ニセモノの錬金術師は打ち切り?連載中の現状となろう削除説の真相を解説

『ニセモノの錬金術師』は打ち切りではなく、2026年2月時点でカドコミ(コミックウォーカー)にて連載が続いています。pixivラフ版の第一部完結や更新ペースの変化が「打ち切りでは?」という誤解を招きました。この記事では、打ち切り説が広まった理由と連載の現状、原作者・杉浦次郎さんの活動状況を詳しく解説します。

作品名 ニセモノの錬金術師
作者 杉浦次郎(原作)/ うめ丸(作画)
連載誌 / 放送局 カドコミ(コミックウォーカー)/ KADOKAWA
連載期間 2023年6月〜連載中
巻数 既刊5巻(2026年2月時点)
打ち切り判定 🔵 連載中(打ち切りではない)

ニセモノの錬金術師が打ち切りと言われた理由

『ニセモノの錬金術師』は連載が続いているにもかかわらず、ネット上では「打ち切り」というキーワードで検索されることが少なくありません。この作品特有の連載形態が、読者の間で誤解を生んでいるようです。

理由1:pixivラフ版の第一部完結が「終了」と誤解された

打ち切り説の最大の原因は、原作者・杉浦次郎さんがpixivで公開していた「ラフ版」の第一部が完結したことです。ラフ版は元々「異世界でがんばる話」というタイトルでpixivに投稿されていた、いわばネーム(下書き)段階の作品でした。

このラフ版は全125話にわたって投稿され、第一部のラストとなる「後編:たいせつなもの」を迎えた際に「完結」の表記が付きました。ラフ版から作品を追いかけていた読者にとっては、「完結=作品自体の終了」と受け取られてしまったのです。

しかし実際には、ラフ版はあくまで第一部の完結です。第二部にあたる内容や、遠い未来を描いた「百話」(Part 100)と呼ばれるエピソード「Skyfire」もpixivで公開されており、物語の世界観はまだまだ広がりを見せています。

さらに、商業版(カドコミ連載版)はラフ版の内容を作画・うめ丸さんが本格的に再構成して連載しているものであり、ラフ版が完結しても商業版には直接影響しません。ラフ版と商業版が並行して存在するという珍しい連載形態が、作品の状況を分かりにくくしている一因といえるでしょう。

理由2:商業版の更新間隔が長く「止まった」と感じられた

商業版の連載ペースも、打ち切り説を広める要因になりました。カドコミ(コミックウォーカー)での連載は月1回程度の更新ペースであり、週刊連載の漫画と比べるとどうしても更新間隔が長く感じられます。

特に、話と話の間が数か月空く時期もあり、その期間中に「更新が止まった=打ち切りでは」と考える読者が出てきました。Web漫画は紙の雑誌と異なり、休載のアナウンスが目に入りにくいという事情もあります。雑誌であれば巻末に「休載のお知らせ」が掲載されますが、Web連載ではそうした告知が読者に届きにくいのです。

2023年6月の連載開始から2026年2月までの約2年8か月で第21話まで進んでおり、平均すると約1.5か月に1話のペースです。週刊連載と比較すれば遅く感じるかもしれませんが、Web漫画としては珍しくないペースといえます。

実際のところ、カドコミでは2026年2月28日に第21話が公開されており、連載は止まっていません。更新間隔が空いているだけで、打ち切りとは全く異なる状況です。

理由3:「小説家になろう」から削除されたというデマ

「ニセモノの錬金術師がなろうから削除された」という情報がネット上で見受けられますが、これは完全なデマです。そもそも『ニセモノの錬金術師』は「小説家になろう」に掲載されたことが一度もありません。

本作の出発点はpixivです。杉浦次郎さんがpixivにラフ版(ネーム)を漫画形式で投稿したのが始まりであり、いわゆる「なろう系」小説として発表された作品ではありません。小説ではなく漫画のネームとして発表された点が、他の異世界転生作品とは異なります。

「異世界転生」「チートスキル」「奴隷を仲間にする」といった、なろう系作品に共通する要素を含んでいることから、「なろう原作の作品」と誤認されやすい作品です。この誤認が「なろうから消えた=トラブルがあった=打ち切り」という誤った連想を生んでいると考えられます。

なお、杉浦次郎さんは『僕の妻は感情がない』という別作品でも知られる漫画原作者であり、小説投稿サイトではなく漫画畑で活動しているクリエイターです。「なろう削除」の噂には一切根拠がないため、惑わされないようにしましょう。

ニセモノの錬金術師が打ち切りではない根拠

打ち切り説は誤解に基づくものであり、作品の現状を確認すれば連載が順調に継続していることが分かります。ここでは具体的なデータをもとに、打ち切りではない根拠を整理します。

商業版の連載が継続中

カドコミ(コミックウォーカー)では2023年6月3日の連載開始以降、定期的に新話が公開されています。2026年2月28日には第21話が更新されており、連載打ち切りの兆候は見られません。

また、ニコニコ漫画やピッコマ、めちゃコミックなど複数の電子書籍プラットフォームでも配信が続いています。打ち切り作品が複数のプラットフォームで同時に配信を維持し続けることは通常考えにくく、出版社側が作品の継続に力を入れていることの表れです。

カドコミの作品ページを見ても「連載中」のステータスが表示されており、打ち切りや完結を示す表記はどこにもありません。

単行本が定期的に刊行されている

KADOKAWA・MFC(月刊コミックフラッパー)レーベルから単行本が刊行されており、2026年2月20日に最新5巻が発売されました。1巻が2023年10月、2巻が2024年3月、と定期的なペースで刊行が続いています。

打ち切り作品の場合、単行本の刊行が途中で止まったり、最終巻に「完」の表記が入ったりします。本作の5巻にはそうした完結を示す表記がなく、今後も続巻が予定されていることが推測できます。

出版社にとって単行本の刊行にはコスト(印刷費・流通費・広告費など)がかかるため、売れ行きが見込めない作品の単行本を出し続けることはありません。5巻まで刊行が続いている事実が、作品の商業的な価値を裏付けています。

次にくるマンガ大賞にノミネートされた実績

『ニセモノの錬金術師』は「次にくるマンガ大賞2022」Webマンガ部門で12位にノミネートされています。KADOKAWAはこの実績を公式にプレスリリースで発表し、商業連載化の告知にも活用しました。

つまり、出版社が賞の実績を踏まえて商業化を決定した作品であり、読者の支持を裏付けとして連載がスタートしています。Amazonのレビュー数を見ても1巻には5,000件以上のレビューが投稿されるなど、読者からの関心の高さがうかがえます。

「次にくるマンガ大賞」はニコニコとDa Vinciが主催する年間賞であり、読者投票で選出されます。Web上で無料公開されていたネーム段階の作品が12位にランクインしたこと自体が異例であり、作品のストーリーが高く評価されていた証拠です。

原作のストック(ラフ版)が豊富にある

商業版にはラフ版という「原作ストック」が存在するため、原作のネタ切れで打ち切りになるリスクが低いという特徴があります。pixivのラフ版は第一部だけで125話あり、さらに第二部やスピンオフ(「Skyfire」「祝福された君主」)まで展開されています。

商業版はこのラフ版を元に再構成して描かれているため、物語の完成度はすでにラフ版で担保されているといえます。週刊連載のように「展開が思いつかず打ち切り」という事態になりにくい構造です。

ラフ版の完成度の高さは、pixivでの累計閲覧数や「次にくるマンガ大賞」へのノミネートからも明らかです。原作として十分な物語のボリュームがあり、商業版がしばらく続くことは間違いないでしょう。

ニセモノの錬金術師の作者の現在

原作者・杉浦次郎さんと作画・うめ丸さんの現在の活動状況を確認しました。両者ともに活発に活動しています。

杉浦次郎さんの連載中の作品

杉浦次郎さんは『ニセモノの錬金術師』の原作を続けながら、2026年2月23日から新作『めちゃくちゃ追放される話』の連載を開始しています。作画は向浦宏和さんが担当し、『HERO’S Web』にて連載中です。

また、杉浦次郎さんは『僕の妻は感情がない』(月刊コミックフラッパー連載)の原作者としても知られています。同作品はアニメ化もされた人気作であり、杉浦次郎さんが実績のある原作者であることが分かります。

pixivでは引き続き『ニセモノの錬金術師』のラフ版やスピンオフ作品を公開しており、複数の商業連載とpixivでの個人連載を同時に抱えている状態です。打ち切りどころか、精力的に創作活動を続けていることが確認できます。

作画・うめ丸さんの活動

作画を担当するうめ丸さんも、X(旧Twitter)アカウント(@umemaru002)で制作状況や新話の告知を発信しながら連載を続けています。プロフィールには「単行本発売中」の文言があり、現在も連載に注力していることが分かります。

商業版の作画は、ラフ版のネーム段階とは比較にならないほど完成度が高く、ダークファンタジーの世界観を丁寧に描き出しています。読者からも作画の評価は高く、作画担当の交代や離脱といった打ち切りにつながる兆候は見られません。

杉浦次郎さん(原作)とうめ丸さん(作画)のコンビは安定しており、原作・作画間のトラブルで連載が止まるケースとは無縁の状況です。原作者が新連載を開始するほど活発な一方、本作の連載も問題なく継続しています。

ニセモノの錬金術師のラフ版と商業版の違い

『ニセモノの錬金術師』には「ラフ版」と「商業版」の2つのバージョンが存在します。両者の関係を正しく理解することで、打ち切り説がいかに的外れかが分かります。

ラフ版(pixiv版)の特徴

ラフ版は杉浦次郎さんがpixivに投稿した、ネーム(下書き)段階の漫画です。「異世界でがんばる話」というタイトルで始まり、全125話で第一部が完結しています。絵はあくまでラフな線画ですが、ストーリーの骨格はしっかりと描かれています。

ラフ版はpixivで現在も無料で読むことができます。第一部の完結後も、遠い未来を描いたエピソード「Skyfire」や、スピンオフ「祝福された君主」が公開されており、世界観は拡張を続けています。

商業版(カドコミ版)の特徴

商業版は2023年6月からカドコミ(コミックウォーカー)で連載されている正式な漫画作品です。作画はうめ丸さんが担当し、ラフ版の物語を元にしながらも、構成やセリフ、演出面が大幅にブラッシュアップされています。

ラフ版を読んだことがある方でも、商業版ではキャラクターの表情描写やアクションシーンの迫力が格段に向上しているため、新たな読書体験を得られるでしょう。単行本は既刊5巻で、ラフ版の序盤〜中盤にあたる内容が進行中です。

ニセモノの錬金術師を読むなら電子書籍がお得

『ニセモノの錬金術師』は既刊5巻で、1巻あたり約700円前後です。全巻購入しても3,500円程度と、比較的手を出しやすい価格帯になっています。連載中の作品のため今後も巻数は増えていきますが、現時点では気軽にまとめ買いできるボリュームです。

カドコミ(コミックウォーカー)では最新話の一部を無料で読むことができますが、じっくり読み返したい場合は電子書籍での購入がおすすめです。pixivのラフ版は無料で全話読めるため、まずはラフ版で作品の雰囲気を確かめてから商業版を購入するという読み方もあります。

なお、ラフ版と商業版では細部の描写や演出が異なるため、ラフ版を読了した方でも商業版で新たな発見があるでしょう。特に作画・うめ丸さんによるキャラクターの表情やアクションシーンの描写は、商業版ならではの見どころです。ダークファンタジーとしての重厚な世界観を味わいたい方は、商業版から読み始めることをおすすめします。


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