dele(ディーリー)ドラマは打ち切り?全8話の理由と視聴率の真相を解説

ドラマ『dele(ディーリー)』は打ち切りではなく、全8話で予定どおり完結した作品です。「全8話は短すぎるのでは?」という疑問から打ち切り説が広まりましたが、放送枠である金曜ナイトドラマは全8話前後が標準フォーマットであり、話数の少なさは打ち切りとは無関係です。この記事では、打ち切りと誤解された理由や視聴率の推移、最終回の評価まで詳しく解説します。

作品名 dele(ディーリー)
作者 本多孝好(原案・脚本)
連載誌 / 放送局 テレビ朝日(金曜ナイトドラマ枠)
放送期間 2018年7月27日〜9月14日
話数 全8話
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

dele(ディーリー)が打ち切りと言われた理由

山田孝之さんと菅田将暉さんのW主演で話題になった『dele』ですが、放送終了後に「打ち切りだったのでは?」という声がネット上で見られるようになりました。ここでは、なぜそのような誤解が生まれたのかを詳しく解説します。

理由1:全8話という話数の短さ

打ち切り説が生まれた最大の原因は、全8話という話数の少なさです。一般的な連続ドラマは全10〜11話で構成されることが多く、それと比較すると『dele』の全8話は「途中で終わったのでは?」という印象を与えました。

しかし、『dele』が放送されたテレビ朝日の金曜ナイトドラマ枠は、もともと全7〜9話程度が標準フォーマットです。深夜帯(23時15分〜)の放送枠であり、ゴールデンタイムの連続ドラマとは放送回数の設計が根本的に異なります。

同じ金曜ナイトドラマ枠で放送された他の作品を見ても、全7〜9話で完結しているものがほとんどです。同じ2018年の同枠で社会現象にもなった『おっさんずラブ』も全7話でした。つまり、『dele』の全8話はこの枠としてはごく平均的な話数であり、打ち切りの結果ではありません。

ゴールデンタイムの月9ドラマや日曜劇場の全10〜11話を基準に考えてしまうと「短い」と感じますが、それは放送枠の違いによる誤解です。深夜ドラマ枠にはそれぞれの話数設計があり、全8話は金曜ナイトドラマの標準的な尺だったのです。

理由2:視聴率が低調に見えたこと

『dele』の視聴率は初回が5.5%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)でスタートしました。しかし第2話では3.7%に下落し、以降も3〜5%台を行き来する展開が続きました。全話を通じた平均視聴率は約4.5%前後にとどまっています。

各話の視聴率推移を見ると、第1話5.5%→第2話3.7%→第3話4.2%→第4話3.8%→第5話4.6%→第6話5.0%→第7話5.0%という流れでした。第2話で大きく下がったものの、後半にかけて5%台まで回復しているのがわかります。

この数字だけを見ると「視聴率が低くて打ち切られた」と解釈されがちですが、深夜23時台の放送枠であることを考慮する必要があります。金曜ナイトドラマ枠では視聴率3〜6%台は珍しい数字ではなく、同枠の他作品と比較しても極端に低い水準ではありませんでした。

また、視聴率が低迷して打ち切りとなる場合、放送中に話数が短縮される形で告知されるのが一般的です。『dele』にはそうした報道や公式発表は一切なく、当初の予定どおり全8話で放送が完了しています。視聴率の低さを理由に途中で打ち切られたという事実はありません。

理由3:1話完結型で「もっと見たかった」が打ち切り説に転化

『dele』は「デジタル遺品」の削除を請け負う会社「dele.LIFE」を舞台に、各話でゲストキャラクターのエピソードを描く1話完結型の構成でした。車椅子のプログラマー・坂上圭司(山田孝之)と、何でも屋の真柴祐太郎(菅田将暉)のバディが、依頼人の死後に残されたデータと向き合う物語です。

全体を貫く縦軸のストーリー(圭司の過去や、真柴との関係性の変化)はあったものの、基本的には1話ごとに「依頼→調査→削除するかどうかの判断」が完結するオムニバス的な構造でした。このため、連続ドラマのように「話が途中で切れた」という不満は起きにくい反面、「もっとエピソードが見たかった」という気持ちが「打ち切りでは?」という疑問に転化した面があります。

実際にSNSでは「なぜ8話しかないのか」「もっと見たかった」「このクオリティで8話は短すぎる」という感想が多数投稿されていました。作品を高く評価していたファンほど「8話では足りない」と感じたことが、結果的に打ち切り説の拡散につながったのです。

つまり、打ち切りへの疑問は作品への不満というよりも、作品を惜しむ声がかたちを変えたものだったといえるでしょう。Yahoo!知恵袋でも「続編が出る可能性は?」という質問が投稿されており、ファンの間で続きを望む声が根強く存在していたことがうかがえます。

理由4:続編が制作されなかったこと

『dele』は最終回で「end」の表示がなかったことから、放送直後には続編への期待が高まりました。山田孝之さんと菅田将暉さんという豪華キャストの共演、評価の高い脚本、そして1話完結型で続きが作りやすい構造と、続編の条件は揃っていたように見えました。

しかし、2018年の放送終了から現在に至るまで、続編やスペシャルドラマの制作は発表されていません。この「続編が出なかった」という事実が、時間の経過とともに「やはり打ち切りだったのでは」という後付けの解釈を生んだ側面があります。

ただし、続編が制作されないことと打ち切りは全く別の話です。ドラマの続編制作はキャストのスケジュール、制作費、放送枠の編成など多くの要素が絡むため、作品の評価が高くても続編に至らないケースは珍しくありません。特に山田孝之さん・菅田将暉さんクラスの俳優はスケジュールの確保自体が困難であり、続編が出ないことを打ち切りの証拠とするのは論理的ではないでしょう。

dele(ディーリー)が打ち切りではない根拠

ここまで打ち切り説が生まれた理由を見てきましたが、実際にはいずれも「打ち切りだった」ことを裏付ける根拠にはなっていません。打ち切りではない客観的な根拠を改めて整理します。

放送枠の標準話数どおりの全8話

金曜ナイトドラマ枠は全7〜9話程度で1クールを構成するのが通例です。全8話は打ち切りによる短縮ではなく、放送枠の編成上あらかじめ決められた話数でした。

参考までに、同枠からは『おっさんずラブ』(全7話)、『重版出来!』、『dele』など話題作が数多く生まれています。いずれもゴールデンタイムのドラマより話数は少ないですが、それを理由に「打ち切り」と呼ぶ人はいません。『dele』だけが話数を問題視されるのは不公平な見方です。

放送中に話数の短縮が発表されたり、最終回の放送日が前倒しされたりした事実もなく、企画段階から全8話で設計された作品と考えるのが自然です。

主演2人のスケジュールが確保された企画ドラマ

『dele』は山田孝之さんと菅田将暉さんという、当時すでにトップクラスの人気と実力を持つ俳優2人をW主演に起用した作品です。これほどのキャストを確保して企画が実現している時点で、局と制作サイドの力の入れようがうかがえます。

また、原案を手がけた本多孝好さんはベストセラー作家であり、KADOKAWAとのメディアミックス企画として小説版とドラマ版が同時進行で制作されました。ドラマの放送に合わせて小説が刊行され、発売即重版となるなど、出版社を巻き込んだ大型プロジェクトだったことがわかります。

打ち切り前提で企画されたドラマに、これだけの規模のメディアミックスが組まれることは考えにくいでしょう。企画段階から全8話で完結する構想があり、それに合わせてキャスティングと小説版の執筆が進められたと見るのが妥当です。

最終回まで物語が完結している

『dele』の最終話(第8話)では、圭司の過去に関わる重要な人物が登場し、物語全体の核心が明かされる展開が描かれました。打ち切り作品にありがちな「急に話を畳んだ」「伏線が放置された」「最終回だけ駆け足」といった特徴は見られません。

最終回の放送後には「最高の最終回だった」「続編を希望する」という声がSNSで相次ぎました。MANTANWEB(まんたんウェブ)は「”少しだけ優しくなれる”最終回に『最高』『続編希望』の声続出」と題した記事を掲載し、視聴者の反響を報じています。

打ち切り作品であれば、最終回に対してここまで肯定的な反応が集まることは通常ありません。視聴者が納得する形で物語が着地していたからこそ、「もっと見たい」「続編が欲しい」という感想につながったのです。

配信での高い評価と再評価

ORICON NEWSは『dele』について「高評価なのに話題に上りにくかった」と分析する記事を掲載しています。リアルタイムの視聴率では目立たなかったものの、TVerなどの見逃し配信やAmazon Prime Videoでの視聴者からは高い支持を集めていました。

映画レビューサイトFilmarksでは13,000件を超えるレビューが投稿されており、放送から数年が経過しても新規の視聴者が絶えないことがわかります。深夜帯のドラマはリアルタイム視聴率だけでは人気を測れない側面があり、『dele』はまさにそのケースに該当します。

テレビ離れが進む中で配信視聴が主流になりつつあった2018年当時の視聴環境を考えると、リアルタイム視聴率だけで作品の評価を判断するのは適切ではありません。『dele』は配信時代のドラマの「見られ方」を先取りした作品だったともいえるでしょう。

dele(ディーリー)の原作者・本多孝好の現在

『dele』の原案・脚本を手がけたのは小説家の本多孝好さんです。1971年東京都生まれで、慶應義塾大学法学部卒業後に作家デビューしました。『MISSING』『MOMENT』『FINE DAYS』などのミステリー・青春小説で知られ、繊細な心理描写に定評がある作家です。

本多孝好の近年の執筆活動

本多孝好さんは『dele』以降も精力的に執筆活動を続けています。2024年11月には集英社から『こぼれ落ちる欠片のために』を刊行しました。この作品は本多さんにとって初の警察小説で、3つの中編からなる構成です。

2026年1月には集英社文芸ステーションで刊行記念インタビューが公開され、「書き進めるうちに感じた、自分なりの警察小説への手応え」と語っています。ミステリーの枠を広げながら、着実に新作を発表し続けている状況です。

『dele』シリーズの小説版はKADOKAWAから刊行されています。ドラマの放送に合わせて2018年に発売された小説版は発売即重版となる好調ぶりでした。ドラマと小説は同じキャラクターを共有しながらも異なるストーリーが展開される「メディアミックス」として設計されており、どちらから入っても楽しめる作りになっています。

dele小説シリーズの刊行状況

小説版は『dele ディーリー』(2018年)に続き、シリーズとして複数巻がKADOKAWAから刊行されました。角川文庫からも文庫版が発売されており、ドラマの放送が終わった後も読者の手に届き続けています。

ドラマでは全8話という尺の制約がありましたが、小説版ではより多くのエピソードが描かれています。ドラマで「もっと見たかった」と感じた方は、小説版で『dele』の世界観をさらに深く味わうことができます

dele(ディーリー)を見るなら動画配信サービスで

『dele』は2018年の放送終了後も複数の動画配信サービスで視聴可能です。TELASA(テラサ)やAmazon Prime Video、Leminoなどで全8話が配信されています。テレビ朝日系列の作品のため、TELASAでの配信が特に充実しています。

1話完結型のエピソードが中心のため、気になる回だけを視聴することもできます。ただし、全体を通して見ることで圭司と真柴の関係性が少しずつ変化していく過程を楽しめるので、第1話から順に視聴するのがおすすめです。

全8話とコンパクトなので、週末に一気見するのにも向いています。山田孝之さんと菅田将暉さんという実力派俳優2人の掛け合いは、何度見ても発見がある作品です。「デジタル遺品」という現代的なテーマを扱った先駆的なドラマとして、放送から年月が経った今も色あせない魅力を持っています。


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