『オーバーロード』の作者・丸山くがねさんが死亡したという噂は完全なデマであり、作者は存命です。小説の新刊が2022年7月以降出ていないことや、違法アップロード問題に絡む誤情報が死亡説の原因とみられています。この記事では、死亡説が広まった理由・作者の現在の活動・打ち切り説の真相について詳しく解説します。
| 作品名 | オーバーロード(OVERLORD) |
|---|---|
| 作者 | 丸山くがね |
| 連載誌 / 放送局 | 小説家になろう / KADOKAWA(エンターブレイン) |
| 連載期間 | 2010年5月〜(書籍版:2012年7月〜) |
| 巻数 | 小説:既刊16巻 / 漫画第1部:全19巻 / 漫画<新>世界編:既刊3巻 |
| 打ち切り判定 | 🔵 連載中(打ち切りではない) |
| 作者死亡説 | デマ(作者は存命) |
オーバーロードの作者が死亡したと言われる理由
『オーバーロード』の作者・丸山くがねさんについて「死亡した」という検索候補が表示されることがあります。結論から言えばこれは事実ではありませんが、なぜこのような噂が広まったのか、その背景を見ていきます。
理由1:小説の新刊が3年以上出ていない
死亡説が広まった最大の原因は、小説版の刊行が長期間止まっていることです。最新刊である16巻『半森妖精の神人[下]』が2022年7月29日に発売されて以降、2026年3月時点で約3年8か月にわたって新刊が出ていません。
ライトノベルの人気シリーズがこれほど長期間にわたって新刊が出ないケースは珍しく、ファンの間で「作者に何かあったのでは」という憶測が広まりました。特にSNSやまとめサイトで「作者 死亡」というワードが拡散され、検索候補に表示されるようになったとみられます。
同時期に刊行されていた他のKADOKAWA系ラノベ作品と比較しても、3年以上の空白は際立って長い部類に入ります。読者の中には公式からの告知を待つ一方で、「何らかの事情で書けなくなったのでは」と不安を感じる人も少なくありませんでした。
実際には丸山くがねさんは兼業作家であり、会社員として本業を持ちながら執筆活動を行っています。このため、専業作家と比べて刊行ペースが遅くなる傾向があり、長期間の空白は体調不良や死亡ではなく、本業との両立が主な原因と考えられます。
なお、丸山くがねさんは過去のインタビューで書籍版は18巻で完結予定と語っており、17巻の発売日は2026年3月時点で未定のままです。
理由2:違法アップロード問題での「もう完結させようかな」発言
2019年頃、『オーバーロード』の小説が海外の違法翻訳サイトで無断公開されていることが問題になりました。この件について丸山くがねさんはX(旧Twitter)で「書く気がなくなっていく」「オーバーロードやめるかw」と発言しています。
この発言がまとめサイトなどで「作者がオーバーロードをやめる」「執筆活動を終了する」と解釈されて拡散しました。元々はファンとの気軽なやりとりの中での発言でしたが、文脈が切り取られた形で広まったことで深刻に受け止められました。
その後、新刊の発売が実際に長期間止まったことで、この発言が「作者に何か深刻なことが起きたのでは」という連想につながり、死亡説が加速した経緯があります。海外での違法翻訳問題は作品の正規販売にも影響を及ぼしうるため、執筆意欲の低下と結びつけて語られることが多かったようです。
ただし、この発言は違法アップロードに対する不満の表明であり、実際に執筆活動を停止する宣言ではありませんでした。丸山くがねさんは2024年7月にもXで「10万文字ぐらい書きました」と投稿しており、執筆活動は継続しています。
理由3:ネタバレサイト運営者の逮捕が作者と混同された
2024年10月、アニメ『オーバーロードⅢ』の内容を無断で文字起こししたネタバレサイトの運営者がKADOKAWAの刑事告訴により逮捕されました。これは日本で「文字起こし」型ネタバレサイトの運営者が逮捕された初のケースとして報道されています。
この事件が報じられた際、SNS上で「オーバーロード 逮捕」というキーワードが広まりました。しかし逮捕されたのはネタバレサイトの運営者であり、作者の丸山くがねさんとは一切関係がありません。
「オーバーロード」と「逮捕」が結びついたことで、一部では「作者が逮捕された」「作者が炎上した」という誤った情報が流れました。これが死亡説と混ざり合い、「作者に何か問題が起きた」という漠然とした不安を増幅させた側面があります。
繰り返しますが、丸山くがねさんが逮捕・炎上した事実はなく、これらはすべて無関係な第三者の事件が作者と混同されたものです。
オーバーロードの作者の現在
丸山くがねさんの現在の活動状況について、確認できる情報をまとめます。
丸山くがねは存命で活動中
丸山くがねさんはX(旧Twitter)アカウント(@maruyama_kugane)で現在も発信を続けています。2024年7月8日には「10万文字ぐらい書きました」とツイートしており、執筆が進んでいることがうかがえます。
また、2024年9月に公開された劇場版『オーバーロード 聖王国編』の先行上映を鑑賞した際には「俺、こんな良い話書いた記憶ないぞ?」と感想を投稿しており、作品の映像化にも関わり続けている様子が確認できます。
作者は会社員と作家を兼業しており、これが刊行ペースに影響している主な要因です。死亡はもちろん、活動休止や引退といった事実もありません。
オーバーロード関連の最新動向
丸山くがねさんの原作に基づくメディア展開は2026年現在も活発に進んでいます。アニメ第5期の制作が決定しており、放送時期は未定ですが制作は進行中とみられます。
漫画版は作画担当が交代し、Matsukiさんによる『オーバーロード<新>世界編』がKADOKAWAのコンプエースコミックコネクトで連載中です。2026年3月時点で単行本3巻まで発売されており、連載も継続しています。
小説版の17巻については発売日が未定のままですが、丸山くがねさんの執筆活動自体は継続しているため、今後の刊行が期待される状況です。
オーバーロードが打ち切りと言われた理由
作者の死亡説と同様に、『オーバーロード』には「打ち切り」という検索候補も存在します。なぜ打ち切りと言われているのか、その理由を解説します。
理由1:漫画版第一部が「第一部完」で終了した
『オーバーロード』の漫画版は、深山フギンさんの作画で月刊コンプエースにて連載されていました。2023年に第19巻をもって「第一部完」という形で終了しています。
「第一部完」という表現は読者にとって曖昧で、打ち切りなのか計画的な区切りなのかが分かりにくいものでした。特に作画担当が交代した点が「打ち切られたのでは」という憶測を強めました。なろう系原作の漫画版は、区切りがついたところで連載が終了するケースも多いため、そのパターンと同一視した読者がいたようです。
実際には深山フギンさんが個人的な事情により作画を降板する意向を示したもので、編集部が作品を打ち切ったわけではありません。その後、作画をMatsukiさんに交代して『オーバーロード<新>世界編』として第二部の連載が開始されており、作品自体は継続しています。
理由2:小説の刊行ペースが大幅に低下した
小説版は2012年の1巻から2022年の16巻まで、おおむね年1〜2冊のペースで刊行されていました。しかし16巻以降、2026年3月時点まで新刊が出ていない状況が続いています。
このブランクの長さから「打ち切りになったのでは」「シリーズが終了したのでは」という声がSNS上で見られるようになりました。しかし出版社やレーベルから打ち切りのアナウンスは出ておらず、KADOKAWAの公式サイトでも「次は17巻」として作品ページが存在しています。
先述の通り、丸山くがねさんは兼業作家であり、執筆活動自体は続けていることが確認されています。刊行ペースの低下は打ち切りではなく、作者の執筆環境によるものと考えるのが妥当です。
実際、15巻と16巻は2022年6月と7月に連続刊行されており、書けるタイミングでまとめて出すスタイルであることがうかがえます。17巻についても、執筆が進んでいることは作者のXでの発言から推測できる状況です。
オーバーロードが打ち切りではない根拠
『オーバーロード』は打ち切りではありません。以下の3つの根拠から、シリーズが継続中であることが確認できます。
小説版は既刊16巻で刊行継続中
書籍版は2012年7月の1巻から2022年7月の16巻まで、全16巻が刊行されています。KADOKAWAの公式サイトでは引き続き17巻の刊行が予定されている扱いとなっており、シリーズの打ち切りや終了は発表されていません。
また、丸山くがねさんは書籍版を全18巻で完結させる意向を過去に示しており、残り2巻が未刊行の状態です。途中で打ち切られたのではなく、作者の執筆ペースによって刊行間隔が開いている状態とみるのが適切です。
なお、Web版(小説家になろう・Arcadia)は2020年3月に完結しており、書籍版はWeb版とは展開が異なる部分もあります。Web版が完結していることからも、作者が物語の結末を構想している点は確かです。
漫画版は新世界編として第二部が連載中
漫画版は第一部が全19巻で完結した後、2024年2月から『オーバーロード<新>世界編』としてコンプエースコミックコネクト(KADOKAWA)で新たに連載が始まっています。
2026年3月時点で単行本3巻まで発売されており、Webでの連載も第21話まで公開が進んでいます。作画はMatsukiさんが担当しており、定期的に新エピソードが更新されています。
作画交代を経てもなお漫画版の連載が継続していることは、出版社側がこの作品に商業的な価値を認めている証拠といえます。打ち切り作品で作画を交代してまで連載を続けるケースはほぼありません。
アニメ5期の制作が決定・劇場版も成功
アニメ版は2015年の第1期から2022年の第4期まで放送されており、2024年9月には劇場版『オーバーロード 聖王国編』が公開されました。この劇場版は公開10日で興行収入7.1億円を突破し(MANTANWEB報道)、最終的に10億円を超える成績を記録しています。
さらに、アニメ第5期の制作が決定しています。放送時期は2026年3月時点では未定ですが、制作決定の発表がされたことは、シリーズが商業的にも継続する意思があることを示しています。
シリーズ累計発行部数は1,400万部(2024年1月時点)に達しており、打ち切りとは程遠い規模の人気作品です。『このライトノベルがすごい!』では2017年版の単行本・ノベルズ部門で1位を獲得するなど、業界内でも高い評価を受け続けています。
オーバーロードのアニメは何巻・何話まで?続きは原作の何巻から?
『オーバーロード』のアニメと原作の対応関係を整理します。アニメから原作の続きを読みたい方の参考にしてください。
| 媒体 | 現状 |
|---|---|
| 小説(原作) | 既刊16巻(17巻発売日未定) |
| 漫画(第1部) | 全19巻(完結) |
| 漫画(<新>世界編) | 既刊3巻(連載中) |
| Web小説 | 2020年3月に完結 |
| アニメ | 4期まで放送済 / 5期制作決定 |
| 劇場版 | 聖王国編(2024年9月公開) |
アニメ第4期は原作小説の10巻〜11巻の内容をカバーしています。劇場版『聖王国編』は12巻・13巻に相当する内容です。そのため、劇場版の続きから原作を読むなら14巻からがおすすめです。
アニメ第1期〜第3期は原作小説の1巻〜9巻にあたりますが、尺の都合でカットされたエピソードも多くあります。アニメ未視聴の方はもちろん、アニメを観た方でも1巻から読み直すと新たな発見があるでしょう。
小説版はイラストレーターのso-binさんによるイラストも魅力の一つです。キャラクターデザインの精緻さはファンから高く評価されており、小説ならではの楽しみ方ができます。
オーバーロードを読むなら電子書籍がお得
『オーバーロード』の小説版は全16巻、漫画版第1部は全19巻、新世界編は既刊3巻と巻数が多いため、電子書籍でまとめて読むのが手軽です。
小説版は1冊あたり約1,100円前後(税込)で、16巻をすべて購入すると約17,600円程度になります。電子書籍ストアではクーポンやポイント還元キャンペーンが頻繁に実施されているため、紙の書籍よりもお得に全巻をそろえられる場合があります。
漫画版から入りたい方は、全19巻の第1部が完結しているため区切りよく読み進められます。原作小説との違いを楽しみたい方は、両方を読み比べるのもおすすめです。

