『ブサメンガチファイター』の漫画版は、全6巻で連載が終了しており、打ち切りだった可能性が高いと見られています。最終回が駆け足展開で多くの伏線が未回収だったことから、「打ち切りでは?」という声がファンの間で広がりました。この記事では、打ち切りと言われている具体的な理由と、その後の続編・アニメ化の経緯まで詳しく解説します。
| 作品名 | ブサメンガチファイター |
|---|---|
| 作者 | 弘松涼(原作)/ 上月ヲサム(漫画) |
| 連載誌 | 月刊ビッグガンガン(スクウェア・エニックス) |
| 連載期間 | 2017年Vol.12〜2021年Vol.01 |
| 巻数 | 全6巻 |
| 原作小説 | 小説家になろう(2015年〜連載中)/ 光文社ライトブックス |
| 打ち切り判定 | 🟡 打ち切り疑惑あり |
ブサメンガチファイターが打ち切りと言われている理由
『ブサメンガチファイター』の漫画版は2021年に全6巻で終了しましたが、その終わり方から「打ち切りだったのでは?」という声が多く上がっています。ここでは、打ち切りと言われる具体的な理由を整理します。
理由1:最終回が駆け足展開で伏線が未回収だった
打ち切り説が広まった最大の要因は、最終回の展開が明らかに駆け足だったことです。漫画版の最終話では、敵組織「オルドヌング・シュペーア」との戦いに一応の決着はついたものの、エピローグは非常に短く、物語の核心に関わる多くの謎が未解決のまま終了しました。
原作小説では丁寧に描かれている展開が、漫画版では大幅にカットされていた点も指摘されています。物語の中盤以降、テンポが急激に加速し、本来ならもっと掘り下げるべきエピソードが省略されていました。具体的には、異世界の成り立ちや「絶対神」システムの全容など、世界観の根幹に関わる設定が未消化のままです。
こうした駆け足展開は、連載の打ち切りが決まった作品に見られる典型的なパターンです。ファンの間では「もっと続くはずだったのに、急に畳まれた」という印象を持った読者が多くいました。
特に主人公・吉岡茂の過去や、異世界における他の転生者たちの背景が十分に描かれないまま終わった点は、自然な完結とは考えにくい展開でした。原作小説ではこれらのエピソードが重要な伏線として機能しており、漫画版だけを読んだ読者にとっては消化不良の印象が残る結末だったと言えます。
理由2:全6巻という巻数の少なさと原作ストックの余裕
漫画版の全6巻という巻数は、月刊誌で約3年間連載した作品としてはやや短い部類に入ります。月刊ビッグガンガンで連載されていた他作品と比較すると、同程度の連載期間で10巻前後に達している作品もあり、6巻で終了したのは物足りないと感じたファンが少なくありませんでした。
原作小説は「小説家になろう」で2015年2月から長期連載されており、漫画化できるエピソードのストックは十分に残されていました。Web小説版では異世界での冒険が広く展開されており、漫画版がカバーしたのはその一部に過ぎません。ストーリーの素材は豊富にあったにもかかわらず6巻で終了したことは、作品の商業的な成績に何らかの課題があったことを示唆しています。
もっとも、月刊誌連載で全6巻という巻数は極端に少ないわけではなく、それだけで打ち切りと断定するのは難しい面もあります。しかし、原作の物語がまだ続いている状況で漫画版だけが終了し、しかも多くの伏線が未回収だったという事実と合わせると、編集部の判断で連載終了が早められた可能性は否定できません。
なお、書籍版の小説は光文社ライトブックスから刊行されていますが、漫画版の連載終了後もWeb小説の連載は続いており、原作者としては物語を描き切る意思があったことがうかがえます。
理由3:雑誌内での競争と読者層のミスマッチ
連載後期にかけて、『ブサメンガチファイター』は月刊ビッグガンガン内での存在感が薄れていったという指摘があります。連載初期は「なろう系」原作のコミカライズとして一定の注目を集めたものの、同誌には他にも話題作が多く、徐々に埋もれていった印象があります。
月刊ビッグガンガンは『ゴブリンスレイヤー』や『賭ケグルイ』といった高い知名度を持つ作品を抱える雑誌です。これらの看板作品がメディアミックス展開で注目を集める中、『ブサメンガチファイター』は相対的に目立ちにくい位置に置かれていた可能性があります。同誌では「なろう系」コミカライズが複数連載されていたため、ジャンル内での競争も激しかったと考えられます。
また、本作の主人公・吉岡茂は「容姿パラメータ-255」という極端な不細工設定を持ち、女性に触れるとダメージを受けるという独特のペナルティを背負っています。この設定は物語の核となるユニークな要素ですが、王道の異世界ファンタジーやハーレム系作品を好む読者層からは敬遠される要因にもなったでしょう。
掲載順の具体的なデータは公開されていないものの、連載後半のストーリー展開が急速に畳まれていった事実を踏まえると、編集部との間で早期終了の方針が固まっていた可能性は十分に考えられます。個性的な作風は固定ファンを獲得した一方で、雑誌全体の読者数を押し上げるほどの牽引力は持てなかったのかもしれません。
ブサメンガチファイターは本当に打ち切りなのか?
駆け足展開や巻数の少なさから打ち切りの疑惑は根強いですが、一方で打ち切りとは言い切れない要素も存在します。ここでは複数の角度から検証します。
打ち切り説を支持する根拠
打ち切り説を支持する最も有力な根拠は、やはり最終回の構成です。物語の主要な伏線を回収しないまま終了するのは、作者が予定通りに完結させた作品ではほとんど見られないパターンです。通常、計画的に完結させる場合は、主要な謎に対する解答を最終巻までに提示するのが一般的です。
漫画版の終わり方は「完結」というよりも「中断」に近いという評価が、ファンの間では大勢を占めています。原作小説がまだ続いている状況で漫画版だけが終了したことも、編集部の判断による終了を疑わせる材料です。
加えて、最終巻の帯やあとがきに「完結」を積極的にアピールする文言がなかったことも、自然な完結ではなかった可能性を裏付けるポイントとして挙げられています。計画的に完結した作品であれば、作者や編集部から読者へのメッセージが添えられるのが通例ですが、そうした対応が目立たなかった点にファンは違和感を覚えています。
続編SSSの連載開始という反証
一方で、漫画版の終了は「一区切り」であり、最初から続きを想定していたという見方もあります。その最大の根拠は、2025年1月から同じ月刊ビッグガンガンで続編『ブサメンガチファイターSSS(SUGOI SIDE STORY)』が連載開始されたことです。
もし完全な打ち切りであれば、同じ雑誌で同じ原作者・作画のコンビによる続編が始まることは通常考えにくいでしょう。続編が実現したということは、編集部が作品のポテンシャルを引き続き認めていた証拠とも言えます。SSSは2025年Vol.01からVol.10まで連載され、コミックスは上下巻で刊行されました。
ただし、漫画版終了から続編開始まで約4年の空白期間があった点は注意が必要です。この空白は、アニメ化企画の進行に合わせて続編を立ち上げたという事情を想像させます。打ち切り後に再評価されて復活したケースとも解釈できるため、これだけで「当初から計画されていた」と断定するのは難しいでしょう。
TVアニメ化が実現した事実
2025年7月から9月にかけて、WHITE FOX制作によるTVアニメ『ブサメンガチファイター』がTOKYO MX・BSフジ・AT-Xで放送されました。アニメ化は企画から放送まで通常2〜3年を要するため、漫画版の連載終了前後からアニメ化の話が動いていた可能性もあります。
アニメ化が実現したこと自体が、出版社やアニメ業界がこのIPに商業的価値を見出していたことの証明です。漫画版は打ち切り的に終了したとしても、作品としての評価は決して低くなかったと言えるでしょう。
総合的に見ると、「漫画版の初期シリーズは打ち切り的に終了したが、原作小説の人気や作品のポテンシャルが再評価され、続編・アニメという形で復活を果たした」というのが現時点での妥当な見方です。
ブサメンガチファイターの打ち切りに対するファンの反応
漫画版の終了に対して、ファンからはさまざまな反応が寄せられました。その声を整理します。
SNSでの評価
漫画版の最終巻が発売された2021年2月25日前後、SNS上では「打ち切りだったのでは」「もっと続きが読みたかった」という惜しむ声が多数投稿されました。特に原作小説のファンからは、「漫画版でこそ映える戦闘シーンが描かれなくなるのは残念」という意見が目立ちました。
一方で、2024年にアニメ化が発表されると風向きが変わり、「打ち切りだったけど報われた」「ようやく正当な評価を受けた」という肯定的な声が増えています。漫画版の終了は残念だったが、メディア展開で作品が広く知られるようになったことを歓迎するファンが多い状況です。
また、続編SSSの連載開始時には「まさか帰ってくるとは思わなかった」と驚きの声が上がり、初期シリーズの打ち切りを乗り越えた復活劇としてファンの間で話題になりました。
ブサメンガチファイターの作者の現在
『ブサメンガチファイター』は原作・弘松涼、漫画・上月ヲサムの二人体制で制作されています。それぞれの現在の活動状況をまとめます。
原作者・弘松涼の活動状況
原作者の弘松涼は、「小説家になろう」で『ブサメンガチファイター』の原作小説の連載を継続しています。2015年2月に連載を開始した本作は、10年以上にわたってWeb小説として物語が展開されてきました。
2025年に放送されたTVアニメ版では、弘松涼がアニメの制作会議に参加していたことが公式サイトで明かされています。原作者として作品のメディア展開に積極的に関わっている姿勢がうかがえます。
小説版は光文社ライトブックスから書籍化もされており、Web連載と商業出版の両方で作品を展開しています。漫画版が終了した後もWeb小説は更新が続いており、物語の先を知りたい読者はこちらで読むことができます。
漫画担当・上月ヲサムの活動状況
漫画を担当した上月ヲサムは、2025年に『ブサメンガチファイターSSS(SUGOI SIDE STORY)』を月刊ビッグガンガンで連載しました。2025年Vol.01からVol.10まで連載され、コミックスは上下巻で刊行されています。
SSSは本編の続編にあたる内容で、主人公・吉岡茂が仲間たちと共に他の転生者を支援しながら、新たな「絶対神」の脅威に立ち向かう物語が描かれました。上月ヲサムは引き続き同シリーズの作画を担当しており、作品との関わりを維持しています。
SSSの連載は2025年Vol.10で終了しており、下巻は2025年10月24日に発売されました。今後さらなる続編が連載されるかは現時点では発表されていません。
ブサメンガチファイターのアニメは原作のどこまで?続きは何巻から?
2025年7月から9月にかけて、TVアニメ『ブサメンガチファイター』がTOKYO MX・BSフジ・AT-Xで放送されました。毎週日曜23時30分枠での放送で、アニメーション制作はWHITE FOXが担当しています。
アニメ版では、主人公・吉岡茂(34歳)が冤罪で有罪判決を受け、女嫌いの無職引きこもりとなった後、PCに現れた謎のステータス画面を通じて異世界に転移するところから始まります。容姿のパラメータを-255まで下げる代わりに5,100もの能力値を手に入れ、「絶対神」として戦い始めるという独特の設定が、アニメでも忠実に再現されました。
キャストは、茂役に諏訪隼一、セイカ役に稲垣好誠、セイジ役に白石海斗、リーゼ役に内田真央が起用されています。漫画版全6巻のうち序盤〜中盤のエピソードがアニメ化の範囲となっており、物語の続きが気になる方は原作小説で読み進めることが可能です。
ブサメンガチファイターを読むなら電子書籍がお得
漫画版『ブサメンガチファイター』は全6巻、続編の『ブサメンガチファイターSSS』は上下巻で完結しています。合計8冊で漫画版の物語を一通り楽しむことができます。
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また、原作小説は「小説家になろう」で無料で読むことができるため、漫画版やアニメで作品に興味を持った方はWeb版から読み始めるのもおすすめです。漫画版では描かれなかったエピソードも数多く含まれており、打ち切りで消化不良を感じた読者にとって原作小説は満足度の高い選択肢となるでしょう。

