メタモルフォーゼの縁側が打ち切りと言われた理由!全5巻完結の真相を解説

『メタモルフォーゼの縁側』は打ち切りではなく、全5巻で完結した作品です。全5巻という巻数の少なさや終盤の展開が駆け足に感じられたことから、「打ち切りだったのでは?」という声がネット上で広まりました。この記事では、打ち切りと言われた具体的な理由と、実際には打ち切りではない根拠を詳しく解説します。

作品名 メタモルフォーゼの縁側
作者 鶴谷香央理
連載誌 コミックNewtype(KADOKAWA)
連載期間 2017年11月〜2020年10月
巻数 全5巻
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

メタモルフォーゼの縁側が打ち切りと言われた理由

『メタモルフォーゼの縁側』は数々の漫画賞を受賞し、実写映画化も果たした人気作品でありながら、ネット上では「打ち切りだったのでは?」という声が一定数見られます。なぜそのような誤解が生まれたのか、主な理由を解説します。

理由1:全5巻という巻数の少なさ

打ち切り説が広まった最大の要因は、全5巻という巻数の少なさです。『このマンガがすごい!2019』オンナ編1位を獲得し、文化庁メディア芸術祭の新人賞も受賞した作品にしては、5巻という巻数は少ないと感じる読者が多かったようです。

一般的に、漫画賞を受賞して注目を集めた作品は10巻以上続くケースが多く、映画化までされた作品がたった5巻で終わるのは珍しいことです。そのため「出版社の都合で打ち切られたのでは?」という疑問を持つ読者がいたのでしょう。

しかし、本作はウェブ漫画サイト「コミックNewtype」での連載作品です。週刊誌のようにアンケート順位で連載が左右される仕組みではなく、作者のペースで物語を完結させやすい環境でした。

実際、本作の物語は17歳の女子高生・うららと75歳の市野井雪がBL漫画を通じて交流するという、テーマが明確に絞られた作品です。5巻という巻数は物語の規模に対して適切だったと考えられます。

理由2:終盤の展開が駆け足に感じられた

打ち切り説のもう一つの要因は、物語終盤の展開が急に感じられたことです。特に最終巻では、雪の体調が急激に悪化して入院する展開があり、「もっとゆっくり描けたのでは」「急に畳みにかかった」という声がSNSやレビューサイトで見られました。

それまでの巻ではうららと雪の穏やかな日常が丁寧に描かれていただけに、終盤の病気や入院というシリアスな展開は唐突に感じられた読者もいたようです。この緩急の差が「打ち切りで急いで終わらせた」という印象につながったと考えられます。

ただし、物語の終盤で登場人物に変化や試練を与えるのは、作品を完結させるための自然な構成です。うららの大学受験や雪の娘家族との同居といったエピソードは、登場人物それぞれの「次の一歩」を描くために必要な展開でした。

理由3:一部の伏線が回収されていないと感じる読者がいた

作中に散りばめられた要素のすべてが明確に回収されたわけではない点も、打ち切り説を後押しした原因の一つです。最終回では、うららが雪に自作の漫画を送ると約束する場面で幕を閉じますが、その後の二人の関係がどうなったかは読者の想像に委ねられています。

「もっと続きが読みたかった」「二人のその後を知りたかった」という読者の気持ちが、「伏線が回収されていない=打ち切りだったのでは」という解釈につながったのでしょう。

しかし、物語のすべてを明示的に描き切るのではなく、読者に余韻を残す終わり方は文学作品では珍しくありません。本作の最終回は「打ち切りによる中断」ではなく、意図的に余白を残した結末と見るのが妥当です。

レビューサイトでも「静かで美しいラスト」「余韻が残る終わり方」と好意的に評価する声が多く見られます。

メタモルフォーゼの縁側が打ち切りではない根拠

打ち切り説はあくまでネット上の憶測であり、客観的な事実を見ると本作が打ち切りでないことは明らかです。以下にその根拠を示します。

複数の漫画賞を受賞した高い評価

『メタモルフォーゼの縁側』は連載中に数々の漫画賞を受賞しています。『このマンガがすごい!2019』オンナ編で第1位を獲得したほか、「ブロスコミックアワード2018」大賞、第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞しました。

これだけの受賞歴がある作品を、出版社側が打ち切る理由はありません。むしろ、受賞を機に売上が伸びるケースが一般的であり、出版社としては連載を続けてほしい作品だったはずです。

打ち切りは通常、人気低迷や売上不振が原因で行われるものです。本作のように業界から高く評価されている作品が打ち切られることは、極めて考えにくいと言えます。

実写映画化が実現した人気作品

本作は2022年6月17日に実写映画が公開されました。主演は芦田愛菜と宮本信子という豪華キャストで、監督は狩山俊輔、脚本は岡田惠和が担当しています。

映画化が決定するのは、原作の人気と作品の完成度が認められた証拠です。映画の企画は通常、原作の連載終了前後から動き始めることが多く、本作の完結は映画化を見据えた計画的なものだった可能性もあります。

打ち切りで中途半端に終わった作品が、大手映画会社によって映画化されることはまずありません。映画化の事実そのものが、本作が高い評価を受けて完結した作品である証拠と言えるでしょう。

最終話まで掲載され物語として完結している

本作は「コミックNewtype」で2017年11月から2020年10月まで約3年にわたって連載され、最終話まで掲載された上で完結しています。打ち切りの場合、連載が突然終了したり、最終回が駆け足で矛盾だらけになったりすることが多いですが、本作にはそうした特徴は見られません。

最終回ではうららが大学に合格し、雪は娘家族との「二度目の長めのお試し同居」に向かうという、それぞれの新しい一歩が描かれています。キャラクターの成長と変化がきちんと描写された、物語としてまとまりのある結末です。

また、ウェブ漫画は週刊誌のようにアンケート制で連載が左右される仕組みではないため、打ち切りが起きにくい掲載形態であるという点も重要です。

メタモルフォーゼの縁側の作者の現在

作者・鶴谷香央理は『メタモルフォーゼの縁側』完結後も精力的に活動を続けています。

鶴谷香央理の最新作『傲慢と善良』

鶴谷香央理は、辻村深月の恋愛ミステリー小説『傲慢と善良』のコミカライズを手がけました。朝日新聞出版のWebメディア「webTRIPPER」で2024年6月から2025年11月まで連載され、単行本は全3巻で完結しています。

原作小説は累計125万部を突破したベストセラーであり、そのコミカライズを鶴谷香央理が担当したことは、彼女の画力と表現力が高く評価されていることの証です。

『メタモルフォーゼの縁側』で見せた繊細な人間関係の描写は、『傲慢と善良』でも遺憾なく発揮されています。鶴谷香央理は実力派の漫画家として、着実にキャリアを重ねています。

メタモルフォーゼの縁側を読むなら電子書籍がお得

『メタモルフォーゼの縁側』は全5巻で完結しているため、まとめ読みしやすい作品です。1巻あたりの価格はおおむね600〜700円程度で、全巻購入しても3,000〜3,500円ほどで揃えることができます。

電子書籍であればスマートフォンやタブレットですぐに読み始められるため、「打ち切りだったのか気になる」という方は、ぜひご自身の目で最終巻まで確認してみてください。


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