『新・信長公記~ノブナガくんと私~』は、週刊ヤングマガジンでの売上不振によりコミックDAYSへ移籍し、全8巻で打ち切り終了した作品です。連載誌からの移籍や全8巻という巻数の少なさが「打ち切りでは?」という疑問を生みました。この記事では、打ち切りの具体的な理由、ドラマ版の低視聴率の背景、作者・甲斐谷忍の現在の活動までを詳しく解説します。
| 作品名 | 新・信長公記~ノブナガくんと私~ |
|---|---|
| 作者 | 甲斐谷忍 |
| 連載誌 / 放送局 | 週刊ヤングマガジン → コミックDAYS(講談社) |
| 連載期間 | 2019年17号〜2020年29号(ヤンマガ) / 2020年7月〜2021年9月(コミックDAYS) |
| 巻数 | 全8巻 |
| 打ち切り判定 | 🔴 打ち切り確定 |
新信長公記が打ち切りになった理由
『新・信長公記』は、戦国武将のクローンが集まる2120年の不良高校を舞台にしたSF学園漫画として、2019年に週刊ヤングマガジンで連載が始まりました。しかし、連載開始からわずか1年余りで本誌連載が終了し、Webサイト「コミックDAYS」への移籍という形をとることになります。
理由1:週刊ヤングマガジンでの売上不振
打ち切りの最大の原因は、紙媒体での販売部数が伸びなかったことです。『新・信長公記』の単行本売上はオリコンの週間ランキングに一度も入ることがなく、いわゆる「オリコン圏外」の状態が続きました。
オリコンの週間コミックランキングに入るためには、週に2万部以上の売上が必要とされています。つまり、本作の売上は各巻2万部以下だったと推測されます。
週刊ヤングマガジンは『キングダム』や『パリピ孔明』など人気作品がひしめく競争の激しい雑誌です。その中で売上データが振るわなかった本作は、2020年29号をもって本誌連載が終了しました。
甲斐谷忍は『LIAR GAME』で知られるベテラン作家ですが、知名度だけでは売上を維持できなかったという厳しい結果になりました。
理由2:コミックDAYSへの移籍後も売上が回復しなかった
ヤングマガジン本誌での連載終了後、作品は講談社のWeb漫画配信サイト「コミックDAYS」に移籍しました。移籍は2020年7月13日で、本誌終了からほぼ間を空けずに連載が再開されています。
紙の雑誌からWebサイトへの移籍は、一般的に「本誌で続けるほどの売上がない」と判断されたケースで行われます。移籍は作品の延命措置として機能することがありますが、売上の大幅な回復につながることは稀です。
コミックDAYSでの連載は2021年9月6日まで続き、約1年2か月で完結しました。移籍後に発売された単行本も大きな売上の変化は見られず、結局全8巻での終了となっています。
本誌連載が約1年、移籍後が約1年2か月という連載期間は、週刊誌連載作品としてはかなり短い部類です。作品のポテンシャルを考えると、売上がもう少し伴っていれば長期連載になった可能性もあったでしょう。
理由3:ドラマ版も低視聴率に終わった
漫画の連載終了後、2022年7月24日から日本テレビ系で実写ドラマ『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』が放送されました。主演はKing & Princeの永瀬廉が務め、織田信長役を演じました。
しかし、ドラマの視聴率は振るいませんでした。初回こそ6.1%を記録しましたが、その後は右肩下がりとなり、第4話では3.8%まで低下し、同枠の歴代最低視聴率を更新しました。
最終的に全10話の平均視聴率は4.4%という結果に終わっています。視聴者からは「設定が突飛すぎてついていけない」「ストーリーが薄い」といった厳しい意見が相次ぎました。
原作漫画の売上不振に加え、ドラマ化という起爆剤も不発に終わったことで、「新信長公記は打ち切りだった」という認識が広まる結果となりました。
新信長公記の打ち切りに対するファンの反応
打ち切りという結末に対して、ファンからはさまざまな声が上がりました。作品自体のファンからは惜しむ声があった一方で、ドラマ版への批判は特に目立っています。
SNSでの評価
ヤングマガジンからコミックDAYSへの移籍が発表された際、SNS上では「残念」「打ち切りと同じでは」という落胆の声が広がりました。長く作品を追っていた読者にとって、本誌連載終了は事実上の打ち切り宣告と受け止められたようです。
一方で、「移籍先でも読めるだけマシ」「完結まで描いてくれてよかった」と前向きに捉えるファンもいました。Webへの移籍で連載が即打ち切りにならなかったことは、作品にとって救いだったと言えます。
ドラマ版に対しては「永瀬廉の演技は良かったが脚本がひどい」「原作の面白さが伝わっていない」という意見が多く見られました。原作ファンとドラマ視聴者の両方から不満の声が出ていたのが印象的です。
最終回の評価
漫画の最終話は「夢」というタイトルで、2021年9月6日にコミックDAYSで配信されました。戦国武将のクローンたちの物語に一応の決着がつく形で終わっています。
ただし、全8巻という巻数は構想の全てを描ききるには短かったという指摘があります。序盤で広げた設定や伏線の一部が回収されないまま終わったと感じた読者もいたようです。
ドラマ版の最終回(2022年9月25日放送)では、永瀬廉演じる信長が8年留年しても学校に残り続けるというオリジナル展開で幕を閉じました。こちらに対しては「みんなが笑顔で終われて良かった」というポジティブな感想と、「全体的に薄い内容だった」という否定的な感想が入り混じっています。
新信長公記の作者の現在
甲斐谷忍は『LIAR GAME』『ONE OUTS』など数々のヒット作を生み出してきたベテラン漫画家です。『新・信長公記』の終了後も精力的に活動を続けています。
甲斐谷忍の連載中の作品
甲斐谷忍は現在、集英社の『グランドジャンプ』で『カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義』を連載中です。原作は夏原武が担当しており、2022年から連載が続いています。
この作品は、大学教授が経済学の知識を駆使して詐欺師と対峙するサスペンス漫画で、甲斐谷忍の得意とする知略バトルのジャンルです。『LIAR GAME』のファンからも注目されています。
『新・信長公記』では売上面で苦戦しましたが、連載の場を変えて新たな作品に挑んでいる点は、ベテランならではの活動力と言えるでしょう。
LIAR GAMEのアニメ化決定
さらに大きなニュースとして、甲斐谷忍の代表作『LIAR GAME』のTVアニメ化が決定しています。2026年4月からテレビ東京・BSテレ東で放送が開始される予定です。
『LIAR GAME』は2005年から2015年まで週刊ヤングジャンプで連載された作品で、実写ドラマ化・映画化もされた人気作です。アニメ化により甲斐谷忍の名前が再び注目を集めることは間違いないでしょう。
『新・信長公記』は残念な結果に終わりましたが、作者の甲斐谷忍は連載と代表作のアニメ化の両方で活躍を続けています。
新信長公記を読むなら電子書籍がお得
『新・信長公記~ノブナガくんと私~』は全8巻で完結しており、電子書籍で全巻まとめて読むことができます。1巻あたり約700円前後で、全巻揃えても約5,600円程度です。
戦国武将のクローンが現代(2120年)の学園で争うというユニークな設定は、甲斐谷忍ならではの発想力が光る作品です。打ち切りにはなりましたが、8巻という巻数は一気読みしやすいボリュームとも言えます。
また、甲斐谷忍の他の作品『LIAR GAME』や『ONE OUTS』も電子書籍で読むことができます。アニメ化を控えた『LIAR GAME』と合わせてチェックしてみるのもよいでしょう。

