『デビルズライン』は打ち切りではなく、全14巻で完結した作品です。終盤の展開が駆け足に感じられたことやアニメ版の未消化感から、打ち切りを疑う声が広まりました。この記事では、打ち切りと言われた理由と実際の連載終了の経緯、続編や作者の現在について詳しく解説します。
| 作品名 | デビルズライン(Devils’ Line) |
|---|---|
| 作者 | 花田陵 |
| 連載誌 | 月刊モーニングtwo(講談社) |
| 連載期間 | 2013年5月号〜2019年2号(本編)、番外編2019年3号〜7号 |
| 巻数 | 全14巻 |
| 打ち切り判定 | 🟢 打ち切りではない(完結済み) |
デビルズラインが打ち切りと言われた理由
『デビルズライン』は月刊モーニングtwoで2013年から約6年間にわたって連載された作品です。吸血鬼と人間の共存を描いたダークファンタジーとして根強い人気がありますが、ネット上では「打ち切りだったのでは?」という声が少なくありません。ここでは、打ち切り説が広まった主な3つの理由を解説します。
理由1:終盤の展開が駆け足だった
打ち切り説が広まった最大の原因は、物語の終盤で展開が急速に進んだことです。『デビルズライン』は吸血鬼(鬼)と人間の共存をテーマにしたダークファンタジーで、主人公・安斎結貴とヒロイン・平つかさの恋愛を軸に、反鬼組織「CCC」との戦いが描かれました。
連載中盤までは安斎とつかさの関係の変化や、鬼をめぐる社会問題、CCC内部の権力構造など、複数の伏線が同時並行で丁寧に張られていました。しかし、本編の終盤に入ると複数のエピソードが短い話数でまとめられ、伏線が十分に回収されないまま最終回を迎えたと感じた読者が多くいました。
特にCCCの全容や安斎の出生に関する謎、池袋事件の真相をめぐる展開など、物語の核心に迫る要素が駆け足で処理された印象を持つ人が目立ちます。本編最終話では政府の陰謀が明らかになり、公安六課と旧CCCの対決が描かれましたが、そこに至る過程が急だったという声があります。
「もっと丁寧に描いてほしかった」「まだ続けられたのでは?」という不満が、そのまま「打ち切りだったのでは」という疑惑につながりました。月刊連載で約6年という期間は決して短くはありませんが、物語の風呂敷の広さに対して終盤の畳み方が急だったことが誤解を生んだと考えられます。
なお、未回収と感じられた伏線の一部は、後に連載が開始された続編『デビルズラインII[逆襲]』で描かれることになります。作者の花田陵自身も最終巻発売時のインタビューで「キャラクターの世界を、もうちょっと覗いてみたい」と語っており、当初から物語の続きを構想していたことがうかがえます。
理由2:アニメ版が原作を大幅にカットして終了した
2018年4月から6月にかけて、AT-XやTOKYO MXなどでTVアニメ『デビルズライン』が全12話で放送されました。このアニメ版の出来が、打ち切り説を大きく加速させた要因のひとつです。
全12話という尺で原作漫画のおおむね5巻あたりまでの内容を映像化しましたが、原作のエピソードが大幅にカットされ、ストーリーが消化不良のまま終了しています。アニメではCCCの謎や安斎の両親に関するエピソード、鬼と人間の共存をめぐる社会的なテーマなど、物語の核心部分が明かされないまま最終回を迎えました。
原作を読んでいない視聴者にとっては、まるで途中で打ち切られたかのような印象を受ける終わり方です。「中途半端に終わった」「続きはどうなるの?」という声がSNS上でも多く見られ、これが「デビルズラインは打ち切り」という検索につながったと考えられます。
さらに、アニメの円盤(Blu-ray/DVD)売上が極めて低調だったことから、アニメ2期の制作は実現していません。このことも「デビルズラインは人気がなくて打ち切られた」という誤解を広げる一因となりました。なお、単行本12巻の限定版にはアニメ化されていないエピソードを収録したOVAが付属しており、アニメ本編ではカットされた部分を補完する形となっています。
ただし、アニメの円盤売上が低いことと原作漫画の打ち切りは全く別の問題です。アニメは原作の一部を映像化したものであり、原作漫画はアニメ放送後も約1年間連載を続けて最終回を迎えています。
理由3:全14巻という巻数への印象
『デビルズライン』の単行本は全14巻(本編13巻+番外編収録の14巻)です。月刊連載で約6年にわたって続いた作品としては決して少ない巻数ではありませんが、週刊連載の人気作品と比較すると「少ない」と感じる読者もいたようです。
特に同じダークファンタジー系の作品には20巻以上続くものも多いため、「14巻で終わったのは打ち切りだから」と短絡的に判断されるケースが見られます。Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでも「デビルズラインは打ち切りですか?」という質問が複数投稿されており、巻数の少なさから打ち切りを疑う人が一定数いることがわかります。
しかし、月刊連載と週刊連載では1巻あたりの連載期間が大きく異なります。週刊連載なら1年で約4〜5巻分が刊行されますが、月刊連載では1年で約2巻程度のペースです。巻数だけで打ち切りかどうかを判断するのは適切ではありません。
実際、月刊モーニングtwoの連載作品で全14巻は標準的なボリュームといえます。むしろ同誌の中では長期連載の部類に入り、約6年の連載期間は作者が物語をしっかり描ききるには十分な期間です。巻数だけを見て「少ないから打ち切り」と判断するのは、連載形態の違いを考慮していない誤解といえるでしょう。
デビルズラインが打ち切りではない根拠
打ち切り説が根強い『デビルズライン』ですが、客観的な事実を見れば打ち切りではないことは明確です。番外編の存在、累計発行部数、そして続編の連載という3つの根拠から、打ち切りではない理由を解説します。
本編完結後に番外編が連載された
『デビルズライン』の本編は2019年2号で最終回を迎えましたが、その直後の2019年3号から7号にかけて番外編が連載されています。打ち切り作品が本編終了後に番外編を連載することは通常ありません。
番外編ではキャラクターたちのその後や、本編では描ききれなかったエピソードが補完されました。作者が計画的に物語を締めくくったことがうかがえる構成です。
さらに、単行本14巻には番外編に加えてドラマCD用の描き下ろしエピソードも収録されました。最終巻には通常版に加えて限定版も同時発売されており、出版社と作者の間で完結に向けた入念な計画が立てられていたことを示しています。打ち切り作品でこのような手厚い最終巻の展開が行われることは考えにくいでしょう。
累計発行部数290万部を突破
『デビルズライン』は電子版を含めたシリーズ累計発行部数が290万部を突破しています(2025年3月時点)。全14巻の作品でこの数字は、1巻あたり約20万部以上のペースで売れている計算になり、月刊連載の作品としてはかなりの実績です。
2018年のTVアニメ放送をきっかけに原作漫画の知名度が上がり、売上がさらに伸びました。完結後も電子書籍を中心に新規読者を獲得し続けており、2022年には累計280万部に到達しています。打ち切りの主な要因となる「売上不振」とは正反対の状況です。
講談社が続編『デビルズラインII[逆襲]』の連載を決定したことからも、出版社がこの作品のブランド力と商業的価値を高く評価していることがわかります。売上が低迷している作品の続編に連載枠が与えられることは通常ありません。
続編『デビルズラインII[逆襲]』が連載中
2022年、同じ月刊モーニングtwoにて続編『デビルズラインII[逆襲]』の連載が開始されました。前作の10年後の東京を舞台に、安斎とレオを中心とした新たな戦いが描かれています。既刊7巻(2025年9月時点)で、現在も連載が続いています。
打ち切りになった作品の続編が同じ雑誌で連載されることはまず考えられません。続編の存在そのものが、前作が打ち切りではなかったことの最大の証拠といえるでしょう。出版社が同じ作品の世界観で新連載を立ち上げるということは、前作に対する高い評価と読者からの需要があることを意味します。
前作で回収しきれなかった伏線や謎が続編で描かれることにも期待が寄せられています。実際、続編では前作の10年後という設定を活かし、鬼と人間の共存がどのように変化したのかという新たな視点から物語が展開されています。
デビルズラインの作者の現在
打ち切り説が出ると「作者はどうなったのか?」と気になる方も多いでしょう。『デビルズライン』の作者・花田陵は現在も精力的に活動を続けています。以下に最新の活動状況をまとめます。
花田陵の連載中の作品
花田陵は現在、月刊モーニングtwoにて『デビルズラインII[逆襲]』を連載中です。2022年3号から連載が始まり、既刊7巻(2025年9月時点)となっています。前作の世界観を引き継ぎつつ、10年後の東京を舞台にした新たなストーリーが展開されています。
花田陵は『デビルズライン』の連載終了後、同じモーニングtwoで『ブラックガルド』(全5巻)を連載しました。「人類が滅亡しかかっている近未来」を舞台にした作品で、最終巻発売時のインタビューで予告していた新作にあたります。前作とは異なるテーマに挑戦した意欲作でした。
花田陵は漫画家としてだけでなく、映画監督や脚本家としても活動しています。多方面でクリエイティブな活動を続けており、漫画家としてのキャリアは『デビルズライン』以降も順調そのものです。「打ち切りで筆を折った」といった事実は一切なく、むしろ活動の幅を広げながら精力的に創作を続けています。
『ブラックガルド』について
花田陵は『デビルズライン』完結後、2020年から同じモーニングtwoで『ブラックガルド』(全5巻)を連載しました。人類が滅亡の危機に瀕した近未来を舞台にしたSFアクション作品で、『デビルズライン』とは異なるジャンルへの挑戦となりました。
『ブラックガルド』は全5巻で完結しており、その後に『デビルズラインII[逆襲]』の連載が始まっています。花田陵が講談社のモーニングtwoで3作品連続で連載の場を得ていることは、出版社からの信頼の厚さを物語っています。
デビルズラインのアニメは何巻・何話まで?続きは原作の何巻から?
2018年4月から6月にかけてAT-X・TOKYO MXほかで放送されたTVアニメ『デビルズライン』は全12話です。原作漫画のおおむね5巻あたりまでの内容をベースに映像化されています。
ただし、前述のとおり原作のエピソードが大幅にカット・再構成されているため、アニメと原作では展開が異なる部分が多くあります。安斎の鬼としての葛藤やつかさとの関係の掘り下げ、さらに鬼と人間の共存をめぐる社会問題に踏み込んだエピソードなど、アニメでは省略された重要な要素が原作には数多く含まれています。
アニメの続きを原作で読む場合は、1巻から通して読むことをおすすめします。1巻から読むことで、アニメでは描かれなかった伏線や人間関係の変化をたどることができ、物語をより深く楽しめます。原作は全14巻で完結しており、さらに続編『デビルズラインII[逆襲]』(既刊7巻)も刊行中です。
デビルズラインを読むなら電子書籍がお得
『デビルズライン』は全14巻、続編『デビルズラインII[逆襲]』は既刊7巻(2025年9月時点)で、シリーズ合計21巻を楽しむことができます。全巻そろえる場合、電子書籍を活用するとお得に購入できるケースがあります。
紙の単行本はすでに在庫が少なくなっている巻もありますが、電子書籍であれば全巻をいつでも購入可能です。各電子書籍ストアでは初回登録時の割引クーポンや定期的なセールが実施されることが多く、全14巻+続編をまとめ買いする際にはこうしたキャンペーンを活用するとよいでしょう。
スマートフォンやタブレットでいつでも読み返せるのも電子書籍の利点です。前作から続編へと物語がつながっているため、まとめて読むことで作品世界をより深く味わうことができます。

