血の轍は完結済み!全17巻の連載経緯と最終回の評価を解説

『血の轍』は2023年9月に全17巻・全153話で完結しています。ビッグコミックスペリオール2023年19号に掲載された第153話が最終回であり、約6年にわたる連載に幕を下ろしました。この記事では、完結までの連載経緯や最終回の評価、打ち切り説の真相、そして作者・押見修造の現在の活動についてまとめています。

作品名 血の轍(ちのわだち)
作者 押見修造
連載誌 / 放送局 ビッグコミックスペリオール(小学館)
連載期間 2017年6号〜2023年19号
巻数 全17巻(全153話)
完結状況 完結済み(2023年9月)
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

血の轍は完結している?連載状況まとめ

『血の轍』の完結状況や連載経緯について気になっている方は多いでしょう。ここでは、完結時期と連載の流れ、そして最終回の評価を詳しく解説します。

血の轍は2023年9月に完結済み

『血の轍』は2023年9月8日発売のビッグコミックスペリオール2023年19号で最終回(第153話)を迎え、完結しています。単行本は全17巻で、最終巻となる第17巻は2023年9月28日に発売されました。

連載開始は2017年のビッグコミックスペリオール6号で、約6年3か月にわたって連載が続きました。押見修造にとって同誌での連載は『ぼくは麻理のなか』に続く2作目であり、『血の轍』は代表作のひとつとなっています。

累計発行部数は280万部を突破しています(2024年12月時点)。青年漫画の中でも高い数字であり、押見修造作品としても過去最大規模の売上を記録した作品です。

なお、『血の轍』はアニメ化やドラマ化といったメディアミックス展開は行われていません。漫画単体でここまでの発行部数を達成しているのは、作品そのものの評価の高さを示していると言えるでしょう。

完結までの連載経緯

『血の轍』は、中学生の長部静一と母親・静子の異常な母子関係を描いたサスペンス作品です。物語の序盤で静子が静一のいとこ・しげるを崖から突き落とすシーンが大きな衝撃を与え、連載初期から注目を集めました。

中盤以降は静一の心理描写が物語の中心となり、母親の支配から逃れようとする静一の葛藤が丁寧に描かれました。展開のペースは決して速くなく、静一の内面に深く踏み込むストーリーが続いたことで、読者の間では「重い」「読むのに体力がいる」という声も上がっていました。

終盤では静一が成人し、母・静子と距離を置いた生活を送る様子が描かれます。静子の逮捕後、静一がどのように自分の人生を取り戻していくのかという展開は、読者にとっても関心の高い部分でした。

最終的には老年期の静一にまで時間が飛び、静子との再会を経て物語が閉じる構成となりました。少年期から老年期までの人生を丸ごと描くことで、母子関係の呪縛がいかに長く影響を及ぼすかを表現しています。全153話という話数は、このテーマの重さに対して十分なボリュームだったと言えるでしょう。

最終回の内容と読者の評価

最終話(第153話「静かな空」)では、年を重ねた静一が穏やかな日常を送っている姿が描かれました。長年にわたる母子の呪縛を経て、静一がようやく静かな日々にたどり着いたことに「救いがあった」と受け止める読者が多くいました。

一方で、母・静子との関係がもたらした傷の重さは最終回でも消えておらず、「読後感は重いが忘れられない」という感想も目立ちます。物語全体を通じて明るい結末とは言いがたいものの、静一という一人の人間が人生を全うしようとする姿に心を動かされた読者は少なくありませんでした。

ネット上では「押見修造作品の中で最も完成度が高い」とする意見がある一方、「終盤のテンポが遅く感じた」という声もあり、読者の反応は全体的に賛否が分かれる形です。ただし、作品のテーマ上、爽快な結末を期待する性質のものではなく、重い読後感こそがこの作品の持ち味として評価されている面があります。

特に、最終話のタイトル「静かな空」が象徴するように、激しい展開ではなく静かに終わる構成に対しては、「この作品にはこの終わり方しかなかった」と納得する声も見受けられます。完結から時間が経過した現在も読者の間で感想が語られ続けていることが、本作の印象の強さを物語っています。

血の轍は打ち切りだったのか?

『血の轍』の完結にあたって、一部では「打ち切りだったのでは」という声がありました。ここではその説の根拠と、実際のところどうだったのかを検証します。

打ち切りと言われた理由

打ち切り説が出た背景には、主に2つの要因があります。1つ目は、終盤の展開が静かな心理描写中心となり、物語が急に畳まれたように感じた読者がいたことです。成人後の静一の生活が淡々と描かれ、そこから一気に老年期に飛んだため、「話が唐突に終わった」と受け取る人がいました。

2つ目は、作品全体に漂う暗く重い雰囲気が長く続いたことです。サスペンス要素が薄れてからは読者層が変化し、「人気が落ちて打ち切られたのでは」と推測する声がSNS等で見られました。

また、週刊連載の少年漫画と異なり、ビッグコミックスペリオールは月2回刊行の青年誌です。掲載順による人気の判断が難しく、連載終了の理由が外部からわかりにくいことも、憶測を生みやすい土壌となっていました。

さらに、『血の轍』は作風として台詞が極端に少ないエピソードや、ほぼ無言で進む回も多くありました。こうした独特の演出が「話が進んでいない」と誤解される要因にもなり、打ち切り説が広まる一因となった可能性があります。

打ち切りではない根拠

結論として、『血の轍』は打ち切りではありません。ビッグコミックスペリオールの誌面上では最終回が事前に告知されており、計画的な完結であったことが確認できます。

全17巻・全153話という話数は、同誌連載作品としては標準的〜やや長めの部類に入ります。仮に打ち切りであれば、ここまでの巻数を積み重ねることは通常ありません。

物語の構成面でも、静一の少年期から老年期までを描き切っており、テーマに対する結末がきちんと用意されています。終盤のペースに関しては作風上の特徴であり、打ち切りによる急展開とは性質が異なります。

押見修造は完結後、同じビッグコミックスペリオールで新連載を開始していることからも、出版社との関係が良好であることがうかがえます。打ち切りによる不本意な終了であれば、同誌で次の連載をすぐに始めるのは考えにくいでしょう。押見修造が意図した通りの形で連載を終えたと見るのが妥当です。

血の轍の作者・押見修造の現在

『血の轍』完結後、作者の押見修造がどのような活動をしているかも気になるところです。ここでは最新の連載情報を紹介します。

押見修造の新連載『瞬きの音』

押見修造は『血の轍』完結後、新連載『瞬きの音』をビッグコミックスペリオールで2025年1号からスタートさせています(2026年4月時点で連載中)。同じ掲載誌で新作を開始しており、活動は順調に続いています。

『瞬きの音』は、押見修造自身が「これまで一度も描いたことのないテーマ」と語っている作品で、「弟」と「ぼく」の関係を描いた物語です。『血の轍』の母子関係とは異なる家族の形に挑んでいることがうかがえます。

また、押見修造初の短編集『罪悪』も刊行されています。実体験をもとに描いた回想録4編を収録しており、作者自身の「罪の原風景」に迫る内容となっています。『血の轍』のテーマとも通じる要素があり、ファンにとっては注目の一冊でしょう。

押見修造の主な作品

押見修造は『血の轍』以外にも、『惡の華』『ぼくは麻理のなか』『ハピネス』など、人間の暗部を描いた作品で知られています。『惡の華』はテレビアニメ化もされており、ロトスコープという特殊な手法が話題になりました。

2025年には『惡の華』の実写ドラマがテレビ東京で放送されるなど、過去作品のメディア展開も続いています。押見修造は青年漫画シーンにおいて独自のポジションを確立している作家であり、今後の作品にも期待が集まっています。

血の轍を読むなら電子書籍がお得

『血の轍』は全17巻で完結しており、今からまとめて読むなら電子書籍が便利です。紙の単行本を17冊揃えるとなると保管場所も必要になりますが、電子書籍ならスマートフォンやタブレットですぐに読み始められます。

電子書籍ストアでは初回限定のクーポンや割引キャンペーンが実施されていることが多く、全巻まとめ買いの際にお得に購入できる場合があります。全17巻という巻数は多すぎず、まとめ買いしやすいボリュームです。

『血の轍』は1話ごとの心理描写が濃密で、一気読みすることで物語の重みをより強く感じられる作品です。連載中はエピソード間の間隔が空いていたため「話が進まない」と感じた読者もいましたが、まとめて読むと印象が変わるという声も多くあります。

完結済みの今だからこそ、第1話から最終話まで通して読むことで作品の構成の巧みさを実感できるでしょう。気になっていたけれど手が出せなかったという方にとっても、全巻揃った状態で読み始められる良いタイミングです。


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