エレメンタリーが打ち切りと言われた理由!全7シーズンの真相を解説

『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』は打ち切りではなく、全7シーズン・154話で完結した作品です。視聴率の低下やシーズン7の話数が13話と短かったことが「打ち切り」という誤解を招きました。この記事では、打ち切り説が広まった理由と、実際の終了経緯について詳しく解説します。

作品名 エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY(Elementary)
制作 ロブ・ドハティ(企画・制作総指揮)
主演 ジョニー・リー・ミラー、ルーシー・リュー
連載誌 / 放送局 CBS(アメリカ)/日本ではWOWOW・スーパー!ドラマTV等で放送
放送期間 2012年9月27日〜2019年8月15日
シーズン / 話数 全7シーズン・154話
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

エレメンタリーが打ち切りと言われた理由

『エレメンタリー』は全7シーズン続いた長寿ドラマですが、「打ち切りだった」という声がネット上で見られます。なぜそのように言われるようになったのでしょうか。

理由1:シーズンを追うごとに視聴率が大幅に低下した

打ち切り説の最大の根拠は、視聴率の顕著な低下です。シーズン1(2012〜2013年)では18-49歳の視聴率が平均2.3、総視聴者数は約1,065万人という好成績でした。CBSの木曜22時枠で安定した数字を出し、ネットワークの主力ドラマの一つとされていました。

ところがシーズンを重ねるにつれ、視聴者数は減少の一途をたどります。シーズン5(2016〜2017年)では18-49歳の視聴率が0.64、総視聴者数は約483万人にまで落ち込みました。ピーク時の半分以下という水準です。

最終シーズンであるシーズン7(2019年)のプレミアは0.5/約290万人と、シーズン1と比べて視聴者数が約4分の1に減少しています。これほど大きな落ち込みがあれば「打ち切りでは?」と考えるのは自然なことです。

ただしこの視聴率低下は『エレメンタリー』に限った現象ではありません。2010年代後半はNetflixやHuluなどの動画配信サービスが急成長した時期で、地上波テレビ全体の視聴者離れが進んでいました。同時期にCBSで放送されていた他のドラマも同様に視聴率が低下しています。

理由2:最終シーズンが13話と短縮された

シーズン1からシーズン6までは各シーズン21〜24話で構成されていましたが、最終シーズンであるシーズン7は全13話に短縮されました。この話数の少なさが「予算を削られて打ち切りになった」という印象を与えた大きな要因です。

しかし、このシーズン7は「最終シーズン」として企画段階から設計されたものです。CBSは2018年12月にシーズン7がファイナルシーズンになると正式に発表しており、制作陣は13話という枠の中で物語を完結させる前提で脚本を書いています。

最終話のタイトルは「Their Last Bow」(別れの挨拶)で、アーサー・コナン・ドイルの短編集『最後の挨拶』をもじったものでした。シャーロックとジョーンの物語にふさわしい結末が用意されており、打ち切り作品によくある「回収されない伏線」や「唐突な幕切れ」は見られません。

アメリカのドラマでは最終シーズンの話数が短縮されるのは珍しいことではなく、人気作『ブレイキング・バッド』のシーズン5後半も8話構成でした。話数の短縮は必ずしも打ち切りを意味しません。

理由3:主演俳優の契約が満了した

シャーロック・ホームズ役のジョニー・リー・ミラーとジョーン・ワトソン役のルーシー・リューの出演契約がシーズン7のタイミングで満了を迎えました。長期シリーズでは主演俳優の契約更新が番組継続の鍵となりますが、両者とも7シーズンを区切りとする判断に同意したとされています。

ルーシー・リューはインタビューで、7年間にわたってジョーン・ワトソンを演じたことへの感謝を語っており、「やり残したことはない」という趣旨のコメントを残しています。契約が切れたから急に終わらされたのではなく、制作陣とキャストの間で「ここが終わりどき」という合意があったことがうかがえます。

また、7シーズンという長さ自体がアメリカのドラマとしてはかなりの長寿です。同じCBSの犯罪ドラマでも5シーズン以内で終了する作品は多く、7シーズン続いたこと自体がむしろ成功の証と言えるでしょう。

エレメンタリーが打ち切りではない根拠

「打ち切り」という言葉が独り歩きしていますが、実際の経緯を見ると計画的な終了であったことが明らかです。

全7シーズン・154話の長期放送

『エレメンタリー』は2012年から2019年まで約7年間にわたって放送されました。全154話というエピソード数は、打ち切りとは程遠い数字です。

参考までに、同時期のCBSの犯罪ドラマと比較すると、『インスティンクト -異常犯罪捜査-』は2シーズンで終了、『ランサム -FBI最重要キャストの身代金-』は3シーズンで終了しています。7シーズンまで更新され続けたのは、CBSがこの作品を長期にわたって評価していた証拠です。

最終シーズンとしての正式発表

CBSは2018年12月の時点で、シーズン7がファイナルシーズンであることを公式に発表しました。打ち切りの場合、通常はシーズン途中や放送後に突然キャンセルが告知されますが、『エレメンタリー』の場合は放送開始前から最終シーズンであることが決まっていました。

制作総指揮のロブ・ドハティはDeadlineのインタビューで、シーズン7を物語の締めくくりとして設計したことを明かしています。最終話に向けてモリアーティの影が再び迫る展開や、シャーロックが自身の死を偽装するストーリーは、打ち切り作品では実現できない計画的な構成です。

最終回で物語が完結している

最終話「Their Last Bow」では、3年の時間経過を経てシャーロックとジョーンが再会し、新たな事件に挑む姿が描かれました。ジョーンはアーサーという男の子を養子に迎え、作家としても成功しています。

物語の主要な伏線は回収され、二人の友情と未来が肯定的に描かれて幕を閉じたことは、作品が計画通りに完結したことを示しています。打ち切り作品にありがちな中途半端な結末とは明らかに異なります。

エレメンタリーの主要キャスト・制作陣の現在

『エレメンタリー』の終了後、主演俳優と制作者はそれぞれ新たなプロジェクトに取り組んでいます。

ジョニー・リー・ミラー(シャーロック・ホームズ役)

『エレメンタリー』終了後、ジョニー・リー・ミラーはNetflixの大作ドラマ『ザ・クラウン』シーズン5(2022年)でイギリス首相ジョン・メジャーを演じ、高い評価を得ました。

また、2023〜2024年には舞台作品『A Mirror』に出演するなど、映像と舞台の両方で精力的に活動を続けています。

ルーシー・リュー(ジョーン・ワトソン役)

ルーシー・リューは女優業に加えて監督業でも活躍しています。2025年にはホラー映画『プレゼンス 存在』に出演したほか、2026年公開の映画にも出演が予定されています。

『エレメンタリー』放送中から監督としても複数のエピソードを手がけており、俳優・監督の両面でキャリアを広げていることがわかります。

ロブ・ドハティ(制作総指揮)

『エレメンタリー』の企画者であるロブ・ドハティは、CBSとの包括契約のもとで新作の開発を続けています。CBSでは『ヴァン・ヘルシング』の新シリーズを企画中で、現代のニューヨークを舞台にしたモンスターハンターの物語です。

さらに2025年にはABCでカール・ハイアセンの小説を原作としたドラマ『RJ Decker』のパイロット版が制作決定しています。『エレメンタリー』で培った犯罪ドラマの手腕を新たな作品で発揮しようとしています。

エレメンタリーはどこで見られる?配信先まとめ

『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』は全7シーズンが完結しているため、一気見に最適な作品です。

日本国内ではHuluやAmazon Prime Video(有料レンタル・購入)で視聴可能です。CS放送ではスーパー!ドラマTVで不定期に再放送が行われています。

全154話と長めですが、1話完結のエピソードが多いため、気になるシーズンから視聴を始めることもできます。ただし、シャーロックとジョーンの関係性の変化やモリアーティとの対決といった縦軸のストーリーを楽しむにはシーズン1から順に見るのがおすすめです。


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