『不機嫌なモノノケ庵』は打ち切りではなく、全18巻で完結した作品です。アニメ2期の終わり方や3期が制作されていないことから「打ち切りでは?」という誤解が広まりました。この記事では、打ち切りと噂された理由と、完結の経緯、作者ワザワキリさんの現在の活動について解説します。
| 作品名 | 不機嫌なモノノケ庵 |
|---|---|
| 作者 | ワザワキリ |
| 連載誌 / 放送局 | ガンガンONLINE(スクウェア・エニックス) |
| 連載期間 | 2013年9月〜2021年4月 |
| 巻数 | 全18巻 |
| 打ち切り判定 | 🟢 打ち切りではない(完結済み) |
不機嫌なモノノケ庵が打ち切りと言われた理由
『不機嫌なモノノケ庵』はガンガンONLINEで約7年半にわたって連載され、全18巻で完結しています。にもかかわらず「打ち切り」と噂される背景には、主にアニメ版の事情と、最終巻に対する一部読者の印象があります。
理由1:アニメ2期が原作と異なる展開で終わった
打ち切り説が広まった最大の原因は、2019年1月〜3月に放送されたTVアニメ第2期『不機嫌なモノノケ庵 續』の最終回にあります。アニメ2期は原作のストーリーとは異なるオリジナルの展開で締めくくられました。
原作ファンの間では「カットしてはいけないシーンが省略された」「原作と流れが違っていてショックだった」という声が上がりました。原作の物語はまだ中盤にあったにもかかわらず、アニメが独自の着地点で終わったことで、「アニメが打ち切られたのでは」という印象を持った視聴者が多かったのです。
実際にはアニメ2期は全13話が予定通り放送されており、放送途中で打ち切られた事実はありません。しかし、原作との乖離が「中途半端な終わり方」と受け取られ、それが作品全体の打ち切り説へとつながっていきました。
理由2:アニメ3期が制作されていない
アニメ2期の放送終了から2026年現在まで、第3期の制作は発表されていません。アニメ2期が原作の途中で終了しているため、「続きがアニメ化されない=打ち切りだったのでは」と考える人が出てきました。
特にアニメ2期は原作漫画のおよそ12巻あたりまでの内容をカバーしており、残り6巻分のストーリーがアニメ化されていない状態です。原作完結後もアニメ続編の動きがないことから、アニメの打ち切りと原作の打ち切りが混同されているケースが見受けられます。
ただし、アニメの続編が制作されないこと自体は珍しいことではありません。深夜アニメの多くは1〜2期で終了しており、原作の完結まで映像化される作品の方が少数派です。アニメ3期が作られないことと、原作漫画の打ち切りは別の問題です。
理由3:Web連載作品ゆえの知名度の問題
『不機嫌なモノノケ庵』はスクウェア・エニックスのWeb漫画配信サイト「ガンガンONLINE」での連載作品です。週刊少年ジャンプや週刊少年マガジンのような紙の雑誌連載と比べると、連載状況が話題になりにくいという特徴があります。
紙の雑誌であれば毎週の掲載順が注目され、最終回が大々的に告知されることが多いですが、Web連載はそうした「見える化」がされにくい傾向にあります。そのため、連載終了の経緯を知らない読者が「いつの間にか終わっていた=打ち切りだったのか」と推測するケースがありました。
また、全18巻という巻数も、長期連載作品と比較すると少なく見えることがあります。しかしガンガンONLINE連載の作品としては十分な巻数であり、約7年半の連載期間を考えても短すぎるということはありません。
不機嫌なモノノケ庵が打ち切りではない根拠
『不機嫌なモノノケ庵』が打ち切りではないことは、複数の客観的な事実から明確に判断できます。
根拠1:全18巻・約7年半の連載を経て完結
本作はガンガンONLINEにて2013年9月12日から2021年4月22日まで連載されました。約7年半という連載期間は、Web漫画としては長期連載の部類に入ります。
物語は主人公・芦屋花繪と安倍晴齋を中心に、物怪庵の過去や芦屋の家系にまつわる謎、先代主アオイの運命といった核心部分がすべて描かれた上で完結しています。打ち切り作品に見られる「伏線の放棄」や「駆け足のまとめ」とは異なり、物語の主要な謎に決着がついているのです。
最終巻の帯には「堂々の最終巻」と記されており、出版社側も計画的な完結として扱っていたことがわかります。
根拠2:公式ファンブック「祝ノ書」が最終巻と同時発売
2021年7月12日、最終18巻と同日に公式ファンブック第2弾『不機嫌なモノノケ庵 18.5巻 祝ノ書』が発売されました。この「祝ノ書」には描き下ろし漫画、ワザワキリさんへのインタビュー、コミックス未収録イラスト、完結記念キャラクター人気投票の結果が収録されています。
打ち切り作品でファンブックが同時刊行されることは極めて稀です。完結を記念した企画が事前に準備されていたことは、本作が計画的に終了したことの証拠といえます。
なお、ファンブックは第2弾であり、第1弾の公式ファンブックも連載中に発売されています。出版社がシリーズ全体を通じてファンブックを複数冊企画するほど、本作を重要タイトルとして位置づけていたことがうかがえます。
根拠3:アニメ化・舞台化など多方面にメディア展開
『不機嫌なモノノケ庵』はTVアニメ第1期(2016年7月〜9月)、第2期『續』(2019年1月〜3月)の2度にわたってアニメ化されています。さらに舞台化もされており、メディアミックス展開が複数回行われた作品です。
打ち切り作品がアニメ2期や舞台化まで展開されることは通常ありません。これらのメディア展開は、作品が一定以上の商業的評価を得ていたことを示しています。
不機嫌なモノノケ庵の作者の現在
作者のワザワキリさんは『不機嫌なモノノケ庵』完結後も精力的に活動を続けています。
ワザワキリの連載中の作品
ワザワキリさんは現在、複数の作品を手がけています。オリジナル作品『あだしの奇象官』は2026年1月時点で単行本3巻が発売されており、連載が続いています。
また、コミカライズ作品『転生したら最強種たちが住まう島でした。この島でスローライフを楽しみます』の作画も担当しており、2025年8月時点で8巻が刊行されています。さらに『読むたびに幸せを!』の1巻も2026年1月に発売されました。
複数の連載を同時に抱えるほど活発に活動しており、「打ち切りで仕事がなくなった」という状況とは正反対であることがわかります。
不機嫌なモノノケ庵のアニメは何巻・何話まで?続きは原作の何巻から?
TVアニメ第1期(全13話)は原作漫画の1巻〜5巻あたりの内容をカバーしています。第2期『續』(全13話)はおよそ6巻〜12巻の内容に相当しますが、後半はアニメオリジナルの展開が含まれています。
アニメの続きを原作で読みたい場合は、13巻から読み始めるのがおすすめです。ただし、アニメ2期で改変された部分もあるため、7巻あたりから読み直すとより楽しめるでしょう。
原作は全18巻で完結しているため、アニメでは描かれなかった物語の核心部分や結末を知ることができます。特に終盤の展開はアニメ未映像化の部分に集中しており、原作ならではの魅力が詰まっています。
妖怪や物怪を題材にしながらも、人間と異界の存在との交流を温かく描いた本作は、幅広い年齢層の読者に支持されています。アニメで描かれなかった物語の核心や結末を知りたい方は、ぜひ原作で最後まで読み届けてみてください。全18巻で完結しているため、最初から最後まで一気に楽しむことができます。

