亜人の最終回がひどいと言われる理由!打ち切りだったのか徹底解説

『亜人』の最終回は「ひどい」「駆け足すぎる」といった批判的な声が少なくありません。海外編への布石が回収されなかったことや、ラスボス・佐藤との決着があっけなかったことが主な不満の原因です。この記事では、最終回が批判された具体的な理由と、打ち切りだったのかどうかを詳しく解説します。

作品名 亜人(あじん)
作者 桜井画門(作画・ストーリー)/三浦追儺(原作・1巻5話まで)
連載誌 / 放送局 good!アフタヌーン(講談社)
連載期間 2012年7月〜2021年2月(2021年3月号)
巻数 全17巻
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

亜人の最終回がひどいと言われる理由

『亜人』は9年にわたって連載され、累計1200万部を超える人気作品でした。しかし最終回に対しては否定的な意見が目立ちます。具体的にどのような点が批判されているのか、読者の声をもとに整理します。

理由1:海外編の伏線が回収されないまま終了した

最終回がひどいと言われる最大の理由は、作中で張られた「海外編」への伏線がまったく回収されなかったことです。物語の中盤から終盤にかけて、アメリカの亜人収容施設や「日本の亜人1号」とされる女性の存在がほのめかされていました。

『亜人』の世界観では、亜人は日本だけでなく世界中に存在し、各国がそれぞれ異なる対応をとっていることが示唆されています。読者の多くは、佐藤との国内での戦いが終わった後に舞台がアメリカやヨーロッパに移り、亜人という存在の全貌に迫る「海外編」が始まると予想していました。

連載中から「ここから海外編だと思っていた」「アメリカの亜人収容施設の話を回収しないのか」という声はネット上で多く見られました。物語のスケールが拡大する展開を期待していた読者にとって、国内の佐藤との戦いだけで完結したことは大きな肩透かしだったといえます。

こうした伏線の未回収は「途中まではクソ面白かったのに終わり方が微妙」という感想を生む最大の要因になっています。作品の評価が「最終回で台無しになった」という極端な意見に傾きやすいのも、中盤までの面白さが高かったことの裏返しでしょう。

理由2:佐藤との最終決戦があっけなかった

物語最大の敵である佐藤との決着に対しても、「あっけなさすぎる」という批判が多く寄せられています。佐藤は作中で圧倒的な戦闘力と知略を持つ存在として描かれ、9年にわたって読者に強烈な印象を残してきたキャラクターです。

佐藤は元軍人でありながら亜人という不死身の能力を持ち、自衛隊基地への単独襲撃やビルの倒壊テロなど、常軌を逸した行動で社会を脅かしてきました。「戦闘を楽しむ」という独自の価値観を持ち、主人公・永井圭すらも翻弄する存在として、作品の人気を牽引していたキャラクターです。

最終的に佐藤は、永井圭との戦闘の末に川の中で意識を失い、亜人搬送用の特殊な棺桶に収められるという形で決着がつきました。不死身の亜人である佐藤を「殺す」ことはできないため、封じ込めるという結末自体は設定上の論理には合っています。

しかし読者からは「9年かけてこの決着は拍子抜け」「佐藤の最期がただの気絶では物足りない」という声が相次ぎました。佐藤というキャラクターの魅力と存在感が大きかっただけに、その幕引きへの期待も非常に高く、期待と現実の落差が不満につながったと考えられます。

理由3:終盤の駆け足展開でキャラクターの描写が不足した

最終回周辺では、それまで活躍していたキャラクターたちの描写が大幅に削られたことも批判の対象になっています。具体的には、中村慎也が最終決戦に登場しなかったこと、海や真鍋といったキャラクターの出番が極端に少なかったこと、奥山への言及がなかったことなどが挙げられます。

『亜人』には永井圭と佐藤以外にも多くの魅力的なキャラクターが登場し、それぞれの立場や信念が物語の厚みを作っていました。中村慎也は永井の理解者として重要な役割を果たしてきた人物であり、最終決戦に不在だったことに違和感を覚えた読者は多かったようです。

また、主人公・永井圭のIBM(黒い幽霊)が最終決戦でほとんど活躍しなかった点も不評でした。IBMは作品の独自性を象徴する要素であり、作中でその性質や戦闘での活用法が掘り下げられてきただけに、最後の見せ場があるはずだと期待していた読者は少なくありません。

こうした要素が重なり、「展開が早すぎる」「駆け足だった」という印象を与えています。桜井画門先生自身も最終巻の後記で「亜人は”見切り発車”でスタートした」と述べており、連載当初から緻密にラストを設計していた作品ではなかったことがうかがえます。

ただし、この「見切り発車」発言はあくまで連載開始時の状況を指しています。終盤の構成については、作者の中で物語の着地点が定まった結果、一部のキャラクターの描写を省略してでも佐藤との決着に焦点を絞る判断をしたものと考えられます。

亜人は打ち切りだったのか?

最終回への不満から「打ち切りだったのでは?」と疑う声もあります。しかし結論から言えば、『亜人』は打ち切りではなく、連載を全うして完結した作品です。

9年間の連載期間と全17巻の巻数

『亜人』はgood!アフタヌーンで2012年から2021年まで約9年間にわたって連載が続きました。打ち切り作品の場合、月刊誌でも2〜3年程度で終了するケースが大半です。9年という連載期間は、編集部が作品を高く評価し続けていたことを明確に示しています。

全17巻という巻数も、good!アフタヌーンの連載作品としては標準的からやや長めの部類に入ります。同誌で連載された作品と比較しても、打ち切り作品にありがちな5巻以下での終了とは明確に異なります。

月刊誌で9年間にわたって連載枠を確保し続けたという事実は、編集部が『亜人』を雑誌の主力作品として位置づけていたことを意味します。打ち切りであれば、連載途中で掲載が不定期になったり、巻末に移動したりする傾向がありますが、『亜人』にはそのような兆候は見られませんでした。

累計1200万部の発行部数

累計発行部数は1200万部を突破しています(2024年3月時点)。講談社の青年誌作品としてはヒット作と呼べる水準であり、売上不振による打ち切りはあり得ない数字です。

さらに、『亜人』は劇場版アニメ3部作(2015年〜2016年)、TVアニメ全26話(2016年)、佐藤健主演の実写映画(2017年)と、複数のメディアミックスが実現しています。これだけのメディア展開がなされた作品が売上不振で打ち切られるとは考えにくいでしょう。

駆け足展開と打ち切りは別問題

読者が「打ち切り」を疑った最大の理由は、前述の通り終盤の駆け足展開にあります。海外編の伏線が未回収だったことや、最終決戦のあっけなさが「急に終わらされた」という印象を与えたのは事実です。

しかし、駆け足に感じる展開と打ち切りは別の問題です。作者が物語の方向性を変更し、当初の構想よりもコンパクトに着地させた結果として駆け足感が生じることはあり得ます。連載期間・巻数・売上のいずれを見ても、編集部の判断で強制終了された形跡はありません。

桜井画門先生自身が「見切り発車だった」と語っていることから、連載当初から最終話までの全体設計があったわけではなく、走りながら物語を作っていた側面があります。海外編の伏線は「描こうと思ったが着地点が見えなかった」あるいは「佐藤との決着で物語を閉じる判断をした」結果として未回収に終わった可能性が高いでしょう。

原作者の途中降板との関係

『亜人』にはもう一つ特殊な事情があります。連載開始時は三浦追儺が原作、桜井画門が作画という体制でしたが、1巻5話を最後に三浦追儺が原作から降板し、2巻6話以降は桜井画門が一人でストーリーも担当するようになりました。

降板の正確な理由は公表されていません。桜井画門先生は「喧嘩別れではなく、やむにやまれぬ事情があったのだろう」と語っており、「喧嘩するタイミング自体ない」とも述べています。三浦追儺はその後『天空侵犯』の原作を手がけており、健在です。

原作者の交代によって物語の方向性が変わった可能性は否定できません。三浦追儺が構想していた物語のゴールと、桜井画門先生が描いた物語の着地点が異なっていた場合、海外編の伏線が回収されなかったことにも説明がつきます。

ただし、桜井画門先生が引き継いだ2巻以降の展開こそが読者を惹きつけた要因でもあります。佐藤というカリスマ的な悪役の登場や、緊迫感のある戦術描写は桜井先生の手腕によるものです。最終回への不満は、むしろ中盤以降の面白さが際立っていたからこそ生まれたものといえるでしょう。

亜人の作者・桜井画門の現在

最終回への評価はさておき、桜井画門先生はその後も漫画家として活動を続けています。

桜井画門のコメントと作品への姿勢

桜井画門先生は最終巻の後記で、『亜人』が「見切り発車」で始まった作品であることを率直に明かしています。原作者・三浦追儺の降板後は一人でストーリーも担当することになり、手探りで物語を構築していった結果、当初の構想とは異なる着地になったことがうかがえます。

なお、桜井先生は『亜人』完結後に「漫画家を辞めようと思っていた」とXで発言しています。9年にわたる連載の疲労があったことが推察されますが、good!アフタヌーンの編集長に「テメェ漫画描け」と説得され、次の作品の執筆に取りかかることになりました。

250ページほどの「100%個人的な趣味に走ったネーム」を提出したところ採用されたとのことで、『亜人』での経験を経て、より自由な創作姿勢で新作に臨んだことがうかがえます。

桜井画門の最新作『THE POOL』

桜井画門先生は2024年にgood!アフタヌーンで新作『THE POOL』の連載を開始しました。未知のモンスターが蔓延する惑星を舞台にしたミリタリーアクションSFで、短期集中連載として2024年〜2025年に連載されました。

単行本は2025年12月に発売されています。『亜人』とはジャンルが異なりますが、桜井先生の持ち味であるアクション描写とSF設定が活かされた作品です。

亜人のアニメは何話まで?続きは原作の何巻から?

『亜人』はアニメ化もされており、原作漫画との対応関係を知りたい方も多いでしょう。

アニメの放送範囲

TVアニメ『亜人』は2016年1月から第1クール(全13話)、同年10月から第2クール(全13話)の計26話が放送されました。制作はポリゴン・ピクチュアズが担当し、フル3DCGアニメーションという独自の映像表現が特徴です。

これに先立ち、2015年11月〜2016年5月には劇場版3部作も公開されています。さらに2017年には佐藤健主演で実写映画化もされ、メディアミックスが多方面に展開されました。

アニメ第1クールは原作漫画の5巻途中までに相当します。第2クールは原作7巻あたりまでの内容をベースにしていますが、中盤(第15話以降)からアニメオリジナルの展開が増え、最終的には原作とは異なる独自の結末を迎えています。

続きを読むなら原作6巻から

アニメを見て原作の続きが気になった方は、原作漫画の6巻から読み始めるのがおすすめです。第2クールのオリジナル展開を踏まえると、原作の物語をしっかり追いたい場合は6巻からが適切な開始ポイントになります。

原作は全17巻で完結しているため、6巻から読み始めれば残り12巻で物語の結末まで楽しめます。

亜人を読むなら電子書籍がお得

『亜人』は全17巻で完結済みのため、最初から最後まで一気にまとめ読みできる作品です。電子書籍であれば、購入時の割引やポイント還元を活用してお得に全巻を揃えることができます。

1巻あたりの価格はおよそ660〜750円程度で、全17巻を購入する場合は11,000〜13,000円程度が目安になります。各電子書籍ストアでは初回限定クーポンや定期的なキャンペーンが実施されているため、タイミング次第でさらにお得に購入できる場合があります。

紙の単行本は一部の巻が品薄になっているケースもあるため、すぐに全巻揃えたい場合は電子書籍が確実です。スマートフォンやタブレットでいつでも読み返せる点も、完結済み作品をまとめ読みする際のメリットといえます。


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