『火ノ丸相撲』の作者・川田先生は死亡しておらず、現在も存命です。この死亡説は、同時期に相撲漫画を連載していた別の漫画家・佐藤タカヒロ先生の訃報と混同されたことが原因とみられます。本記事では、作者死亡説が広まった経緯と作者の現在の活動、そして打ち切り説の真相について解説します。
| 作品名 | 火ノ丸相撲(ひのまるずもう) |
|---|---|
| 作者 | 川田(川田大智) |
| 連載誌 | 週刊少年ジャンプ(集英社) |
| 連載期間 | 2014年26号〜2019年34号 |
| 巻数 | 全28巻 |
| 打ち切り判定 | 🟢 打ち切りではない(完結済み) |
| 作者死亡説 | デマ(作者は存命) |
火ノ丸相撲の作者が死亡したと言われる理由
『火ノ丸相撲』の作者・川田先生が「死亡した」という噂がネット上で見られますが、これは事実ではありません。では、なぜこのような死亡説が広まってしまったのでしょうか。
理由1:相撲漫画「バチバチ」の作者・佐藤タカヒロ先生の死去との混同
死亡説が広まった最大の原因は、同時期に相撲漫画を連載していた佐藤タカヒロ先生が2018年7月3日に急逝したことです。佐藤タカヒロ先生は週刊少年チャンピオンで『バチバチ』『バチバチ BURST』『鮫島、最後の十五日』と相撲漫画シリーズを連載しており、41歳という若さで亡くなりました。
佐藤先生の死因は急性冠症候群と報じられています。亡くなる前日までXを更新しており、あまりに突然の訃報でした。連載中だった『鮫島、最後の十五日』は未完のまま幕を閉じることになりました。
『火ノ丸相撲』と『バチバチ』シリーズはどちらも2010年代を代表する相撲漫画であり、連載時期も重なっていました。そのため「相撲漫画の作者が亡くなった」という情報が、川田先生の作品と混同されて広まったと考えられます。
少年ジャンプの相撲漫画と少年チャンピオンの相撲漫画という違いはあるものの、どちらも「相撲」というニッチなジャンルで同時期に連載していたため、読者の記憶の中で2作品が結びついてしまったのでしょう。
理由2:火ノ丸相撲の完結後に約4年間の新連載がなかった
『火ノ丸相撲』は2019年7月に最終回を迎えましたが、川田先生の次の連載作品『アスミカケル』が始まったのは2023年7月でした。完結から次回作まで約4年の空白期間があったことになります。
この間、川田先生の公の活動がほとんど見られなかったため、「作者に何かあったのでは」「亡くなったのでは」と心配する声がネット上に広がりました。特に佐藤タカヒロ先生の訃報の記憶が残っていた読者にとっては、川田先生の長期沈黙が不安材料になったと考えられます。
しかし漫画家にとって、連載終了後に数年間の充電期間を設けることは珍しくありません。週刊連載は非常に過酷なスケジュールであり、5年にわたる連載を終えた後に次回作の構想を練る期間が必要だったとみるのが自然です。
理由3:火ノ丸相撲の単行本売上が低調だったことによる誤解
『火ノ丸相撲』は週刊少年ジャンプで約5年間連載され全28巻で完結した作品ですが、単行本の売上は同誌の他の人気作と比較すると低調だったと言われています。ネット上では「掲載順が低迷していた」「アニメ化しても売上が伸びなかった」という声が見られます。
こうした商業的な苦戦から、「作品が終わった=作者にも何かあった」という短絡的な連想が一部で生まれた可能性があります。売上が振るわなかった作品の作者は表舞台から姿を消しやすく、情報が途絶えることで根拠のない噂が広がりやすい環境が生まれます。
ただし、売上が低調であったことと作者の生死はまったく関係のない話です。川田先生はその後も漫画家として活動を続けています。
火ノ丸相撲の作者の現在
川田先生の死亡説がデマであることを確認したところで、作者の現在の活動について紹介します。
川田先生は存命で漫画家として活動中
川田先生(川田大智)は存命であり、現在も漫画家として活動しています。X(旧Twitter)のアカウントも運用されており、死亡説は完全なデマです。
川田というペンネームは、プロレスラーの川田利明に由来する学生時代のあだ名が元になっています。1983年生まれで、『火ノ丸相撲』がデビュー連載作品でした。
デビュー作でいきなり週刊少年ジャンプでの約5年間の長期連載を成し遂げたことは、相撲というマイナージャンルを扱う漫画としては異例の実績と言えるでしょう。
次回作「アスミカケル」と「半人前の恋人」
川田先生は『火ノ丸相撲』完結後、2023年に週刊少年ジャンプで総合格闘技(MMA)を題材にした『アスミカケル』の連載を開始しました。2023年29号から2024年11号まで連載され、全4巻で完結しています。
『アスミカケル』は格闘技というスポーツ漫画でしたが、連載は短期間で終了しました。ジャンプ読者層とのミスマッチが指摘されることもありますが、川田先生のスポーツ描写への情熱は変わっていません。
さらに、少年ジャンプ+では『半人前の恋人』を連載し、全7巻で完結しています。こちらは「職人女子×美術男子」をテーマにした青春漫画で、川田先生の新たな一面を見せる作品です。週刊連載とは異なるペースで制作できるジャンプ+という場で、着実に作品を発表し続けています。
火ノ丸相撲が打ち切りと言われた理由
作者死亡説とあわせて、『火ノ丸相撲』には「打ち切りだったのでは?」という声も見られます。結論から言えば打ち切りではありませんが、なぜそのような誤解が生まれたのかを解説します。
理由1:終盤の展開が駆け足に感じられた
『火ノ丸相撲』は高校相撲編から大相撲編へと移行し、主人公・潮火ノ丸が横綱を目指す物語です。しかし終盤において、重要な取り組みが比較的短くまとめられたことから、「もっと丁寧に描いてほしかった」と感じた読者が少なくありませんでした。
特に最終盤のクライマックスである横綱・刃皇との対戦は、読者が長く期待していた展開だっただけに、そのまとめ方に対して「急いで終わらせた」という印象を持つ人がいました。この「急ぎ足感」が打ち切りだと誤解される一因となっています。
ただし、最終話(第250話)では火ノ丸が初優勝を果たす場面が描かれており、物語としての区切りはつけられています。駆け足に感じられたとしても、ストーリーが中途半端に終わったわけではありません。
理由2:単行本の売上とアニメの円盤売上が低調だった
『火ノ丸相撲』の単行本売上はジャンプ作品としては低調でした。ネット上では「1巻は15万部刷られたが実売は1万部程度だった」という声もあり、商業的には苦戦していた作品であったことは否定できません。
2018年10月から放送されたTVアニメも、Blu-ray・DVDの売上が極めて低かったとされています。アニメ化は通常、原作の売上を大きく押し上げるきっかけとなりますが、本作ではその効果が限定的でした。
これらの商業データから、「売上が悪いから打ち切られたのでは」という推測が生まれたと考えられます。しかし実際には、売上が低調ながらも約5年間連載が続いたことは、むしろアンケート人気が一定の水準を維持していた証拠とも言えます。
火ノ丸相撲が打ち切りではない根拠
『火ノ丸相撲』は打ち切りではなく、物語を完結させる形で最終回を迎えました。その根拠を複数の観点から確認します。
約5年・全28巻という連載実績
『火ノ丸相撲』は2014年26号から2019年34号まで、約5年間にわたり連載され全28巻で完結しています。全250話という話数は、週刊少年ジャンプの作品としても十分な連載期間です。
打ち切り作品の場合、多くは1〜2年、巻数にして10巻前後で終了するケースが一般的です。28巻という巻数は、打ち切りとは明らかに異なる規模の連載です。
仮に打ち切りであったなら、ここまでの長期連載は実現しなかったでしょう。編集部が連載を継続させる判断を5年にわたって下し続けたという事実が、打ち切りではない最大の根拠です。
最終話で物語が完結している
最終回となった第250話「潮火ノ丸と相撲」では、主人公・火ノ丸が横綱・刃皇との取り組みに勝利し初優勝を達成しています。物語の目標であった「横綱を倒す」という展開が描かれた上での完結です。
さらに、2019年10月には少年ジャンプ+にて期間限定で「火ノ丸相撲 後日譚」が掲載されました。火ノ丸とレイナの結婚が描かれるなど、本編終了後のキャラクターたちの姿が補完されています。
打ち切り作品で後日譚が別途掲載されるケースは極めて稀です。編集部が後日譚の掲載を企画したこと自体が、本作が正式な完結を迎えた作品として扱われていた証拠と言えるでしょう。
アンケート順位が一定の支持を得ていた
ネット上では「掲載順が良かった時期があった」という指摘もあり、単行本売上とは別にアンケート人気が連載を支えていたとみられています。週刊少年ジャンプはアンケート至上主義で知られており、読者アンケートの結果が掲載順に直結します。
もしアンケート結果が常に低迷していたなら、5年間の連載は不可能だったはずです。売上データだけでは測れない読者からの支持があったことが、長期連載の背景にあると考えられます。
火ノ丸相撲を読むなら電子書籍がお得
『火ノ丸相撲』は全28巻で完結しており、一気読みに最適な作品です。紙の単行本は品切れになっている巻もありますが、電子書籍であればいつでも全巻購入できます。
28巻分をまとめて購入する場合、電子書籍ストアの初回クーポンや割引キャンペーンを活用すると、紙で購入するよりもお得に入手できるケースが多いです。

