『クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-』は打ち切りではなく、LINEマンガで現在も連載が続いている作品です。旧版の紙コミックスが6巻で刊行停止になったことや、フルカラーWebtoonゆえの更新ペースの遅さが「打ち切りでは?」という誤解を招きました。この記事では、クレバテスが打ち切りと言われた理由と、打ち切りではない根拠を詳しく解説します。
| 作品名 | クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者- |
|---|---|
| 作者 | 岩原裕二 |
| 連載誌 / 掲載先 | LINEマンガ(LINE Digital Frontier) |
| 連載期間 | 2020年8月12日〜連載中 |
| 巻数 | 新装版 既刊11巻(KADOKAWA / MFコミックス アライブ+) |
| 打ち切り判定 | 🔵 連載中(打ち切りではない) |
クレバテスが打ち切りと言われた理由
クレバテスの打ち切り理由を検索する人は多いですが、実際には打ち切りにはなっていません。では、なぜ「打ち切り」という噂が広まったのでしょうか。主に3つの原因があります。
理由1:旧版コミックスが6巻で紙の刊行を停止した
打ち切り説が広まった最大の原因は、旧版コミックスの刊行停止です。クレバテスはもともとLINE Digital Frontierから「LINEコミックス」レーベルで単行本が刊行されていましたが、紙の単行本は6巻で刊行がストップしました。
7巻は電子書籍限定で2022年に配信されたものの、紙媒体では発売されませんでした。書店で紙の新刊を追いかけていた読者にとっては「6巻で終わった=打ち切り」と映ったのは無理もありません。電子書籍を利用していない読者には、7巻が出ていること自体を知らなかったケースも多かったようです。
しかし実際には、連載自体はLINEマンガ上で途切れることなく続いていました。紙の単行本が止まっただけで、作品が終了したわけではなかったのです。Webtoonプラットフォーム発の作品は、紙の単行本が出ないまま連載が続くケースが珍しくなく、クレバテスもそのパターンに該当します。
この刊行停止の背景には、LINE Digital Frontierが当時十分な紙の販売網を持っていなかったことや、紙媒体での採算性の問題があったとされています。作品の人気不足で止まったのではなく、出版体制上の事情が原因だったといえます。
結果的に、この問題は2024年のKADOKAWAへの移行によって解決されました。KADOKAWAは全国の書店に強い流通網を持っているため、新装版は安定して紙の単行本が刊行されるようになっています。
理由2:出版社がKADOKAWAに移行し混乱が生じた
2024年7月、クレバテスはKADOKAWAの「MFコミックス アライブ+」レーベルから新装版として1巻から再刊行が始まりました。これは、より広い販売網を持つKADOKAWAに移ることで、紙の単行本を安定して届けるための判断でした。より幅広い読者層にリーチすることが移籍の大きな目的だったとされています。
しかし、この出版社移行は読者にとって分かりにくい状況を生みました。旧版と新装版が混在し、「旧版が途中で終わって、新しい版が1巻から出ている」という状況が「打ち切りになって仕切り直したのでは?」という誤解を招いたのです。
新装版はカバーデザインや装丁が刷新されていますが、内容は基本的に旧版と同じです。新装版は2026年1月時点で既刊11巻まで刊行されており、12巻は2026年4月28日に発売予定となっています。出版社が変わっただけで、作品としては一貫して連載が続いています。
ナンバリングが1巻からリセットされたため、旧版6巻まで買っていた読者が「どこから買い直せばいいのか」と混乱したケースも多く見られました。電子書店によっては旧版と新装版が別作品として扱われており、購入済みの旧版との関係が分かりにくいという声もあります。
こうした出版社の移行は漫画業界では珍しいことではありませんが、クレバテスの場合は旧版の紙刊行停止→新装版の再スタートという流れが複雑だったため、特に誤解が生まれやすかったといえます。
理由3:フルカラーWebtoonのため更新ペースが遅い
クレバテスはLINEマンガで縦スクロール・フルカラーのWebtoon形式で連載されています。一般的な白黒漫画と異なり、全ページをカラーで仕上げる必要があるため、制作にかかる時間と労力は格段に大きくなります。線画・着色・背景処理をすべてカラーで行うWebtoonの制作工程は、白黒原稿の数倍の手間がかかるとされています。
基本的には隔週水曜日の更新ですが、休載が入ると実質的に月1回程度の更新頻度になることもあります。更新間隔が空くと「連載が止まったのでは?」「打ち切りになったのでは?」と心配する読者が出てくるのは自然なことです。特にLINEマンガでは他の作品が毎週更新されていることが多いため、隔週更新のクレバテスは相対的に「遅い」という印象を持たれやすい面があります。
また、LINEマンガのプラットフォーム上で作品が一時的に非表示になったことがあり、これも「打ち切りされた」という噂を加速させました。実際にはメンテナンスやキャンペーン終了に伴う一時的な措置であり、連載終了とは無関係でした。しかし、作品ページにアクセスできなくなった読者が「削除された=打ち切り」と受け取ってしまい、SNS上で噂が拡散した経緯があります。
Webtoon形式の作品は制作コストが高い分、更新ペースが遅くなりがちです。クレバテスに限らず、フルカラー作品では同様の誤解が生まれやすい傾向があります。
クレバテスが打ち切りではない根拠
ここまで打ち切り説が広まった背景を見てきましたが、クレバテスが打ち切りではないことは複数の客観的な事実から明らかです。連載状況・出版状況・メディアミックス展開の3つの観点から、打ち切りではない根拠を整理します。
根拠1:LINEマンガで連載が継続中
クレバテスは2020年8月12日の連載開始以来、LINEマンガで連載が続いています。更新ペースにばらつきはあるものの、定期的に新話が公開されており、物語は完結に向かう気配もなく展開が続いています。
打ち切り作品であれば連載が終了しているはずですが、2026年3月時点でも連載は継続中です。これが打ち切りではない最も直接的な証拠です。
また、LINEマンガだけでなく、KADOKAWAが運営するカドコミ(コミックウォーカー)でも一部エピソードが公開されています。複数のプラットフォームで展開されている点からも、作品が打ち切られていないことは明らかです。
根拠2:KADOKAWAから新装版が継続刊行中
2024年7月にKADOKAWAのMFコミックス アライブ+レーベルから新装版の刊行が始まり、2026年1月時点で11巻まで発売されています。さらに12巻の発売も2026年4月28日に予定されています。
打ち切り作品が出版社を移って新装版を11巻以上も出し続けることは考えられません。KADOKAWAという大手出版社が新装版の刊行を引き受けたこと自体が、作品に商業的な価値があると判断された証拠です。
新装版は約2ヶ月に1冊のペースで刊行されており、安定した出版スケジュールが維持されています。KADOKAWAが継続的にリソースを投入していることから、出版社側も長期的な展開を見込んでいることがうかがえます。
根拠3:アニメ第1期が全12話で放送された
2025年7月から9月にかけて、TOKYO MXほか全国27局でTVアニメ第1期が全12話放送されました。制作はLay-duce、監督は田口清隆、キャラクターデザイン・総作画監督は佐古宗一郎が担当しています。
アニメ化は作品の人気と将来性が評価された結果であり、打ち切り作品がアニメ化されることは通常ありません。最終話の第12幕「王の凱旋」まで予定通り放送が完了しており、途中で打ち切られることもありませんでした。
メインキャストには白石晴香(アリシア役)、田村睦心(クレン役)が起用されるなど、実力派の声優陣が揃っています。全国27局での放送という規模からも、制作側の期待の大きさがわかります。
根拠4:アニメ第2期の制作が決定済み
アニメ第1期の最終回放送後、TVアニメ第2期『クレバテスII-魔獣の王と偽りの勇者伝承-』の制作決定が発表されました。2026年7月から放送が予定されています。
第2期では新キャストとして梅田修一朗(レイ役)、菊池ゆりな(メリーメリー役)、橘龍丸(アンドリュー役)、鈴木崚汰(ティゲル役)、峯田大夢(リオン役)らが参加します。監督・田口清隆、制作・Lay-duceという第1期のスタッフ体制も継続されます。
アニメが2期まで制作される作品が打ち切りであるはずがありません。第2期のサブタイトル「魔獣の王と偽りの勇者伝承」が示すように、物語はさらに新たな展開を迎えることが予告されています。
クレバテスの作者・岩原裕二の現在
クレバテスの作者である岩原裕二は、『ディメンション W』(ヤングガンガン連載、全16巻)や『地球美紗についてのすべて』などの代表作で知られる漫画家です。
岩原裕二の連載中の作品
岩原裕二は現在、クレバテスの連載を継続中です。フルカラーWebtoon形式での制作は、全ページのカラーリングが必要なため通常の白黒漫画と比べて制作負担が大きいですが、LINEマンガでの定期連載を続けています。
アニメ第2期の放送が2026年7月に控えていることもあり、原作漫画の連載にもさらなる注目が集まっています。作者としても精力的に活動を続けている状況です。
岩原裕二はSNS等での発信は多くありませんが、安定した連載ペースと新装版の継続刊行から、現在も問題なく執筆活動を行っていることが確認できます。
岩原裕二の代表作
岩原裕二の代表作には、スクウェア・エニックスのヤングガンガンで連載された『ディメンション W』があります。こちらは全16巻で完結しており、2016年にはTVアニメ化もされました。SFアクション作品として高い評価を受けた作品です。
また、初期の代表作として『地球美紗についてのすべて』なども知られています。クレバテスは岩原裕二にとって2作品目のアニメ化作品となっており、漫画家としてのキャリアが高く評価されていることがわかります。
クレバテスのアニメは何巻・何話まで?続きは原作の何巻から?
TVアニメ第1期は全12話で、原作漫画の序盤のエピソードが映像化されました。アニメ第1期の最終話である第12幕「王の凱旋」では、魔獣の王クレバテスとハイデン王国の戦いの第一幕が決着を迎えます。ドレル将軍との激戦が描かれ、赤子ルナ(ハイデリアス6世)の運命が物語の鍵を握る展開となりました。
アニメの続きを原作で読みたい場合は、新装版コミックスで該当する巻から読み進めることができます。アニメ第1期は原作の序盤部分にあたるため、新装版の数巻目以降から続きを楽しめます。
2026年7月からはアニメ第2期『クレバテスII-魔獣の王と偽りの勇者伝承-』が放送予定で、物語の舞台が学校に移る新展開が描かれます。原作漫画はLINEマンガで連載中のほか、カドコミ(コミックウォーカー)でも一部エピソードが公開されています。
クレバテスを読むなら電子書籍がお得
クレバテスの新装版は2026年3月時点で既刊11巻です。紙の単行本はKADOKAWAから刊行されていますが、全巻まとめて読むなら電子書籍が便利です。11巻分を一度に購入できるため、アニメ第2期の放送前に原作を予習しておきたい方にも向いています。
旧版と新装版が混在しているため、これから読み始める場合はKADOKAWAの新装版を1巻から購入するのがおすすめです。旧版は現在入手しにくくなっており、新装版のほうが装丁も新しく統一感があります。なお、新装版の単行本はモノクロ・横読み形式で収録されており、LINEマンガのフルカラー縦読み版とは読み心地が異なります。
LINEマンガではフルカラー版を読むことができるので、作者が意図したカラー表現を楽しみたい方はLINEマンガもチェックしてみてください。無料で読めるエピソードも公開されているため、まずは試し読みから始めてみるのもよいでしょう。

