ドラマ「御社の乱れ正します!」は打ち切りではなく、予定通り全8話で放送を終えた作品です。各話30分という短い構成や、最終回で主人公の過去が駆け足で明かされたことから「打ち切りでは?」という声が広まりました。この記事では、打ち切りと言われた理由3つと、実際には打ち切りではない根拠を詳しく解説します。
| 作品名 | 御社の乱れ正します! |
|---|---|
| 原作 | 御社の不倫の件~絶対に別れさせます~(樹ユウマ) |
| 連載誌 / 放送局 | BS-TBS(原作漫画:コミックなにとぞ / DPNブックス) |
| 放送期間 | シーズン1:2024年4月2日〜5月21日 / シーズン2:2025年10月2日〜12月18日 |
| 話数 | シーズン1 全8話(各30分) / シーズン2 全12話 |
| 打ち切り判定 | 🟢 打ち切りではない(完結済み) |
「御社の乱れ正します」が打ち切りと言われた理由
BS-TBSで2024年春に放送されたドラマ「御社の乱れ正します!」には、放送終了直後から「打ち切りだったのでは?」という声がネット上で相次ぎました。しかし実際には打ち切りではなく、視聴者が違和感を覚えた背景にはいくつかの構造的な理由があります。
理由1:全8話・各30分という話数の少なさ
「御社の乱れ正します!」のシーズン1は全8話構成で、1話あたりの放送時間はわずか30分でした。一般的な地上波の連続ドラマが1話60分・全10〜12話で構成されることを考えると、実質的なボリュームは通常のドラマの3分の1程度にとどまります。
この短さは、もともと本作がBS-TBSの深夜枠「木曜ドラマ23」のフォーマットをベースに企画されたことに起因しています。BS-TBSの深夜ドラマ枠では30分×8〜12話程度の構成が標準であり、制作予算や放送スケジュールもそれに合わせて組まれていました。
ところが本作は、BS-TBSが2024年春に新設した火曜21時のプライムタイム枠「火曜ドラマ9」の記念すべき第1弾作品として放送されました。プライムタイムで放送されたことで、視聴者は地上波の連ドラと同じボリュームを期待してしまい、全8話で終了したことに「短すぎる」「打ち切られたのでは」という印象を持ったのです。
30分×8話=合計約240分という総尺は、60分×10話の通常ドラマ(約600分)と比較すると半分以下です。ストーリーを十分に描き切るには限られた時間であり、打ち切り説が広まった最大の原因といえるでしょう。
なお、シーズン2では全12話に話数が増えており、シーズン1の短さに対する制作サイドの反省や改善が見て取れます。
理由2:最終回の展開が唐突で消化不良だった
打ち切り説を決定的にしたのは、最終回(第8話)の終わり方の唐突さです。最終回では、5年にわたる長期迷惑社内不倫を続けていた佐分利と指原の関係に決着がつくと同時に、主人公・三枝玲(山崎紘菜)が「不倫別れさせ屋」になった理由が明かされました。
しかし、玲の過去という物語最大の謎が、最終話のラスト5分程度で一気に語られたことに多くの視聴者が驚きました。シーズン1を通じて玲の過去は少しずつ匂わせる形で引っ張られてきた重要な伏線だっただけに、「たった数分で片付けるのか」という失望感が広がったのです。
SNS上では「もっと丁寧に描いてほしかった」「これで終わり?来週もあると思っていた」「次回の予告がないことに気づいて驚いた」といった声が相次ぎました。最終回だと知らずに視聴していた人も少なくなかったようです。
Filmarksでのレビュー数は784件に達しましたが、平均スコアは5点満点中3.2点にとどまっています。レビューの中には「面白かったのに最終回で台無し」「打ち切り漫画のような終わり方」という辛辣な意見も見られ、最終回の消化不良感が評価を押し下げた形です。
ただし、この終わり方は結果的にシーズン2への布石となっており、意図的に余韻と謎を残した構成だったとも解釈できます。
理由3:放送枠の移動が生んだ期待値のズレ
「御社の乱れ正します!」を取り巻く打ち切り説には、BS-TBSのドラマ枠の編成変更が大きく関わっています。本作はもともと深夜23時台の「木曜ドラマ23」に近いフォーマットで企画されていましたが、放送は火曜21時のプライムタイム枠でした。
深夜帯からプライムタイムへの移動は、通常であれば「格上げ」と受け取られます。視聴者にとってプライムタイムのドラマは、予算も制作体制も充実した「本気の作品」というイメージがあります。しかし「御社の乱れ正します!」は、深夜ドラマの制作フォーマット(30分×短話数)をそのまま引き継いだ形で放送されました。
放送枠のグレードと実際の番組構成にギャップがあったことで、視聴者は「プライムタイムなのにこの内容量?何か問題があって短縮されたのでは」と推測してしまったのです。BS衛星放送という特性上、地上波ほどの予算や話数が確保しにくい事情は視聴者には見えにくく、誤解が生まれやすい状況でした。
新設枠の第1弾という注目度の高さも、かえって「期待外れ」の印象を強める結果となりました。もし当初から深夜枠で放送されていれば、全8話という構成にここまでの違和感は生まれなかったかもしれません。
「御社の乱れ正します」が打ち切りではない根拠
打ち切り説が広まった一方で、客観的な事実を見れば「御社の乱れ正します!」が打ち切りでないことは明確です。以下の3つの根拠がそれを裏付けています。
シーズン2「御社の乱れ正します!2」が制作・放送された
打ち切りではない最も明確な根拠は、2025年10月2日から12月18日にかけてシーズン2「御社の乱れ正します!2」が全12話で放送されたことです。打ち切りになった作品の続編が制作されることは通常ありえません。
シーズン2はBS-TBSの「木曜ドラマ23」枠(毎週木曜23時)で放送されました。シーズン1の火曜プライムタイム枠から深夜枠への移動はありましたが、これは枠編成上の判断であり、作品の評価が下がったことを意味するものではありません。
むしろシーズン1の8話から12話に話数が増えており、制作側がシーズン1の反省を踏まえてより充実した構成を用意したことがうかがえます。主演の山崎紘菜をはじめとするメインキャストも続投しており、シーズン1の物語を正統に引き継ぐ内容でした。
シーズン1は予定通り全8話が放送された
「御社の乱れ正します!」のシーズン1は、2024年4月2日の初回から5月21日の最終回まで、毎週火曜日に休止なく全8話が予定通り放送されました。途中で話数が削減されたり、放送が突然打ち切られたりした事実はありません。
BS-TBSの30分ドラマ枠では、8〜12話程度の構成が標準フォーマットです。同局では「木曜ドラマ23」枠でも同様の話数構成の作品が多数放送されてきました。全8話という話数は決して異常な短さではなく、この枠のフォーマットとして最初から想定されていた話数だったと言えます。
放送スケジュールにも乱れはなく、毎週予定日に放送が行われています。打ち切りの場合は放送予定の突然の変更や代替番組への差し替えが起きるのが通常ですが、そうした兆候は一切ありませんでした。
原作漫画「御社の不倫の件」も連載継続中
ドラマの原作である漫画「御社の不倫の件~絶対に別れさせます~」(樹ユウマ)は、2022年1月31日にコミックなにとぞ(DPNブックス)で配信が開始され、既刊4巻が刊行されています。原作漫画は完結しておらず、現在も連載が継続中です。
原作の連載が続いていることは、ドラマ化にあたって原作サイドとの良好な関係が維持されていたことを示しています。打ち切りによるトラブルが発生していれば、続編の制作許諾や原作の継続にも影響が及ぶのが一般的です。
実際に本作はシーズン1・シーズン2と2度にわたってドラマ化されており、原作漫画の実写化作品としては異例の展開を見せています。電子コミック発の作品がBS-TBSで2シーズンにわたってドラマ化されたこと自体が、作品の評価と人気を物語っているでしょう。
「御社の乱れ正します」の打ち切りに対するファンの反応
「御社の乱れ正します!」の最終回放送後、ファンの間ではさまざまな声が上がりました。打ち切り説の広まりとその後のシーズン2発表に対する反応を整理します。
SNSでの評価
シーズン1の最終回放送直後、SNSでは「え、これで終わり?」「打ち切り?」「続きが気になりすぎる」といった困惑の声が目立ちました。特に、玲の過去がラスト数分で駆け足に処理されたことへの不満は大きく、「消化不良」という表現が多く使われていました。
一方で、不倫別れさせのストーリー自体は好評で、「毎回スカッとする」「30分であっという間に終わる」とテンポの良さを評価する声も多く見られました。身勝手な社内不倫カップルを鮮やかな手口で別れさせていく爽快感は、多くの視聴者を惹きつけていたのです。
つまり、作品の内容そのものへの不満というよりも、尺の短さとそれに伴う最終回の駆け足感が不満の中心だったといえます。面白かっただけに「もっと見たかった」という気持ちが、打ち切り説という形で表出したと考えられます。
2025年にシーズン2の放送が発表されると、「やっぱり打ち切りじゃなかった」「続きが見られて嬉しい」という安堵の声が広がり、打ち切り説は急速に収束していきました。シーズン2の放送開始後は、シーズン1の不満を解消する丁寧なストーリー展開が評価されています。
「御社の乱れ正します」の原作者・樹ユウマの現在
ドラマの原作を手がけた漫画家・樹ユウマ(たつきゆうま)の活動状況についても確認しておきましょう。
樹ユウマの作品と活動
樹ユウマはDPNブックスのコミックなにとぞレーベルを中心に活動している漫画家です。代表作である「御社の不倫の件~絶対に別れさせます~」は、めちゃコミック・LINEマンガ・コミックシーモア・ebookjapanなど複数の電子書籍プラットフォームで配信されており、多くの読者に支持されています。
樹ユウマの掲載作品は4作品あり、うち完結作品は2作品です。「御社の不倫の件」以外にも「右手に指輪をする夫」などの作品を発表しており、不倫や夫婦関係をテーマにした作品を得意としています。
「御社の不倫の件」は2度にわたるドラマ化の原作となっており、電子コミック発の作品としては大きな成功を収めています。原作漫画は引き続き連載中であり、今後もストーリーの展開が期待されます。
「御社の乱れ正します」の見る順番
「御社の乱れ正します!」にはシーズン1とシーズン2があり、初めて視聴する場合はシーズン1から順番に見ることをおすすめします。以下の順番で視聴するとストーリーがスムーズに理解できます。
| 順番 | タイトル | 放送枠 | 話数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 御社の乱れ正します! | BS-TBS 火曜ドラマ9(2024年4月〜5月) | 全8話(各30分) |
| 2 | 御社の乱れ正します!2 | BS-TBS 木曜ドラマ23(2025年10月〜12月) | 全12話 |
シーズン2はシーズン1の続きの物語となっており、主人公・玲の過去や新たな不倫案件が描かれます。シーズン1を飛ばすとキャラクターの関係性やストーリーの背景が理解しにくくなるため、必ずシーズン1から視聴してください。
配信はTVer(見逃し配信)のほか、Hulu・Amazon Prime Videoなどの動画配信サービスでも視聴可能です。シーズン1は各30分と短いため、全8話を一気見しても約4時間で視聴できます。
原作漫画「御社の不倫の件」を読むなら電子書籍がお得
ドラマの原作である「御社の不倫の件~絶対に別れさせます~」は電子書籍専門の作品です。コミックなにとぞ(DPNブックス)から配信されており、既刊4巻・配信話数は130話以上にのぼります。紙の単行本は発売されていないため、電子書籍での購入が唯一の入手方法です。
めちゃコミック・LINEマンガ・コミックシーモア・ebookjapanなど主要な電子書籍ストアで読むことができ、各ストアでは無料で試し読みできる話数も用意されています。ドラマでは尺の都合上、原作のエピソードが大幅にカットされているため、ドラマの物語をより深く理解したい方にとって原作漫画は必読といえるでしょう。

