ヒーリングっどプリキュアの最終回がひどいと言われる理由!打ち切りだったのか真相を解説

『ヒーリングっど♥プリキュア』の最終回は、プリキュアが敵を助けなかった展開やコロナ禍による話数短縮など、複数の要因が重なり「ひどい」と言われています。特に第42話でのどかがダルイゼンの寄生要求を拒否した展開は「ダルのどショック」と呼ばれ、放送終了から数年経っても議論が続くほどの反響を生みました。この記事では、最終回が批判された具体的な理由と、打ち切りだったのかどうかの真相を詳しく解説します。

作品名 ヒーリングっど♥プリキュア(ヒープリ)
作者 東映アニメーション(シリーズディレクター:池田洋子/シリーズ構成:香村純子)
連載誌 / 放送局 テレビ朝日系列(朝日放送テレビ制作)
放送期間 2020年2月2日〜2021年2月21日
話数 全45話
打ち切り判定 🟢 打ち切りではない(完結済み)

ヒーリングっどプリキュアの最終回がひどいと言われる理由

『ヒーリングっど♥プリキュア』はプリキュアシリーズの第17作として2020年に放送が開始されました。「地球のお医者さん」をモチーフに、「いのち」「絆」「思いやり」をテーマに掲げた意欲作です。

しかし最終回に向けた展開には、視聴者の間で大きな賛否が生まれました。ここでは「ひどい」と言われた具体的な理由を整理していきます。

理由1:ダルイゼンを助けなかった「ダルのどショック」

最終回が批判された最大の原因は、第42話で主人公・花寺のどかが敵幹部ダルイゼンの救済要求を明確に拒否したことです。この展開は「ダルのどショック」と呼ばれ、プリキュアファンの間で激しい論争を引き起こしました。

ダルイゼンはキングビョーゲンに取り込まれそうになり深手を負った際、かつて自身が寄生していた宿主であるのどかにすがりつきます。「もう一度自分を体に入れてくれれば回復できる」と訴えるダルイゼンに対し、のどかは「あなたを助ける気にはなれない」「私はあなたの道具じゃない」「都合のいい時だけ私を利用しないで」と突き放しました。

この展開に対し、「プリキュアは敵でも最後は救うべきだ」という意見と、「優しさに付け込んで傷つけてくる相手にNoと言うのは正しい」という意見で大論争が起きました。のどかは幼少期にダルイゼンの寄生が原因で重い病気を患っており、再び寄生を受け入れることは自分の健康と命を差し出すことを意味します。

ねとらぼの取材記事では「女の子は何でも許してくれる女神ではない」というメッセージが込められていたと分析されています。しかし子ども向けアニメとして「敵を見捨てる展開」に納得できない視聴者も少なくなく、放送から数年が経過した2025年時点でもなお議論が続いているほどの衝撃でした。

理由2:最終回らしくない暗い雰囲気

最終話(第45話)の内容が、従来のプリキュアの最終回と大きく異なっていた点も批判の対象です。前作までのプリキュアでは、最終回で10年以上後のキャラクターたちの明るい未来が描かれるのが恒例でしたが、ヒープリにはそうした華やかなエピローグがありませんでした。

最終回に登場した「サルロー」というキャラクターは、限度を超えた自然破壊をする人間はビョーゲンズ(敵組織)と変わらないと主張し、「人間も浄化の対象だ」と宣言します。黒基調のビジュアルに加え、声優がラスボスのキングビョーゲンと同じ郷田ほづみだったため、「キングビョーゲンが転生したのか」と不安を感じた視聴者もいました。

「健やかに生きるとは何か」を問い続けた作品のテーマに沿った結末とも言えますが、利便性や効率性を求める現代社会への警鐘というメッセージは、子ども向けアニメの最終回としては重すぎたという声があります。

特に女児向け番組として毎週日曜朝に放送されていた枠であることを考えると、未来への希望を描いてほしかったという保護者からの不満も目立ちました。

理由3:コロナ禍による話数短縮で物語が圧縮された

『ヒーリングっど♥プリキュア』は、新型コロナウイルスの影響でシリーズ最少の全45話に短縮されたという特殊な事情を抱えています。通常のプリキュアは48〜50話前後で構成されるため、約5話分のエピソードが削られた計算になります。

2020年4月19日放送の第12話を最後に新作放送が一時中断され、4月26日から6月21日まで約2か月間、過去のエピソードの再放送が続きました。制作スタッフのインタビューでは、東京オリンピックの放送枠を考慮すると本来は46話程度の放送予定だったことが明かされており、コロナとオリンピックの二重の影響で話数が圧縮されました。

この話数短縮の影響は物語の構成にも表れています。キュアアースの登場や敵幹部との決着など、本来ならもう少し丁寧に描かれるべきエピソードが駆け足気味になったという指摘があります。

さらに放送休止の影響で、キュアアース関連の玩具が番組での登場前に発売されるなど、商品展開とのズレも発生しました。バンダイの年間トイホビー売上は59億円にとどまり、コロナ禍に振り回された1年だったと言えるでしょう。

ヒーリングっどプリキュアは打ち切りだったのか?

全45話というシリーズ最少の話数や、最終回の急展開から「打ち切りだったのでは?」と疑問に思う視聴者もいます。ここでは打ち切り説の真相を検証します。

打ち切りではない根拠1:予定通りの放送枠で完結している

プリキュアシリーズは毎年2月に新シリーズが始まり、翌年1〜2月に最終回を迎える年間放送の形式です。ヒープリも2020年2月に開始し、後番組の『トロピカル〜ジュ!プリキュア』に引き継ぐ形で2021年2月21日に最終回を迎えています。

放送枠が打ち切られたのではなく、コロナによる約2か月の放送休止期間があったため、その分だけ総話数が減ったのが実態です。最終回の放送日は当初予定より約3週間繰り下げとなりましたが、これは打ち切りとは異なります。

テレビ朝日系日曜朝8時30分の枠は、プリキュアの放送枠として2004年から継続しており、1作品だけ途中打ち切りになる構造ではありません。

打ち切りではない根拠2:劇場版も公開されている

2021年3月20日には『映画 ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』が公開されました。打ち切り作品であれば劇場版の制作・公開が行われることは通常ありません。

本作もコロナの影響で当初の公開予定から延期となりましたが、最終的には無事に劇場公開されています。プリキュアシリーズとしての商業展開は途切れることなく続いていました。

映画公開がTV放送終了後の翌月というタイミングだったのもコロナによるスケジュール変更の結果であり、打ち切りとは無関係です。

打ち切りではない根拠3:プリキュアシリーズは現在も継続中

ヒープリの後番組として『トロピカル〜ジュ!プリキュア』(2021年)が放送され、その後も毎年新シリーズが続いています。シリーズ全体が途切れることなく続いている事実は、ヒープリが打ち切りではなかったことを裏付けています。

2024年には『わんだふるぷりきゅあ!』が放送され、シリーズは20年以上にわたって継続しています。ヒープリはコロナ禍という未曾有の事態の中で話数短縮を余儀なくされましたが、シリーズとしての枠組みは維持されたまま次作へと引き継がれました。

話数が少なかったのは外的要因によるものであり、人気低下や制作中止による打ち切りとは明確に異なります。

ヒーリングっどプリキュアのスタッフの現在

ヒープリの制作に深く関わったスタッフの現在の活動状況を紹介します。

シリーズ構成・香村純子の現在

ヒープリのシリーズ構成を担当し、全45話中19話の脚本を執筆した香村純子は、現在も精力的に活動を続けています。2024年には『わんだふるぷりきゅあ!』にもゲスト脚本として参加し、全50話中4話を執筆しました。

また、2025年には特撮作品『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』の脚本を担当しています。香村純子はプリキュアシリーズ・スーパー戦隊シリーズ・仮面ライダーシリーズのニチアサ3枠すべてでメイン脚本を務めた実績を持つ、東映作品を代表する脚本家の一人です。

シリーズディレクター・池田洋子について

ヒープリでシリーズディレクターを務めた池田洋子は、東映アニメーションに所属する演出家です。ヒープリでは全体の方向性を統括し、のどかがダルイゼンを拒否する展開についても制作者としての意図を込めたことが各種インタビューで語られています。

池田洋子はヒープリ以前にもプリキュアシリーズの各話演出を複数担当しており、東映アニメーションの女性演出家として知られています。

ヒーリングっどプリキュアを見る順番

ヒーリングっど♥プリキュアは単独で楽しめる作品ですが、関連作品を含めた視聴順は以下の通りです。

TVシリーズ全45話 → 映画『ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』の順番で視聴するのがおすすめです。映画はTVシリーズの物語を補完する内容になっています。

また、ヒープリはプリキュアシリーズ第17作ですが、各作品は基本的に独立した物語のため、前作を見ていなくても問題なく楽しめます。動画配信サービスでは各社でTVシリーズの配信が行われています。


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