韓国ドラマ「半分の半分 ~声で繋がる愛~」は、当初全16話の予定が視聴率低迷により全12話に短縮された打ち切り作品です。2020年にtvNで放送されましたが、初回視聴率2.4%から回を追うごとに数字が下がり、制作側が話数短縮を公式発表しました。この記事では、打ち切りに至った具体的な理由と視聴率の推移、主演キャストの現在の活動について詳しく解説します。
| 作品名 | 半分の半分 ~声で繋がる愛~(原題:반의 반 / A Piece of Your Mind) |
|---|---|
| 脚本 / 演出 | イ・スクヨン / イ・サンヨプ |
| 放送局 | tvN(韓国ケーブルテレビ) |
| 放送期間 | 2020年3月23日〜2020年4月28日 |
| 話数 | 全12話(当初16話予定→短縮) |
| 主演 | チョン・ヘイン、チェ・スビン、イ・ハナ、キム・ソンギュ |
| 打ち切り判定 | 🔴 打ち切り確定 |
「半分の半分」が打ち切りになった理由
「半分の半分」はチョン・ヘインとチェ・スビンという人気俳優を起用しながらも、放送開始から視聴率が振るわず、2020年4月8日に制作側が話数短縮を公式発表しました。当初全16話の予定だった本作が全12話で終了した背景には、複数の要因が重なっています。
理由1:初回から伸びなかった視聴率
最大の打ち切り理由は視聴率の低迷です。2020年3月23日にtvNの月火ドラマ枠で放送が始まりましたが、初回視聴率は2.4%にとどまりました。tvNはケーブルテレビとはいえ、同枠の前作や後作と比較しても低い数字でした。
その後も視聴率は上昇することなく、第6話(2020年4月7日放送)では1.2%まで下落しました。全話を通じた平均視聴率は約1.4%と低調で、tvNドラマとしては厳しい数字が続きました。
最終話(第12話)の視聴率も1%台にとどまり、最後まで浮上のきっかけをつかめないまま幕を閉じています。制作側は第6話放送翌日の4月8日に短縮編成を発表しており、視聴率の回復が見込めないと判断されたタイミングでした。
理由2:テンポの遅さと脚本への批判
視聴率低迷の背景には、脚本・ストーリー展開への批判がありました。本作は人工知能プログラマーのムン・ハウォン(チョン・ヘイン)と、クラシック専門のレコーディング・エンジニアのハン・ソウ(チェ・スビン)が織りなす片思いの物語です。
「人工知能」という設定は新鮮でしたが、物語の進行が非常にゆっくりで、登場人物全員が過去のトラウマを引きずった展開に対して「感情移入しにくい」という声が多く上がりました。心に傷を抱えた主人公2人が少しずつ距離を縮めていく過程は丁寧に描かれていたものの、韓国ドラマのトレンドである「テンポの速い展開」とは正反対の作風でした。
脚本のイ・スクヨンは映画「ユ・ヨルの音楽アルバム」(2019年)でもチョン・ヘインとタッグを組んだ実績がありますが、映画向きの繊細な語り口が連続ドラマのフォーマットには合わなかったという評価があります。静かで詩的な雰囲気は一部の視聴者から高く評価された一方で、大衆的な支持を得るには至りませんでした。
理由3:海外販売の不振
韓国ドラマは国内視聴率が低くても、海外配信権の販売でコストを回収できるケースがあります。しかし「半分の半分」は海外販売もうまくいかなかったと報じられており、これが話数短縮の判断を後押ししたとされています。
放送当時の2020年春は世界的にコロナ禍が始まった時期であり、韓国ドラマ市場全体が混乱していた時期でもありました。ただし同時期に放送された他のtvNドラマが好成績を収めていたことを考えると、本作固有の問題が大きかったと言えます。
制作側は短縮の理由を「作品のスピード感を高めるため」と公式に説明しましたが、実質的には視聴率と海外販売の不振が主因だったと見られています。
「半分の半分」の打ち切りに対するファンの反応
話数短縮が発表された後、視聴者の間ではさまざまな反応がありました。打ち切りを残念に思う声がある一方で、展開の遅さを考えると妥当だという意見もあり、評価は分かれています。
SNSでの評価
チョン・ヘインのファンを中心に「もっと丁寧に物語を描いてほしかった」「16話で見たかった」という惜しむ声が上がりました。チョン・ヘインは「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」(2018年)や「ある春の夜に」(2019年)で「国民の年下彼氏」と呼ばれる人気俳優であり、主演作の打ち切りは大きな話題となりました。
一方で「展開が遅すぎて途中で視聴をやめた」「登場人物に共感できなかった」という声も少なくありませんでした。韓国のドラマレビューサイトでも評価は中程度にとどまっています。
ただし、映像美やOSTの質の高さについては肯定的な評価が多く、「ドラマとしては合わなかったが、雰囲気は好きだった」という声も見られました。
最終回の評価
全16話から12話に短縮されたことで、終盤の展開がやや駆け足になったという指摘があります。本来4話分あったはずのエピソードが圧縮されたため、伏線の処理や登場人物の心理描写が十分に描ききれなかった部分がありました。
それでも最終回自体は主人公2人の関係にひとつの結末が描かれており、物語が途中で投げ出されたわけではありません。短縮されたなりに、制作チームが着地点を用意した形で終了しています。
日本では2020年8月にMnetで初放送され、その後U-NEXTでの独占配信やDVD-BOXの発売もされています。韓国での評価とは別に、日本のファンからは「静かなラブストーリーとして楽しめた」という好意的な感想も見られます。
主演キャストの現在の活動
「半分の半分」の打ち切り後も、主演の2人はそれぞれ活躍を続けています。本作の低視聴率がキャリアに悪影響を与えることはなく、むしろその後の出演作で評価を高めています。
チョン・ヘインの出演作品
チョン・ヘインは「半分の半分」以降も精力的に活動しています。2021年のドラマ「D.P. -脱走兵追跡官-」(Netflix)では軍内部の問題を描いたシリアスな役柄に挑戦し、国際的にも高い評価を受けました。
2024年にはラブコメ「となりのMr.パーフェクト」でチョン・ソミンと共演し、コメディジャンルでも新境地を見せています。さらにNetflix新作「こんなムカつく恋(仮題)」への出演が発表されており、記憶喪失の検事と自称ボーイフレンドのボクシングコーチという設定のラブコメディに出演予定です。
またSBSドラマ「四季の春」への特別出演も決定しており、韓国ドラマ界のトップ俳優としての地位を確立しています。
チェ・スビンの出演作品
ヒロインのハン・ソウを演じたチェ・スビンも、その後のキャリアは順調です。2024年のMBCドラマ「その電話が鳴るとき」では場面緘黙症の手話通訳士という難しい役柄を演じ、最終回では高視聴率を記録しました。
2026年3月には映画「全知的な読者の視点から」が公開され、イ・ミンホやアン・ヒョソプらとの豪華共演が実現しています。さらにNetflixの新作ドラマ「チャージ・ミー・アップ」ではキム・ヨングァンとのラブコメディ共演も控えています。
「半分の半分」は視聴率では苦戦しましたが、両主演ともにその後の活躍でキャリアを大きく広げています。
「半分の半分」はどこで見られる?配信情報まとめ
「半分の半分 ~声で繋がる愛~」は、日本では複数の方法で視聴できます。打ち切りとなった作品ではありますが、チョン・ヘインとチェ・スビンのファンにとっては見逃せない作品です。
U-NEXTでは独占配信として全12話が視聴可能です。2022年1月に配信が開始されました。またDVD-BOX(BOX1・BOX2)も発売されており、レンタルでの視聴も可能です。
全12話と短めの構成であるため、週末に一気見しやすい分量です。テンポがゆっくりした作品なので、静かなラブストーリーが好みの方に向いています。

