ゴブリンスレイヤーの「最終回がひどい」という声は、主にアニメ2期(2023年放送)の最終話に対する批判から広まりました。制作会社の変更による作画・演出の質低下やダークファンタジーらしさの後退が、視聴者の不満を招いた大きな要因です。この記事では、最終回がひどいと言われる具体的な理由と、原作の打ち切り疑惑の真相、作者・蝸牛くもの現在について詳しく解説します。
| 作品名 | ゴブリンスレイヤー(GOBLIN SLAYER!) |
|---|---|
| 作者 | 蝸牛くも(原作)/神奈月昇(イラスト) |
| 連載誌 / レーベル | GA文庫(SBクリエイティブ)/漫画版:月刊ビッグガンガン |
| 刊行期間 | 2016年2月〜(小説:既刊16巻/漫画:既刊16巻) |
| 累計発行部数 | シリーズ累計1,000万部突破(2023年9月時点) |
| 打ち切り判定 | 🔵 連載中(打ち切りではない) |
| 媒体 | 現状 |
|---|---|
| 小説(原作) | 既刊16巻(2022年7月刊行)。刊行継続中 |
| 漫画(黒瀬浩介 作画) | 既刊16巻。ガンガンONLINEにて連載中 |
| アニメ | TVアニメ2期まで放送済(2023年12月)。3期は未発表 |
ゴブリンスレイヤーの最終回がひどいと言われる理由
「ゴブリンスレイヤー 最終回 ひどい」という検索が増えた背景には、2023年10月〜12月に放送されたアニメ2期『ゴブリンスレイヤーII』への批判があります。1期の高評価と比較して、2期は複数の要因から厳しい声が目立ちました。
理由1:制作会社の変更による作画・演出の質低下
最も大きな批判の原因は、アニメーション制作会社が1期のWHITE FOXから2期のライデンフィルムに変更されたことです。WHITE FOXは『Re:ゼロから始める異世界生活』や『シュタインズ・ゲート』で知られる実力派スタジオで、1期ではダークな世界観を緻密な作画で表現していました。
制作会社の変更に伴い、監督・脚本・キャラクターデザイン・作画監督といった主要スタッフも一新されました。キャラクターの顔立ちや色彩設計が1期と異なるため、違和感を覚えた視聴者が多く出ました。
特に戦闘シーンでは、キャラクターの動きが滑らかさを欠き、背景描写が簡素になったという指摘が相次ぎました。「お飾りの総監督。監督・脚本・キャラデザ・作監、全て微妙」といった厳しい意見も見られます。
1期を手がけたWHITE FOXから制作が移管された明確な理由は公表されていませんが、スタジオのスケジュールの都合と見られています。WHITE FOXは同時期に複数の大型タイトルを抱えており、リソースが確保できなかった可能性があります。
結果として、レビューサイトでは「唯一よかったのはオープニングのMiliさんの曲だけ」という意見まで出るほど、制作面への不満が噴出しました。1期と2期を続けて視聴した人ほど、この落差を強く感じたようです。
理由2:ダークファンタジーの雰囲気が薄れた
ゴブリンスレイヤーの大きな魅力は、ゴブリンという「雑魚モンスター」が人間にとって真の脅威であるというダークな世界観でした。1期では残酷な描写も含めてこの雰囲気が徹底されていたため、視聴者に強い印象を残しました。
ところが2期では、残酷描写が大幅に抑えられました。1期の冒頭では新人冒険者がゴブリンに壊滅させられる衝撃的なシーンがあり、それが作品全体のトーンを決定づけていました。2期にはそうしたインパクトのある場面がほとんどありません。
ゴブリンが集団で出現しても数秒で壊滅させられたり、弓で狙われても主人公側に当たらなかったりと、ゴブリン側の脅威がほとんど感じられない展開が続きました。
視聴者からは「1期の固い感じがどんどん崩れて嫌な方向に崩壊していった」「ダークファンタジーらしさがなくなった」という声が上がっています。作品の根幹にあった緊張感が薄まったことが、2期への失望につながりました。
1期で引きつけた視聴者が求めていたのはシリアスな世界観であり、2期でそのトーンが変わったことへのギャップが「ひどい」という評価の根底にあります。
理由3:戦闘シーンのテンポと緊張感の欠如
2期は全体的に日常パートの比重が大きくなりました。仲間との交流や冒険者ギルドでの日常シーン、キャラクター同士の会話がていねいに描かれた一方で、肝心の戦闘シーンまでの流れが冗長に感じられるという不満が出ています。
1期では全12話を通じてテンポよくゴブリン退治の依頼がこなされ、物語が加速していく構成でした。対して2期は中盤のエピソードで展開が停滞気味になり、「いつになったら戦うのか」という感想を持つ視聴者も少なくありませんでした。
最終話(第12話)では、ゴブリンの残党との戦いが描かれましたが、「時代劇のようなトーンになった」という指摘がありました。セリフ回しが従来のダークファンタジーとは異なる雰囲気で、作品のカラーとのズレを感じた視聴者がいました。
戦闘シーンのテンポが悪く、1期のようなハラハラする緊張感がなかったという点が、最終回の評価を大きく下げた要因です。1期のクライマックスが高く評価されていただけに、2期最終回との落差が際立ちました。
また、最終話では「邪神ハンド」というゴブリン以外の敵が登場する展開もありました。ゴブリンだけを倒し続けるというゴブリンスレイヤーの核となるコンセプトから外れた印象を受けた視聴者もおり、「ゴブスレらしくない」という声も散見されます。
ゴブリンスレイヤーは打ち切りだったのか?
アニメ2期の最終回が批判されたことで、「ゴブリンスレイヤーは打ち切りになったのでは?」という疑惑も広まりました。しかし結論から言えば、ゴブリンスレイヤーは打ち切りではなく現在も連載が続いています。
原作小説・漫画ともに連載継続中
原作小説は2016年2月にGA文庫から刊行が始まり、2022年7月刊行の第16巻が最新刊です。17巻の発売日は未発表ですが、公式から完結や終了のアナウンスはありません。
漫画版(黒瀬浩介 作画)もガンガンONLINEおよび月刊ビッグガンガンにて連載が続いており、既刊16巻が発売されています。2025年12月には第17巻の発売が予定されており、連載は順調に続いています。
シリーズ累計発行部数は1,000万部を突破(2023年9月時点)しており、打ち切りとは程遠い人気を維持しています。「このライトノベルがすごい!2017」新作部門で1位を獲得した実績もあり、レーベルにとって主力作品のひとつです。
刊行ペースが落ちている理由
打ち切り疑惑が出た背景には、原作小説の刊行ペースの鈍化があります。2016年〜2020年頃は年2〜3冊のペースで新刊が出ており、約5〜9か月間隔で定期的に刊行されていました。しかし15巻(2021年9月)から16巻(2022年7月)まで約10か月かかり、さらに16巻以降は2026年4月現在まで新刊が出ていません。
この長期間の空白が「もう終わったのでは」「打ち切られたのでは」という憶測を呼んだのは無理もありません。
ただし、作者の蝸牛くもは別作品『ブレイド&バスタード』の執筆やスピンオフ作品の監修も並行して行っています。複数プロジェクトの同時進行による刊行ペースの低下であり、打ち切りを示す情報は確認されていません。
外伝やスピンオフ作品も引き続き展開されており、『デイ・イン・ザ・ライフ』(全3巻、2025年3月完結)や『ブランニュー・デイ』(全2巻)など、シリーズ全体としてのメディア展開は活発です。
アニメ2期は駆け足展開だったか
アニメ2期は原作小説の第5巻〜第8巻の内容を全12話で描きました。1期(第1巻〜第4巻、全12話)と同じペースであり、極端な駆け足展開ではありません。
「ひどい」と言われた原因はストーリーの圧縮ではなく、あくまで制作面(作画・演出・雰囲気)の変化によるものです。原作のエピソード自体が打ち切りで削られたということではありません。
メディア展開の活発さ
打ち切りではない根拠として、シリーズ全体のメディア展開の活発さも挙げられます。本編以外に、前日譚『外伝:イヤーワン』(小説全4巻+漫画版)、『外伝2 鍔鳴の太刀《ダイ・カタナ》』(小説+漫画版)、『デイ・イン・ザ・ライフ』(漫画全3巻、2025年3月完結)、『ブランニュー・デイ』(漫画全2巻)など、複数のスピンオフが展開されています。
打ち切り作品であれば、これだけの関連作品が継続的に刊行されることはまずありません。出版社であるSBクリエイティブとスクウェア・エニックスの両社がシリーズへの投資を続けていることは、作品の商業的価値が維持されている証拠です。
さらに、2020年にはOVA『ゴブリンスレイヤー GOBLIN’S CROWN』が劇場上映されるなど、映像面でも定期的に新作が供給されてきた実績があります。
ゴブリンスレイヤーの作者の現在
作者・蝸牛くもは2026年4月現在も精力的に活動しています。
アニメ2期に対するファンの声
アニメ2期に対しては否定的な意見ばかりではありません。女神官の成長が描かれたことを評価する声や、新キャラクターとの交流が楽しめたという意見もあります。
評価サイトFilmarksでは1,168件以上のレビューが投稿されており、賛否が分かれながらも高い注目度を維持していることがわかります。「ひどい」という声がある一方で、2期を楽しんだファンも一定数いるのが実情です。
アニメ3期については2026年4月現在、公式発表はありません。ただし、原作小説のストックは十分にあり(アニメ化されたのは8巻まで、原作は16巻まで刊行)、シリーズの売上規模からも続編制作の可能性は残されています。仮に3期が制作される場合、原作第9巻以降のエピソードが映像化されることになります。
蝸牛くもの連載中の作品
蝸牛くもはゴブリンスレイヤーの執筆を続けながら、新たなダークファンタジー作品『ブレイド&バスタード』も手がけています。
『ブレイド&バスタード』は高い評価を受けたRPG『ウィザードリィ』の世界観をベースにした迷宮冒険譚で、イラストはso-binが担当しています。DREノベルズ(ドリコム)から刊行されており、漫画版もDREコミックスで連載中です。2024年10月にTVアニメ化が発表され、世界10言語以上で展開されるなど国際的にも注目されています。
蝸牛くもはダークファンタジーの名手として複数の作品を並行連載中であり、創作活動は活発に続いています。ゴブリンスレイヤーの新刊が出ていない期間も、ブレイド&バスタードの執筆やゴブリンスレイヤー関連のスピンオフ監修に力を注いでいたと考えられます。
ゴブリンスレイヤーのアニメは何巻・何話まで?続きは原作の何巻から?
ゴブリンスレイヤーのアニメを見て原作に興味を持った方のために、アニメと原作の対応関係を整理します。
| アニメ | 対応する原作小説 | 放送時期 |
|---|---|---|
| TVアニメ1期(全12話) | 第1巻〜第4巻 | 2018年10月〜12月 |
| OVA「GOBLIN’S CROWN」 | 第5巻の一部 | 2020年(劇場上映) |
| TVアニメ2期(全12話) | 第5巻〜第8巻 | 2023年10月〜12月 |
アニメ2期の続きを読むなら、原作小説の第9巻からになります。アニメでは描かれていないエピソードが第9巻以降に多数収録されています。
なお、漫画版(黒瀬浩介 作画)はアニメとは異なるペースで原作のエピソードを丁寧に描いているため、漫画で続きを読みたい場合は対応する巻数を確認してから購入することをおすすめします。原作小説と漫画版では演出や描写に違いがあり、両方を読むとまた異なる魅力を感じられるでしょう。
ゴブリンスレイヤーを読むなら電子書籍がお得
ゴブリンスレイヤーは原作小説が既刊16巻、漫画版も既刊16巻と巻数が多いため、全巻そろえるなら電子書籍が便利です。
小説は1冊あたり約670円〜730円、漫画は1冊あたり約660円〜730円が目安です。全16巻を揃える場合、小説で約10,700円〜11,700円、漫画で約10,500円〜11,700円程度になります。電子書籍ストアのセールやクーポンを活用すれば、まとめ買い時の負担を大幅に抑えられます。
アニメ2期の続きから読みたい方は、原作小説の第9巻からの購入がおすすめです。また、本編とは異なる切り口で楽しめるスピンオフ作品『外伝:イヤーワン』(小説4巻+漫画版)や『鍔鳴の太刀』なども電子書籍で配信されており、シリーズの世界観をより深く楽しめます。

