トランスポーター ザ・シリーズが打ち切りになった理由!シーズン3が作られなかった背景を解説

『トランスポーター ザ・シリーズ』はシーズン2をもって打ち切りが確定しており、シーズン3は制作されていません。アメリカの放送局TNTでの視聴率低迷や、フランスでの不運な放送タイミングが重なったことが打ち切りの主な要因です。この記事では、打ち切りに至った具体的な理由やファンの反応、主演クリス・ヴァンスの現在について詳しく解説します。

作品名 トランスポーター ザ・シリーズ(Transporter: The Series)
制作 リュック・ベッソン(企画・製作総指揮)
主演 クリス・ヴァンス(フランク・マーティン役)
放送局 TNT(アメリカ)/ M6(フランス)/ テレビ東京(日本)
放送期間 2012年〜2014年(全2シーズン・全24話)
打ち切り判定 🔴 打ち切り確定

トランスポーター ザ・シリーズが打ち切りになった理由

2015年11月26日、『トランスポーター ザ・シリーズ』がシーズン3に更新されないことが正式に発表されました。映画版の人気を背景にドラマ化された本作ですが、複数の要因が重なり、わずか2シーズンで幕を閉じることになりました。

理由1:TNTでの視聴率が低迷した

打ち切りの最大の要因は、アメリカの放送局TNTでの視聴率低迷です。本作はTNTで土曜夜の枠に編成されましたが、初回放送の視聴者数は約130万人にとどまりました。

同時期に同じ土曜枠で放送されていたAMCの『ヘル・オン・ホイールズ』が約226万人の視聴者を獲得していたのと比べると、約半分程度の数字でしかありませんでした。

シーズン1の最終的な平均視聴率は、18〜49歳の主要デモグラフィックで0.2、総視聴者数は約105万人という結果に終わっています。アクションドラマとしてはかなり厳しい数字であり、TNTが継続を見送る判断をした大きな理由となりました。

さらにシーズン2ではシーズン1よりも数字が低下しており、右肩下がりの傾向が打ち切りの決定打になったとみられています。

理由2:フランスでの放送タイミングが最悪だった

エグゼクティブプロデューサーのフランク・スポットニッツは、打ち切りの原因を「タイミングの悪さ」と明言しています。本作はフランス・アメリカ・カナダの3カ国合作であり、フランスでの成績も継続の判断材料でした。

ところが、フランスでの放送時期が2015年1月のシャルリー・エブド襲撃事件の直後と重なってしまいました。フランス全土が衝撃と悲しみに包まれた時期であり、エンターテインメント作品を視聴する雰囲気ではなかったのです。

スポットニッツは「カナダでは非常に好調だったが、フランスではシャルリー・エブド事件の直後に放送されてしまい、誰もドラマを見ていなかった」と語っています。合作ドラマの宿命として、1カ国だけで好調でも全体の収支が合わなければ打ち切りになるという現実がありました。

理由3:映画版ジェイソン・ステイサムとの比較

映画『トランスポーター』シリーズはジェイソン・ステイサムの代表作として知られ、3作品で世界的なヒットを記録しました。ドラマ版でフランク・マーティンを演じたクリス・ヴァンスは世界規模のオーディションで選ばれた実力派ですが、ステイサムのイメージが強すぎたことは否めません。

映画版のファンからは「やはりステイサムでないと物足りない」という声が根強くありました。ドラマ版はアクションの質こそ高い評価を受けたものの、主演の交代による既存ファンの離脱が視聴者数に影響した可能性があります。

また、映画版は1作品あたり90分程度にカーチェイスや格闘シーンを凝縮していましたが、ドラマ版は1話約45分×12話という尺の中でアクションと物語のバランスを取る必要がありました。映画版の凝縮されたテンポ感を期待した視聴者にとって、ドラマの展開がやや冗長に感じられたという指摘もあります。

理由4:土曜夜という不利な放送枠

TNTでの放送枠が土曜夜だったことも、視聴率の面では不利に働きました。アメリカのテレビ業界において、土曜夜は視聴者が外出していることが多く、いわゆる「デスタイムスロット」と呼ばれる時間帯です。

平日のゴールデンタイムに放送されていれば違う結果になった可能性もありますが、新作海外ドラマにとって土曜夜の枠は新規視聴者を獲得しにくい環境でした。放送枠の問題は作品の質とは無関係ですが、結果的に数字に直結したことは間違いありません。

リアルタイム視聴が重視されていた当時のアメリカのテレビ市場において、この放送枠のハンデは大きかったといえるでしょう。

トランスポーター ザ・シリーズの打ち切りに対するファンの反応

シーズン2の打ち切りに対しては、ファンから失望の声が多数上がりました。特に問題視されたのが、シーズン2の終わり方です。

未解決のクリフハンガーへの不満

シーズン2の最終話は物語が完結しておらず、未解決のクリフハンガー(引き)で終了しています。当然シーズン3で回収されるはずだった伏線がそのまま放置されてしまったため、ファンにとっては非常に後味の悪い形となりました。

SNS上では「続きが気になるのに打ち切りとは…」「せめてストーリーをきちんと完結させてほしかった」という声が多く見られます。Facebookには「Save Transporter series」(トランスポーターシリーズを救え)というファンページが作られるなど、復活を望む声も上がりました。

しかし、2015年の打ち切り発表から現在に至るまでシーズン3が制作される動きはなく、物語は未完のまま終了しています。

ドラマ版自体の評価は悪くなかった

打ち切りとなった一方で、作品自体の評価は決して低くありません。映画版譲りのカーアクションシーンは迫力があり、クリス・ヴァンスの身体能力を活かした格闘シーンも好評でした。

日本ではテレビ東京やAXN(現・アクションチャンネル)で放送され、海外ドラマファンの間で一定の支持を獲得しています。「アクションは文句なし」「映画版とは別物として楽しめる」という評価がある一方、「ステイサムには及ばない」という意見も根強い作品です。

視聴率が振るわなかった原因は作品の質よりも、放送枠やタイミングといった外部要因の影響が大きかったといえるでしょう。

クリス・ヴァンスの現在

ドラマ版フランク・マーティンを演じたクリス・ヴァンスは、1971年イギリス・ロンドン生まれの俳優です。元々はエンジニアとして働いていましたが、俳優に転身しました。

トランスポーター以降の出演作品

クリス・ヴァンスはトランスポーター以前から、FOXのドラマ『プリズン・ブレイク』のジェームズ・ウィスラー役や『メンタル:癒しのカルテ』の主演で知られる俳優です。

トランスポーター終了後も俳優活動を続けており、2025年にはトルコのドラマ作品に出演していることがIMDbの情報から確認できます。映画版のステイサムほどの知名度には至っていませんが、国際的なプロジェクトに参加し続けている現役の俳優です。

なお、一時期は「次期ジェームズ・ボンド候補」として名前が挙がったこともあり、端正なルックスと高い身体能力はアクション俳優として評価されています。

トランスポーター ザ・シリーズの視聴方法

打ち切りとなった本作ですが、日本では現在もいくつかの方法で視聴可能です。

日本ではテレビ東京で地上波放送されたほか、AXN(現・アクションチャンネル)やU-NEXTなどの配信サービスで視聴できます。DVD・Blu-ray BOXも発売されており、シーズン1・シーズン2ともにコンパクトBOX版が入手可能です。

映画版『トランスポーター』シリーズのファンであれば、映画とは異なるテイストのドラマ版を楽しめるでしょう。ただし、シーズン2がクリフハンガーで終了していることは事前に理解した上で視聴することをおすすめします。


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