ペーパーハウスが打ち切りと言われた理由!コリア版の真相も徹底解説

『ペーパー・ハウス』は打ち切りではなく、スペイン版・コリア版ともに完結済みの作品です。スペインの放送局Antena 3での視聴率低下による終了や、コリア版がパート2で完結したことが「打ち切り」という誤解を招きました。この記事では、打ち切りと言われた理由と実際の経緯、制作陣の最新情報まで詳しく解説します。

作品名 ペーパー・ハウス(La casa de papel / Money Heist)
作者 アレックス・ピナ(Álex Pina)
連載誌 / 放送局 Antena 3(スペイン版パート1〜2)/ Netflix(パート3以降・コリア版)
連載期間 スペイン版:2017年〜2021年 / コリア版:2022年
巻数 スペイン版:全5パート(41話)/ コリア版:全2パート(12話)
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

ペーパーハウスが打ち切りと言われた理由

ペーパーハウスは世界的に大ヒットしたスペイン発のドラマですが、「打ち切り」「打ち切り理由」と検索する人が少なくありません。その背景には、スペイン版とコリア版それぞれで異なる事情が絡み合っています。

理由1:スペインの放送局Antena 3で視聴率が低下して終了した

打ち切り説の最大の原因は、スペインでの放送経緯にあります。ペーパー・ハウスは2017年5月にスペインの民放局Antena 3で放送を開始しました。初回こそ注目を集めたものの、放送回数を重ねるにつれて視聴率が徐々に低下していきました。

当時のスペイン国内では、1話あたり約70〜100分という長尺フォーマットに加え、放送開始時間が23時30分頃と遅い時間帯に設定されていたことが視聴率低下の一因とみられています。文春オンラインでも「スペインでは視聴率低下で終了」と報じられています。

この「スペインのテレビ局で視聴率不振により打ち切られた」という事実が、作品全体が打ち切りになったという誤解の原点です。実際には地上波テレビでの放送が終了しただけであり、作品そのものが打ち切りになったわけではありません。

2017年12月にNetflixがグローバル配信権を取得し、約50分×22話のフォーマットに再編集して世界配信を開始すると、状況は劇的に変わりました。Netflixはクリフハンガー(次回への引き)を効果的に配置する形で再編集を行い、一気見に適した構成に仕上げています。

つまり「Antena 3での打ち切り」と「作品としての打ち切り」はまったくの別問題であり、この区別がつかないことで誤解が広まったと考えられます。

理由2:ペーパーハウス・コリアがパート2で終了した

2022年にNetflixで配信された韓国リメイク版『ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え』についても、打ち切りを疑う声があります。パート1(全6話)が2022年6月24日に、パート2(全6話)が同年12月9日に配信され、全12話で物語が完結しました。

スペイン版が全5パート・41話にわたって物語を展開したのに対し、コリア版は全12話と大幅に短い構成です。このボリュームの差が「途中で打ち切られたのでは?」という疑念を生んでいます。

特にスペイン版を視聴済みのファンにとっては、原作で描かれた多くのエピソードがカットされているように感じられたようです。スペイン版では造幣局強盗の後にスペイン銀行強盗という第2の大きな事件がありましたが、コリア版ではそこまで描かれていません。

さらに、コリア版のパート3に関する公式発表が2022年の配信完了以降まったくないことも、打ち切り説を助長しています。配信から3年以上が経過した2026年3月現在も続編の制作決定は発表されておらず、事実上コリア版は全12話で完結した作品として扱われている状況です。

Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでも「ペーパーハウスコリアのパート2を全部見たが、絶対続きがあるはず」という投稿が見られ、視聴者の間では物語が途中で終わったという印象が根強く残っています。

理由3:パート5での完結に「もっと見たかった」という声が多かった

スペイン版がパート5で完結した際、世界中のファンから「もっと続いてほしかった」という声が上がりました。当時のペーパー・ハウスはNetflixで最も視聴された非英語ドラマの一つであり、続編の制作も十分に可能だったはずだという期待がありました。

パート5の後半では主要キャラクターの退場や物語の急展開があり、「駆け足で終わらせた」と感じたファンも少なくありません。SNS上では「各キャラクターのその後をもっと描いてほしかった」「警察上層部との攻防をもっと深く見たかった」といった声が多く見られました。

また、パート3〜4で登場したナイロビというキャラクターの死亡がファンに大きな衝撃を与え、「打ち切りのために無理にキャラを退場させたのでは」という憶測にもつながりました。実際にはストーリー上の展開として計画されたものですが、人気キャラクターの退場がネガティブな印象を残したのは事実です。

Yahoo!知恵袋でも「世界的にヒットと言われているのに、なぜそこまで評価が高いのかわからない」という声がある一方、熱狂的なファンが非常に多い作品です。人気絶頂の作品が終了すると「打ち切りでは?」と疑われるのはよくあるパターンですが、ペーパー・ハウスの場合は制作陣が意図的に完結を選んでいます。

ペーパーハウスが打ち切りではない根拠

ペーパー・ハウスが打ち切りではなく、計画的に完結した作品であることを裏付ける根拠は複数あります。スペイン版・コリア版それぞれについて確認していきます。

クリエイターのアレックス・ピナが計画的な完結を明言している

シリーズの生みの親であるアレックス・ピナ(Álex Pina)は、パート5での完結について公の場で明確にコメントを残しています。ピナは「強盗団をどうやって壊滅させるか、約1年悩みました」と語り、物語の終わらせ方を長期間にわたって慎重に検討した上での決断だったと説明しました。

さらに「作品を引き延ばすことは簡単です。でも、最も美しい終わりを迎えるには、勇気ある決断が必要でした」とも述べています。Netflixや放送局による打ち切りではなく、クリエイター自身の判断で物語を終結させたことが明確です。

ピナが重視したのは「キャラクターが生き生きと動いているうちに物語を終えること」でした。人気に胡座をかいて作品の質が落ちる前に完結させるという、クリエイターとしての矜持がパート5の判断に表れています。

Netflixがパート3以降を自ら製作・投資した実績がある

Antena 3での放送終了後、Netflixは単に既存作品の配信権を取得しただけではありません。2019年のパート3以降はNetflixが自ら製作に乗り出し、パート3(2019年)、パート4(2020年)、パート5(2021年)を順次制作・配信しました。

Netflixが3パート分も追加投資して新作を制作したという事実は、この作品に対する強い期待があったことを如実に示しています。打ち切りどころか、Netflixはペーパー・ハウスを自社の看板作品として位置づけていました。

さらに、Netflix公式サイトでもパート5は「強盗は終わりを迎える」というキャッチコピーで告知されており、最終シーズンであることが事前に明確にアナウンスされていました。突然の打ち切りとは正反対の、周到に準備された完結です。

コリア版はNetflixグローバルランキングで初登場1位を記録した

コリア版についても打ち切りの根拠はありません。『ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え』は2022年6月の配信開始直後、Netflixのグローバルトップ10(非英語テレビ部門)で初登場1位を記録しました。

韓国国内でもNetflixランキング1位を獲得し、東アジア・東南アジア・ラテンアメリカなど世界各地で高い視聴数を記録しています。シネマトゥデイやENCOUNTでも「世界1位の快挙」と報じられました。

これほどの人気を獲得した作品が「視聴数不振による打ち切り」に該当するとは考えにくい状況です。全12話という話数は、南北統一後の朝鮮半島という独自の設定で一つの強盗計画を描き切るのに十分なボリュームでした。パート3が制作されていないのは打ち切りではなく、コリア版としての物語がパート2で完結したためと考えるのが自然です。

第46回国際エミー賞で最優秀ドラマシリーズを受賞している

ペーパー・ハウスは2018年の第46回国際エミー賞で最優秀ドラマ・シリーズ賞を受賞しています。非英語圏のドラマとしてこの賞を受賞すること自体が極めて異例であり、作品の品質が国際的に認められた証拠です。

受賞時期はNetflix配信後の人気絶頂期にあたり、世界中の業界関係者から高い評価を受けていました。打ち切り作品がこのような権威ある賞を受賞することは通常ありません。

ペーパーハウスの制作陣の現在

ペーパー・ハウスの完結後も、クリエイターのアレックス・ピナはNetflixとの関係を継続し、精力的に新作を世に送り出しています。

アレックス・ピナの最新作「Billionaires’ Bunker」

アレックス・ピナは2025年9月にNetflixで新作ドラマ『Billionaires’ Bunker(ビリオネアーズ・バンカー)』を配信しました。第三次世界大戦の勃発を前にして豪華バンカーに逃げ込む超富裕層を描いた全8話のスペイン語ドラマです。

共同クリエイターのエステル・マルティネス・ロバトとともに、ペーパー・ハウスとは異なるテイストながら、社会の格差や権力構造を風刺するという共通点のある作品に仕上がっています。DeadlineやVarietyといった海外大手エンタメメディアのインタビューにも積極的に応じています。

ペーパー・ハウスを作った制作陣が現在もNetflixで新作を発表し続けているという事実は、シリーズが不本意な打ち切りではなかったことを裏付けています。

スピンオフ「ベルリン」シーズン2が2026年5月に配信予定

ペーパー・ハウスの人気キャラクター「ベルリン」を主人公としたスピンオフドラマ『Berlin』は、2023年にシーズン1が配信されました。そしてシーズン2が2026年5月15日にNetflixで世界配信される予定です。

シーズン2のタイトルは『Berlin and the Lady with an Ermine(ベルリンと白貂を抱く貴婦人)』で、レオナルド・ダ・ヴィンチの名画をめぐる新たな強盗計画が描かれます。全8話構成で、スペイン各地で撮影が行われました。

ペーパー・ハウスのユニバースが2026年になっても拡大を続けているという事実は、シリーズが決して打ち切りではなかったことの証拠です。Netflixがこの世界観に継続的に投資していることが、作品の価値と人気の高さを物語っています。

ペーパーハウスシリーズの見る順番

ペーパー・ハウスには複数のシリーズが存在するため、初めて視聴する方はどこから見ればよいか迷うかもしれません。以下の順番で視聴するのがおすすめです。

順番 タイトル 話数 配信年
1 ペーパー・ハウス パート1〜5(スペイン版) 全41話 2017年〜2021年
2 ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え 全12話 2022年
3 ベルリン シーズン1 全8話 2023年
4 ベルリン シーズン2(予定) 全8話 2026年5月

すべてNetflixで視聴可能です。スペイン版が原作にあたるため、まずスペイン版を視聴してからコリア版を見ると、両作品の演出やストーリーの違いを比較しながら楽しめます。

ただし、コリア版は南北統一後の朝鮮半島という独自の設定で物語が展開されるため、コリア版だけを単独で視聴しても十分に楽しめる作りになっています。韓国ドラマから入りたい方はコリア版を先に見るのも一つの選択肢です。

スピンオフの「ベルリン」はスペイン版の登場人物であるベルリンの過去を描いた作品です。スペイン版パート5まで視聴した上で見る方が、キャラクターへの愛着が深まった状態で楽しめるでしょう。


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