『ぐりとぐら』の作者・中川李枝子さんは2024年10月14日に89歳で死去しており、絵を担当した実妹・山脇百合子さんも2022年に80歳で亡くなっています。
姉妹の相次ぐ訃報を受けて「ぐりとぐら 作者 死亡」と検索する人が増えていますが、シリーズ全作品は絶版にならず現在も書店で販売されています。
この記事では、お二人が亡くなった経緯と死因、『ぐりとぐら』シリーズの現在の状況を詳しく解説します。
| 作品名 | ぐりとぐら |
|---|---|
| 作者 | 中川李枝子(文)・山脇百合子(絵) |
| 出版社 | 福音館書店 |
| 刊行期間 | 1963年〜2002年 |
| 巻数 | シリーズ全7作(関連書籍含め12作以上) |
| 打ち切り判定 | 🟢 打ち切りではない(完結済み) |
| 作者死亡説 | 事実(中川李枝子:2024年10月死去/山脇百合子:2022年9月死去) |
『ぐりとぐら』の作者が死亡したと検索される理由
「ぐりとぐら 作者 死亡」というキーワードの検索が増えている背景には、作者姉妹の相次ぐ訃報があります。
絵を担当した山脇百合子さんが2022年に、文を担当した中川李枝子さんが2024年に、それぞれ亡くなっています。
絵を担当した山脇百合子が2022年に死去
『ぐりとぐら』シリーズの絵を手がけた画家・山脇百合子(旧姓・大村百合子)さんは、2022年9月29日に80歳で死去しました。
死因はシェーグレン症候群による衰弱と報じられています。シェーグレン症候群は自己免疫疾患の一種で、長期にわたる闘病の末の死去でした。
山脇さんは1941年12月3日に東京で生まれ、上智大学外国語学部フランス語科在学中の21歳のとき、姉の中川李枝子さんの童話集『いやいやえん』の挿絵を担当しました。
翌1963年には『ぐりとぐら』の絵を手がけ、この作品が60年以上にわたって読み継がれる日本を代表する絵本となりました。
訃報が報じられた際には、SNSやネット上で「一生手放したくない絵本」「親子2代で楽しみました」といった追悼の声が数多く寄せられています。
文を担当した中川李枝子が2024年に死去
『ぐりとぐら』の文を担当した児童文学作家・中川李枝子さんは、2024年10月14日に89歳で死去しました。
死因は老衰で、東京都内の病院で息を引き取ったと日本経済新聞や時事通信など各紙が報じています。
中川さんは1935年9月29日に北海道札幌市で生まれました。東京の保育園で保育士として17年間勤務しながら、現場で子どもたちに読み聞かせる物語を書き始めたのが創作活動の原点です。
1962年に保育園を舞台にした童話集『いやいやえん』を発表し、厚生大臣賞やサンケイ児童出版文化賞など複数の賞を受賞しました。
妹の山脇百合子さんが亡くなってからわずか2年後の訃報となり、『ぐりとぐら』を生んだ姉妹コンビの完全な幕引きとなっています。
姉妹の相次ぐ訃報が検索増加の背景
「ぐりとぐら 作者 死亡」の検索が増加した最大の要因は、山脇百合子さん(2022年死去)と中川李枝子さん(2024年死去)の訃報がわずか2年の間に相次いだことです。
『ぐりとぐら』は1963年の初版から60年以上にわたり、親子2代・3代にわたって読み継がれてきた国民的な絵本シリーズです。
そのため作者の訃報を知った読者が「本当に亡くなったのか」と確認のために検索したり、一方の訃報をきっかけにもう一方の安否を調べたりするケースが多いと考えられます。
また、子どものころに読んだ世代が大人になってからニュースで訃報を知り、改めて検索するという流れも見られます。
『ぐりとぐら』の作者の現在
『ぐりとぐら』を生み出した中川李枝子さんと山脇百合子さんは、どちらもすでに亡くなっています。お二人の生涯と残した功績を振り返ります。
中川李枝子の生涯と功績
中川李枝子さんは1935年に北海道札幌市で生まれ、幼少期を福島県で過ごしました。保育士として子どもたちと接する中で児童文学の道に進んでいます。
代表作は『ぐりとぐら』シリーズのほか、童話集『いやいやえん』『子犬のロクがやってきた』などが挙げられます。
また、1988年公開のスタジオジブリ映画『となりのトトロ』のオープニングテーマ「さんぽ」の作詞者としても広く知られています。
「歩こう 歩こう わたしは元気」で始まるこの曲は、宮崎駿監督が中川さんの絵本に感銘を受けたことがきっかけで依頼されたものです。
山脇百合子の生涯と功績
山脇百合子さんは1941年に東京で生まれ、姉の中川李枝子さんとのコンビで絵本画家としてのキャリアを築きました。
温かみのある水彩画で描かれた「ぐり」と「ぐら」のキャラクターは、60年以上にわたって子どもたちに親しまれてきました。
『ぐりとぐら』以外にも『そらいろのたね』『ももいろのきりん』など、姉とのコンビで手がけた作品の多くが現在もロングセラーとして読まれ続けています。
『ぐりとぐら』が打ち切りと言われた理由
『ぐりとぐら』に打ち切りの事実はありません。しかし、一部で「打ち切りなのか」という誤解が生まれている背景には、いくつかの理由があります。
新作が20年以上刊行されていないこと
『ぐりとぐら』メインシリーズの最後の作品は、2002年に刊行された『ぐりとぐらのおおそうじ』です。それ以降、新しいストーリーの絵本は発表されていません。
20年以上にわたって新作が出ていないことから、「シリーズは終わったのか」「何か事情があって打ち切られたのか」と疑問を持つ人がいるようです。
しかし、絵本シリーズは漫画の連載とは異なり、出版社の判断で打ち切られるような性質の作品ではありません。
作者が新作を書くかどうかは作者自身の意思に委ねられており、新作がないことは打ち切りとは全く意味が異なります。
作者2人の死去により今後の刊行が不可能に
文を担当した中川李枝子さん(2024年死去)と絵を担当した山脇百合子さん(2022年死去)がともに他界したことで、新しい『ぐりとぐら』が今後生まれる可能性はなくなりました。
この事実が「もう新作は出ない=打ち切り」という誤った連想につながっている面があります。
ただし、作者の死去によって作品の刊行が終わることと、出版社が連載を中止する「打ち切り」は全く異なる概念です。
『ぐりとぐら』は1963年から約40年にわたって作者の意思で刊行が続けられた作品であり、途中で中止された事実はありません。
『ぐりとぐら』が打ち切りではない根拠
『ぐりとぐら』シリーズが打ち切りではないことは、刊行実績・売上・販売状況のいずれからも明確に確認できます。
全7作を約40年かけて刊行した実績
『ぐりとぐら』シリーズは1963年の第1作から2002年の『ぐりとぐらのおおそうじ』まで、約40年にわたって全7作が刊行されました。
加えて『ぐりとぐらのあいうえお』『ぐりとぐらの1・2・3』『ぐりとぐらのうたうた12つき』などの関連書籍を含めると、12作以上が出版されています。
打ち切りの場合は出版社の判断で数作で終了するのが一般的であり、40年にわたって刊行が続いた事実は打ち切りとは正反対の状況です。
累計2630万部を超えるロングセラー
『ぐりとぐら』シリーズの累計発行部数は2630万部(2018年3月時点)に達しています。
シリーズ第1作の『ぐりとぐら』単体でも472万部(2015年時点)を記録しており、日本の絵本史上でも屈指のベストセラーとなっています。
これほどの売上実績を持つ作品を出版社が打ち切る理由はなく、商業的にも打ち切り説は成り立ちません。
海外9言語に翻訳された国際的な評価
『ぐりとぐら』は日本国内にとどまらず、英語・フランス語・中国語・韓国語・タイ語・デンマーク語・オランダ語・クメール語・エスペラントの9言語に翻訳されています。
国立国会図書館国際子ども図書館にも海外版のコレクションがあり、世界各国の子どもたちに読まれている作品です。
国際的にも高い評価を受けているロングセラー絵本が打ち切りされたという事実はありません。
現在も全作品が書店で購入可能
作者の死後も『ぐりとぐら』シリーズは絶版になっておらず、全作品が書店やオンラインストアで購入できます。
福音館書店はシリーズ7冊をまとめた「ぐりとぐらの絵本 7冊セット」を現在も販売しており、贈り物としても定番の商品です。
世代を超えて読み継がれる定番絵本として、今後も長く出版が続くことが見込まれます。
中川李枝子・山脇百合子の他の作品
『ぐりとぐら』の作者姉妹は、他にも数多くの作品を残しています。お二人の主な代表作をご紹介します。
中川李枝子の代表作
中川李枝子さんの代表作としてまず挙げられるのが、1962年に発表した童話集『いやいやえん』です。保育園を舞台にした連作短編で、厚生大臣賞やサンケイ児童出版文化賞を受賞しました。
宮崎駿監督のスタジオジブリ映画『となりのトトロ』(1988年)では、オープニングテーマ「さんぽ」やイメージソング計6曲の作詞を担当しています。
宮崎監督は中川さんの絵本を読んで衝撃を受け、作詞を直接依頼したというエピソードが知られています。
山脇百合子の代表作
山脇百合子さんは『ぐりとぐら』のほかにも、『そらいろのたね』『ももいろのきりん』など多くの絵本の挿絵を担当しました。
いずれも姉の中川李枝子さんが文を書き、山脇さんが絵を描くという姉妹コンビの作品で、温かみのある水彩画が作品の魅力を支えています。
姉妹で手がけた作品の多くは現在も福音館書店から販売されており、作者の死後も変わらず読者に届けられています。

