『あやかしトライアングル』は打ち切りではなく、週刊少年ジャンプから少年ジャンプ+に移籍した上で全16巻・全144話で完結した作品です。ただし、ジャンプ本誌でのアンケート掲載順の低迷や、お色気表現の規制といった背景から「事実上の打ち切りでは?」という疑惑が根強く残っています。この記事では、あやかしトライアングルが打ち切りと言われる理由と、その真相について詳しく解説します。
| 作品名 | あやかしトライアングル |
|---|---|
| 作者 | 矢吹健太朗 |
| 連載誌 | 週刊少年ジャンプ(2020年28号〜2022年20号)→ 少年ジャンプ+(2022年4月〜2023年9月) |
| 連載期間 | 2020年6月〜2023年9月(約3年3ヶ月) |
| 巻数 | 全16巻 |
| 打ち切り判定 | 🟡 打ち切り疑惑あり |
あやかしトライアングルが打ち切りと言われている理由
あやかしトライアングルは2022年4月に週刊少年ジャンプからジャンプ+に移籍しました。公式には「移籍」と発表されていますが、その背景にはいくつかの事情があり、「実質的な打ち切りでは?」という声がファンの間で上がりました。
理由1:週刊少年ジャンプからジャンプ+への移籍
打ち切り説が広まった最大の原因は、2022年4月25日に週刊少年ジャンプ本誌から少年ジャンプ+へと掲載先が変更されたことです。ジャンプ本誌で約2年間連載されていた作品が、突然Web媒体に移るという展開は読者にとって大きな衝撃でした。
週刊少年ジャンプからジャンプ+への移籍は、ファンの間で「島流し」「左遷」と表現されることもあります。過去にも本誌で人気が振るわなかった作品がジャンプ+に移籍した前例があり、あやかしトライアングルも同様のケースではないかと考えられました。
ただし、移籍後も連載は打ち切られることなく続き、2023年9月25日に第144話で最終回を迎えています。移籍から約1年半にわたって連載が継続された点は、単純な打ち切りとは異なる展開といえます。
移籍時に矢吹健太朗は「これまでいろんな事情でやりづらかったあんな話やこんな話もやっていきます」とコメントしており、移籍を前向きに捉えていた様子がうかがえます。
理由2:ジャンプ本誌でのアンケート掲載順の低迷
あやかしトライアングルは、ジャンプ本誌での掲載順位が低い位置に留まることが多かったと指摘されています。週刊少年ジャンプでは読者アンケートの結果が掲載順に反映されるシステムがあり、掲載順位が15位〜18位付近で推移していたとされています。
週刊少年ジャンプは20作品前後が連載されている雑誌です。その中で常に後方に位置していたことは、読者アンケートの支持が十分ではなかったことを示唆しています。アンケート人気が低い作品は打ち切りの対象になるのがジャンプの慣例であり、この掲載順位の低さが「打ち切り」という認識につながりました。
一方で、掲載順位は低くても単行本の売上は好調でした。シリーズ累計発行部数は100万部を突破しており(2022年1月時点)、1巻の初動売上は約55,000部を記録しています。アンケート人気と単行本売上の乖離が、移籍という折衷案につながった可能性があります。
理由3:お色気表現と少年誌の規制
あやかしトライアングルの移籍には、お色気描写と少年誌の表現規制の問題が関わっていると広く考えられています。作者の矢吹健太朗は『To LOVEる -とらぶる- ダークネス』で知られるように、お色気描写に定評のある漫画家です。
あやかしトライアングルでもお色気要素は作品の重要な要素でしたが、ジャンプ本誌は小中学生を含む幅広い年齢層が読む雑誌です。近年の社会的な風潮として、少年誌におけるお色気表現に対する批判の声が強まっており、編集部としても掲載しづらい状況があったとみられています。
実際に移籍後は、ジャンプ本誌時代よりも表現の自由度が上がったとファンの間で評価されています。矢吹健太朗の移籍時のコメント「やりづらかったあんな話やこんな話もやっていきます」は、本誌での表現制約を暗に認めたものと解釈されました。
こうした背景から、「お色気表現がジャンプ本誌にそぐわなくなった結果の移籍=事実上の打ち切り」という見方が定着しました。
あやかしトライアングルは本当に打ち切りなのか?
ジャンプ本誌からの移籍は事実ですが、それをもって「打ち切り」と言い切れるかどうかは意見が分かれるところです。打ち切り説を支持する根拠と、そうではないとする根拠の両面から検証します。
打ち切り説を支持する根拠
打ち切りに近いと考えられる最大の根拠は、ジャンプ本誌での掲載順位が慢性的に低かったという事実です。アンケート結果が掲載順に直結するジャンプにおいて、常に後方に位置していたことは、編集部から見て本誌継続の優先度が低かったことを意味します。
また、移籍のタイミングもポイントです。2021年12月にアニメ化が発表されており、アニメ放送を控えた作品を打ち切るわけにはいかないという事情がありました。本来であれば掲載順の低さから打ち切りになっていた可能性があり、アニメ化決定が移籍という「延命措置」につながったとする見方もあります。
ジャンプの歴史を振り返ると、本誌から他媒体への移籍は人気作品のスピンオフを除けば珍しいケースです。掲載順の低迷が背景にある以上、「移籍」という形式をとった実質的な本誌打ち切りと捉えることには一定の根拠があります。
打ち切りではないとする根拠
一方で、打ち切りとは言い切れない根拠も複数あります。まず、移籍後の連載が約1年半にわたって継続し、全16巻・全144話という十分なボリュームで完結している点です。一般的な打ち切り作品は急激に話を畳む展開になりますが、あやかしトライアングルは移籍後にストーリーをしっかり展開しています。
単行本の売上も好調でした。累計100万部突破(2022年1月時点)は、打ち切り作品の水準を大きく上回っています。ジャンプ本誌でのアンケート人気は低くても、単行本を購入する固定ファンがいたことを示しています。
さらに、矢吹健太朗はジャンプ編集部と良好な関係を維持していたとみられます。『To LOVEる』シリーズで長年ジャンプに貢献してきたベテラン作家であり、移籍も作品と作家の特性を活かすための判断だった可能性があります。
アニメ化の実現
2023年1月からTVアニメが放送開始された事実も、打ち切り作品とは異なる評価を裏付けます。アニメは制作会社CONNECTが手がけ、TOKYO MXほかで全12話が放送されました。
ただし、アニメも順調ではありませんでした。新型コロナウイルスの影響で第5話以降の放送が延期となり、2023年2月から放送が一時中断。2023年7月から改めて第1話からリスタート放送が行われ、最終的に2023年9月に全12話が完結しています。
アニメの放送延期も「打ち切りでは?」という誤解を招いた要因のひとつです。実際にはコロナによる制作遅延が原因であり、最終話まで放送されています。
あやかしトライアングルの作者の現在
矢吹健太朗は1980年生まれの漫画家で、集英社の週刊少年ジャンプを主な活動の場としてきました。あやかしトライアングルの完結後の動向について解説します。
矢吹健太朗のこれまでの作品
矢吹健太朗は1999年にデビュー作『邪馬台幻想記』で連載を開始し、その後『BLACK CAT』(全20巻)、『To LOVEる -とらぶる-』(全18巻)、『To LOVEる -とらぶる- ダークネス』(全18巻)といったヒット作を生み出してきました。
特に『To LOVEる』シリーズは累計発行部数が大きなヒットとなり、矢吹健太朗の代表作として広く知られています。あやかしトライアングルの最終回では、デビュー作『邪馬台幻想記』のキャラクターが登場するサプライズもありました。
矢吹健太朗の最新の活動
2023年9月にあやかしトライアングルが完結した後、2026年3月時点で矢吹健太朗の新連載に関する公式発表は確認されていません。ただし、矢吹健太朗はこれまでも連載終了後に一定の準備期間を経て新作を発表してきた経歴があります。
『To LOVEる ダークネス』の完結(2017年)からあやかしトライアングルの連載開始(2020年)まで約3年の間隔があったことを考えると、現在は次回作の構想・準備期間にある可能性があります。公式Xアカウント(@yabuki_info)で最新情報が発信される見込みです。
あやかしトライアングルのアニメは何話まで?続きは原作の何巻から?
TVアニメ『あやかしトライアングル』は全12話で放送されました。アニメは原作の序盤エピソードを映像化しており、原作漫画の一部をカバーしています。
原作漫画は全16巻あるため、アニメで描かれたのは物語全体の一部にとどまります。アニメの続きが気になる方は、原作漫画を読むことでストーリーの全貌を楽しむことができます。
なお、アニメ2期の制作に関する公式発表は2026年3月時点で確認されていません。
あやかしトライアングルを読むなら電子書籍がお得
あやかしトライアングルは全16巻で完結しているため、まとめ読みに適した作品です。電子書籍であれば、場所を取らずに全巻をすぐに読み始めることができます。
各電子書籍ストアでは初回クーポンや割引キャンペーンが実施されていることも多く、紙の単行本よりもお得に購入できる場合があります。

