彼方のアストラが打ち切りと言われた理由!全5巻でも企画ボツから大逆転した真相

『彼方のアストラ』は打ち切りではなく、作者・篠原健太が当初の構想通りに全5巻で完結させた作品です。週刊少年ジャンプの企画会議でボツになった経緯や、全5巻という巻数の少なさが「打ち切りでは?」という誤解を招きました。この記事では、打ち切りと言われた理由とその真相、作者の現在の活動まで詳しく解説します。

作品名 彼方のアストラ(ASTRA LOST IN SPACE)
作者 篠原健太
連載誌 / 放送局 少年ジャンプ+(集英社)
連載期間 2016年5月〜2017年12月
巻数 全5巻
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

彼方のアストラが打ち切りと言われた理由

『彼方のアストラ』は最終話まで描き切られた完結作品ですが、ネット上では「打ち切りだったのでは?」という声が少なくありません。その背景には、この作品ならではの特殊な経緯がありました。

理由1:週刊少年ジャンプの企画会議でボツになった

打ち切り説が広まった最大の原因は、『彼方のアストラ』が週刊少年ジャンプの企画会議で全ボツになったという経緯が知られていることです。篠原健太は前作『SKET DANCE』をジャンプ本誌で連載していた実績のある作家ですが、本作はジャンプ本誌の連載会議を通過できませんでした。

この事実は篠原健太自身がイベントやインタビューで明かしています。2019年3月のマンガ大賞授賞式では「ジャンプの連載会議で通らなかった作品」と語り、会場を驚かせました。

SFミステリーというジャンル特性が、バトルやギャグを中心とする週刊少年ジャンプ本誌の方向性と合わなかったことが理由とされています。心理描写や伏線の回収を重視する作風は、毎週のアンケート結果が重視される本誌よりも、じっくり読めるWebマンガ媒体のほうが適していました。

「ジャンプでボツ」という情報だけが独り歩きし、「ジャンプで打ち切られた」と誤解する読者が出てしまったのです。実際にはボツになったのは企画段階であり、連載が始まってから打ち切られたわけではありません。

理由2:全5巻という巻数の少なさ

人気漫画であれば10巻、20巻と続くのが一般的なイメージがあります。全5巻という巻数は、打ち切り作品と同程度の短さであるため、「人気がなくて終わったのでは?」と感じる読者がいるのも無理はありません。

しかし篠原健太は、連載開始前から物語の結末まで全て構想した上で執筆に臨んでいました。2019年のライブドアニュースのインタビューでは、全5巻で完結させる計画を最初から立てていたことを明かしています。

SFミステリーというジャンル特性上、伏線と回収のバランスを保つには長期連載よりも計算された巻数で完結させるほうが適しています。全49話という話数も、物語の密度を考えれば過不足のない構成でした。

篠原健太の前作『SKET DANCE』が全32巻・288話の長期連載だったことも、『彼方のアストラ』の短さを際立たせた一因でしょう。同じ作者なのに巻数が大幅に少ないことで、打ち切りと誤解されやすくなりました。

理由3:連載初期の知名度の低さ

『彼方のアストラ』は連載開始当初、大きな話題にはなりませんでした。少年ジャンプ+はWeb媒体であるため、週刊少年ジャンプ本誌と比べると読者の目に触れる機会が限られていたのです。

単行本の序盤の売上も控えめで、SNS上での話題性も限定的でした。連載中に爆発的な人気を獲得したというよりは、物語が進むにつれてじわじわと評価が高まっていったタイプの作品です。

連載終了後に発売された最終5巻の時点では、4巻発売時と比較して売上が約2倍に伸びたと報じられています。つまり連載中よりも完結後のほうが売れたという珍しいパターンで、連載時のイメージだけで「不人気で終わった」と判断した人がいても不思議ではありません。

彼方のアストラが打ち切りではない根拠

打ち切りと誤解されやすい作品ですが、客観的な事実を確認すると、打ち切りの要素は見当たりません。

作者が構想通りに最終話まで描き切った

最も重要な根拠は、篠原健太が当初の構想通りに物語を完結させているという点です。全49話で物語の核心が解決され、最終話ではエピローグとして7年後のキャラクターたちの姿が描かれました。

打ち切り作品に見られる「急に話が飛ぶ」「未回収の伏線が残る」「駆け足で終わる」といった特徴は一切ありません。2017年12月30日に掲載された最終話は、連載開始時から張られた伏線を回収した上での堂々たる完結でした。

少年ジャンプ+の公式サイトでも「衝撃のサバイバル×コメディ×ミステリー、堂々の完結!!」と紹介されており、編集部も計画的な完結として扱っています。

マンガ大賞2019の大賞を受賞

『彼方のアストラ』は2019年の「マンガ大賞」で大賞を受賞しました。Webマンガとして初の大賞受賞であり、作品の完成度が専門家からも高く評価された証です。

さらに「このマンガがすごい!2019」オトコ編で3位、「次にくるマンガ大賞2018」Webマンガ部門で5位にランクインするなど、複数のランキングで上位に入っています。

打ち切り作品がこれほど多くの賞を受賞することは考えにくく、作品としての完成度の高さを示す客観的な根拠といえます。

TVアニメ化の実現

2019年7月から9月にかけて、TVアニメ全12話が放送されました。原作全5巻の内容をアニメ1クールで最後まで映像化しており、原作の完結までを忠実にアニメ化できたこと自体が、計画的に完結した作品である証拠です。

アニメ化は連載終了後の2019年に実現しています。連載終了後にアニメ化が決まるということは、完結した作品としての評価が高かったことを意味します。

打ち切りで中途半端に終わった作品であれば、原作の最後までを1クールできれいに収めるアニメ化は成立しません。物語が完結しているからこそ、全12話で過不足なく映像化できたのです。

彼方のアストラの作者・篠原健太の現在

篠原健太は『彼方のアストラ』完結後も精力的に活動を続けています。

『ウィッチウォッチ』を週刊少年ジャンプで連載中

篠原健太は2021年から週刊少年ジャンプで『ウィッチウォッチ』を連載中です。2026年3月時点で既刊25巻を数え、連載5周年を迎えた人気作品となっています。

『ウィッチウォッチ』は魔女と使い魔の日常を描くコメディ作品で、『SKET DANCE』のギャグセンスと『彼方のアストラ』のストーリー構成力を兼ね備えた作風が好評です。

かつてジャンプの企画会議で『彼方のアストラ』をボツにされた篠原健太が、再びジャンプ本誌で長期連載を勝ち取っているという事実は、作家としての実力の高さを裏付けています。

彼方のアストラのアニメは原作何巻まで?

TVアニメ『彼方のアストラ』は全12話で、原作漫画全5巻の内容を最後まで映像化しています。つまり、アニメを最終話まで観れば原作の物語を最後まで体験できます。

ただし、アニメでは尺の都合上カットされたシーンやセリフもあります。キャラクターの心情描写や細かなギャグパートなど、原作でしか味わえない要素が数多くあるため、アニメで興味を持った方は原作を読むことでさらに深く楽しめるでしょう。

全5巻と手に取りやすい巻数なので、まとめ読みにも向いている作品です。

彼方のアストラを読むなら電子書籍がお得

『彼方のアストラ』は全5巻で完結しているため、今から読み始めても短期間で最後まで楽しめます。1巻あたりの単価はおよそ460〜480円程度で、全巻揃えても約2,400円前後です。

電子書籍ストアでは初回限定のクーポンや割引キャンペーンが実施されていることが多いため、紙の単行本よりもお得に購入できる場合があります。全5巻という手頃な巻数は、まとめ買いにも最適です。


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