『アオアシ』は打ち切りではなく、全40巻で完結した作品です。作者の休載やアニメ2期の未発表が重なり、「打ち切りでは?」という誤解が広まりました。この記事では、打ち切りと言われた理由や完結の経緯、作者・小林有吾の現在について詳しく解説します。
| 作品名 | アオアシ |
|---|---|
| 作者 | 小林有吾 |
| 連載誌 / 放送局 | 週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館) |
| 連載期間 | 2015年6号〜2025年30号 |
| 巻数 | 全40巻 |
| 打ち切り判定 | 🟢 打ち切りではない(完結済み) |
アオアシが打ち切りと言われた理由
『アオアシ』は2015年から2025年まで10年にわたる長期連載を経て完結した人気サッカー漫画です。しかしネット上では「打ち切りでは?」「連載終了の理由は何?」という声が少なくありませんでした。ここでは、打ち切り説が広まった主な理由を3つ解説します。
理由1:作者の休載が複数回あった
『アオアシ』は週刊連載でありながら、作者の小林有吾が取材や体調面の理由で休載することがありました。週刊ビッグコミックスピリッツでの連載は毎週の原稿が求められるため、休載が入るたびに「連載が終わるのでは」と不安視する読者が一定数いたのです。
サッカー漫画は試合の動きを描くために1話あたりの作画コストが高く、週刊連載との両立は特に負担が大きいジャンルです。小林有吾はリアルなサッカーの動きを緻密に描くスタイルで知られており、Jリーグの現場取材も重ねながら作品のクオリティを維持していました。
休載の告知がスピリッツの誌面やSNSに出ると、それを見た読者の一部が「打ち切りの前兆では」と受け取り、SNSで拡散されるという流れが繰り返されました。特に連載後半はバルセロナ戦という大一番を描いている最中だったため、休載への注目度が高まりやすかったのです。
しかし、長期連載の週刊漫画で休載が発生すること自体は珍しくありません。『HUNTER×HUNTER』や『ベルセルク』のように年単位で休載する作品も存在する中、『アオアシ』の休載は比較的短期間にとどまっており、打ち切りを示唆するものではありませんでした。
理由2:アニメ2期が長期間発表されなかった
TVアニメ『アオアシ』第1期は2022年4月から9月にかけてNHK Eテレで全24話が放送されました。放送終了後、多くのファンが第2期の制作発表を期待していましたが、約3年にわたって第2期の公式発表がなかったことが打ち切り説を加速させました。
近年の人気漫画原作アニメは、最終話放送直後に「第2期制作決定」と発表するのがトレンドになっています。『アオアシ』の場合は第1期が2022年9月に終了したにもかかわらず、2023年・2024年と2年以上にわたって続編の公式発表がありませんでした。
この空白期間にSNS上では「アニメが打ち切りになったのでは」「原作も終わるのでは」という憶測が広まりました。NHK Eテレでの放送だったことも、民放深夜アニメと比べて続編の判断基準が異なるのではないかという不安材料になっていたようです。
実際には、2025年4月30日にアニメ第2期の制作決定が正式に発表されました。制作はトムス・エンタテインメントが担当し、2026年に放送予定とされています。アニメの続編制作が決まったこと自体が、作品が打ち切りとは無縁の人気作であることの証拠です。
理由3:作者の過去作が短期終了していた
小林有吾は『アオアシ』の前に、料理漫画『てんまんアラカルト』(ゲッサン連載)を手がけていました。この作品は全4巻と比較的短い巻数で連載終了しており、「前作が短期で終わった作者だから、今作も打ち切りになるのでは」と結びつけて考える読者がいました。
漫画業界では、同じ作者の過去作が短期で終了した場合に次回作にも同様の不安を抱くファンが一定数います。掲示板やSNSでは「小林有吾は打ち切り経験がある」という情報がたびたび引用され、打ち切り説の補強材料として使われていました。
ただし、『てんまんアラカルト』と『アオアシ』では掲載誌も異なれば、作品の評価や売上規模もまったく違います。『てんまんアラカルト』は月刊少年サンデー(ゲッサン)での連載で、『アオアシ』は週刊ビッグコミックスピリッツの看板作品です。連載10年・累計2,300万部という実績がある作品に、過去作の短期終了を重ねるのは的外れな推測でした。
また、連載終盤に物語のテンポが上がったことで「駆け足で畳んでいるのでは」と感じた読者もいました。しかしこれは後述するように、作者が連載初期から構想していた結末に向かっていただけであり、打ち切りによる駆け足展開ではありませんでした。
アオアシが打ち切りではない根拠
ここまで紹介した打ち切り説はあくまでネット上の誤解です。『アオアシ』が打ち切りではなく正規の完結であることは、複数の客観的な根拠から明らかです。ここでは主な根拠を3つ挙げます。
作者が構想通りに物語を描き切った
作者の小林有吾は、単行本11巻の時点からバルセロナ戦をもって物語を完結させる構想を持っていたことを公表しています。つまり、物語の着地点は連載のかなり早い段階で決まっていたのです。
2025年に入り、連載中のバルセロナ戦が決着を迎えるタイミングで「いま連載中のバルセロナ戦決着をもって、最終回をむかえます」と最終回を予告しました。ORICON NEWSやコミックナタリーなど複数の大手メディアがこの発表を報じています。
小林有吾は自身のブログで「アシトの成長の歩みに合わせたこの物語は、なにもかも、無事に描ききって終えることができそうです」とコメントしています。これは編集部から打ち切りを通告されたのではなく、作者自身が納得した形で幕を引いたことを示しています。
2025年6月23日発売の週刊ビッグコミックスピリッツ2025年30号に最終回(第410話)が掲載され、全40巻で完結しました。10年・410話という連載規模は、打ち切り作品にはあり得ないボリュームです。完結直前にはダ・ヴィンチWebで作者と担当編集者のインタビューも公開され、物語の構成が初期から綿密に練られていたことが語られています。
累計発行部数2,300万部超の人気作
累計発行部数は2,300万部(2025年3月時点)を突破しており、スピリッツの看板作品として高い人気を維持し続けていました。最終巻(40巻)発売の2025年8月時点では2,400万部に到達したと報じられています。
打ち切り作品は一般的に売上の低迷が原因で連載終了となります。しかし『アオアシ』はサッカー漫画としてはトップクラスの発行部数を記録しており、スピリッツ連載作品の中でも突出した売上でした。出版社にとっては収益の柱となる作品であり、売上面から打ち切りになる理由はまったくありませんでした。
2017年にはマンガ大賞で第4位に選出され、Jリーグのユースという珍しい題材を扱いながらも幅広い読者層に支持されました。連載を通じて売上が低迷した形跡はなく、最後まで安定した支持を得ていました。打ち切りの兆候は客観データのどこにも見当たりません。
アニメ2期の制作決定とメディア展開の継続
2025年4月30日にTVアニメ第2期の制作が正式に発表されました。制作はトムス・エンタテインメントが担当し、2026年に放送予定です。打ち切り作品にアニメの新シーズンが制作されることは通常ありません。
また、スピンオフ作品『アオアシ ブラザーフット』も展開されており、作品としての広がりは完結後も続いています。原作の完結とアニメ2期の制作が同時期に動いていることからも、計画的にメディアミックスが進められていたことがわかります。
さらに、完結直前の2025年6月21日には小学館が「48時間限定全話無料キャンペーン」を実施しました。最終回に合わせて全話を無料開放するという大規模なプロモーションは、出版社が作品の完結を盛大に送り出す姿勢の表れです。打ち切り作品にこうしたキャンペーンが行われることはまずありません。
アオアシの作者の現在
『アオアシ』を10年間描き続けた小林有吾は、完結後も漫画家として精力的に活動を続けています。打ち切りによって筆を折ったわけではなく、次のプロジェクトに向けて準備を進めている状況です。
小林有吾の新連載
小林有吾は『アオアシ』最終回が掲載された際に、2026年春に週刊ビッグコミックスピリッツで新連載を開始予定であることが告知されています。新作のジャンルやタイトルについては2026年3月時点でまだ発表されていませんが、同じ掲載誌での新連載ということで、引き続きスピリッツの主力作家として活動することが見込まれます。
10年にわたる週刊連載を経ての新作であり、サッカー以外のジャンルに挑戦するのかどうかも含めて、多くのファンが次回作を心待ちにしています。打ち切り作家どころか、出版社から新連載を託される実力派作家としての地位を確立しています。
スピンオフ「アオアシ ブラザーフット」
『アオアシ』の世界観を広げるスピンオフ作品『アオアシ ブラザーフット』も展開されています。本編の主人公・青井葦人とは異なる視点から物語が描かれ、本編では描ききれなかったキャラクターの背景やエピソードを補完する作品として、ファンから支持を集めています。
本編が完結した現在も、スピンオフやアニメ第2期を通じて『アオアシ』の世界は広がり続けています。作者が引退したわけでも活動を停止したわけでもなく、新連載とアニメ2期という次のステージに向けて着実に動き出している状態です。
アオアシのアニメは何巻・何話まで?続きは原作の何巻から?
TVアニメ『アオアシ』第1期を見て原作の続きが気になっている方も多いでしょう。ここではアニメと原作の対応関係を整理し、どこから読めばよいかを解説します。
アニメ第1期の範囲
アニメ第1期(全24話)は、2022年4月から9月までNHK Eテレで放送されました。原作漫画の12巻・第117話までの内容が映像化されています。主人公・青井葦人がエスペリオンユースに加入し、サイドバックへのコンバートを経て成長していく過程が描かれました。
アニメの続きを原作で読む場合は、12巻の第118話から読み始めるのがおすすめです。全40巻のうち12巻までがアニメ化されているため、残り28巻分のストーリーが原作で楽しめます。アニメでは描かれなかった試合やキャラクターの成長が、原作には豊富に用意されています。
アニメ第2期の放送予定
アニメ第2期は2026年に放送予定と発表されています。制作はトムス・エンタテインメントが担当し、第1期と同じくNHKでの放送が見込まれます。
第2期でどこまで原作が映像化されるかは公式発表がありませんが、2クール構成であれば21巻前後まで、3クール構成であれば27巻前後までカバーされる可能性があります。原作は全40巻で完結しているため、アニメの先が気になる方は電子書籍で原作を読み進めることができます。
アオアシを読むなら電子書籍がお得
『アオアシ』は全40巻で完結しており、今から読み始めても最後まで一気に楽しめます。紙の単行本で全巻揃えると保管スペースが必要になりますが、電子書籍なら場所を取らずにまとめ買いが可能です。
各電子書籍ストアでは初回クーポンやまとめ買いキャンペーンが実施されていることが多く、定価より安く入手できるチャンスがあります。全40巻を一気読みするなら、割引が効く電子書籍がもっとも手軽でお得な手段でしょう。
2026年のアニメ第2期放送前に原作を読んでおけば、映像化される場面をより深く楽しめるでしょう。全巻購入が負担に感じる場合は、アニメ第1期の続きとなる13巻から購入するのも一つの方法です。
完結済みの作品だからこそ、途中で連載が止まる心配なく最後まで読み切れるのが大きなメリットです。打ち切りを心配する必要はまったくないので、安心して物語を楽しんでください。

