フラーハウスの打ち切り理由!視聴者激減でシーズン5が最終シーズンに

『フラーハウス』は、Netflixの判断によりシーズン5で打ち切りが確定しています。シーズン1で1,440万人を記録した視聴者数がシーズン2以降に半減したことや、制作総指揮の解雇といったトラブルが重なったことが主な原因です。この記事では、フラーハウスが打ち切りになった具体的な理由、ファンやキャストの反応、そして制作陣の現在について詳しく解説します。

作品名 フラーハウス(Fuller House)
制作者 ジェフ・フランクリン(シーズン1〜3)→ ブライアン・ベハー(シーズン4〜5)
配信プラットフォーム Netflix
配信期間 2016年2月〜2020年6月
シーズン数 全5シーズン(全75話)
打ち切り判定 🔴 打ち切り確定

フラーハウスが打ち切りになった理由

フラーハウスがシーズン5で終了となった背景には、複数の要因が重なっています。Netflixは公式に打ち切りの理由を発表していませんが、視聴データや制作体制の変化から、終了に至った経緯を読み取ることができます。

理由1:シーズン2以降の視聴者数の激減

打ち切りの最大の要因は、シーズン1からシーズン2にかけての視聴者数の急落です。2016年2月に配信が始まったシーズン1は、配信開始から35日以内に18〜49歳層で約1,440万人の視聴者を獲得しました。これは当時の人気ドラマ『ウォーキング・デッド』に匹敵する数字でした。

しかし、シーズン2では視聴者数がシーズン1から約52%減少し、さらにプレミアエピソードの視聴率は67%もの落ち込みを記録しています。シーズン3以降も減少傾向は止まらず、シーズン3のプレミアエピソードは初週で約460万人にとどまりました。

シーズン3からシーズン4にかけての減少幅は約10%と鈍化したものの、回復の兆しはありませんでした。分析会社Jumpshotが2018年末に発表したデータによると、フラーハウスはNetflixの視聴数トップ20にも入っていなかったとされています。

Netflixは視聴データを公式には公開しない方針をとっていますが、業界の分析からはシーズンを追うごとに視聴者が離れていった実態が浮かび上がっています。制作コストに見合う視聴者数を維持できなくなったことが、打ち切りの決定的な理由だったと考えられます。

理由2:制作総指揮ジェフ・フランクリンの解雇

フラーハウスの制作体制を揺るがす大きな出来事が、2018年2月に起きました。オリジナルの『フルハウス』から続けてシリーズを手がけてきた制作総指揮のジェフ・フランクリンが、ワーナー・ブラザース・テレビジョンから解雇されたのです。

解雇の理由は、撮影現場での不適切な言動でした。脚本家チームに対するハラスメント行為や性差別的な発言が問題視され、ワーナー・ブラザースは2016年の時点ですでに調査を開始していたとされています。フランクリンは女性スタッフへの差別的な発言や、撮影現場の私物化といった行為を告発されました。

シーズン4以降はブライアン・ベハーが後任として制作を引き継ぎましたが、シリーズの生みの親を失ったことは作品のクオリティや方向性に影響を与えました。フランクリンはベハーが自分を追い落とすために画策したとして訴訟を起こしましたが、ロサンゼルスの裁判所はこの訴えを棄却しています。

制作の中心人物が途中で交代するという異例の事態は、作品の安定した制作環境を損ない、Netflixが継続を判断する上でマイナス要因となった可能性があります。

理由3:ノスタルジー効果の限界

フラーハウスは、1987年から1995年まで放送された人気シットコム『フルハウス』の続編として企画されました。2015年にジョン・ステイモスがトーク番組『ジミー・キンメル・ライブ!』で制作を発表すると、世界中のフルハウスファンから大きな期待が寄せられました。

シーズン1が大ヒットした最大の理由は、20年以上ぶりにタナー家の面々が再集結するという「懐かしさ」にありました。しかし、その懐かしさは初回のインパクトが最も大きく、シーズンを重ねるごとに効果が薄れていきました

シーズン2以降、物語の中心はDJ・タナー=フラーの子育てや恋愛に移りましたが、フルハウス時代のオリジナルキャストの出番は減少していきました。視聴者がフラーハウスに求めていた「フルハウスの再現」と、制作側が目指した「新世代の物語」の間にギャップが生じたことが、視聴者離れの一因と指摘されています。

ノスタルジーを起点にしたリバイバル作品が長期シリーズとして成功する難しさを、フラーハウスは如実に示す結果となりました。Netflixでも1,500以上のオリジナル作品がひしめく中、新規視聴者を獲得できなかったことが打ち切りにつながっています。

フラーハウスの打ち切りに対するファンの反応

2019年1月にNetflixがシーズン5を最終シーズンとすることを発表すると、ファンの間には驚きと落胆の声が広がりました。特に注目されたのは、キャスト自身も打ち切りを予想していなかったという事実です。

キャストも予想していなかった打ち切り

DJ役のキャンディス・キャメロン・ブレは、シーズン6への継続を望んでいたことを公に語っています。制作陣もシーズン6に向けたストーリーラインをすでに用意していたとされ、番組の終了はキャスト・スタッフにとっても突然の決定でした

Netflixがシーズン5の更新を発表したのは2019年1月31日で、同時にこれが最終シーズンになることも告げられました。海外ドラマNAVIの報道によれば、キャストの多くは「シーズン5が最後になるとは思っていなかった」と明かしており、事実上の打ち切りという結末は出演者たちをも失望させました。

ファンの間でもSNSを中心にシーズン6を求める声が上がりましたが、Netflixの決定が覆ることはありませんでした。一部のキャストはその後もリブートの可能性に言及していますが、具体的な動きには至っていません。

最終回の評価

シーズン5は前半(パートA)が2019年12月に、後半(パートB)が2020年6月2日に配信されました。最終話ではDJとスティーブの結婚式が描かれ、タナー家の物語に一応の区切りがつけられています。

最終回自体は、長年のファンに向けたサービスが詰め込まれた内容でした。しかし、制作陣がもともとシーズン6以降を想定していたため、物語の伏線すべてが回収されたわけではないという指摘もあります。打ち切りが決まった後に急いでまとめた印象が残る部分もあり、評価は分かれました。

なお、オリジナルキャストのダニー(ボブ・サゲット)やジョーイ(デイヴ・クーリエ)も最終回に登場し、シリーズのフィナーレを飾りました。フルハウスから30年以上続いたタナー家の物語は、こうしてNetflixでの5シーズンをもって幕を閉じています。

フラーハウスの制作陣・キャストの現在

フラーハウスの終了後、制作に関わった主要人物たちはそれぞれ異なる道を歩んでいます。とりわけ、制作者の解雇とキャストのスキャンダルは大きな話題となりました。

制作者ジェフ・フランクリンの現在

2018年にフラーハウスの制作総指揮を解雇されたジェフ・フランクリンは、その後ワーナー・ブラザースおよび後任のブライアン・ベハーに対して訴訟を起こしました。しかし、この訴えはロサンゼルスの裁判所で棄却され、最終的には和解に至っています。

フランクリンはフルハウスシリーズの生みの親として知られていますが、解雇後は新たなテレビシリーズの制作に関する公式発表は確認されていません。フルハウスのサンフランシスコの撮影に使われた家を「ファンのために」購入したことが話題になりました。

フルハウス・フラーハウスのクリエイターとしてのキャリアは華々しいものでしたが、現場での問題行動がシリーズの命運にも影響を与える結果となりました。

ロリ・ロックリンのスキャンダルと降板

ベッキーおばさん役で親しまれたロリ・ロックリンは、2019年3月に全米を揺るがした大学不正入学スキャンダル(通称「オペレーション・バーシティ・ブルーズ」)で逮捕されました。ロックリンと夫のモシモ・ジャンヌーリは、娘2人を南カリフォルニア大学に不正入学させるために50万ドル(約5,500万円)の賄賂を支払ったとされています。

この事件を受け、Netflixはロックリンをシーズン5から降板させました。最終シーズンでは、ベッキーおばさんの不在を「ネブラスカの母親の元に長期滞在している」というセリフで説明しています。

なお、ロックリンのスキャンダルが発覚したのは2019年3月で、Netflixがシーズン5を最終シーズンと発表した2019年1月の後です。そのため、スキャンダルは打ち切りの直接的な原因ではありません。ただし、番組のイメージに影響を与えたことは否定できず、シーズン6の可能性をさらに遠ざけた要因のひとつと考えられています。

ロックリンは2020年に詐欺の共謀罪で有罪を認め、禁錮2か月の刑を受けました。同年12月に出所し、その後は徐々に芸能活動を再開しています。

フラーハウスの見る順番とフルハウスとの関係

フラーハウスは単体でも楽しめますが、オリジナルの『フルハウス』を先に視聴することで、キャラクターの関係性や小ネタをより深く味わえます。これからシリーズを見始める方のために、視聴順を整理しました。

フルハウスからフラーハウスへの視聴順

シリーズは以下の順番で視聴するのがおすすめです。

  • 『フルハウス』シーズン1〜8(1987年〜1995年/全192話)
  • 『フラーハウス』シーズン1〜5(2016年〜2020年/全75話)

フルハウスは妻を亡くした父ダニー・タナーが、親友のジョーイと義弟のジェシーの協力を得て3人の娘を育てるホームコメディです。フラーハウスはその約20年後が舞台で、長女DJが夫を亡くし、妹ステファニーと親友キミーの助けを借りて3人の息子を育てるという、オリジナルと対になる構成になっています。

フルハウスを見ていなくてもフラーハウスのストーリーは理解できますが、シーズン1の感動はフルハウスを知っているからこそ最大化される作りになっています。

現在の配信状況

フラーハウス全5シーズンはNetflixで視聴可能です。オリジナルの『フルハウス』もNetflixで配信されているため、シリーズ全体を一気に視聴できる環境が整っています。

なお、オルセン姉妹(ミシェル役)はフラーハウスには出演していません。制作者のジェフ・フランクリンは「いつでも戻ってきてほしい」とコメントしていましたが、最終的に全5シーズンを通じてオルセン姉妹の出演は実現しませんでした。


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