『バートレット英雄譚 ~スローライフしたいのにできない弱小貴族奮闘記~』は打ち切りではなく、書籍版・漫画版ともに連載が継続しています。打ち切り説が広まった主な原因は、原作のWeb小説が「小説家になろう」と「カクヨム」の両方から削除され、ネット上で読めなくなったことにあります。この記事では、Web版削除の経緯や打ち切りと誤解された理由、書籍版・漫画版の最新状況まで詳しく解説します。
| 作品名 | バートレット英雄譚 ~スローライフしたいのにできない弱小貴族奮闘記~ |
|---|---|
| 作者 | 上谷岩清(原作)/ 桧野ひなこ(イラスト)/ 三國大和(漫画) |
| 連載誌 / 掲載先 | サーガフォレスト(一二三書房)/ コミックポルカ(漫画版) |
| 連載期間 | 小説:2020年12月〜刊行中 / 漫画:2021年2月〜連載中 |
| 巻数 | 小説:既刊5巻 / 漫画:既刊4巻 |
| 打ち切り判定 | 🔵 連載中(打ち切りではない) |
バートレット英雄譚が打ち切りと言われた理由
バートレット英雄譚は第8回ネット小説大賞を受賞し、一二三書房から書籍化、コミックポルカでコミカライズと順調にメディア展開してきた作品です。異世界に転生した少年ラムゼイが、家を継げない少年少女たちと荒地の領地を開拓していく内容で、領地経営系ファンタジーとして人気を集めていました。
それにもかかわらず「打ち切り」と検索される背景には、Web版の突然の消滅という特殊な事情があります。通常の打ち切りとは異なり、作品の人気や内容に問題があったわけではない点が本作の特徴です。
理由1:小説家になろうからアカウントが削除された
打ち切り説が生まれた最大の原因は、原作が掲載されていた「小説家になろう」からアカウントごと削除されたことです。バートレット英雄譚はもともと小説家になろうに投稿され、第8回ネット小説大賞を受賞するほどの評価を得ていた人気作品でした。
しかし、作者・上谷岩清のアカウントが突然削除される事態が発生しました。作者本人のTwitterでの説明によると、家族が以前「小説家になろう」でアカウントBANを受けており、同一人物と誤認されたことが削除の原因だったとされています。つまり、作品の規約違反や内容の問題ではなく、アカウント管理上の巻き添えだったということです。
小説家になろうは国内最大級のWeb小説投稿サイトであり、ここでの掲載がなくなることは作品の露出に大きな影響を与えます。毎日更新を楽しみにしていた読者が突然作品にアクセスできなくなり、「何があったのか」「打ち切りになったのか」と動揺する声がSNSやYahoo!知恵袋に多数投稿されました。
Web小説の世界では、作品が掲載サイトから消えることと「打ち切り」が混同されやすい傾向があります。書籍化されていない作品であれば実質的に作品消滅と同義ですが、バートレット英雄譚はすでに一二三書房から書籍版が刊行されていたため、作品自体の存続には影響がありませんでした。
ただし、Web版で無料公開されていた分量は書籍版より多いケースもあり、「続きが読めなくなった」という声は根強く残りました。この体験が「打ち切り」という検索ワードに結びついていると考えられます。
理由2:カクヨムからも作品が削除された
小説家になろうからの削除後、上谷岩清はKADOKAWAが運営する小説投稿サイト「カクヨム」に作品を移行しました。一度は新たなプラットフォームで読者が作品にアクセスできる状態に戻ったのです。
しかしYahoo!知恵袋などの情報によると、カクヨムからも作品が削除されていることが確認されています。2つの主要な小説投稿サイトから相次いで作品が消えたことで、「バートレット英雄譚は何か問題を抱えているのでは」「作品自体が打ち切りになったのでは」という憶測がさらに広がりました。
Yahoo!知恵袋には「カクヨムのバートレット英雄譚って削除されてますか?」「小説家になろうで連載されてた作品が削除されていました」といった質問が複数投稿されており、読者の間で混乱が生じていたことがうかがえます。Web上で無料で読めていた原作が完全にアクセス不能になったことは、ファンにとって大きな衝撃でした。
なお、カクヨムからの削除理由について、作者からの公式な説明は確認できていません。ただし、書籍版の刊行は削除後も途切れることなく継続しており、出版社との契約が打ち切られたわけではないことは明らかです。Web掲載と商業出版は別の契約であるため、Web版の削除が直接的に書籍版の打ち切りを意味するわけではありません。
こうした経緯を知らない新規読者が「バートレット英雄譚」で検索すると、関連キーワードに「打ち切り」が表示されます。それを見て「打ち切りなのか?」と気になり検索するという循環が、打ち切り説をさらに定着させる要因になっています。
理由3:漫画版の更新頻度が低い
コミックポルカで連載中の漫画版も、打ち切り誤解の一因となっています。漫画版は毎週・隔週のような定期連載ではなく、数ヶ月に1話というペースで更新されているため、長期間新話が公開されない時期が生じます。
2024年の更新状況を見ると、第25話が4月26日、第26話が8月2日、第27話が12月6日と、3〜4ヶ月に1話のペースです。週刊連載や月刊連載に慣れている読者からすると、この間隔は「もう連載が終わったのでは」と感じてしまうのも無理はありません。
さらに、コミックポルカの公式サイトでは休載や更新予定に関するアナウンスが特に出されていないため、「休載なのか打ち切りなのか分からない」という不安が生じやすい状況です。SNS上でも「バートレット英雄譚の漫画はもう終わった?」という趣旨の投稿が見られます。
ただし、コミックポルカには同様に不定期更新で長期連載を続けている作品が複数あります。公式サイトでは作品ページが引き続き公開されており、連載終了や打ち切りの表記は一切ありません。更新頻度が低いだけであり、連載自体は継続しています。
バートレット英雄譚が打ち切りではない根拠
Web版が消えたことで不安を感じる読者は少なくありませんが、バートレット英雄譚が打ち切りではないことを示す客観的な根拠は複数あります。書籍版の刊行状況、漫画版の連載状況、そして受賞歴の3つの観点から確認していきます。
書籍版は既刊5巻で刊行継続中
一二三書房のサーガフォレストレーベルから刊行されている書籍版は、2020年12月15日の第1巻発売から着実に巻数を重ねています。最新の第5巻は2024年9月13日に発売されました。
打ち切り作品であれば新刊の刊行が止まるのが通常ですが、バートレット英雄譚は約4年にわたって5巻まで刊行が続いており、発売日通知サービスでは「次は6巻」として登録されている状態です。出版社側が刊行を打ち切る意向であれば、次巻の予定が案内されることはありません。
サーガフォレストは一二三書房が展開するライトノベルレーベルで、ネット小説大賞の受賞作品を中心にラインナップしています。書籍版にはイラストレーター・桧野ひなこによる描き下ろしイラストが収録されており、Web版にはなかった付加価値が加わっています。同レーベルでの継続刊行は、出版社が作品の商業的価値を認めている証拠です。
漫画版はコミックポルカで連載中
三國大和によるコミカライズは、2021年2月にコミックポルカで連載を開始しました。株式会社エディアが2021年2月19日に発表したプレスリリースでは、「第八回ネット小説大賞受賞作『バートレット英雄譚』がコミックポルカにてコミカライズ配信開始」と正式にアナウンスされています。
2024年12月6日時点で第27話まで更新されており、単行本も既刊4巻が発売中です。コミックポルカの公式サイトでは作品ページが通常通り公開されており、「完結」や「連載終了」の表記はありません。
漫画版はコミックポルカのほか、ニコニコ漫画やピッコマ、めちゃコミックなど複数のプラットフォームでも配信されています。更新ペースは数ヶ月に1話と緩やかですが、これだけ多くの配信先で作品が維持されていること自体が、打ち切りではない根拠といえます。打ち切り作品であれば配信プラットフォームから順次取り下げられるのが一般的だからです。
第8回ネット小説大賞受賞という実績
バートレット英雄譚は、一二三書房と株式会社エディアが主催する「ネット小説大賞」の第8回受賞作です。この賞は小説家になろうの投稿作品から商業出版に値する作品を発掘する公募コンテストで、受賞作は書籍化とメディアミックス展開の対象となります。
受賞をきっかけに書籍化が決定し、さらにコミカライズまで展開された作品です。ネット小説大賞の受賞作は出版社にとって投資を回収すべきIP(知的財産)であり、書籍化のための編集・イラスト制作・宣伝にコストをかけている以上、簡単に打ち切る判断は下しにくいといえます。
実際に、書籍版とコミカライズの両方が2024年時点でも継続していることが、出版社が本作品の将来性を評価している何よりの根拠です。Web版が削除されたにもかかわらず商業展開が続いているのは、作品そのものの価値が認められているからにほかなりません。
バートレット英雄譚の作者の現在
原作者・上谷岩清の活動状況について、現時点で確認できる情報をまとめます。
上谷岩清の活動状況
上谷岩清はTwitterアカウント(@kamitaniiwakiyo)を所有しており、過去にはWeb版削除の経緯について説明を投稿していました。また、カクヨムや魔法のiらんどにもアカウントの存在が確認されています。
上谷岩清にはバートレット英雄譚のほかに、『日ノ本の山賊、天下を狙う』という作品もあります。こちらは謎の力で子供の姿に戻ってしまった男が戦国時代に巻き込まれ、小さな大名を目指すという歴史ファンタジー作品です。
なお、魔法のiらんどは2025年3月31日にサービスを終了し、カクヨムに統合されました。上谷岩清が魔法のiらんどに投稿していた作品がカクヨムに移管されたかどうかは、現時点では確認できていません。
書籍版バートレット英雄譚の刊行が2024年9月まで継続していることから、出版社との契約関係は維持されており、執筆活動は続いていると判断できます。Web版の掲載先を失ったという点では苦しい状況ですが、商業出版という形で作品の発表は続いています。
バートレット英雄譚の媒体別状況まとめ
バートレット英雄譚は複数の媒体で展開されているため、それぞれの現状を整理します。Web版が読めなくなっていても、書籍版と漫画版は問題なく入手可能です。「どこで読めるのか分からない」という方は、以下の表を参考にしてください。
| 媒体 | 現状 |
|---|---|
| Web小説(小説家になろう) | アカウント削除により閲覧不可 |
| Web小説(カクヨム) | 削除済みにより閲覧不可 |
| 書籍版(サーガフォレスト) | 既刊5巻(2024年9月時点)、刊行継続中 |
| 漫画版(コミックポルカ) | 既刊4巻、連載継続中(2024年12月時点で第27話まで更新) |
| 漫画配信(ニコニコ漫画・ピッコマ等) | 複数プラットフォームで配信中 |
このように、Web小説としての掲載先は失われていますが、商業出版としての書籍版と漫画版は順調に継続しています。バートレット英雄譚を新しく読み始めたい方は、書籍版の第1巻または漫画版の第1巻から入るのがおすすめです。
バートレット英雄譚を読むなら電子書籍がお得
Web版が読めなくなった現在、バートレット英雄譚を読むには書籍版または漫画版を購入する方法が一般的です。小説版は既刊5巻、漫画版は既刊4巻で、電子書籍ストアであればどちらもすぐに購入・閲覧できます。
電子書籍であれば紙の書籍より割安で購入できることが多く、各ストアの初回クーポンなどを活用するとまとめ買いもしやすくなります。小説版5巻をまとめて購入する場合でも、電子書籍なら場所を取らずにスマートフォンやタブレットで読み進められるのもメリットです。
Web版で途中まで読んでいた方も、書籍版では加筆修正やイラストの追加が入っている場合があるため、改めて最初から読み直してみるのもよいかもしれません。漫画版から入って物語の雰囲気をつかみ、その後に小説版で詳細を楽しむという読み方もできます。

