デアゴスティーニの打ち切り一覧!過去の休刊シリーズと返金条件を解説

デアゴスティーニのシリーズは、実際に打ち切り(休刊)になった事例が複数存在します。ただし、全国版で途中休刊になったケースは極めて少なく、大半は地域限定の試験販売段階で休刊が決まったものです。この記事では、デアゴスティーニの打ち切りシリーズ一覧から、打ち切りの理由、休刊時の返金条件まで詳しく解説します。

企業名 株式会社デアゴスティーニ・ジャパン
事業内容 分冊百科(パートワーク)の出版・販売
親会社 デアゴスティーニ(イタリア)
日本進出 1988年(「Aircraft」で参入)
販売形態 書店販売+定期購読(週刊・隔週刊)
打ち切り判定 🟡 打ち切り(休刊)は実際にある ※全国版での事例は稀

デアゴスティーニの打ち切り(休刊)シリーズ一覧

デアゴスティーニの打ち切りシリーズは、「全国版で途中休刊になったもの」と「試験販売の段階で休刊になったもの」の2種類に分かれます。それぞれ具体的なシリーズ名や号数を挙げて解説します。

全国版で打ち切りになったシリーズ

全国発売されたシリーズが途中で休刊になるケースは、デアゴスティーニの歴史の中でも非常に稀です。1988年の日本参入以来、数多くのシリーズを刊行してきた同社ですが、確認できる限り、全国版での途中休刊は以下の2例のみです。

シリーズ名 予定号数 実際の号数
TAXI OF THE WORLD 全30号 7号で休刊
20周年記念版 エヴァンゲリオン・クロニクル 全60号 5号で休刊

『TAXI OF THE WORLD』は世界各国のタクシーのミニカーが毎号付属するコレクションシリーズでした。全30号で世界中のタクシーを網羅する予定でしたが、わずか7号で休刊となっています。ミニカーコレクション系の中でも「タクシー」というテーマが幅広い層に刺さりにくかったのかもしれません。

『20周年記念版 エヴァンゲリオン・クロニクル』は2015年にリリースされましたが、創刊からわずか1か月ほどで休刊が決定しました。全60号の予定がたった5号で終了しています。

このシリーズは過去に刊行された通常版『エヴァンゲリオン・クロニクル』の記念版という位置づけでした。しかし、通常版を既に購入していた読者にとっては内容の重複感があり、新規購入者の獲得も難しかったと考えられています。

なお、全国版の大多数のシリーズは最終号まで刊行されています。全国版まで進んだシリーズが途中打ち切りになる確率は極めて低く、「定期購読を始めたら最後まで届くのか?」という不安に対しては、ほぼ心配ないと言えるでしょう。

試験販売の段階で打ち切りになったシリーズ

デアゴスティーニでは全国発売の前に、特定の地域で「試験販売(先行販売)」を行い、売上データを収集しています。試験販売は宮城・栃木・群馬・広島といった県で行われることが多く、通常5〜9号ほどで終了します。

この試験販売の段階で休刊となるシリーズが、デアゴスティーニの「打ち切り」の大半を占めています。以下が、試験販売で休刊となった主なシリーズです。

シリーズ名 予定号数 休刊号数 試験地域
週刊紫電改をつくる 全100号 6号で休刊 地域限定
週刊西洋時計をつくる 全55号 5号で休刊 地域限定
週刊TOYOTA 2000GT 未公表 試験販売で休刊 栃木・茨城

『週刊紫電改をつくる』は全100号で旧日本海軍の戦闘機「紫電改」の精密模型を完成させるシリーズでした。軍用機の組み立てモデルという魅力的なテーマでしたが、試験販売の段階でわずか6号にて休刊となっています。

この休刊の背景には、直前に類似の航空機系組み立てシリーズが販売されていたことがあるとされています。デアゴスティーニの組み立てシリーズは1シリーズあたりの総額が高額になるため、短期間に同ジャンルの企画が重なると消費者が分散してしまうのです。

『週刊西洋時計をつくる』も全55号の予定でしたが、5号で試験販売が終了しました。組み立て系の中でも「時計」というテーマは、車や飛行機と比べてターゲット層が限られていた可能性があります。

『週刊TOYOTA 2000GT』は栃木県・茨城県で試験販売されましたが、通常の全国発売には至りませんでした。ただし、このシリーズは後に数量限定販売という形に切り替えられており、完全な打ち切りとは異なる経緯をたどっています。

一方で、試験販売を経て全国版の発売が決定した成功例も多くあります。『週刊スプリンタートレノAE86』(2021年、広島・岡山で試験販売→全国版決定)や『週刊ウルトラホーク1号』(2021年、栃木・静岡で試験販売→全国版決定)がその例です。試験販売の「休刊」は、全国版への切り替えを意味する場合もあるため、必ずしも打ち切りとは限りません。

関連会社デル・プラドの廃刊シリーズ

デアゴスティーニと混同されやすい出版社として、「デル・プラド・ジャパン」があります。デル・プラドは同じくイタリア系の分冊百科出版社で、日本でも複数のパートワークシリーズを展開していました。

しかし、デル・プラドは2004年に『マイドリーム ドールハウス』『クラシック・カフェ』など7シリーズを一斉に廃刊にしています。ネット上で「デアゴスティーニが大量に打ち切った」という情報が見られることがありますが、その一部はデル・プラドの廃刊事例と混同されている可能性があります。

デル・プラドとデアゴスティーニは全くの別会社です。分冊百科の出版社としては競合関係にあり、見た目のフォーマットも似ているため混同されがちですが、打ち切りの実績を語る際には区別して考える必要があります。

デアゴスティーニが打ち切りになる理由

デアゴスティーニのシリーズが途中で休刊になる背景には、分冊百科ならではのビジネスモデルが大きく関係しています。打ち切りに至る主な理由を3つ解説します。

理由1:試験販売制度による事前スクリーニング

デアゴスティーニの最大の特徴は、全国発売の前に地域限定の試験販売を必ず実施することです。対象地域は宮城・栃木・群馬・広島などが多く、試験販売は通常5〜9号で終了します。この期間中の売上データが、全国展開するかどうかの判断材料になります。

試験販売で売上が社内基準に達しなかった場合、そのまま休刊となり全国版は発売されません。消費者からすると「突然の打ち切り」に見えますが、デアゴスティーニ側からすれば全国発売の可否を判断するためのテスト工程という位置づけです。

この仕組みがあるからこそ、全国版まで進んだシリーズの打ち切り率は極めて低く抑えられています。試験販売は全国版の品質を担保するフィルターとして機能しているとも言えるでしょう。

なお、試験販売で休刊になった場合でも、『週刊TOYOTA 2000GT』のように数量限定販売に切り替わるケースや、しばらく時間を置いてから全国版として再企画されるケースもあります。

理由2:類似企画の重複で購買意欲が低下

デアゴスティーニは車・飛行機・艦船・鉄道・ロボットなど、多岐にわたるジャンルで組み立てシリーズを展開しています。しかし、短期間に似たジャンルのシリーズが重なると、消費者の購買意欲が分散してしまうことがあります。

たとえば『週刊紫電改をつくる』は、直前に類似の航空機系組み立てシリーズが販売されていた影響で、試験販売での売上が伸びなかったとされています。前のシリーズをまだ完成させていない読者にとって、同ジャンルの新シリーズにすぐ手を出すのはハードルが高いのです。

分冊百科の組み立てシリーズは1シリーズの完結まで全80〜120号、期間にして約2年、総額は10万〜20万円に達するものも珍しくありません。この金額と時間の大きさが、類似企画の重複による離脱を招きやすい要因になっています。

理由3:全国版でも初動の売上が想定を下回った

全国版として発売されたシリーズでも、創刊後の売上が急激に落ち込んだ場合は途中休刊になることがあります。ただし、前述のとおり全国版での途中休刊は極めて稀なケースです。

分冊百科のビジネスモデルは、創刊号を低価格(490円〜990円程度)で販売して新規読者を獲得し、2号目以降は通常価格(1,500円〜2,500円程度)で継続購入してもらう仕組みです。テレビCMも創刊号の発売時に集中的に投下されます。

創刊号の購入者のうち、2号目以降も購入を続ける読者の割合(継続率)が、シリーズの存続を左右する最大の指標です。創刊号だけ購入して離脱する読者が多いと、採算が取れなくなるリスクがあります。

『20周年記念版 エヴァンゲリオン・クロニクル』のように、過去に類似企画が刊行されていた作品の記念版は、通常版の既存購入者にとって新鮮味が薄く、新規読者の獲得も難しいという二重の課題を抱えていました。

デアゴスティーニの打ち切りリスクを見極めるポイント

これからデアゴスティーニのシリーズを購入しようと考えている方にとって、打ち切りのリスクは気になるポイントでしょう。打ち切りリスクを見極めるためのポイントを整理します。

全国版として発売されているシリーズは打ち切りリスクが低い

書店やデアゴスティーニ公式サイトで全国販売されているシリーズは、試験販売を通過した実績があります。前述のとおり、全国版で途中休刊になったのは確認できる限り2例のみです。

全国版のシリーズを定期購読する場合、打ち切りの心配はほとんどないと考えてよいでしょう。特にテレビCMが放映されているシリーズは、デアゴスティーニ側も大きな広告投資をしているため、途中で打ち切るリスクは極めて低いです。

実際に、人気シリーズの『週刊ホンダCB750FOUR』『週刊サンダーバード秘密基地』などは全号完結しており、定期購読者に最終号まで届けられています。

試験販売中のシリーズは打ち切りの可能性がある

地域限定で販売されている試験販売中のシリーズは、売上次第で休刊になる可能性があります。試験販売は通常5〜9号程度で終了するため、その時点で全国版への移行か休刊かが決まります。

試験販売のシリーズは限られた県でしか販売されないため、多くの読者にとっては接点がありません。しかし、対象地域に住んでいて試験販売品を購入する場合は、全国版に進まない可能性があることを理解しておく必要があります。

試験販売のシリーズが全国版になった場合は、試験販売版はそこで休刊になりますが、全国版の定期購読に引き継ぐことが可能です。つまり、試験販売の「休刊」がそのまま打ち切りを意味するわけではないケースもあります。

定期購読は途中解約も可能

デアゴスティーニの定期購読は、打ち切りを待たずとも自分の意思で途中解約することができます。解約はお客様受注センター(0120-300-851)への電話一本で手続き可能で、解約金や違約金は発生しません。

シリーズの完結まで見届けるか途中でやめるかは読者の自由なので、「打ち切りで中途半端になるのが不安」という方は、まず数号試してから定期購読に切り替えるという方法もあります。

デアゴスティーニが打ち切りになった場合の返金条件

定期購読中のシリーズが突然休刊になった場合、気になるのは返金の可否です。デアゴスティーニの返金条件は商品タイプによって明確に分かれています。

ビルドアップ品は返金対象になる

「全巻を揃えてはじめて1つの商品が完成するビルドアップ品」は、打ち切りによる返金の対象です。毎号のパーツを組み立てて1台の車や1体の模型を完成させるシリーズがこれに該当します。

途中で休刊になると商品として完成しないため、それまでに支払った代金の返金に応じてもらえるケースがあります。実際に、過去の休刊シリーズではビルドアップ品の購入者に対して返金が行われた事例が報告されています。

ただし、返金の詳細な条件や手続きはシリーズごとに異なります。休刊の通知があった際にデアゴスティーニから届く案内に従って手続きすることが重要です。

1号完結型は返金されない

一方で、1号ごとに完結する商品(DVDコレクション、マガジン単体で楽しめるシリーズなど)は、打ち切りになっても返金の対象外です。各号が独立した商品として成立しているため、途中休刊でも「購入済みの号は正常に納品された」とみなされます。

定期購読の場合は、休刊決定後にまだ届いていない号の代金は請求されません。すでに引き落とし済みで未配送の分がある場合は、その分が返金の対象になります。

1号完結型のシリーズは、仮に途中で休刊になっても手元に届いた号はそのまま楽しめるため、ビルドアップ品と比べて打ち切りのダメージは小さいと言えます。

解約・返金の問い合わせ先

デアゴスティーニの定期購読の解約や返金に関する手続きは、お客様受注センターへの電話連絡で行います。

お客様受注センター:0120-300-851(フリーダイヤル)、受付時間は10:00〜18:00(年末年始を除く)です。解約手続きには最長で12日程度かかる場合があるため、次回のお届け予定日の12日前までに連絡することが推奨されています。

打ち切り(休刊)の場合は、メーカーからメール・はがき、または休刊前の最終号にお知らせが同封されます。その時点で定期購読は自動的に終了となるのが一般的です。返金の対象になるかどうかも、この通知の中で案内されます。


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