「怪物事変」は打ち切りではなく、ジャンプSQ.で現在も連載が続いている作品です。作者・藍本松さんの過去作品が打ち切りだったことや、アニメが1クールで終了したことが誤解の原因とされています。この記事では、打ち切りと噂された理由と、実際の連載状況・売上データをもとに詳しく解説します。
| 作品名 | 怪物事変(けものじへん) |
|---|---|
| 作者 | 藍本松(あいもと しょう) |
| 連載誌 | ジャンプSQ.(集英社) |
| 連載期間 | 2017年1月号〜連載中 |
| 巻数 | 既刊24巻(2025年12月時点) |
| 打ち切り判定 | 🔵 連載中(打ち切りではない) |
怪物事変が打ち切りと言われた理由
「怪物事変 打ち切り」と検索する人が多い背景には、いくつかの明確な理由があります。ただし、いずれも実際の打ち切りとは無関係です。
理由1:作者・藍本松の過去作品が打ち切りだった
打ち切り説が広まった最大の原因は、作者・藍本松さんの過去の連載経験にあります。藍本松さんは「怪物事変」の前に2作品を週刊少年ジャンプで連載していますが、いずれも短期間で終了しています。
1作目の「MUDDY」は2008年に連載が始まりましたが、わずか全12話で打ち切りとなりました。2作目の「保健室の死神」は2009年から2011年まで連載され全87話でしたが、こちらも打ち切りという形で終了しています。
過去2作品がいずれも打ち切りだったことから、「怪物事変もいずれ打ち切られるのでは」という不安が読者の間に広がりました。検索サジェストに「打ち切り」が表示されるようになったのも、こうした心配から検索する人が増えたためです。
しかし、「怪物事変」は週刊少年ジャンプではなくジャンプSQ.での連載です。月刊誌であるジャンプSQ.は週刊誌ほどアンケート順位による打ち切りが厳しくなく、長期連載が実現しやすい環境です。
理由2:アニメが1クール・全12話で終了した
2021年1月から3月にかけてTVアニメ「怪物事変」が放送されましたが、全12話の1クールで終了しました。アニメの放送終了後、続編となる2期の発表がなかったことから、「アニメが打ち切られたのでは?」という声がSNSを中心に広がりました。
ただし、深夜アニメが1クール(12〜13話)で放送されるのは現在のアニメ業界では標準的な形式です。制作はアジア堂が担当し、全12話で原作の5巻分までの内容を映像化しています。放送が途中で打ち切られたわけではなく、予定通りのスケジュールで最終話まで放送されました。
作者の藍本松さんもアニメ最終回の放送後、自身のX(旧Twitter)で「アニメ怪物事変、最終回ご視聴ありがとうございました」と投稿しており、アニメの続きは原作6巻収録の「いざ屋島」編からと案内しています。これはアニメが予定通り完走したことを示しています。
2026年3月時点でアニメ2期の公式発表はありませんが、原作のストック(24巻まで刊行)は十分にあり、制作の可能性が完全に消えたわけではありません。
理由3:検索サジェストの自己増殖
Googleの検索サジェストには、多くのユーザーが検索したキーワードが表示される仕組みがあります。「怪物事変 打ち切り」というキーワードが一度サジェストに表示されると、それを見た別のユーザーが「本当に打ち切りなのか?」と気になってクリックします。
この繰り返しによって検索ボリュームが増え、サジェストの表示がさらに強化されるという循環が生まれます。実際に打ち切りが起きていなくても、人気作品ではこうした現象がしばしば発生します。
「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」のような大ヒット作品でも、検索サジェストに「打ち切り」と表示されることがあります。怪物事変の場合は、作者の過去作品の経歴という具体的な理由があったため、サジェストが定着しやすかったと考えられます。
怪物事変が打ち切りではない根拠
打ち切り説はあくまで噂に過ぎません。客観的なデータを見ると、怪物事変は打ち切りとは程遠い状況にあることがわかります。
ジャンプSQ.で8年以上の長期連載
怪物事変は2017年1月号からジャンプSQ.で連載を開始し、2026年現在も連載が継続しています。連載期間は8年を超えており、ジャンプSQ.の中でも主力作品の一つです。
打ち切り作品が8年以上連載を続けることはあり得ません。既刊24巻という巻数も、ジャンプSQ.作品としては十分な長期連載の部類に入ります。
集英社のジャンプSQ.公式サイトでも、怪物事変は現行連載作品として掲載されており、連載終了の告知は一切出ていません。
累計発行部数800万部超の実績
怪物事変のシリーズ累計発行部数は、2025年12月時点で全世界800万部を突破しています。2021年3月のアニメ放送時点では420万部だったため、アニメ終了後も着実に部数を伸ばしていることがわかります。
月刊誌連載の作品で累計800万部という数字は非常に好調な水準です。出版社が打ち切りを検討するような売上状況ではないことは明らかです。
アニメ化・メディア展開の実績
2021年にはTVアニメが放送され、Blu-ray&DVDも全6巻がリリースされています。アニメ化は作品の人気と商業的価値が認められた証拠であり、打ち切り作品にこうしたメディア展開が行われることは基本的にありません。
アニメ放送をきっかけに原作漫画の売上も大きく伸びており、メディアミックスとしても成功した作品と言えます。原作のストックが24巻分あることから、今後さらなるメディア展開の可能性も残されています。
怪物事変のアニメは打ち切りだったのか?
「怪物事変 アニメ 打ち切り」と検索する人も多くいますが、アニメも打ち切りではありません。ここではアニメ版の状況を整理します。
アニメは全12話を予定通り放送
TVアニメ「怪物事変」は2021年1月10日から3月28日まで、TOKYO MXほかで全12話が放送されました。制作はアジア堂が担当し、最終話まで途切れることなく放送されています。
アニメでは原作漫画の1巻から5巻までの内容が映像化されました。最終話「怪物事変」では、夏羽たちが「結石」を巡る一つの戦いに決着をつける区切りのよい場面で締めくくられています。
放送スケジュールの変更や話数の削減といった打ち切りの兆候は一切なく、1クール作品として計画通りに制作・放送された作品です。
2期が発表されていない理由
アニメ2期が発表されていないことを「打ち切りの証拠」と考える人もいますが、これは正確ではありません。深夜アニメの続編制作には、Blu-ray売上・配信収益・原作売上・グッズ収益など複数の要素が関わります。
近年のアニメ業界では、1期放送から数年後に2期が発表されるケースも珍しくありません。「進撃の巨人」や「モブサイコ100」なども1期から2期まで数年の間隔が空いています。
怪物事変は原作ストックが豊富にあるため、制作スタジオやスケジュールの調整がつけば2期が実現する可能性は十分にあります。2期未発表=打ち切りという図式は成り立ちません。
怪物事変の作者・藍本松の現在
打ち切り説を語る上で、作者の現在の活動状況も重要なポイントです。藍本松さんの最新情報をまとめます。
ジャンプSQ.で怪物事変を連載中
藍本松さんは2026年現在も、ジャンプSQ.で「怪物事変」の連載を続けています。過去に週刊少年ジャンプで2度の打ち切りを経験しましたが、3作目となる「怪物事変」では月刊誌の環境で持ち味を発揮し、8年を超える長期連載を実現しています。
最新24巻(2025年12月発売)では物語が大きく動いており、連載が佳境に入っている段階です。作者のX(旧Twitter)アカウントでも定期的に更新があり、精力的に活動を続けていることがうかがえます。
過去作品「保健室の死神」「MUDDY」について
藍本松さんのデビュー作「MUDDY」(2008年、全2巻)は、異世界の少年が魔法使いと旅をするファンタジー作品でしたが、12話で終了しました。2作目の「保健室の死神」(2009〜2011年、全10巻)は保健室に住む死神と生徒たちの物語で、一定の人気はあったものの87話で終了しています。
これらの経験を経て、藍本松さんは月刊誌であるジャンプSQ.に移籍。「怪物事変」で自身初の長期連載とアニメ化を達成し、作者としてのキャリアの転換点となりました。
怪物事変のアニメは何巻・何話まで?続きは原作の何巻から?
アニメから怪物事変を知った方に向けて、アニメと原作の対応関係を整理します。
アニメは原作5巻まで
TVアニメ「怪物事変」全12話は、原作漫画の1巻〜5巻の内容に対応しています。アニメ最終話では「零結石」を巡るエピソードに一つの区切りがつく場面で終了しました。
作者の藍本松さんがアニメ最終回後に「アニメの続きは原作の『いざ屋島』編(単行本6巻収録)から」と案内しているため、アニメの続きが気になる方は原作6巻から読むのがおすすめです。
原作はアニメの先を大きく進んでいる
2025年12月時点で原作は24巻まで刊行されており、アニメで映像化されたのはそのうちの5巻分のみです。つまり、アニメの先に19巻分のストーリーが展開されています。
アニメでは描かれなかった新キャラクターや大規模なエピソードが多数登場しており、アニメ版を楽しんだ方にとっても新鮮な内容が続きます。
怪物事変を読むなら電子書籍がお得
怪物事変は既刊24巻と巻数が多いため、全巻をまとめて読むなら電子書籍の利用が便利です。
紙のコミックスは1冊あたり528円(税込)前後で、24巻を揃えると約12,600円ほどになります。電子書籍ストアではクーポンやポイント還元を活用することで、紙版よりもお得にまとめ買いできる場合があります。
スマートフォンやタブレットがあればいつでも読めるため、通勤・通学時間を活用して一気読みしたい方にも向いています。

