影響力は健在です。

漫画家・合田蛍冬の現在

合田蛍冬さんは『ドクムシ』『マッドサマースクール』などのパニックホラー作品で知られる漫画家です。『小悪魔教師サイコ』の配信停止が決定した2025年12月以降、新連載の公式発表は確認できていません。

合田さんは配信停止の発表に際してブログで経緯を報告しており、「一定の納得がいく結果となりました」と裁判の和解についてコメントしています。ただし原作利用契約の解除については「taskeyからの通知」として事実を報告するにとどめており、今後の活動については言及されていません。

過去の実績から見ても、合田さんはホラー・サスペンスジャンルで複数のヒット作を持つ実力派の漫画家です。新たな作品の発表が待たれる状況と言えるでしょう。

小悪魔教師サイコの媒体別の状況まとめ

「小悪魔教師サイコ」は原作小説・漫画版・Webtoon版・スピンオフと複数の媒体で展開されているため、「打ち切り」の意味が媒体によって異なります。混乱しやすいポイントを表で整理しました。

媒体 現状
原作小説(peep) 全107話で完結済み
漫画版・合田蛍冬版(comic ヤミツキ) 既刊5巻・未完のまま配信停止(2025年12月〜)
Webtoon版・タテヨミ版(peep等) 連載中(累計150万部突破・2025年3月時点)
スピンオフ『小悪魔JK♡サイコ』 全38話で完結済み
スピンオフ『小悪魔メイド♡サイコ』 全31話で完結済み

このように、合田蛍冬版の配信停止だけを見ると「打ち切り」に見えますが、作品全体としてはWebtoon版が連載を続けており、原作小説やスピンオフも完結しています。「打ち切り」かどうかは、どの媒体を指しているかによって答えが変わる状況です。

小悪魔教師サイコを読むなら電子書籍がお得

『小悪魔教師サイコ』を読みたい場合、現在購入できるのはWebtoon版(タテヨミ版)です。peepやコミックシーモア、ebookjapanなどの電子書籍プラットフォームで配信されています。

Webtoon版は既刊89巻が配信されており、1巻あたりの価格は数十円〜100円台とタテヨミ形式特有のお手頃な価格設定です。まとめ買いでの割引キャンペーンを実施しているストアもあるため、電子書籍での購入がおすすめです。

なお、合田蛍冬版は2025年12月以降に配信停止が進んでいるため、新規購入できない可能性があります。購入を検討している方は各ストアの配信状況を事前に確認してください。

原作小説はpeepで全107話が公開されています。漫画版とは異なるチャットノベル形式で物語を楽しめるため、合田版の続きが気になる方は原作で結末を確認するのも一つの方法です。スピンオフの『小悪魔JK♡サイコ』『小悪魔メイド♡サイコ』も同じくpeepで読むことができます。


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