TBS日曜劇場『グッドワイフ』は打ち切りではなく、全10話で予定通り完結した作品です。視聴率が伸び悩んだことや、原作の米ドラマがシーズン7まで続いたのに日本版が1クールで終了したことが「打ち切り」という誤解を招きました。この記事では、打ち切りと言われた理由や視聴率の実態、主演・常盤貴子さんの現在の活動について詳しく解説します。
| 作品名 | THE GOOD WIFE / グッドワイフ |
|---|---|
| 原作 | 『The Good Wife』(米CBS・2009〜2016年放送) |
| 脚本 | 篠﨑絵里子 |
| 放送局 | TBS系「日曜劇場」 |
| 放送期間 | 2019年1月13日〜3月17日(全10話) |
| 主演 | 常盤貴子 |
| 打ち切り判定 | 🟢 打ち切りではない(完結済み) |
グッドワイフが打ち切りと言われた理由
『グッドワイフ』は最終回まで放送され、物語も完結しています。それでも「打ち切り」と噂される背景には、視聴率やシリーズ構成に関する複数の要因がありました。
理由1:視聴率が2桁を維持できなかった
打ち切り説が広まった最大の原因は、放送中の視聴率が振るわなかったことです。『グッドワイフ』は初回こそ2桁の視聴率でスタートしましたが、第3話で早くも1桁に落ち込みました。
「日曜劇場」は『半沢直樹』や『下町ロケット』など高視聴率ドラマを輩出してきたTBSの看板枠です。その枠で1桁台の視聴率が続いたことで、「打ち切られたのではないか」という印象を持った視聴者が少なくありませんでした。
ただし、第9話で9.7%だった視聴率は最終回(第10話)で11.5%まで回復し、番組最高タイの数字を記録しています。途中の低迷はあったものの、最終回に向けて盛り上がりを見せた形です。
また、視聴率が伸び悩んだ背景には裏番組の強さもありました。初回放送日には日本テレビ系『行列のできる法律相談所』の3時間スペシャルが編成され、第2話の放送日にはテレビ朝日系で市原悦子さんの追悼番組『家政婦は見た!』が放送されるなど、裏番組に視聴者が流れやすい状況が続きました。
理由2:原作がシーズン7まであるのに1クールで終了した
『グッドワイフ』の原作は、アメリカCBSで2009年から2016年まで放送された『The Good Wife』です。原作は全7シーズン・156話という長期シリーズで、エミー賞やゴールデングローブ賞を受賞した人気作品でした。
一方、日本版は全10話の1クールで完結しています。原作を知っている視聴者からすると「156話あるストーリーを10話にまとめたのは打ち切りだからでは?」と感じるのも無理はありません。
しかし、海外ドラマの日本版リメイクが1クール(10〜12話)で制作されることは珍しくありません。日本の連続ドラマは1クール完結が基本であり、最初から全10話の構成として企画・制作されたものです。原作のエピソードを取捨選択し、日本の法律制度や社会背景に合わせてストーリーを再構成しています。
理由3:続編(シーズン2)が制作されなかった
原作は7シーズンにわたるロングシリーズで、さらにスピンオフ作品『The Good Fight』も制作されています。それだけのコンテンツがあるにもかかわらず、日本版は1シーズンで終了しました。
「これだけ原作のストックがあるなら続編が作られるはず」「シーズン2が来ないのは打ち切りだったからだ」という推測が広まったのです。
実際には、日曜劇場で放送されたドラマが続編を制作するケースは限られています。視聴率の水準を考えると続編の企画が通りにくかった可能性はありますが、それはシーズン1が打ち切られたこととは別の話です。シーズン1自体は全10話を予定通り放送し、物語として完結しています。
グッドワイフが打ち切りではない根拠
「打ち切り」という言葉が独り歩きしていますが、複数の事実から本作が予定通り完結したドラマであることがわかります。
全10話を放送し最終回まで完走している
『グッドワイフ』は2019年1月13日の初回から3月17日の最終回まで、全10話を欠かさず放送しています。日曜劇場の1クール作品は通常8〜11話で構成されるため、全10話という話数は標準的です。
打ち切りの場合は放送途中で話数が削減されたり、急きょ最終回が前倒しされたりするのが一般的ですが、本作にそうした動きは確認されていません。
最終回の視聴率が番組最高タイだった
最終回(第10話)の平均視聴率は11.5%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)で、第2話と並ぶ番組最高の数字でした。
打ち切りドラマは最終回に向けて視聴者が離れていく傾向がありますが、本作は逆に最終回で最高視聴率を記録しています。この推移は、作品としてしっかり完結に向かっていたことを示しています。
最終回の内容が完結の構成になっている
最終回では主人公・蓮見杏子(常盤貴子)と夫・壮一郎(唐沢寿明)の対決が描かれ、物語の核心が決着しています。駆け足の展開で無理やり終わらせた印象はなく、1クールのドラマとして計画的にまとめられた最終回です。
視聴者からも「タイトル回収の見事な結末」「いい最終回だった」という声が上がっており、打ち切りによる中途半端な終わり方ではなかったことがうかがえます。
グッドワイフの打ち切りに対するファンの反応
『グッドワイフ』は視聴率こそ振るわなかったものの、実際に視聴した人からの評価は高い作品でした。
「面白いのに視聴率が低い」という評判
放送当時、SNSやレビューサイトでは「思っていたより面白い」「常盤貴子さんの演技がすばらしい」という声が多数ありました。映画・ドラマのレビューサイトFilmarksでは3,322件のレビューが投稿され、平均3.8点(5点満点)と高い評価を得ています。
「評判がいいのに視聴率が取れない」という現象は、当時のメディアでも取り上げられました。法廷ドラマというジャンルの渋さや、海外ドラマのリメイクという前提が視聴者層を限定してしまった面があります。
一方で、原作の米ドラマや韓国版リメイクと比較して「日本版は物足りない」という意見もありました。全156話を10話に凝縮しているため、原作の持つ複雑な人間関係や政治的駆け引きの深みを十分に描ききれなかったという指摘です。
最終回の評価
最終回は「見事な逆転劇」「タイトルの意味が最後にわかる」と好意的に受け止められました。最終回直前の第9話で急展開があり、「息つく暇のないジェットコースター展開」と話題になったことも、最終回の視聴率回復につながっています。
物語としてきちんと完結したことで、「打ち切りではなかった」と認識を改めた視聴者も少なくなかったようです。
主演・常盤貴子の現在
『グッドワイフ』で19年ぶりのTBS日曜劇場主演を果たした常盤貴子さんは、その後も精力的に活動を続けています。
常盤貴子の最近の出演作品
常盤貴子さんはNHK BSプレミアム4Kの『京都人の密かな愉しみ』シリーズに出演しており、2026年1月からは第3シリーズ『京都人の密かな愉しみ Rouge -継承-』が放送されています。京都の老舗和菓子屋の若女将役を演じ、パリでのロケも行われました。
さらに、2026年3月30日からはNHK夜ドラ『ラジオスター』への出演も決定しています。映画では2025年7月に公開された『生きがい IKIGAI』に出演したほか、フォトエッセイ『小さな幸せで満たす日々』を出版するなど、女優業以外の活動も広がっています。
グッドワイフはどこで見られる?
『グッドワイフ』は現在、複数の動画配信サービスで視聴可能です。Amazon Prime Videoでは全10話が配信されており、TVerでも期間限定で配信されることがあります。
また、DVD-BOXおよびBlu-ray BOXがTCエンタテインメントから発売されています。「打ち切りドラマ」という先入観なしで見ると、1クールにまとまった良質な法廷ドラマとして楽しめる作品です。
原作の米ドラマ『The Good Wife』は全7シーズンがWOWOWやAmazon Prime Videoで視聴でき、スピンオフ『The Good Fight』も配信されています。日本版が気に入った方は、より深い人間ドラマが描かれる原作シリーズもおすすめです。

