「服を着るならこんなふうに」は打ち切りではなく、全18巻で完結した作品です。連載途中でWebNewtypeからヤングエースUPへ移籍したことや、Googleサジェストに「打ち切り」と表示されることが誤解の原因となりました。この記事では、打ち切りと言われた理由の真相と作者の現在の活動について詳しく解説します。
| 作品名 | 服を着るならこんなふうに |
|---|---|
| 作者 | 縞野やえ(漫画)/ MB(企画協力) |
| 連載誌 / 放送局 | WebNewtype → ヤングエースUP(KADOKAWA) |
| 連載期間 | 2015年5月〜2025年 |
| 巻数 | 全18巻 |
| 打ち切り判定 | 🟢 打ち切りではない(完結済み) |
「服を着るならこんなふうに」が打ち切りと言われた理由
累計185万部を突破したファッション漫画「服を着るならこんなふうに」ですが、「打ち切り」や「打ち切り 理由」というキーワードで検索する読者が少なくありません。なぜこのような誤解が生まれたのか、具体的な理由を見ていきましょう。
理由1:WebNewtypeからヤングエースUPへの連載移籍
打ち切り説が生まれた最大の原因は、連載プラットフォームの移籍です。本作は2015年5月27日にKADOKAWAのWebメディア「WebNewtype」で連載を開始しました。当初から話題を集め、毎月重版がかかるほどの人気ぶりでした。
ところが2016年10月19日にWebNewtypeでの配信が終了し、約3カ月のブランクを経て2017年1月10日から同じKADOKAWAが運営するWeb漫画サイト「ヤングエースUP」で連載が再開されています。つまり出版社内でのプラットフォーム移行であり、打ち切りではありませんでした。
しかし、WebNewtypeで連載を追っていた読者にとっては「突然連載が終わった」ように見えたため、打ち切りされたのではないかという誤解が広まりました。移籍先を知らないまま離脱した読者も多かったと考えられます。
KADOKAWAはこの時期、Web漫画の配信体制を再編しており、「服を着るならこんなふうに」以外にも複数の作品がヤングエースUPへ移行しています。作品個別の事情ではなく、出版社全体のプラットフォーム戦略の一環だったわけです。
WebNewtypeでの配信終了からヤングエースUPでの再開まで約3カ月のブランクがあったことも、誤解に拍車をかけた要因でしょう。この間、公式からの告知が読者全員に行き届いていなかった可能性があります。当時のSNS上でも「服着る終わったの?」「打ち切り?」という投稿が散見されており、移籍の周知が十分でなかったことがうかがえます。
理由2:Googleサジェストによる検索ループ
Googleで「服を着るならこんなふうに」と入力すると、検索候補に「打ち切り」「打ち切り 理由」が表示されます。これは実際に打ち切られたからではなく、「打ち切りなの?」と気になったユーザーが検索した結果、サジェストに反映されたものです。
一度サジェストに表示されると、それを見た別のユーザーがさらに検索するという検索ループが発生します。人気作品ほどこの現象は起きやすく、「服を着るならこんなふうに」以外にも多くの連載漫画で同様の事象が見られます。
特に本作の場合、前述の連載移籍が実際に起きていたことで「打ち切り」の検索が初期に多く発生し、それがサジェストに定着したと考えられます。一度定着したサジェストは、作品が完結した後もしばらく表示され続けることがあります。
つまり、サジェストに「打ち切り」が表示されること自体は、作品が実際に打ち切られた証拠にはなりません。読者の関心が集まりやすいキーワードが自動的に候補に上がっているだけです。
理由3:Web漫画特有の更新頻度の変動
「服を着るならこんなふうに」はWeb漫画として約10年間連載が続きました。Web漫画は週刊誌や月刊誌と異なり、更新間隔が一定でない場合があります。更新が空いた時期に「もう終わったのでは」「打ち切りになった?」と推測する読者がいたことも、打ち切り説が広まった背景のひとつです。
紙の雑誌であれば「今週は休載」といった情報が目次ページに掲載されますが、Web漫画ではそうした情報が見えにくいことがあります。特にヤングエースUPのようなWeb漫画サイトでは、更新停止=打ち切りと誤解するケースが起きやすい構造になっています。
長期連載になると途中から読み始めた読者が過去の移籍経緯を知らず、更新が止まった時点で「この漫画は打ち切りだったのか」と判断してしまうこともあります。紙の雑誌と違い、Web漫画はバックナンバーの連載状況を遡って確認しにくいことも要因でしょう。
また、ファッション漫画というジャンル自体が漫画市場ではニッチな部類に入ります。バトルやラブコメのような人気ジャンルと比べて読者層が限定的に見えることから、「人気がなくて打ち切られたのでは」という先入観を持つ読者もいたかもしれません。
理由4:ファッション漫画という特殊なジャンルへの誤解
「服を着るならこんなふうに」は「メンズファッション史上初のHOW TOコミック」と銘打たれた作品です。ストーリー漫画でありながら、実在するブランドやアイテムの着こなし方を具体的に解説するという、従来の漫画にはなかった独特の形式でした。
こうしたジャンルの特殊性から、「漫画としてはニッチすぎて続かないのでは」と考える読者が一定数いました。実際にはファッションに興味のある読者だけでなく、「服の選び方がわからない」という悩みを持つ幅広い層に支持されていました。
ファッション情報は季節やトレンドによって変化するため、「テーマが尽きて打ち切りになったのでは」という憶測もありました。しかし本作は個別のトレンド紹介ではなく、「ドレスとカジュアルのバランス」「シルエットの作り方」といった時代に左右されないファッションの原理原則を扱っていたため、テーマが枯渇することなく18巻まで続いています。
「服を着るならこんなふうに」が打ち切りではない根拠
打ち切り説はあくまで誤解です。ここからは、本作が打ち切りではなく正規に完結した作品であることを、複数の根拠から確認していきます。
全18巻・約10年の長期連載で完結
「服を着るならこんなふうに」は2015年5月から約10年にわたって連載され、全18巻で完結しています。最終巻(第18巻)は2025年11月4日にKADOKAWAから発売されました。
打ち切り作品の場合、巻数が極端に少なかったり、物語が駆け足で終わったりする特徴があります。全18巻という巻数は、Web漫画としてはかなりの長期連載であり、打ち切りとは考えにくい規模です。
最終巻では主人公・祐介が30代になり、3年間の時間経過を経たエピソードが描かれています。「忙しくなるとなぜファッションに手が回らなくなるのか」というテーマに向き合った集大成の内容であり、急に打ち切られた終わり方ではありません。
累計185万部の発行実績
シリーズ累計発行部数は185万部に達しています。これはWeb発のファッション漫画としては異例のヒットといえる数字です。
2017年の時点で累計70万部を突破していたことが報じられており、その後も巻数を重ねるごとに部数を伸ばしました。連載開始から2年で70万部、最終的に185万部という推移を見ても、売上が低迷して打ち切られたとは考えられません。
出版社が打ち切りを判断するような売上不振の作品とは到底言えない実績であり、むしろKADOKAWAのWeb漫画事業を支える主力タイトルのひとつでした。メンズファッションの入門書としてSNSでも話題になり、普段漫画を読まない層にも広がったことが部数を押し上げた要因と考えられます。
スピンオフ・関連作品の展開
本作の人気を受けて、2020年5月にはスピンオフ作品「服を着るならこんなふうに for ladies’」(全1巻)がヤングエースUPで連載・発売されています。同じく縞野やえとMBのタッグで、女性向けファッションをテーマにした作品です。
スピンオフが企画・出版されること自体、本編が出版社から高く評価されている証拠です。打ち切り作品から派生作品が生まれることは通常ありません。加えて、MB監修の「もう洋服で悩まない!服を着るならこんなふうに 実践編」も出版されており、シリーズ全体として拡大が図られていました。
さらに、ヤングエースUPの公式サイトでは連載作品として長期にわたりトップページに掲載されており、出版社の主力作品のひとつとして扱われていたことがわかります。
連載最終回まで通常のペースで更新
打ち切りの場合、連載終盤に急な展開の圧縮や伏線の放棄が見られることが多いですが、本作にはそうした兆候がありません。最終話に向けてストーリーが自然にまとめられており、作者・編集部の計画通りに完結したことがうかがえます。
最終回の公開後には公式X(旧Twitter)アカウント(@fukukiru)で完結の告知が行われ、読者からも「人生を変えてくれた漫画だった」「最後まで読めてよかった」という感謝の声が多く寄せられていました。打ち切り作品に見られるような唐突な終わり方ではなかったことは、読者の反応からも明らかです。
実際に作品をWebNewtypeの連載開始からヤングエースUPでの完結まで追いかけていた読者の間では、打ち切り説は話題にすらなっていません。打ち切りを疑っているのは主に、連載途中で作品と離れた読者や、サジェスト経由で情報を探している新規の読者です。
「服を着るならこんなふうに」の作者の現在
本作は漫画担当の縞野やえとファッション監修のMBという二人体制で制作されました。それぞれの現在の活動を紹介します。
縞野やえの連載中の作品
漫画担当の縞野やえは、「服を着るならこんなふうに」の完結後も漫画家として活動を続けています。Cygamesが運営するWeb漫画サイト「サイコミ」で「恋愛したくないわけじゃないけど」を連載しており、ファッション漫画とは異なるジャンルにも活動の幅を広げています。
「服を着るならこんなふうに」で約10年にわたり連載を続けた実績を持ち、ファッション描写に定評のある漫画家として知られています。X(旧Twitter)のアカウント(@shimano_yae)でも定期的に情報を発信しています。
MB(企画協力)の活動
ファッションバイヤー・アドバイザーとして本作の企画協力を担当したMBは、現在もファッション分野で精力的に活動しています。noteでの情報発信やメルマガの配信を継続しており、ファッション関連書籍の累計発行部数は200万部を超えています。
「服を着るならこんなふうに」以外にも複数のファッション書籍を出版しており、メンズファッション分野における著述家としての地位を確立しています。YouTubeやX(旧Twitter)のアカウント(@MBKnowerMag)でも活発に発信を続けており、ファッション業界における影響力は健在です。
漫画の完結後も、MBが提唱する「ドレスとカジュアルのバランス」という理論は多くの読者に支持されており、本作で紹介されたファッションの考え方は今後も色褪せることはないでしょう。
「服を着るならこんなふうに」を読むなら電子書籍がお得
「服を着るならこんなふうに」は全18巻で完結しており、まとめ読みに適した作品です。1巻あたりの価格はおおよそ1,000円〜1,200円程度で、全巻購入する場合は電子書籍ストアのキャンペーンやクーポンを活用するとお得に購入できます。
ファッションの基本を体系的に学べる内容のため、一度読んで終わりではなく繰り返し参照できるのも本作の強みです。電子書籍であればスマートフォンでいつでも確認できるため、実際に買い物に行く際の参考にもなるでしょう。
Web漫画として無料で公開されていた話もありますが、単行本には描き下ろしやMBによるファッションコラムが追加されています。実際のコーディネート例や具体的なブランド名も掲載されているため、ファッションの教科書として手元に置いておきたい方には単行本での購入がおすすめです。
全18巻を通して読むことで、ファッション初心者から中級者までステップアップできる構成になっています。まずは1巻から試し読みしてみるのもよいでしょう。

