『トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド 機動救急警察』は打ち切りではなく、全37話で予定通りTV放送を終了した作品です。TV放送終了後にWeb配信の第2期や劇場版が制作されたことから、むしろ展開が拡大した作品と言えるでしょう。この記事では、打ち切りと誤解された理由やTV放送終了の経緯、その後の展開について詳しく解説します。
| 作品名 | トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド 機動救急警察 |
|---|---|
| 原作 | タカラトミー(トミカハイパーシリーズ) |
| 監督 | 加戸誉夫 |
| 放送局 | TBS系列「アニメサタデー630」第2部 |
| 放送期間 | 2017年4月15日〜2017年12月23日(全37話) |
| アニメーション制作 | OLM |
| 打ち切り判定 | 🟢 打ち切りではない(完結済み) |
ドライブヘッドが打ち切りと言われた理由
『ドライブヘッド』は2017年にTBS系列で放送されたトミカシリーズ初のTVアニメです。放送終了後にネット上で「打ち切りだったのでは?」という声が広まりましたが、実際には予定通りの終了でした。
ここでは、打ち切りと誤解された主な理由を3つ解説します。
理由1:TV放送が1年未満で終了した
打ち切りと言われた最大の理由は、TV放送期間が約9ヶ月(2017年4月〜12月)と1年に満たなかったことです。子ども向けアニメは通常1年間の放送枠が設けられることが多く、それと比較して短いという印象を持った視聴者が少なくありませんでした。
しかし、『ドライブヘッド』はTBS系列の新設枠「アニメサタデー630」の第2部として放送を開始しており、当初から約9ヶ月間の放送予定で企画された作品でした。トミカシリーズ初のアニメ化であり、まず3クール分の放送で視聴者の反応を見るという戦略だったと考えられます。
全37話という話数は3クールアニメとして標準的な範囲であり、最終話もストーリー上の区切りがしっかりついた内容で放送されています。予定話数を消化できずに終了した形跡はありません。
理由2:後番組がシンカリオンに交代した
2017年12月に『ドライブヘッド』のTV放送が終了した直後、2018年1月6日から同じタカラトミー関連作品である『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』が放送開始されました。この枠交代が「ドライブヘッドは打ち切られてシンカリオンに変わった」という印象を与えたようです。
実際には、タカラトミーとTBSの間では放送枠のリレーが計画されていたと見られます。『シンカリオン』の企画・制作には相応の準備期間が必要であり、『ドライブヘッド』の放送中にはすでにシンカリオンの制作が進行していました。急な打ち切りで差し替えたのではなく、あらかじめ決まっていたスケジュール通りのバトンタッチだったと考えるのが自然です。
さらに、2018年8月に公開された劇場版『映画ドライブヘッド』には『シンカリオン』のキャラクターがゲスト出演しており、両作品のコラボレーションが実現しています。打ち切りで交代した作品同士がコラボするのは考えにくく、計画的な連携であったことがうかがえます。
理由3:視聴率が伸び悩んだという情報
『ドライブヘッド』は土曜朝の時間帯に放送されており、視聴率面では苦戦していたという声がネット上で見られます。土曜日が登校日になることもあるため、子どもがリアルタイムで視聴しにくい放送枠だったことが影響した可能性があります。
ただし、視聴率が低い=打ち切りとは限りません。子ども向けアニメの場合、テレビの視聴率よりも玩具の売上がビジネスの成否を左右します。『ドライブヘッド』の変形ロボット玩具はメインターゲットの男児層に好評で、売れ行きが良かったことから新規設計のドライブヘッドやサポートビークルが追加投入されていきました。
つまり、テレビの数字だけを見て「不振だから打ち切り」と判断するのは早計です。玩具販売という本来の目的においては一定の成果を上げていたからこそ、TV放送終了後もWeb配信や映画といった展開が続いたと言えます。
ドライブヘッドが打ち切りではない根拠
ネット上では「打ち切り」という言葉が一人歩きしていますが、具体的な根拠を見ていくと、『ドライブヘッド』は計画通りに展開されたことがわかります。
根拠1:TV放送後にWeb配信の第2期が制作された
2017年12月のTV放送終了後、2018年1月20日からタカラトミーの公式YouTubeチャンネルで『ドライブヘッド 機動救急警察 2018』の配信がスタートしました。毎月第3土曜日(トミカの日)に新エピソードが公開される形式で、2018年12月24日まで約1年間にわたって続きました。
打ち切りになった作品が、配信とはいえ続編シリーズを約1年間も展開することは通常ありません。TV放送からWeb配信へのプラットフォーム移行は、コスト効率を重視した戦略的な判断だったと考えられます。
Web配信版では新キャラクターや新メカが登場するなど、TV版の単なる延長ではなく独立した新シリーズとして制作されていました。タカラトミー側が作品の継続に積極的だったことがわかります。
根拠2:劇場版アニメが公開された
2018年8月24日には『映画ドライブヘッド〜トミカハイパーレスキュー 機動救急警察〜』が全国の劇場で公開されました。劇場版の企画・制作には1年以上の準備期間が必要であり、TV放送中から映画化が進行していたことを意味します。
劇場版では日産自動車が制作協力として参加し、シリーズ初の実在車両である日産GT-Rが登場するなど、スポンサーの関心も高い作品でした。また、前述の通り『シンカリオン』のキャラクターとのクロスオーバーも実現しています。
打ち切りが決まった作品に新たなスポンサーが付き、他作品とのコラボレーションが企画されることは考えにくいでしょう。劇場版の存在自体が、作品が順調に展開されていた証拠です。
根拠3:トミカ初のアニメ化としての役割を果たした
『ドライブヘッド』はタカラトミーの看板ブランド「トミカ」が47年の歴史で初めてTVアニメ化された記念すべき作品です。TBSが単独でロボットアニメを制作するのも1995年の『ヤマトタケル』以来、約22年ぶりのことでした。
この作品がトミカのアニメ展開の先駆けとなり、その後の『シンカリオン』シリーズにつながる道筋を作りました。タカラトミーにとっては、玩具のアニメ展開というビジネスモデルを確立するための重要なパイロット的作品だったと言えます。
結果として『シンカリオン』は大きな成功を収め、続編やクロスオーバー作品が展開されることになります。『ドライブヘッド』が切り拓いた道があったからこそ実現した展開であり、打ち切りとは正反対の評価がなされるべき作品です。
ドライブヘッドの監督・加戸誉夫の現在
『ドライブヘッド』のTV版・劇場版で監督を務めたのはアニメーション監督・演出家の加戸誉夫氏です。加戸氏は『ドライブヘッド』以前にも『爆丸バトルブローラーズ』『デュエル・マスターズ』シリーズなど、子ども向けホビーアニメの監督として豊富な実績を持つベテランです。
加戸氏は現在、アニメーション制作会社studio MOTHERに取締役として在籍しています。『ドライブヘッド』以降もアニメーション業界での活動を続けており、演出・監督として複数の作品に携わっています。
ドライブヘッドを見るなら動画配信がお得
『ドライブヘッド』のTV版全37話は、dアニメストアなどの動画配信サービスで視聴することが可能です。Web配信版の『ドライブヘッド 2018』はタカラトミーの公式YouTubeチャンネルで無料公開されていた作品です。
劇場版『映画ドライブヘッド』もDVD・Blu-rayが発売されており、各種動画配信サービスでレンタルまたは購入が可能です。TV版→Web配信版→劇場版の順番で視聴すると、ストーリーの流れがスムーズに理解できるでしょう。

