望郷太郎が打ち切りと言われた理由!ブロック連載と度胸星が誤解の原因

『望郷太郎』は打ち切りではなく、2026年3月時点で週刊モーニング(講談社)にてブロック連載が続いています。打ち切りと誤解された主な原因は、数週間まとめて掲載した後に長期休載に入る「ブロック連載」という特殊な連載形式と、作者・山田芳裕さんの前作『度胸星』が打ち切りになった過去にあります。この記事では、望郷太郎に打ち切り説が出た具体的な理由と、打ち切りではない根拠を詳しく解説します。

作品名 望郷太郎
作者 山田芳裕
連載誌 / 放送局 週刊モーニング(講談社)
連載期間 2019年40号〜連載中
巻数 既刊14巻(2026年1月時点)
打ち切り判定 🔵 連載中(打ち切りではない)

望郷太郎が打ち切りと言われた理由

望郷太郎は2019年の連載開始以来、ネット上で「打ち切りでは?」という声がたびたび上がっています。しかし、その多くは作品の連載形式や作者の経歴に起因する誤解です。

理由1:ブロック連載による長期休載

望郷太郎に打ち切り説が広まった最大の原因は、「ブロック連載」という特殊な掲載形式にあります。通常の週刊連載漫画は毎週休みなく掲載されますが、望郷太郎は数話分をまとめて描きため、完成した分だけを9週連続で掲載するという方式を採用しています。

つまり、9週間の集中連載の後に数か月単位の休載期間が入ります。年に2回程度しか掲載ブロックがないため、掲載されていない期間の方がはるかに長くなります。

この休載期間中にモーニングを手に取った読者が、望郷太郎が載っていないのを見て「打ち切りになったのでは?」と勘違いするケースが後を絶ちません。ブロック連載という形式自体がまだ一般的に知られておらず、特に途中から作品を知った新規読者にとっては打ち切りと区別がつきにくいのです。

公式Xアカウント(@bokyotarojp)のプロフィールにも「ブロック連載中」と明記されており、これは作者と編集部が計画的に採用している連載方式です。

理由2:前作『度胸星』の打ち切り経験

望郷太郎の打ち切り説を後押ししたもう一つの要因が、作者・山田芳裕さんの前作『度胸星』が打ち切りになった過去です。度胸星は2000年から2001年にかけて『週刊ヤングサンデー』(小学館)で連載されたSF漫画で、火星探査を題材にした意欲作でした。

しかし、編集長の交代に伴う編集方針の転換により、度胸星は全4巻で打ち切りとなりました。新しい編集長はラブコメディなど万人受けする作品への方針シフトを進め、度胸星のような作家性の強い作品は整理の対象になったとされています。

この打ち切りは多くのファンにとって衝撃的な出来事でした。物語が核心に迫る場面での突然の終了だったため、「山田芳裕の漫画はまた打ち切られるのではないか」という不安が根強く残っています。望郷太郎も同じくSF色の強い作品であることから、度胸星と重ね合わせて心配するファンが多いのです。

なお、度胸星の打ち切り後には複数の出版社から続編執筆の依頼があったものの、山田さんは「連載中のファンレターが数通だけで手応えを感じられなかった」として断っています。

理由3:掲載ペースの遅さと完結時期の見えにくさ

望郷太郎は壮大なスケールの物語です。主人公・舞鶴太郎がイラクのバスラから日本を目指すというユーラシア大陸横断の旅を描いており、物語の終着点がまだ見えていません。

ブロック連載という掲載方式の性質上、年間に掲載される話数は通常の週刊連載と比べて大幅に少なくなります。2019年の連載開始から約6年で既刊14巻というペースは、週刊連載であれば30巻以上出ていてもおかしくない期間です。

この進行の遅さから、「このペースで完結するのか」「途中で打ち切られるのではないか」と心配する読者がいるのも無理はありません。しかし、これはブロック連載の特性による掲載ペースの違いであり、打ち切りとは全く別の問題です。

望郷太郎が打ち切りではない根拠

打ち切り説は誤解に基づくものですが、それを裏付ける客観的な根拠を確認していきましょう。

モーニングでブロック連載が継続中

2026年3月時点で、望郷太郎は週刊モーニングでのブロック連載が継続中です。公式Xアカウントのプロフィールにも「モーニングでブロック連載中」と記載されており、連載終了のアナウンスは一切ありません。

さらに、コミックDAYSおよびマガポケでも配信が続いており、講談社の複数プラットフォームで展開されている状況です。打ち切り作品がこのように複数の配信先で継続することは通常ありません。

単行本が安定して刊行されている

望郷太郎の単行本は2026年1月22日に第14巻が発売されました。2019年の連載開始以降、ブロック連載のペースに合わせて着実に巻数を重ねています。

打ち切り作品の場合、単行本の刊行が途中で止まったり、最終巻に「完」の表記が入ったりしますが、望郷太郎にはそのような兆候は見られません。新刊の発売間隔も安定しており、出版社として継続的に刊行する意向があることがわかります。

作者・山田芳裕の実績と講談社との関係

山田芳裕さんは1987年にちばてつや賞入選でデビューし、30年以上のキャリアを持つベテラン漫画家です。代表作『へうげもの』(全25巻、2005年〜2017年、モーニング連載)では第14回手塚治虫文化賞マンガ大賞と第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しています。

へうげもの以前にも『デカスロン』『ジャイアント』などの作品を発表しており、講談社のモーニング編集部とは長年にわたる信頼関係を築いています。望郷太郎でブロック連載という特殊な形式が認められていること自体が、編集部からの信頼の表れといえます。

望郷太郎の作者の現在

山田芳裕さんは2026年3月現在、望郷太郎の連載に注力しています。

山田芳裕の連載中の作品

山田芳裕さんが現在連載しているのは望郷太郎のみです。ブロック連載という形式を取っているのは、描きためる期間に十分な時間をかけることで、緻密な世界観と高い画力を維持するためと考えられます。

山田さんのこれまでの連載スタイルを見ると、一つの作品に集中して取り組む傾向があります。へうげものも約12年をかけて全25巻で完結させており、望郷太郎も同様に腰を据えた長期連載になる可能性が高いでしょう。

過去の代表作

山田芳裕さんの主な作品としては、十種競技を題材にした『デカスロン』(ヤングサンデー)、茶の湯と戦国武将を描いた『へうげもの』(モーニング、全25巻)、そしてSF作品の『度胸星』(ヤングサンデー、全4巻)があります。

へうげものはNHK BSプレミアムで2011年にアニメ化もされており、作家としての評価は非常に高い人物です。望郷太郎でも、500年後の文明崩壊後の世界で貨幣経済や宗教の発生を描くという独自のテーマ設定が高く評価されています。

望郷太郎を読むなら電子書籍がお得

望郷太郎は既刊14巻で、電子書籍であればスマートフォンやタブレットで場所を取らずにまとめ読みが可能です。1巻あたりの価格はおおよそ750円前後で、全巻購入すると約10,500円程度になります。

ブロック連載の休載期間中に、これまでのストーリーを振り返るのにも電子書籍は便利です。コミックDAYSやマガポケでは一部エピソードが配信されているため、まずは試し読みしてみるのもよいでしょう。


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